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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[905]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 00:56:15 ID:??? >>892 どうも、乙感謝です。 >>893-898 第三部は、一応構想自体は出来てますね。 ただ、実際にどうなるかは今後の展開によっても左右されたりすると思うので明確にどうこうなるとはまだ言えませんです。 そもそもやれるかどうかもまだわかりませんしね。 >>899-903 佐野が主人公として、反町を倒すシナリオを考えた事もありますが……。 やっぱり幻想のポイズンである以上は反町が主人公という前提を崩せませんので断念しましたね。 いつかお遊び企画としてやってみるのもいいかもしれません。 反町を相手に戦う恐ろしさがわかると思います。
[906]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 00:57:32 ID:??? こうして全日本の選手達が練習に励んでいた頃……もう1つの国もまた、同じように修練に取り組んでいた。 フランスJrユース――今大会の主催国である、このチームの宿舎において。 フランスJrユースの問題児にして、エースストライカー――ルイ=ナポレオンが。 全日本の日向と同じように、必殺シュートの完成に取り組んでいたのである。 ナポレオン「(悔しいがキャノンシュート程度じゃどの国にだって歯がたたねぇ! もっと強力な……威力の高いシュートが必要だ!!)」 血気盛んで頭に血が上りやすく、しばしば短気であると評される性格のナポレオン。 しかし、そんな彼も自身の実力と周囲の実力を比較するだけの冷静さは持ち合わせていた。 そんなかれは、偵察に向かった練習試合で見た、反町一樹の超威力のシュートにも驚きはしたが……。 命蓮寺の選手――寅丸星が放っていたシュートを、軽々と止めた幻想郷の正GK――東風谷早苗の存在にも危機感を抱いていた。 ただ見ただけでは確実にはわからないが……。 しかし……ナポレオンのキャノンシュートは、恐らくは星のレイディアントトレジャーよりも弱い。 そして、そんなシュートを、早苗は軽々と止めていた。 今のままでは、とてもではないが彼女から点を取れないと――そう危機感を抱いていたのである。 ナポレオン「うおおおおおおおおおおっ!!」 ギュンッ……ギュオオオオオオオオオオオオオッ!! バンッ!! なんとしてでも、新必殺シュートを開発しなければならない――と、ナポレオンは練習に励む。 さとりとこいしが加入し、守備力が強化をされたフランス。 しかし、攻撃に関しては彼女達が加入する以前とまるで変わらない状況だったのだ。 中盤での守備にボール運びにと動き回らなければならないピエールの事を考えれば……。 点を取る為には……勝つ為には、ナポレオンの成長が必要不可欠なのである。 ナポレオン「はぁっ……はぁっ……」 こいし「ちょっとー、25cm〜。 今日は練習禁止の日でしょ〜? 何勝手にやってんのよ〜?」 ナポレオン「はぁっ……邪魔だ、あっち行ってろ」
[907]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 00:59:13 ID:??? 何本ものシュートを撃ち、既に疲労困憊といった様子で肩で息をするナポレオン。 そんなナポレオンの近くまで、ナポレオンに勘付かれないままに移動し。 不意に声をかけたのは……このフランスに派遣をされた選手――ボランチの、古明地こいし。 不用意に声をかけられたというのに、ナポレオンはといえば既に慣れたのか表情一つ変えず。 ただ無愛想に練習の邪魔だとこいしを見ずに何とか息を整えながら再度練習に取り掛かろうとし……。 一方で注意をしたこいしはといえば、ナポレオンの反応を見てげんなりとした顔をしつつ……。 しかし、一転してにやりと楽しげな笑みを浮かべると、ナポレオンの肩をちょんちょんとつつく。 こいし「ねぇねぇ25cm」 ナポレオン「うるせぇな! 練習禁止なのはわかってんだよ!! これ以上邪魔するなら俺の25cmキャノン……を……?」 これを受け、短気なナポレオンは一発ヤってやろうかと険しい顔つきをしながら思い切り振り返り……。 そして、そこで見た。 こいし「1人で練習したって効率悪いって。 どうせならさ、皆でしない? ね、皆?」 ブラボー「ブラボーなこいしの判断! ブラボー……おお、ブラボー!!」 ジョルジュ「任せておけ、この私は練習においても大陸一な男だ」 ユニフォームに着替えた……どいつもこいつも情けなく、頼りない顔をしたチームメイト達。 そして、彼らの前に立ち、してやったりの顔を浮かべるこいしの姿を。 ナポレオン「……何やってんだ、お前ら? 今日は練習禁止日だぞ?」 こいし「だからそれをあんたが言わないの。 みーんなさ、ナポレオンの練習に付き合ってくれるって」 ナポレオン「はァ? 俺の練習に? ……そこのザルもか?」 アモロ「うぅ……れ、練習相手になるかどうかはわからないけど……。 さとりさんが正GKになった以上、役に立つにはこういう裏方仕事くらいしかないから……。 あ、でも出来ればあまり痛くしないで手加減してね?」 ブラボー「この私のブラボーなブロックも、練習相手に不足となるとは思えんが?」 ジョルジュ「私は大陸一上手くセンタリングを出せる男だ、心配するな」
[908]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 01:00:14 ID:??? 思わずぽかんと口を開けながら並んだチームメイト達に問いかけるナポレオン。 それを聞いて、さとりが来た事によりサブキーパーへと落とされたアモロはぶるぶる震えながらも頷き……。 ユニフォームの上に何故か厚手のコートを着た男、ブラボーは不適な笑みを浮かべ肯定。 更に、自称・大陸一の男であるジョルジュはニヒルな笑みを浮かべる。 ナポレオン「……じゃあ、そっちにいる連中はなんなんだ?」 フェレーリ「他の皆が練習するってのに、自分だけ休んでるってのもアレだしな……」 ドゴール「こいしに付き合ってもらいながら、何とか大会でお前達の足を引っ張らないように出来るよう技でも覚えようと思って」 ベルジェル「何せ激戦区のDグループだからな……予選落ちなんてしたらフランスに住めなくなるし」 ルスト「ま、そういう事だ」 ナポレオンの更なる問いかけに答えたのは、ナポレオンの練習に特別付き合うという訳ではない選手達。 彼らがここにいた理由は、単純明快……。 ナポレオンの助力となる為に、練習に付き合う為に練習をしようとしていたのではなく。 大会で少しでも勝ちあがれる可能性を上げる為に、各々の力を上げようと純粋に練習をしに来ていたのである。 ボッシ「俺も……ナポレオンばかりに迷惑かけてられないから、少しは役に立てるように頑張るつもりだよ。 ……ワントップにして守備に回して少しでも壁を増やした方がいいなんて言われたくないもんな」 ナポレオン「……へっ、しかし、いいのかよピエール? お前までこんな所にいて。 監督の命令違反だぜ?」 ピエール「………………」 ナポレオンとコンビを組む、ツートップの片割れ――ボッシがそう呟いた後。 ナポレオンはその言葉を鼻で笑いながら、挑発的に一番後方に立っていた男――。 このチームのキャプテン、エル=シド=ピエールに問いかけた。 ここまで一度も口を開かず、そして、無表情のまま一同の様子を見守っていたピエール。 規律を何よりも重んじ、命令違反など言語道断とする彼が、この勝手な自主練習を許すとは。 ナポレオンには到底思えなかったのだが……。
[909]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 01:01:54 ID:??? ピエール「……仕方ない事だ、と考える」 ナポレオン「……なにィ?」 意外にも、ピエールはこの練習を……渋々ではあるが認めるといった旨の発言をした。 これにはナポレオンも思わず眉を顰めて、懐疑的な視線を送り……。 他の者達も、精々見てみぬふり程度で済まされると考えていた予想が覆った事で一様に驚く。 だが、ピエールは相変わらず無表情のままで更に続ける。 ピエール「俺達が入ったDグループは……先ほどベルジェルが言ったように激戦区だ。 5チームの中から決勝リーグへと上がれるのは、僅かに2チームのみ。 先日の偵察で見た幻想郷はもとより、南米の強豪であるアルゼンチンにウルグアイ。 欧州の猛者であるイタリア……いずれも一筋縄ではいかない相手ばかりだ。 俺達が勝ち上がる為には……今からでも、僅かな時間だけでもいいから練習し……力をつけるしかあるまい」 ナポレオン「いいのかよ? 大会初日――つまり明日にゃ、もう試合が始まるんだぜ? 今日練習をしてコンディションを崩してて勝てるか?」 ピエール「試合はやってみなければわからないが、不利になるのは間違いないだろうな。 だが、俺達がが成長をしなければ、いずれにしろ不利なのは違いない」 ナポレオン「っていうより、俺達はもとよりこいつらの成長の方が問題だけどな」 アモロ「うう……」 ピエール、ナポレオン、こいし、さとりといった主力選手以外の選手達は――。 お世辞にも強いとは言えない、フランスJrユースの台所事情。 多少なりと危険な賭けになろうと、その主力選手以外の者達を鍛えなくては……。 どれだけピエールやナポレオンたちが強くなろうと、その穴を突かれて負けるのは明白と言える。 だからこそ、ピエールはこの禁止されたはずの練習も渋々ながら認めた。 彼らの成長こそが、フランスJrユース予選突破の鍵になるのだから。
[910]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 01:03:08 ID:??? ピエール「そういう事だ……わかったら、早く練習を始めよう。 今はとにかく、一分一秒でも時間が惜しい」 ナポレオン「へいへい、わかりましたよキャプテン様。 おら、お前ら並べ。 蹴り込んでやる」 ブラボー「ブラボー……おお、ブラボー……」 アモロ「ひぃぃっ!」 手を叩き、早く練習を開始しようとピエールが告げると……。 ナポレオンはいきなり仕切りだしたピエールに悪態をつきつつ、アモロとブラボーをゴール前に立たせ……。 当然ながら、彼らにシュート練習を付き合ってもらう為である。 こいし「じゃ、ふぇっくんとぼーちゃんは私と一緒にしましょ」 ボッシ「お、おう!(ぼーちゃん?)」 フェレーリ「(俺、ふぇっくん?)」 ピエール「ルスト、ベルジェル、ドゴールは俺を相手に守備の練習だ。 いいな?」 ルスト「わかった!」 そして、残った者達はオフェンス組とディフェンス組に別れてこいしとピエールのコーチを受ける事となった。 ナポレオン「(完成させてやる、新シュート! 明日戦うイタリアのカティナチオを、俺が粉砕してやる!!)」 ピエール「(サトリ達が来てから、皆の動きは格段に良くなった。 だが、まだ足りない……。 あと少し……あと少しだけでいいから、皆に力をつける事が出来れば……!)」 こいし「(お姉ちゃん、明日――いよいよ明日! 私達の力を知らしめる時が来たよ!! 私達も総仕上げ頑張るから、お姉ちゃんも頑張ってね!)」 フェレーリとボッシを相手に、コーチを続けながら……古明地こいしは思いを馳せる。 今、この時も、あの意外にも動けるデブとともに練習をしているであろう最愛の姉の事を。 果たして最弱の国と言われたフランスJrユース……幻想郷でその地位を失墜させた古明地姉妹は。 大会にて、汚名を返上する事が出来るのかどうか……。
[911]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/24(日) 01:04:28 ID:??? 以上、判定も何もありませんが本日はここまでです。 それでは、お疲れ様でした。
[912]森崎名無しさん:2011/04/24(日) 01:06:05 ID:??? 乙でしたー 他の国はこうして特訓している間に反町たちはスライド行進の練習かよ(笑) 主力がごっそり抜けたのに大丈夫かねw
[913]森崎名無しさん:2011/04/24(日) 02:41:59 ID:??? まともに強いのは反町、リグル、ヒューイ、パルスィ、パチュリーだけだもんな
[914]森崎名無しさん:2011/04/24(日) 02:47:58 ID:??? まあ個人的には負けてもいいやくらいの軽い気持ちだなあ。第三部が楽しみだw
[915]森崎名無しさん:2011/04/24(日) 11:29:02 ID:??? ポイズンスレは、やっぱりおもしれえw いつも思うのが・・・脇役の魅力がすごい。 フランスや、軽業師に肩入れしてしまいそうな自分が怖いぜ。
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0ch BBS 2007-01-24