※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】
[238]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:24:12 ID:??? 映姫「軽口は結構です。 そう、あなたは少し調子に乗りすぎる……悪い癖ですよ」 ヘルナンデス「(エイキちゃんは真面目な委員長さんタイプの女の子。リーダーシップをすぐ取りたがる。 でも、本当は誰よりもおにいちゃんに甘えたい甘えんぼさんなんだよね)」 映姫「聞いていますか?」 ヘルナンデス「勿論! エイキちゃんの話はちゃんと聞いてるよ」 地獄を取り仕切る閻魔であり、あの八雲紫ですらも恐れるといわれる四季映姫。 長く、平べったい木製の悔悟の棒を両手で持ち。 ちょっとゴツい感じの帽子は、小さな頭には納まりきらないのかややだぶだぶ。 偉い閻魔様でありながらその身長はあまり高くなく、フランドールや諏訪子と変わらず……。 これまた特殊な性癖を持つヘルナンデスのストライクゾーンであった。 それゆえに、ヘルナンデスは映姫の説法を聞き流しながら笑みを浮かべて色々と失礼な事を考えるのだが……。 映姫は小さくため息を吐くと、その悔悟の棒をヘルナンデスの面前に突きつけ、口を開いた。 映姫「私達が何故派遣をされたのか、貴方はわかっていますか?」 ヘルナンデス「へ? それは……勿論、僕達が幻想郷という場所と戦えるレベルを身につける為だろう?」 映姫「その返答では真の目的は勘付いていませんね……あなたは少々過去を振り返らなさ過ぎる」 ヘルナンデス「……どういう意味だい?」 突如として、問答を挑んでくる映姫を前にし……流石のヘルナンデスも絶句をするのだが……。 映姫はヘルナンデスを見やりながら小さく首を振り、更に続けた。 映姫「今のあなたは黒です。 私達が何故派遣をされたのか……その意味を、私達がいる間に必ず見つけなさい。 そして、何をすべきかもです。 それがあなたに出来る善行よ」 ヘルナンデス「(黒……エイキの下着の色かな? 僕は純白の方が好みなんだが)」 威厳たっぷりに言う映姫を前に、しかし、ヘルナンデスはヘルナンデスだった。
[239]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:25:32 ID:??? 〜 フランス市内 とあるサッカーコート 〜 こうして各地で大会に向けて練習のラストスパートが行われていた頃。 フランス市内のサッカーコートでは、地獄に落ち――しかし、這い上がる事を決意した2人のゴールキーパー。 古明地さとりと若林源三、その2人が今日もまた2人きりで練習を繰り返していた。 それぞれが時間を合わせ、チーム内での練習が終わった後に落ち合い合同練習を行う。 中々のハードなスケジュールであったが……しかし、2人は文句や弱音ははかなかった。 地獄からもう一度光を掴み取るには、並大抵の努力では不可能だと理解をしていたからである。 そして、その練習もこの頃になるとようやく身を結び始めていた。 若林「(悔しいが……今の俺が森崎の代わりに出場出来る機会は、ほぼ無いと見ていい。 ハンブルグ戦での失態、オータムスカイズとの試合での失態。 あれを見て見上さんが俺を出す筈が無いが……それはあくまで、相手が普通のチームなら、だ)」 人一倍プライドが高く、傲慢でもある若林源三だが。 彼は自身を客観的に見る事の出来る知性もまた備えていた。 そんな彼は現状の自分では、森崎の変わりにスタメン出場を果たすことは出来ない。間違いなく不可能だと認識し……。 しかし、それでもチャンスはある筈だと躍起になり練習に励む。 若林「(森崎の奴は体がヒョロっちい、おまけにスタミナなんてもんも無い。 認めよう……シュナイダーのノン・ファイヤーを防いだんだ。 奴のセービング技術は、"現状では"俺の上だ。 だが……途中交代をしたようにあいつはスタミナが無い! 一対一でこられても止めようが無いんだ! その点俺はスタミナは十分ある……後は一対一を磨きぬけば、あの森崎に勝る部分が出来るんだ! 負けん……! 俺は負けん……!! あんな奴に、若林源三が負けていいはずが……ないんだッ!!)」 さとり「(凄まじい執念……ですが、思いだけでは強くなれない。 思いだけでは、凶悪たるシュートにまたも無残にねじ伏せられるのみ) 源三君……いきますよッ!」 若林「来い、さとり!!」
[240]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:26:40 ID:??? どす黒い憎悪の感情を見せながら、ゴール前で構えを取る若林。 さとりはその若林の感情に一瞬怯みながらも……ボールを持つと同時、ドリブルを開始して一対一の練習に付き合う。 GKでありながら、MFも十二分にこなせるだけの実力を持つさとり。 そのボールコントロールは一流とは呼びがたいが、さりとてザコレベルのものでもなく。 更にはその心を読む能力によって、若林は今までの練習では悉く裏をかかれ続け、一度も勝利が出来ていなかった。 今度もまた、さとりが若林の腕をかいくぐりゴールネットを揺らすかと思われたのだが……。 クイイッ…… 若林「(ドリブルで来る、ドリブルで来る、ドリブルで来る、ドリブルで来る……!)」 さとり「(ふむ、ドリブルをご所望……ならばここはシュートッ……!?)」 ドリブルで来る筈だと読む若林に対し、さとりは裏をかいてシュートを放とうとするのだが……。 しかし、シュートを放とうとした瞬間、気づいてしまう。 若林の体によって、あらゆるシュートコースが防がれ――どこにも蹴ることが出来ないという事に。 さとり「そっ、そんな……まさか!?」 若林「貰ったァッ!!」 うろたえるさとりを前にし、ここが好機と見たか……一気に飛び出しボールを抑える若林。 その俊敏な動きにさとりは一歩も動けず……若林は目論みが上手くいったとにやりと笑みながら立ち上がり。 自慢げにさとりを見下ろしながら、ボールを返す。 若林「ふん……見たか。 心を読まれようが、いつまでもやられっぱなしでいる俺じゃない」 さとり「……お見事です。 先ほどのは、狙って?」 若林「当然だ。 ……心を読まれるならば、例え読まれようが裏をかかれないようにすればいい。 つまり、相手に行動の選択をさせない――俺が相手の行動を操作すればいいんだ」 さとり「口で言うのは簡単ですが……。 (それを実際に行うのは、相当なセンスが必要ですよ。 やはり、源三君は凄まじいセンスの塊ですね……)」
[241]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:28:00 ID:??? 相手の行動を先読みし、一対一を有利に進めるさとりに対し。 若林はその逆――相手の行動を、こちらが操作して有利な状況に持ち込む術を会得した。 さとりの言うように、口で言うだけならば簡単ではあるが……。 相手に行動の選択をさせない、ドリブルかシュートの選択を選ばせないというのは当然ながら難しく。 並大抵の選手では、とてもではないが会得は出来ない技である。 しかし、若林はある意味一対一において最良の練習相手であるさとりを相手にしていたとはいえ。 僅かな時間でものの見事に習得してみせたのだ。 この若林の上達スピードを見て思わずさとりはゴクリとツバを飲み込み……若林の溢れる才能に威圧をされる。 さとり「……では、成果が出たところで次は私の練習に付き合ってください」 若林「ああ……元々、そういう約束だからな」 それでも、さとりは平静を装いながら攻守交替を……と言い。 これには若林も満足した様子で頷きながら、ボールを持ってPA外へと出る。 若林「PA外からのミドルシュートに強くなる……か。 まったく、距離が離れてる場所から蹴られた方が苦手とは、つくづくおかしな奴だ」 さとり「よく言われます。 それより、思い切り強く蹴って下さい。 私は……パワーシュートに吹き飛ばされなくなるようにもならないといけない」 若林「いいだろう、望むところだ」 さとり「(え? 望むんですか?)」 ケンカLV50の若林が不適な笑みを浮かべながら、思い切り助走をつけて走りこむのを見つつ……。 さとりは慌ててパンチングに向かう構えを取った。
[242]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/12(水) 01:29:03 ID:??? ウルグアイに妖怪の山の3人が向かい、イタリアにロリちゃんズが向かい。 そして、若林さんが一対一スキルを会得したところで本日はひとまずここまで。 明日はまた若林さんとさとりの続きから書かせていただきます。 それでは、お疲れ様でしたー。
[243]森崎名無しさん:2011/01/12(水) 01:32:59 ID:??? ジノさんが通報されたようです乙でした〜w
[244]森崎名無しさん:2011/01/12(水) 01:41:34 ID:??? お疲れ様でした イタリア:ナンデス、ケロちゃん、フランちゃん、えーき様 ウルグアイ:ビクトリーノ、カノーバさん、Suica、勇儀、あやや アルゼンチン:ディアス、パスカル、ガルバン、えーりん フランス:ピエール、ナポレオン、さとり、こいし 西ドイツ:シュナ、シェスター、西尾?、マーガス、ミューラー、レミリア、ゆゆ様、神奈子様 これで全チーム派遣選手が判明したけど、やっぱ西ドイツが圧倒的だね 他はフランス以外割と拮抗してるのかな?
[245]森崎名無しさん:2011/01/12(水) 02:13:01 ID:??? やっぱりチーム全体が強化されている以上、反町はまだ力不足だな… 多分名無しが白夜騎士と同等以上の能力を持っているはずだから、 能力が下がり続ける上に、上がり方も詰まっている今のままでは厳しいよ 試合の覚醒に賭けるしかないけど、試合回数の割りに反町の覚醒回数少ないんだよなぁ…
[246]森崎名無しさん:2011/01/12(水) 02:19:29 ID:??? >多分名無しが白夜騎士と同等以上の能力を持っているはずだから、 これは流石にないと思うが…西ドイツのマイヤーさんあたりならわからんけど
[247]森崎名無しさん:2011/01/12(水) 09:20:26 ID:??? >>235 バンビーノが再起不能になったのは合宿前だけど、ストラットがジェンティーレとランピオンを負傷させたのは合宿の最中のはずでは?
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24