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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】
[979]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:22:38 ID:??? ロストメンバーの中でただ一人残ったダロスは足をがくがく震わせて闇を放つ影の穴を見て怯える。 ????「ふぇふぇふぇ…どうした。お主はこっちには来ないのか?」 ダロス「お、オイラは……」 ?????「別にいいんだぜ。強制ってわけじゃねぇんだからさ。 自分のしたいようにすればいい。選択肢なんてものは無いんだ。 選ぶのはお前自身さ。誰かにレールを敷かれているわけじゃないんだからよ」 なにか悟ったふうな少年の声を聞き、ダロスは震える唇を静かに開いた。 ダロス「……オイラは……なにをしてもうまくいかねぇ半端者だったんだ。 自分にはなんの才能もねぇ。周りの連中に醜く嫉妬もしたもんだ。 だからやけになってガルダの海賊になったりもしたが…… 悪にもなりきれねぇんだ。結局オイラは寝返って同盟軍に仲間入りしたんだ…… そんな俺がいまさら生き返ったって……なんの役にもたたねぇし……」 ダロスの弱々しいものいいに、突然影の中から1人の金髪の少年が飛び出してくる。 その金髪の少年は体こそダロスよりは小さいものの、彼の何倍もの威圧感を備えていた。 ?????「……へぇ、そうかい。ま、勝手に自分に失望して諦めるのなら俺は止めはしないがな。 だが…これだけは言っておくぜ。結局自分を変えるのは自分自身でしかねぇんだよ。 力がねぇなら力をつけろ!自信がねぇなら自信を作れ!たとえハッタリでもいい。 無いものねだりをしたってそれは時間の無駄でしかねぇんだよ!」 ダロス「ぁ……ぁ……」
[980]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:24:13 ID:??? ?????「ちっ…テメェみてぇな情けねぇ奴を見てるとむかむかしてきやがるぜ。 まるであの仲間の手を借りなきゃ何も出来ねぇアイツのようだ。 ……いいから来い!テメェはこの俺直々にみっちりと鍛えなおしてやる」 グイッ! 乱暴に襟首をつかみ、影の穴へと強引に引きずっていく少年に対し、ダロスはじたばたとささやかな抵抗をする。 ダロス「う、うわぁ!?ちょ、ちょっと!離してよ君!」 ?????「君じゃねぇ。俺の名は……ラムカーネ様だ。よーく覚えておきな!」 ぽいっ! ラムカーネと名乗る少年が、ダロスを穴の中へと放り込む。 その際に反転したダロスは、今まで背中しか見えていなかった少年の姿を垣間見る。 ダロス「ラム…カーネ?でも、その姿は――!?」 ダロスは見た。その金髪の少年の自信に溢れる不敵な笑みを漏らす顔を。 瞳の色、そしてその生気あふれる鮮やかすぎる金髪の色は明らかに違うものの―― 2年前。タリス島にてまだ未知の競技であったサッカーを共に興じたあの少年と同じ顔をしていた。 ラムカーネ「せいぜい俺の役に立ちな。どうせ一度消えた存在だ。 こうしてまた出番を与えてもらえるだけでもありがたく思うことだな。 ククク……クハハッ……ハーーーーッハッハッハッハァッ!!!」 ダロス「(そんな……どうして……アイツと同じ顔をしているんだ……?)」
[981]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:31:53 ID:??? 闇に溶けていく意識の中で、ダロスは考えた。 これから自分たちはどうなってしまうんだろう。もしもあのとき、 界王星で修行をあと1回でもうまく成功させることだできていたら。 今の自分は決してこんな不安にかられることもなかっただろうに。 そんな後悔と不安の念を抱きながら、徐々に重たくなってくる瞼に逆らえず ダロスは自分たちをグルグルと巻き込んでいく暖かな闇の中で静かに瞳をとじるのだった。 一方その頃。森崎が死闘を繰り広げている最中、彼と全日本ユースのキャプテンを争うであろう戦士たち。 そしてそんな彼らと共に母国の誇りを抱いて世界一の栄光を獲得せんと修行に励む男達がいた… 陽子「はぁ〜い!第1部もいよいよクライマックスね! 森崎君にとってはあと1つ大事な戦いの場所が用意されているんだけどね… 今回は最後の夜のあとに入れる予定だった陽子レポートの報告を 埋めネタ代わりに挿入していきたいと思うわ。 様子を見たい各国のライバルたちを選んでちょうだいね!」 ☆どこの様子を聞きますか? Aメキシコ(日向・若島津) Bドイツ(若林) Cイングランド(松山) Dオランダ(三杉) Eフランス(岬) Fブラジル(新田・石崎) G日本(中山) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[982]森崎名無しさん:2011/03/08(火) 01:35:09 ID:iwqwj2r+ G
[983]森崎名無しさん:2011/03/08(火) 01:52:28 ID:pSD/3Ib2 G
[984]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 02:20:00 ID:??? >G日本(中山) BJから告げられた残酷な診断。もう自分はあの頃の栄光を取り戻せる肉体は持ち合わせていないのだ。 その現実から逃げるように、いや、たとえどこへ逃げようともこの現実からは逃れられない。 これまで自分が歩んできた道がまるで夢であるかのように。 翼や日向などサッカーの才能に愛された者たちと同じラインに立つことが出来たという夢は、もう終わるのだ。 これからは自分には現実が待っている。たとえ地味だとしても、端役となろうとも。 着実に、一歩ずつプロサッカー選手としての階段を昇る果てしないような階段を登っていくことになる現実が待っている。 中山「(俺は……俺は……どうしたらいいんだ)」 BJは言う。自分は専門外だが、この医者ならば肉体改造の知識に秀でているだろう。 リスクは大きいが…君が望むのならば、夢の続きを見たいのならば彼を尋ねなさいと。 しかし、それと同時に自分は君の専門医ではなくなる。私は治す事はできても造ることは出来ない。 君のこれまでの努力を買って、治療費はまけてやる。そのかわり、もう二度と私は君の前には現れない、と。 中山「(BJ先生……俺は……)」 来生「おーい中山!ボールそっちいったぞ!」 ビュンッ! 中山「!? お、おう!」 バムゥッ! 来生からの鋭いパスが、なんとか反応を返した中山の足の内側へと当たる。 危うくトラップミスになると思われたが、なんとか足を踏ん張ってキープし、折り返しのパスを送った。
[985]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 02:22:54 ID:??? 井沢「もっとリターンを早くしてくれキャプテン!俺達もいつまでも甘やかしたくはないんだから」 滝「まぁまぁ。こうしてグラウンドに帰ってきてくれただけでもよしとしようぜ。 ……中山。まだ体調がわるいのなら無理はしないで木陰で休んでこいよ」 中山「……大丈夫だ。冬の選手権までもう時間がない。高校三連覇が掛かっているんだ。俺だけ休むわけにはいかないさ」 高杉「(気持ちは嬉しいんだけどな……残念だが、今のお前じゃ足を引っ張っているにすぎないんだ、中山……)」 高杉はその米粒のような小さな瞳で中山を寂しそうに眺めていた。 同じDFとして、自分より格上の存在であった『ライバル』の一人のあまりの醜態が悔しかった。 中山「(何が…何がキャプテンだ!しっかりしろ!俺は……俺はもっと動けるはずなんだ!)」 だが既に自分の能力は修哲トリオと比べ大きく劣るものとなっていた。 いや、本来の実力の差に戻ったのだ。これまでの自分の実力がおかしかったのだ。 ピッ!! 早苗「はい、一旦ここまで!10分の休憩の後試合形式の練習に移るわよ!」 一旦の休憩を知らせる笛が鳴らされる。中山はマネージャーたちからタオルを受け取ると顔を拭きながら木陰へと向かう。 山森「…キャプテン、大丈夫ですか?さっきからなんだか動きの調子が…」 中山に話しかけてきたのは同じく高校から伸び悩み続けている山森である。 岬、石崎、新田が海外へと研修に出たことで、彼も一応はスタメンを保ってはいた。 しかし今の彼からは中学校の頃のような何かやってくれるだろうという期待感が感じられない。 だが彼のこうした誠実な後輩らしい気遣いの良さだけはあの頃のままだった。
[986]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 02:24:25 ID:??? 中山「……」 BJからの宣告。これからの自分の選択。自分だけ取り残されているのではという焦燥感。 そしてこのやり場のない苛立ちや怒りの感情。同じく伸び悩んでいるであろう 可愛い後輩にさえ、気がゆるめばこの邪悪な感情をぶつけてしまいかねない劣等感。 そんな様々な感情の渦に包まれ、中山は…… 本来の位置→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→山森に自分の悩みを打ち明けた スペード→山森に体調が悪いから少し練習を抜けると伝える クラブ→山森に思わず八つ当たりをしてしまう JOKER→なんだか不気味な視線を感じる…あのネットの裏からだろうか?
[987]森崎名無しさん:2011/03/08(火) 02:25:40 ID:??? 本来の位置→ クラブ7 おねいさんがシリアスなシナリオを叩き壊すと聞いて(略)
[988]森崎名無しさん:2011/03/08(火) 02:45:56 ID:??? 【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】 【大陸】ファイアーモリブレム27【解放!】 【闇は倒れ】ファイアーモリブレム27【また蠢く】 中山さんもまた超…ラムカーネ軍に誘われてしまうのだろうか…
[989]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 03:07:21 ID:??? >>987 琴音さんくらいですからね。この湿っぽい空気をなんとかしてくれそうなのはw >>988 スレタイ候補ありがとうございます!超…ラムカーネたちは 第2部のサッカーパートの肝になってくる存在ですからね。これからの活躍に期待してくださいね〜 ============ 本来の位置→ クラブ7 >クラブ→山森に思わず八つ当たりをしてしまう 中山「…人のことを心配している場合かよ」 山森「え…?」 中山自身も驚いていた。まさか自分の口からこんな嫌味な言葉が出てくるとは。 しかし一度あふれたその言葉たちは滝のように、決壊したダムのように流れ出る。 もはや止めようはないのだ。止める術を知らないのだ。止めるつもりがないのだから。 中山は山森の豆粒のような小さな瞳に指を突きつけて激昂した。 中山「新田の穴埋めのお前に心配されるほど俺は落ちぶれちゃいない! スタベンのお前が今何をしなければならないか教えてやるよ! 人の心配をするくらいなら死に物狂いで練習しろ!森崎ならきっとそうしているぞ!」 そこまで言い終えて中山はハッとした。山森の怯えた、同時に自分を嫌悪する視線に気づく。 山森「…すみませんでしたキャプテン。……でも、これだけは言わせてください。 あなたみたいな人に、森崎キャプテンのような指揮は取れませんよ。……絶対に!」 ダッ!!
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0ch BBS 2007-01-24