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【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】
[387]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:24:18 ID:??? 長池「……いきなりどうしたんだ。守備の練習がしたいだなんて」 瀬川に連れ出された先で、長池が訊ねた。対して瀬川は、少しくすぐったそうに笑う。 瀬川「いや、さ。これまでの試合で俺のいるサイドって狙い撃ちじゃん? 今日の試合もふらのは右サイドを避けてたし。 こりゃあ俺の守備能力に疑問あり、ってことかなと思ってさ」 長池「殊勝だな……お前らしくもない。入部した当初からドリブルばかり鍛えていたくせに」 瀬川「ははっ! だってドリブルが一番格好いいんだもんよ!」 長池「昔はそれでよく喧嘩になったんだっけか。懐かしいな」 言って、長池は一年前を思い出す。 今でこそこうして屈託なく接し合える二人も、一年生の頃は顔を合わせるたびにケンカする仲だった。 何でもそつなくこなせる長池と、ドリブル一点のみの瀬川。 サッカーに関する主義主張の違いから角突き合わせ、その度に仲裁に入る早瀬が苦労していたのだった。 瀬川「……今だから言うけどさ。俺がドリブル馬鹿になったのって、お前の所為なんだぜ?」 長池「俺の?」 だしぬけに言われたセリフに、長池が面食らう。それに対して瀬川は照れたように続ける。 瀬川「だってよ、お前ってば何やっても俺の上を行ってたじゃん? 攻めても守っても考えても、さ。 で、一年秋の地区大会も、お前と早瀬がさっさとデビューだもん。……正直、置いて行かれたと思ったよ。 正直、こうも考えたぜ。俺の考えは間違っていて、おまけに才能まで及ばないんじゃないかって」 長池「……」
[388]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:25:30 ID:??? 瀬川「……だけど、認めたくなかったんだよな。お前に負けてることも、俺の才能への不安も。 だから開き直って、せめて得意のドリブルだけでも極めてみせようと思って――」 長池「馬鹿に磨きをかけた訳か」 そこで話の腰を折る長池。思わず瀬川がずっこける。 瀬川「茶ー化ーすーなーって! これ、結構恥ずかしい告白だぞ!? 女の子に粉掛けるより何倍もさ!」 長池「ははっ、ゼロは何倍でもゼロだろう? 年中女を侍らせておいて、粉を掛けるのに恥ずかしいも無いだろう」 瀬川「そーいう話じゃなくってだなー!」 長池「……それなら俺も同じさ」 瀬川「へ?」 目を丸くする瀬川に、長池はとうとうと語りかける。 長池「何か一つだけでも誰にも負けないと言い切れるものがあるお前が、昔から羨ましかったさ。 オールラウンダーと言っても、昔の俺は小豆沢さんのバックアッパーに過ぎない。 突破もパスも守備も戦術も、全部が全部無難の一言。あの全てが一流である真のエースの足元にも及ばない。 正直、あの人が引退して、その後継になるのが怖かった。小豆沢さんのプレイと俺のプレイを、本格的に比較されるのが怖かった。 ……中学最後の一年を、誰かの陰にしかなれないで過ごすのが嫌だったんだ」 瀬川「……お前、んな七面倒くさいこと考えていたのかよ」 長池「さっきのお前の話とどっこいどっこいだろう? ……それで、お前が羨ましくなったんだ。 何があろうとも、これが自分のウリだ。これだけは誰にも負けない。胸を張ってそう言えるお前が眩しかったよ。 ……小豆沢さんの影として、闇の住人になるしかなかった俺には、な」
[389]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:26:38 ID:??? 瀬川「……なんだよ。似た者同士か、俺らは」 互い互いの長所を羨ましく思い、妬みさえ感じていた。 それでも手を取り合い、同じ目標に進むことが出来る。 ……今更ながらに、その関係の不思議さに考え込まざるを得ない気分になる。 長池「だが、どっちの主張が勝ちかと言うと、俺の勝ちだな。 お前もドリブル一本で行けないと悟ったから、こうして教えを請いに来たのだろう?」 瀬川「あ! そうやって、すぐに茶化すなよ! そんなことばかり言っていると、死んだら地獄に落ちるぞ!?」 長池「ふふっ。なら望むところさ。地獄ならとっくに慣れ果てた」 瀬川「言ってろ言ってろ。そんなに地獄がお好みなら、お得意のパスを全部止めて生き地獄に叩きこんだるわい!」 長池「言ったな? では、やってみろ」
[390]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:27:48 ID:4ND173Wk 先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★長池のパス練習→ !card=★ ★瀬川のパスカット練習→ !card=★ 二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。 なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。 カードの数値で結果が…… 35(2枚ともJOKER)→練習する能力が+5。更に全能力+2。長池がパス強化&瀬川が必殺パスカット習得! 26〜33→練習する能力が+3。更に全能力+1。長池がパス強化&瀬川が必殺パスカット習得! 21〜25→練習する能力が+3。長池がパスフラグ習得&瀬川がパスカットフラグ習得! 16〜20→練習する能力が+2。 11〜15→練習する能力が+1 2〜10→効果無し……。 と分岐します。
[391]森崎名無しさん:2010/10/17(日) 03:27:58 ID:??? ★長池のパス練習→ ハート9 =★
[392]森崎名無しさん:2010/10/17(日) 03:28:47 ID:??? ★瀬川のパスカット練習→ ダイヤJ =★
[393]森崎名無しさん:2010/10/17(日) 03:29:28 ID:??? ★瀬川のパスカット練習→ ダイヤ5 =★
[394]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:52:39 ID:??? ★長池のパス練習→ ハート9 =★ ★瀬川のパスカット練習→ ダイヤJ =★ 9+11=20 … 16〜20→練習する能力が+2。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 長池がコーン目掛けて出す、多種多様なパス。 それはある時は回転を掛けて放たれ、またある時は踵などを使ったトリックプレイを交えて出された。 そのほとんどは瀬川のパスカットでは触れることが出来なかったが、 瀬川「んにゃろう!」 長池「!」 時たま、こうして触れることが出来、ともすれば取られることもあった。 瀬川「……あー! くっやしいーっ! こんだけやって7割方も止められないってどういうことだよ!?」 長池「馬鹿言え。一朝一夕で止められるようになったら、俺の立場こそ無いだろう?」 瀬川「そりゃそーだけどさ。……あー、もうっ!」 悔しさを満面に出し、紙を掻き毟る瀬川。 だが、長池の方も瀬川の動きに驚嘆していた。 長池(想定では、9割方は通すはずだったんだがな。全国大会の試合で揉まれて、コイツも成長したということか)
[395]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:53:44 ID:??? 瀬川「……ま、この結果にゃ少々不満だけどよ、これ以上は明日に障るからな。この位にしとくか」 長池「ああ、そうだな。では、練習道具を片づけるぞ」 パスの目標に使ったコーンや、球拾いをサボって散らかしたボールを集める。 後片付けをしながら、不意に瀬川が呟いた。 瀬川「……明日、絶対に勝とうぜ。長池」 長池「当然だ。何しろ俺にはおっかないキャプテンと――頼れる相棒が二人もいるんだからな」 瀬川「おうおう、ここにはいない大前くんのことも出すかい。相変わらずアツいねー妬けるねー」 ※ 長池のパスと瀬川のパスカットが+2されました ※
[396]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:55:05 ID:??? 旅館のロビー。就寝時間は過ぎているにもかかわらず、ソファーを占める少年が二人いた。 怪我を抱えて練習に行くことが出来ない、早瀬と比良山である。 早瀬「……静かな夜だな」 比良山「みんな、練習に出かけたんでしょうね。明日を思うと居ても立ってもいられないんでしょう」 早瀬「俺らも、この怪我さえ無けりゃあ、な」 言って、包帯の巻かれた足に目を落とす。 試合中、松山のバックチャージで削られた右足。傷を受けて松山を恨む気持ちは、あまり無い。 自身に怪我を負わせたとはいえ、あそこまでの奮闘を見せられては、怒りよりも感心の念が先立つのだった。 だが、それと今動けない無念の思いは別である。 早瀬「くそっ。じっとしてるのがこんなに嫌な時間は、久しぶりだぜ。あー、思いっきりボール蹴りてェ」 比良山「……それでも今はこの怪我を直すことに専念しましょう。みんなが時間を惜しんで特訓した時間を、無駄にしないためにも」 訳知り顔で、妙に情味たっぷりに言う比良山。その表情に早瀬は苦笑を浮かべる。 早瀬「……比良山。お前ってひょっとしたらキャプテン向いてるのかもな。大会が終わったら考えておけよ?」 比良山「ははっ。そうですね。一番手ごわそうな対立候補が引きさがったら、考えておきます」 早瀬「あー、アイツな。……ま、その時は頼むわ。そうじゃなかった時は、そいつを何とか引き立ててやってくれや。 どうにも妙なところで頼り甲斐が無いからよ。あの野郎は」 比良山「分かりました。ちゃんと面倒を見ますよ。……俺の相棒ですからね」 こうして、鳴紋中の決戦前夜は更けていく。 明日の試合に備えて特訓に余念のないものたち。そして、今日までに受けた傷を癒す者たちとを等しく包んで。
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0ch BBS 2007-01-24