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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[971]森崎名無しさん:2010/12/22(水) 01:11:48 ID:Cj2iqGwY F
[972]森崎名無しさん:2010/12/22(水) 01:11:55 ID:yEMtwmy6 F
[973]森崎名無しさん:2010/12/22(水) 01:12:57 ID:yOk41lq6 F
[974]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:12:52 ID:??? >F.紅白戦でノルマを達成したと報告する ============================================================ パチュリー「……ああ、そういえばそんな話もしてたっけ」 反町「ちょっ……わ、忘れてたんですか!?」 パチュリー「冗談よ。 ちょっと危なっかしかったけど、確かに3回キーパーまでボールを届かせていたわね」 無表情でさらりと冗談を吐くパチュリー。 それに対して、笑えないですと反町は返答しつつ大きくため息を吐く。 紅白戦以前、パチュリーから課せられた『キーパーに3度ボールを届かせろ』という課題。 反町はその課題を、なんとかかんとかギリギリ達成する事に成功し。 その成果を報告し、次にすべき課題をパチュリーから貰う為にこうして部屋へとやってきたのである。 一体次は何をすればいいのか、と問いかける反町に対してパチュリーはあくまでも涼しい顔を作りつつ。 コホコホと咳き込んだ後、その口を小さく開く。 パチュリー「……さて、その前に。 3回キーパーまで届かせたけれど、ちゃんとキーパーの動きは見たわね?」 反町「はい。 ……大妖精の動きを、しっかりと見ました。 そこからわかりましたけど……大妖精は、ゴール下方のコースが苦手みたいですね」 パチュリー「ふむ。 …………なるほど、やはりあなたにはストライカーとしての才能があるようね」 紅白戦で3度大妖精にシュートを打ちながら、その内で1本しかゴールを決められなかった反町。 しかし、だからこそ大妖精の得意とするコース、苦手とするコースの判別がよりわかりやすくなり……。 反町がそのコースについて説明すると、パチュリーは薄く笑いながら嬉しそうに頷く。 パチュリー「それじゃあ、前回の紅白戦である程度はわかったかしら? そのコースを見つける、シュートを打ちながら弱点を探る。 それこそが、貴方が身につけるべき能力。 "ストライカーの勘"だという事は」 反町「はい……大体は。 でも、まだ身に付けられた気はしないですけど……」
[975]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:13:52 ID:??? パチュリー「それは当然でしょう。 だってあなたがGKの苦手なコースを看破したのは、大妖精。 ずっと同じチームでやってきていた大妖精がセービングをする機会は何度だって見てきたでしょうし。 それを考えれば、ある程度大妖精の苦手とするコースについて潜在的に知っていたとしても不思議ではない。 けれど世界で戦う時は違うわ。 初めて対戦する選手がゴロゴロと出てくるのがザラなのだから」 反町「(確かに……だからこそ、試合中に弱点を探る必要があるんだもんな)」 パチュリーの言葉を聞き、気を引き締めながら頷く反町。 シュートを打ち、相手の弱点を探り、研ぎ澄まされたシュートコントロールでゴールを射抜く。 天性の……ゴールに対する勘と、観察力が無ければ出来ないその技はやはり難しく。 しかし、だからこそ会得する価値がある。 反町「それで……次に俺はどうすればいいんですか?」 パチュリー「……反町、後ろにダンボール箱があるのがわかる?」 反町「え? あっ、なんですかこれ?」 パチュリー「開けてみなさい」 反町「は、はあ……。 え? こ、これは……」 パチュリーに促されるまま、ドアのすぐ横に無造作に置かれていたダンボールを開ける反町。 するとそこに入っていたのは……ダンボール一杯に詰め込まれた、ありとあらゆるビデオテープ。 ラベルにはそれぞれ番号のようなものが振ってあり、一体これは何かと反町が首をかしげる中。 パチュリーは混乱する反町の背に声をかける。
[976]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:14:52 ID:??? パチュリー「それはプロ・アマを問わず外の世界中を集めたサッカーの試合VTRよ」 反町「サッカーの?」 パチュリー「そう。 しかも、ゴールシーンかセービングシーンのみに編集したね」 反町「……も、もしかして、パチュリーさん」 パチュリー「次の課題は、そのビデオを見る事。 ありとあらゆる、下手糞なキーパーからプロの一流のキーパーまでの……。 全ての選手の苦手とするコース、得意とするコースを見つけ出す。 それがあなたの、次に為すべきことよ」 反町「(こ……これ、全部!?)」 パチュリーの言葉を聞いた反町は、目を丸くしながらダンボール箱の中へと目を落とす。 パチュリーの言う通り、ビデオを見て研究するというのは確かに現実的な方策のようにも思え。 学園でも秀才で通っていた反町としては、体を動かすだけではなく研究をする事も大切だという事を理解していた。 しかし、ダンボール箱の中に入っているビデオテープの量は尋常ではなく……。 少なくとも、一日程度では全てを見る事すら出来ない量。 ましてや、集中してキーパーの苦手なコース、得意なコースを探す事などもってのほかに思えた。 反町「そ、それに部屋にはビデオなんてついてませんよ!? どうすれば……」 パチュリー「特別にビデオのある部屋を用意させるわ。 使う時に申請してくれればいい。 そもそもあなたの部屋だとうるさいのが沸きそうだしね。 【夜の時間】にビデオを見る為に外に出ればいいわ」 反町「これ……全部見るのにどれだけ時間かかるんです?」
[977]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:16:05 ID:??? パチュリー「……【早ければ3日】もあれば出来るでしょう。 ただ、それはよほどあなたの理解度が高くなければ無理だし……現実的じゃないわね。 まあ、概ね、普通に見ていれば【4日〜5日】もあれば理解できると思うわ。 少なくとも【1週間】もあれば十分でしょう。 ……それで理解出来なければ、才能が無いという事ね」 反町「さ、最低でも3日はかかるんですね……」 パチュリー「それも、よっぽど上手くいった場合だけね」 途方も無い量のビデオテープが入った箱を眺め、大きくため息を吐きながら頭を掻き毟る反町。 パチュリーの言っていた、スキルを身につける為には努力と共に経験も必要であり。 更には、"時間"もかかると言っていた事が、ようやく理解できた。 パチュリー「やるの? やらないの?」 反町「やりますよ! ……とにかく、【夜の時間】にビデオは見ればいいんですね?」 パチュリー「昼は練習があるからね。 ああ、そうそう。 別に【毎晩】じゃなくてもいいわよ。 あなたも夜、他に練習をしたりしたい事もあるでしょうし……。 他の選手達と交流する事も重要だからね。 少なくとも、【大会が始まる前】にノルマを終わらせてくれればいいわ」 反町「……あれ? それじゃあ、結構時間的には余裕があるんですか? 大会が始まるまで、まだ2週間以上ありますし……」 パチュリー「ただ、【早ければ早い程得】なのは変わりないから、その点は注意しておきなさい。 周囲との人間関係も良好をキープする、ビデオも見る。 両方をやらなくてはならないのがストライカーの辛いところね」 反町「(覚悟はいい……俺には出来てる!)」 文句を言いながらも、反町は結局パチュリーに課せられた新たな課題に挑む事となった。
[978]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:17:39 ID:??? 反町「ここまで苦労して全然使えないスキルとかじゃないですよね……」 パチュリー「安心しなさい、これがモノになればあなたは最強のストライカーになるわ。 ……まあ、ヘタレたりミスキックした時は知らないけれど」 反町「…………永琳さんみたいに、ヘタレそうになっても凄いプレイになるスキルとか俺には会得……」 パチュリー「無理。 あなたには無理。 逆立ちしようが何しようが無理。 絶対無理。 無理無理無理無理かたつ無理」 反町「…………はぁ」 スキルを開発する為には、地道な努力が必要である。しかし……。 反町「(地道っていうか、地味だよなぁ……これ。 まあ、やるしかないか……)」 ただビデオを見るだけという、絵的にまるでつまらない方法でスキル取得に近づいていいのだろうか。 反町はそんな思いを抱きながら、パチュリーの部屋を出て行ったのだった。 全幻想郷Jrユース 合宿18日目 終了 ※第2のミッション、「ビデオであらゆるキーパーを研究せよ!」がスタートしました。 夜の行動選択に「ビデオで勉強する」が追加されるようになります。 ※第2のミッションの期限は「大会開始まで」です。 大会が開始されてもミッションが達成されていない場合、自動的にミッション失敗になります。
[979]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:18:59 ID:??? 全幻想郷Jrユース 合宿19日目 反町「(あれっ? 皆、まだ朝食取ってるのかな?)」 反町が新たな課題を受け取ったその翌日の朝――朝食を取り終えた反町が午前の全体練習に備え外に出ると。 まだフィールドには反町以外の選手などおらず、反町は肩透かしを食らってしまう。 仕方なく、準備運動をしてから暇潰しにリフティングをしながら時計を見やれば……。 なんと時刻はまだ練習開始時間よりも20分ほど早く、反町は自分が早く来すぎたのかと頭をかく。 反町「しまったなぁ……まだ時間があったのか。 もうちょっとゆっくりすればよかったかな?」 かといって、今から戻る気にもなれず。 反町はしばらくフィールドでボールを蹴っていたのだが……。 金髪の美女「…………」 反町「あ、あれっ?」 そんなとき、不意に施設の外――施設の周囲に張られたフェンスの向こう側を見てみれば。 なんとそこには、フィールドで動く反町をじっと見つめる金髪の、可憐な美女がいる。 どことなく薄幸そうな表情は憂いに染まっており、何故か潤んだ瞳で反町を見つめ……。 反町は少しだけドギマギしつつ、目を泳がせながら一体何者なのかと思いつつも練習を再開した。 反町「(現地のサッカーファン……? いや……それにしてはやけに熱心にこっちを見てたぞ? え? な、なんだ? 誰なんだ?)」 金髪の美女「…………」 可憐な美女の視線を受けながら、緊張しつつ早く誰か来てくれと内心思う反町。 この日の練習が、いつものようにスムーズに始まる事を……反町一樹はまだ知らなかった。 TO BE CONTINUED
[980]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/22(水) 02:20:47 ID:??? 謎の美少女が現れたところで本日はひとまずここまで。 続きは明日以降、新たにスレを建ててから書かせていただこうと思います。 よろしければ次スレタイ案を考えていただければ、助かります。 それでは、お疲れ様でしたー。 【】幻想のポイズン46【】
[981]森崎名無しさん:2010/12/22(水) 02:21:15 ID:??? ラブマリー? 乙でした
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0ch BBS 2007-01-24