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【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】
[227]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 19:56:00 ID:??? 一方、鳴紋ベンチでは。 やす子「点も入ったし、作戦通り松山くんも消耗させた。……そろそろ頃合いね。国岡くん、出番よ!」 国岡「へーへー。準備は出来てますよ」 悪態を吐きつつも、ウォームアップを終えて交代の準備に入る国岡。 それに対し不快げな態度を示したのは、篠田だった。 篠田「せっかくの出番なんだから、喜んでおけよ……俺なんか声もかかりゃしねェ。ハァ……」 やす子「うーん、今必要とされているのは中盤でのボールカットだからね。国岡くんの方がちょっぴりタックルが上手いし。 そう言う訳で篠田くんは我慢してちょうだい」 篠田「はい。……ハァ」 水守(や、やっぱり出場争いって厳しいんだな……去年の今頃は、篠田先輩って大前さんや長池先輩より評価されてた選手なのに) 宇津木(一瞬の油断が命取り。篠田さんは必死にアッピルしているがスタメンを固めた布陣に隙はなかった。 部員が少ない鳴紋でさえこのある様。これは謙虚な雪村さんを見習っている俺も気を緩められにい感) 項垂れる篠田の姿に栄光の陰の挫折をかいま見て、肝に銘じる一年生二人。 だが、その一方で懲りない二年生が一人いた。 落田「ふっ、行ってこい国岡。準決勝での投入は譲っておくぜ! 鳴紋の秘密兵器である俺は、決勝での降臨を満を持して待つ! そう、時は決勝の後半開始……俺は場内アナウンスとともにピッチに降り立つのだ! 『せんしゅのこうたいを おしらせします。めいもん・ゆきむらくんにかわりまして おちだくん。せばんごう10』……」 比良山「コイツは今日も平常運転だな……」 宇津木「もう勝負ついてるから。鳴紋の10番は既に雪村さんが背負っていることは確定的に明らか」
[228]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 19:57:01 ID:??? 国岡「落田。俺にはもう、哀れ過ぎてとてもツッコめねェよ……」 落田「なにィ!? 国岡の口から俺を――いや、人を労わる言葉が! まずいぜ監督! 試合中に槍が降るかも!」 やす子「どう聞いても皮肉でしょ。……うーん、こんなのでも秋からは出番があるのよね。今から頭が痛いわ……」 菱野「……お察ししますわ、監督」 落田「おお、菱野さん! 絶えず監督の体を気遣うなんて、なんとお優しいっ!」 水守「この前向きさだけは見習った方が良いのかもしれませんね。能力的にはともかく」 比良山「待て、水守。それは気の迷いだ」 国岡「ハァ……とにかく、行ってくるぜ」 … … … 掲げられる交代のカードとベンチから小走りにピッチに入る国岡の姿を、早瀬が認めた。 早瀬「……おっと。選手交代か。じゃあ俺はここまでだな。ゲームキャプテンは長池に任せる。後は頼んだぜ」 長池「ああ。安心して見ていてくれ」 キャプテンマークを受け取り、身に付ける長池。 実況「鳴紋中、ここで選手交代の模様です。負傷を受けているキャプテンの早瀬くんに代わりまして、二年生の国岡くんが入ります。 後半の残り時間も最早半分も残っていません。この采配は守備固めも兼ねたものと見ていいでしょう。 これはふらの中の逆転や同点はおろか、1点をも与えず徹底的に防ぐ構えです!」
[229]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 19:58:28 ID:??? 長池「……で、国岡。ベンチからの指示を聞こうか」 国岡「(ちっ、ゲームキャプテンまで大前びいきのヤツかよ。まあ本条さんは軒並みベンチだから仕方ねえけど) ……ええ、FWは大前のワントップで、MFは俺を入れてスリーボランチ。中盤で積極的にボールをカットして行け、とのことですよ」 長池「ふむ。となると、こういう形になるか……」 ※ 選手交代により、鳴紋のフォーメーションが以下のように変化しました ※ −−H−− H大前 −−−−− E−G−I E瀬川 G長池 I雪村 −−−−− −LDK− L国岡 D本多 K本条 −B−C− B輝林 C豊原 −−A−− A末松 −−@−− @渡会 鳴紋
[230]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 19:59:41 ID:??? 観客「鳴紋は守備固めに来たか」「あーあ、これは決まったな」「この時間帯で3点差じゃあな。どうしようもねーよ」 鳴紋応援団「へへっ! これで決勝進出は貰ったも同然だぜ!」「ふらのの戦績を見た時はヤバいかと思ったけど、案外イケたな」 ふらの応援団「くう……っ。もう駄目なのかよ……」「お前らー! 予選の時の強さはどこへ行っちまったんだよーっ!?」 観客席のどよめきも、熱が入っているのは鳴紋びいきの者たちのみ。後は大方、試合が終わったも同然の観方だった。 そんな中でも、松山はまだ気炎を吐いていた。 松山「……まだ、だ……まだ、試合は終わっていない……っ! 残り15分弱とロスタイム、1点ずつ取ればPK戦だ……っ!」 長池(松山。この期に及んで勝負を投げださない精神力、大したものだと認めよう。だが――) チラ、と長池はふらの中のメンバーを見渡す。 小田(3−0、かァ……俺も無得点だけど大量失点だし、MFも中核のキャプテンがこれだし、責任は背負い込まなくて済むか) 若松(あー、だりぃ。もう終わりで良いよ。審判、早く笛鳴らしてよ) 近藤(もう大前とかの相手は嫌だなー。ポストプレイ決められるのはカッコ悪いし、シュート撃たれると痛いし……) 加藤(吹っ飛ばされても怪我しなかったのはいいけど、これからサボる口実がないんだよな。鳴紋も流してくれないかな) この3点目で、ぷっつりと糸が切れたかのように緊張感を失くすふらのイレブン。 最早、一番疲れているはずの松山しか気力が残っていないと言う有様だった。 長池(――チームを大車輪で切り盛りしていたお前が走れなくなっただけで、この状態だ。 このままでは、試合終了までただ時間を消化するだけで終わってしまいそうだな……) 首を横に振って、長池は顔をしかめる。 自分を高みに引き上げた宿敵との因縁の戦い。それがこのまま幕を引いてしまうとすれば、消化不良も良いところである。 ましてや、再戦があるとすれば二年以上先の話となるのだ。出来れば、今少し良い形で試合を終えたかったのだった。
[231]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 20:00:54 ID:??? そんな思索を、不意に審判の声が遮った。 審判「……両チーム! 試合を再開する。速やかに自陣に戻りたまえ」 松山「は、はいっ!」 ふらの中メンバー「すみませーん」「今戻りまーす」「ハァ……」 長池「分かりました……よし、お前ら位置に付け。俺たちは勝ちつつあるが、だからといって気を抜くと痛いしっぺ返しを食うぞ。 最後まで気を抜かずに、相手を地獄に突き落とすつもりで本気のプレイで行け」 大前「はいっ!」 本多「ご安心を。仕事で手は抜きませんよ」 国岡(あー、やだやだ。居心地悪いったら仕方ない空気だぜ) 両校のメンバーが守備位置に戻り、ふらのの四度目のキックオフが始まる。 長い試合も、ついに終わりに向かおうとしていた。 ※ 点差、時間帯、敵最高戦力のガッツ切れなどの条件により、ダイジェストモードに移行します ※
[232]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 20:01:57 ID:u+nr5pag 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★ふらののキックオフから何が起こった?→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ダイヤ → 奇数で雪村が、偶数で瀬川があっさりとボールカット! ハート → ふらのは懲りずにガッツ切れの松山にボールを送った! 長池とのマッチアップに! スペード → ふらのFW陣のワンツーを、鳴紋ボランチ陣がカットしに行く! クラブ → 国岡投入と新フォーメーションがマッチしていない隙を突かれた! ふらののシュートチャンス! クラブのA・JOKER → イベント発生! 松山がペナ無し&残りガッツ無視で北国シュートへ!
[233]森崎名無しさん:2010/10/15(金) 20:03:07 ID:??? ★ふらののキックオフから何が起こった?→ スペード3 =★
[234]森崎名無しさん:2010/10/15(金) 20:03:09 ID:??? ★ふらののキックオフから何が起こった?→ スペード9 =★
[235]森崎名無しさん:2010/10/15(金) 20:03:48 ID:??? ★ふらののキックオフから何が起こった?→ クラブJ =★ マモノさんこないかな
[236]森崎名無しさん:2010/10/15(金) 20:21:52 ID:??? つくづく松山ひとりぼっちだな
[237]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 20:42:00 ID:??? >>236 一人だけチームメイトと思考回路というか世界観が違いますしね ★ふらののキックオフから何が起こった?→ スペード3 =★ スペード → ふらのFW陣のワンツーを、鳴紋ボランチ陣がカットしに行く! ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 小田(いくらキャプテンがへばったからといって、露骨に手抜きしたら富良野に帰ったあとがなー。 少しだけ攻めっ気をみせるくらいしておこうかな?) シュート本数も少なく、体力のあり余っている状態で消極的な態度を見せては、いくらなんでも世間体が悪い。 そんな柄にもない気まぐれを起こした小田は、キックオフから積極的に仕掛けた。 小田「それ! 中川、ワンツーだ!」 中川「分かった!」 まずは中川のいるサイドから。どちらかと言えばパスカットは得意ではない方の瀬川を、ワンツーで抜きに行く。 瀬川「舐めるなよっ! 俺だって必殺技持ちなんだーっ! ……って、アレ?」 長池「は、発動しなければ意味が無いだろう! ここは俺が行――」 小田「わわわっ!(こ、コイツは確かカットも上手いんだっけ!)」 瀬川を抜かれた後、詰め寄ってくる長池に対して、小田は咄嗟にパスを送るサイドを変える。 それは選手としての戦術眼と言うよりも、どちらかといえば小動物的な危機感の賜物だったが、この場合は上手く働いた。 実況「ふらの中・小田くん、上手い! 相手が手強いと見るや咄嗟に攻めるサイドを逆に変えた!」
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0ch BBS 2007-01-24