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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[740]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:56:25 ID:??? 若林「……昨日に比べれば、幾らかマシな顔つきになったな」 さとり「ええ、おかげさまで。 あなたも夕日を眺めていた時に比べれば、本当に強気になられましたね」 若林「ふん……それで、何の用だ。 俺の力が必要だと?」 あくまでも上から目線で、さとりを見下ろしながら口を開く若林。 一方でさとりも負けじと下から見上げつつ軽口を叩き……若林はそれを受けて鼻を鳴らして笑いつつ。 どうしてさとりがここにいるのか……どうして若林を待ち受けていたのか、と問いかける。 それを受けてさとりは無表情の中に小さな微笑を浮かべつつ、返答をする。 さとり「……若林君、あなたは一対一を追求したいとは思いませんか。 完璧にこなせるようになりたいと思いませんか」 若林「……また唐突だな。 だが、それはどんなキーパーでも思う事だろう。 どんなキーパーだって、一対一の勝負を挑まれれば不利なのは明らかだ。 だからこそ、敵は一対一を隙あらば狙ってくる。 その隙を、弱点を、消す事が出来るものなら消したいだろう」 さとり「そうですか。 ですが、私は一対一では誰にも負けない自信があります」 若林「何?」 そもそも一対一とはキーパー側にとって圧倒的に不利な勝負である。 だが、古明地さとりはその一対一を何よりも得意としていた。 それは彼女が覚り妖怪であり、敵の思惑、考え、選択を必ず読み取れるから。 相手がドリブルを選択するか、シュートを選択するか、必ず感知できるからである。 若林「インチキ臭い奴だ……」 さとり「ですがこれは私の固有能力、その能力をどのように使おうと私の勝手でしょう」 若林「(そのあたりの理論がよくわからんがな……この辺りは幻想郷とかいう場所と。 俺達とでサッカーに対する認識がまるで違うって事か?)」 さとり「聞こえてますよ」 若林「……ちっ。 それで? 一体何の話だ? 単刀直入に言え」 さとり「では……若林君、私と共に合同練習をしませんか?」 若林「何?」
[741]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:57:35 ID:??? 微笑を浮かべながら、サッカーボールを取り出し前に翳すさとり。 思いがけぬ申し出に若林は面くらい、二の句を告げず押し黙るのだが……。 さとりはそれを見て尚も微笑を浮かべつつ、更に続ける。 さとり「私とあなたは……やはり似ているのです」 若林「………………」 さとり「あなたはPA外のシュートに対して絶対の自信を持ち。 私はPA内のシュートを全てシャットアウトする自信があります」 若林「……PA内なら相手の心が読めるからコースもわかる、という事か」 さとり「そうです。 ですが、私は体格上パワーシュートに弱いのです」 若林「………………」 さとり「プレイスタイルはある意味対極ながら、その実、根本の部分で私達は似通っています。 つまり、伸ばす方向も同じならば鍛えるものもほぼ同じ……。 チームは違えど、境遇も殆ど似たようなものではありませんか?」 若林「…………」 さとり「地獄にいるからこそ……見える光もあります……」 若林「……一対一が、強くなれるんだな。 お前と練習をすれば……」 さとり「勿論です……なぜなら、私はオフェンスにおいてもあなたの取る行動を予期できるんですから。 それを相手に一対一を繰り返せば、あなたの一対一の技術も高まるでしょう」 若林「………………」 さとりの言葉にYESともNOとも答えない若林。 しかし、さとりはその若林の心を読み……小さく笑みを浮かべながら、若林の手を取った。 現状の若林の全日本Jrユースの地位は、あまりにも低い場所にあった。 練習なども、日向や翼、三杉といったエース格の選手とは出来ず、文字通りロクな練習が出来ていない。 強くなると、這い上がると誓ったもののその手立てを探していた若林はさとりの誘いを断る事は出来なかったのである。 若林「言っておくが、馴れ合う気は無い」 さとり「当然です……私は、優勝を狙っているのですから。 敵と馴れ合うつもりはありませんよ」 憎まれ口を叩く若林に、にこりと笑みながら反撃を試みた。 若林源三と古明地さとり――地獄に落ちたゴールキーパーが、その地獄から這い上がろうと手を取り合った瞬間であった。
[742]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 22:58:56 ID:??? そして、現在――あの日から更に1週間が経過したこの日、若林とさとりは共に練習をしていた。 ゴールキーパー同士で練習して本当に効果があるのか……。 まともな練習が出来るのかという不安は若林の心の中に若干ながらも存在したのだが……。 練習が始まってみれば、それも杞憂であったという事がすぐに判明をした。 さとり「想起――『地上の彗星』」 若林「くっ……!! うおおおっ!」 貧弱に見えたさとりは、若林の予期していた通りキック力は低かった。 だが、そのドリブルはフィールダーとしても十分通用するレベルのものであり。 若林が望んでいた一対一の練習は大いにはかどった。 そして、さとりの特性――相手のトラウマを引き起こすその能力を使った、想起技。 この想起技は若林が練習試合で受けたシュートを次々と模倣してみせ、それだけでも練習となったのである。 若林「(まったく、何故PA外のシュートの方がPA内で撃たれるよりも苦手なんだ……意味がわからん……)」 さとり「っ……たぁっ!!」 そして、さとりもまた若林の並のフィールダー以上のキック力に頼ったシュートを相手にセービングの練習を続けた。 毎日チームでの練習にも当然ながら参加し、その後、個人練習の時間になると同時に2人は予定が合えば会い続けた。 無論、さとりにはコーチとしての役割があった為に毎日とはいかなかったが……。 それでも2人は、出来うる限り会い続けた。それ程までに、2人だけでの秘密特訓は上手くいっていた。 若林「(もう少しで……何かが掴める筈だ。 一対一で誰にも負けない何かが……!)」 さとり「(凄い集中力……やはり、私の考えに狂いは無かった。 彼の瞬間的な集中力を自分のものに出来れば……PA外からのシュートにも、隙は無くなる!)」 大会まで2週間を切った時点で、まだ明確な……目覚しい成果は出ていない。 だが、それも時間の問題だと……若林とさとりは確信をしていた。
[743]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 23:00:10 ID:??? 紫「……というお話だったとさ」 うどんげ「し、師匠はアルゼンチンに行ったんだぁ……。 ……アルゼンチンって、どこ?」 パルスィ「天才ですって……? 妬ましい……私以外のドリブラーが妬ましい……!!」 リグル「ハッハァー! 大丈夫大丈夫! どんな奴がいようが、エースの私がいれば!」 そして、視点を戻して反町達幻想郷Jrユース。 代表メンバーを決定し、キャプテンを決定し、外の世界へと移動を果たしたメンバー達は。 新たな施設へ到着するや否や、八雲紫からアルゼンチンJrユースの近況報告を受けていた。 永遠亭の至宝――八意永琳の派遣と、天才・ファン=ディアスの存在。 後者に関しては実際にそのプレイを見ていない為に周囲の反応は薄かったものの……。 永琳が派遣された国ならば油断は出来ないだろうと一同は考える。 反町「(他に派遣選手が発表されてない国は、イタリアとウルグアイ……か。 そういえば、フランスはどうなってるんだろうなぁ……)」 古明地姉妹が行ったと聞いてからは、まるで話を聞かないフランス。 そのフランスが、徐々に力を付け始めているとは露知らず反町はそう思い……。 そうこうしている間に、紫はやるべきことは終わったと言わんばかりにスキマを開き帰って行く。 紫「大会まではあと2週間。 皆さま、くれぐれも幻想郷の名を辱めるような成績は残さないよう願いますわ」 リグル「ハッハァー! 大丈夫大丈夫! このエース(ry」 霊夢「っていうかあんたこのチームの監督やらないならコーチなりキーパーなりしなさいよ。 早苗よりあんたの方が強いんだから」 早苗「なっ!? れ、霊夢さん! それは酷いです! その発言は絶対許早苗!!」 紫「外の世界ではくれぐれも空を飛んだり、無闇に危険な能力を使ったりしないように。 それでは、また会いましょう」 にゅにゅっ
[744]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 23:01:32 ID:??? いつも通りリグルが大言を吐き、霊夢がさらりとリアルな話をし、早苗が憤慨する中。 紫はそれらを華麗にスルーした後、姿を消す。 そして、それを見送った輝夜はコホンと咳払いをすると一同を見渡してから、その口を開いた。 輝夜「さっき八雲紫が言ったように、ここはもう外の世界だからね。 幻想郷と同じ感覚で空飛んだりしないように。 あと、弾幕もぶっぱなさないようにね」 魔理沙「空を飛んだら駄目って……じゃあどうやって移動するんだよ? 歩くのか?」 早苗「バスとかを手配してくれてるんでしょう」 輝夜「ええ、そうよ」 メディスン「バス……?」 にとり「動く鉄の箱みたいなもんだよ! うわぁ、乗りたい乗りたい乗りたい分解したい!」 妖精1「分解は駄目よ河童……」 霊夢「不便ね、飛んじゃ駄目なんて……」 反町「いや、そもそも外の世界の人間は飛びませんから。 常識的に考えて……」 幻想郷と外の世界との間にはやはり常識の壁があり、輝夜や紫の言葉を聞いてもイマイチピンと来ていないものが多い。 それに対して反町、そして反町と同じく外の世界出身の早苗は若干の不安を覚えるのだが……。 輝夜は楽観的に、いずれ慣れてゆくだろうと考えつつ更に続ける。 輝夜「それじゃ、施設も変わったことでまた部屋割りを決めなおすわよ。 今度は4人部屋だから、4人組を作ってね」 反町「(4人組……とすると、3人誘ったらいいのか……どうしようかな?)」 輝夜が部屋割りを決めなおすと言うと、ざわついていた一同は更にざわめき出し。 誰と組もうか、と周囲を見回し始める。 当然ながらそれは反町も同様であり、どうしたものかと顎を撫でながら考えていたのだが……。 反町「(うーん……)」 ※誘う相手を"3名"明記して投票して下さい。先に3票入った者で決定します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。 ※コーチである「パチュリー」と「松岡」、監督の「輝夜」は選択出来ません。
[745]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 23:03:30 ID:x2lOXvP2 リグル 霊夢 ヒューイ
[746]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 23:03:38 ID:VdflWzyo 穣子 リグル 妹紅
[747]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 23:04:39 ID:7KYTyPjU リグル 早苗 ヒューイ
[748]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 23:05:12 ID:562PZKOc メディスン 妹紅 穣子
[749]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 23:06:28 ID:??? 現在リグルが3票で決定。 ヒューイ・穣子・妹紅が2票。霊夢・早苗・メディスンが1票ずつです。
[750]森崎名無しさん:2010/12/17(金) 23:07:11 ID:p1R3DXOc 早苗 穣子 リグル
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0ch BBS 2007-01-24