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銀河シュナイダー伝説5 〜求道篇〜
[414]森崎名無しさん:2011/06/11(土) 20:58:53 ID:jvB4fbBY A
[415]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 19:03:45 ID:3yEdS4C2 A.シェリルに会いに行く。 シュナイダー「俺はシェリルに会いに向います。一応パトロンとしての責任もありますし」 兄であるベルンハルトの問いにそう答えるシュナイダー。 マリー「……(むぅ〜)」 ベルンハルト「そうか…だが彼女は今非常にナイーブだから注意しろよ。俺たちのような 平民にとっては天の上のような存在が4人も後ろ盾となっている状態というのは言い換えれば 絶対に失敗が出来ない状況ということ。更にこの規模でのコンサートは初めてのはず。 今の彼女の緊張感は最大限になってると思った方がいい」 シュナイダー「わかってます。だからこそ少しでも緊張をほぐしてやらないと」 ベルンハルト「いらぬ心配だったか。だが忘れるな、今の自分と彼女の関係というのを。 お前の願いと彼女の願いが同じものではないという可能性があるということを」
[416]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 19:05:10 ID:3yEdS4C2 シュナイダー「………」 ベルンハルト「まあいいさ、若いうちの苦労は買ってでもしろというしな。甘い経験も苦い経験も いつかは自身の役に立つ。……さて、マリー。お兄ちゃんは自身の責務を果たしに行くそうだ。 我々おじゃま虫は退散するとしよう」 そう意味深な言葉を吐きながらぽんとマリーの肩に手を置くと、そのまま最上段にある貴賓室へ 向うエレベーターに乗りこむのだった。 〜〜〜 開演数十分前。 今回の主役、シェリル・ノームのために用意された上級の控え室には喉を痛めないようにするための 加湿がされていた。そしてその周りには先に伯爵となったシューマッハ家、クラネルト家、 そして子爵位をもつシュナイダー家といった現在飛ぶ鳥を落とすばかりに勢力を強化させていった 旧シュナイダー一門におもねるように名門とは程遠い名前だけの貴族たちの花束や贈答品などが 所狭しと並べられている。それは改めてマリーという存在の大きさ、そしてそれを基盤にその外戚として 権威を振ろうとするシューマッハ家の力がありありと見て取れる縮図でもあった。
[417]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 19:06:16 ID:3yEdS4C2 シュナイダー(…掌返しもここまで来るとあきれ果てるどころか感心してしまうな…) 仕立て屋風情と陰口を叩かれていたのはまだほんの数年前の出来事。祖父の代に行われた 先の次皇帝冊立の際の敗北により荘園を持つことも出来ず、利権のほとんどをも他の貴族たちへと 半ば強制的に譲渡しなければならなくなった無念…それを晴らすことも出来ずに他界した祖父 にとってみれば今の状況こそ夢にまで見たものであったのであろうが、生まれて物心がついたときから それが当然であったカールハインツにとってはそれが滑稽に見えてしまうのはきっとまだ自身に その責任というものがのしかかってこないからであろう。 実際問題、今の彼に面と向って諌める言葉を放つことが出来る人物などごく一握り…彼の為を思い それを実行できる人物にいたっては親兄弟か、彼が継承権を持つ前からの友人だけであろう。 それを益とみるか不益とみるかはシュナイダー自身の気質にあるのだがその答えはまだ出てはいない。
[418]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 19:14:21 ID:3yEdS4C2 トントン。 やや眉を顰めるマネージャーのグレイス・オコナーの了解を得、控え室のドアをノックするシュナイダー。 シェリルさんの度胸→!card !cardのスペースを抜きコピペってください。 ダイヤ イヤホン越しに音楽を聴いてリラックスしていた。 ハート 入念に衣装チェックをしていた。 スペード 緊張を揉み解すようにマッサージを受けていた。 クラブ ものすごい緊張でガチガチになっていた。 となります。
[419]森崎名無しさん:2011/06/14(火) 19:19:27 ID:??? シェリルさんの度胸→ スペードK やっぱり微妙な反応をされたか。 目指すものにもよるけど良識と自律が求められるから自重すべきは自重しないと。
[420]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 20:24:52 ID:3yEdS4C2 >>419 グレイスさんにとってはシェリル>シュナイダーですからね。それでも雇い主の意向を最大限に尊重する この時代のビジネスキャリアではありますが。 シェリルさんの度胸→スペードK スペード 緊張を揉み解すようにマッサージを受けていた。 がちゃん! 過剰に飾られていた廊下の中心にあるドアを開けた先はやや白を貴重にした精神の安定を促す部屋だった。 シュナイダー「シェリルはいる……」 そういいながら入った先には半裸になった彼女がシュナイダー家のメイドであるエメレンツィア からマッサージを受けていた。 シェリル「きゃ!……シュ、シュナイダー様でしたか。びっくりしました」 この半年で十分に成長した胸を潰すようにうつぶせになっていた彼女は一瞬驚きの表情を見せるが すぐにいつものスマイルに戻る。
[421]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 20:25:52 ID:3yEdS4C2 シュナイダー「し、失礼した。その…背中を向けているから着替えてもらっていいか?」 シェリル「そ、そうですね。もうじき開演しますし…」 すでに舞台では前説の少女がその美声を披露している。本来ならば舞台袖に向うタイミングなのだろうが、 緊張がどうしてもほぐれないシェリルはメイドのエメレンツィアの助言に従ってマッサージを 受けていたのだ。 布の擦れる音が数回。そのうちの一つはガウンの帯を解く音、そして最後には衣装を装着する音、 そしてその音ともにこちらを向いても良いという言葉がかけられる。 シュナイダー「すまなかった。…それにしてもエメレンツィアはマッサージも出来るのか。雇い主ながら しらなかった。」 再開の喜びよりも微妙なタイミングで入ってしまったバツの悪さを払拭するようにどうでもいいことを 会話の口火にしてしまうシュナイダー。 シェリル「はい。かなりの腕前ですよ。今までも日ごろのレッスンの合間にも披露してもらってましたの。」 そういうシェリルの姿は短いスカートを着けたレオタード。歌を歌うにはあまりに似つかわしくない 姿だった。
[422]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 20:26:54 ID:3yEdS4C2 シェリル「あ…あまりみないでくださいね。少し恥ずかしいですから」 視線を感じた少女は年相応の羞恥心で胸元を隠すしぐさをする。 シュナイダー「……だが、そんな衣装で大丈夫なのか?」 シェリル「はい、問題ありません。実際の舞台ではレーザー加工で他の衣装を着けているように見えるので。 でも、レーザーだとどうしても半透明になるので余計な衣服は着れなくなるんです」 それはシュナイダーの部屋にもある立体映像テレビ(ソリ・ビジョン)の理屈を舞台セットとして 大規模に行うことのようだった。 シュナイダー(だから歌唱場ではなく劇場を選んだのか…グレイスに任せて正解だったな) 単独コンサートである今回。舞台チェンジもそうだがそれ以上に衣装チェンジが問題となる。特に シェリルのようにライブ感をなによりも得手とする人物にとって間幕を作るという選択肢は上策とは いいづらく、その時間を短縮するためにとられた手段なのだろう。 シェリル「どうかしました?…もしかしてお気に入りませんでしたか?」 シュナイダーが一瞬だけ思考の旅にでた事を不審に思ったのかやや不安そうに訊ねる。
[423]銀河シュナイダー伝説:2011/06/14(火) 20:28:18 ID:3yEdS4C2 シュナイダー「ああ、いや。だがあの技術では半透明…少し透けるだろう?」 レーザーとは結局のところ光の束であり、光が光であるかぎりその透過性が失われることが無い事を すこし疑問にもつシュナイダー。 シェリル「そうですね、その辺はグレイスさんが詳しいみたいですが。最高ランクの劇場であれば 観客に直接網膜にレーザー光を照射することでその問題も解決できますが」 シュナイダー「網膜に?…そうか。結局目は光をみて実像を判断するのだからそれもありなのか…」 シェリル「はい、ありがとうございます。お陰で緊張がほぐれてきました。実はさっきまで緊張で マイクも持てない震えがあったんですよ」 ころころといつもの笑顔で笑う未来の歌姫。 どうやらシュナイダーと会話した事である程度の緊張を解く事が出来たらしい。男と女の会話というには あまりにも艶の無い話なのだがそれでも結果を出すことに成功し、それはそれでいいものだと感じる。
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0ch BBS 2007-01-24