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【もっと高く】キャプテンEDIT28【そして遠くへ】
[339]森崎名無しさん:2011/03/30(水) 23:48:57 ID:??? 4発撃って負けるようなら素直に負けろよ
[340]森崎名無しさん:2011/03/31(木) 00:20:40 ID:??? 現段階で使えるのは860+120+50=1030、クリアボム三発(250×3)で残り280 こっからもう一発撃つのは現実的じゃないかと。他にドリブル等の通常行動もするだろうし フォトシンセシスがあれば前半から2回クリアボム撃ったとしても十分ガッツを残せる計算になる 例えばクリアボム×2通常行動×4で消費660、クリアボム使うなら前半でコレぐらい使ってもおかしく無い 後半を休憩含めて370で闘うのと470上手くいけば570以上で闘うのは段違いだと思う まあ決勝は救済措置でガッツ回復量upがあるかもしれないけど
[341]森崎名無しさん:2011/03/31(木) 19:20:38 ID:??? 幻想ポイント狙いを露骨にするとチームの信頼度以上に試合のワンパターン化が怖い
[342]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 00:58:07 ID:??? どうも、一日以上お待たせした上に深夜の更新で申し訳ありません 今回、判定無しのパートが長くて重苦し目になっています >>A.(白組もここから逆転できるとは思わないでしょうし、この辺でやめとく?) --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 本多「な、なんたることだ……ハァハァ……痛つつ……(怪我の上に息も上がってきたとは、これでは満足のいく仕事は――)」 輝林「…………」 園村「ぜひっ……ぜひっ……い、いくらなんでもシュートが飛んで来過ぎでしょ……」 やす子(……もう潮時かもね。 紅組の最後の砦・渡会くんは全然消耗してないし、逆に白組は今の攻撃で大分体力を使っている。 大前くんのプレイは、序盤のパスミス以外は終始相手を圧倒していて、雪村くんにも完勝。 おまけに4点目の指示で戦術眼も見せた。キャプテン争いで互いの優劣をつけるには十分。 これ以上は白組のプライドを傷つけるだけ、か) 大前「ただいま戻りました!」 菱野「墨田さんの容体は落ち着きましたが、何しろ打ったのが頭ですから……後でキチンと診察をお受けになった方がよろしいかと」 やす子「……御苦労さま」 怪我人の多発に色濃い疲労。白組に逆転の余地が無いのは明白だった。 それを把握した飯地は、墨田を運び出していた大前がグラウンドに戻ると同時に、重々しく切り出した。
[343]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 00:59:12 ID:??? やす子「全員集合っ!」 雪村「えっ? な、何ですか?」 落田「なになに? 再開の前になんかあんの?」 柿原(むう……これは穏やかならざる事態になりそうだな) 早瀬(……俺がトチらなきゃもう少し長く――いや、時間の問題か) 大前(? 早瀬さん?) 唐突にグラウンド中央に部員たちを集める飯地に、選手たちの大半は訝しみ、何人かは納得と落胆の入り混じった色を見せる。 続いて飯地が切り出したのは、 やす子「……前半も数分残っている内に、この大差。加えて怪我人の多発……これ以上、紅白戦を続ける意義は無いわ。 よって! 現時刻を持って試合終了とします!」 紅白戦の、打ちきりである。 納得のいかないのは、キャプテン選挙の逆転が掛かっていた雪村派の面々である。 首魁である雪村を皮切りに、次々と反対の声が上がった。 雪村「ええーっ!? そんなのって無いですよ! こっちは一本しかシュートに行けてないんですよ!?」 宇津木「しゅ、終了にはどちかというと大反対だな。前半は確かにこっちが押してたけれどそれは運で英語で言うとラッキー。 後半戦こそ白組の隠された力を発揮する披露宴となるのは確定的に明らか!」 末松「そもそも、俺なんて一度もボールタッチしてないですよ〜! これでどうやって実力を測るんですか〜!?」 やす子「…………」 それらの反駁を、飯地は黙って聞いていたが、
[344]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:00:16 ID:??? 雪村「なんとか言って下さいよ! 監と――」 やす子「 黙 ら っ し ゃ い ! ! 」 雪村「――うわあっ!?」 大前「か、監督っ!?」 怒声一喝。細身の女性から発したとは思えない大音声が辺りにこだまする。 腹の腑にズシリとくる空気の振えに、大前ら紅組の面子も竦み上がるものを感じてしまう。 その様をいつになく鋭い目つきでジロリと見渡してから、飯地監督は口火を切った。 やす子「さっきから聞いていれば、どこをどう突けば出てくるかも分からない言い逃ればっかり囀ってるんじゃないわよ! 一本しかシュートを撃てなかった? 紅組は5バックの上3ボランチでドンビキだったのよ? その相手に、4点も取られるほど攻められてりゃあそうもなるってーのっ!」 雪村「そ、それは……」 やす子「後半戦こそ? こんな状況になるまでマトモな修正できず、体力の消耗も嵩んでるじゃない! そんなイレブンがどう頑張ったって、それこそ奇跡を起こせたって、返せて2点止まりよ! そんな試合運びの後半で、前半までに着いた評価の差は覆せないわ!」 宇津木「くっ……」 やす子「末松くん! あんたは味方にボールに触らせても貰えなかった理由を考えなさい! ドリブルは駄目、フリーになってもミドルからは点が取れない、相手ボールの時に前で奪えもしない! そんなFWがどうやってボールに触るってのよ!? せめてボールを受けられる的になる動きをして、楔の役割くらいこなせ! パワー一つでサッカーが出来るんなら、ウチは去年、とっくに全国大会の優勝旗持って帰ってきてるわよ!」 末松「ひぃい〜っ!?」
[345]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:01:23 ID:??? やす子「とにかく、白組は全然サッカーが出来ていない! 全国準優勝時の三年に加えて高校生まで揃えていながら、やっていたことは個人技だのみのカスみたいな攻めばっかり! 中盤に5人も割いたんなら、細かいパスの繋ぎでも見せてみなさい! それが出来ていれば、瀬川くんの活かし方ももっとあったでしょ! なのに対策として置かれた長池くんに、何度も真っ向からぶつけてどうするの!? しかもあろうことか、その戦法をカウンター重視のはずの紅組に逆に決められる始末……呆れてものも言えないわね」 白組メンバー「そ、そこまで言いますか……?」「けど、これだけやられりゃなあ」「せめてGKが渡会だったらなあ……」 怒鳴りつけられた白組の面々は、一様に叱責の鋭さに眉を顰めども、具体的に反駁することは無かった。 出来なかった、と言った方が正確だろうか? 白組の面子は全国大会で全試合得点の前キャプテン・早瀬に、秋季地区大会のMVPのアシスト王・本多。 かつてはチームきってのドリブラーだった瀬川に、キーパーを差し置いて守護神と呼ばれるセンターバック・輝林。 これだけの選手を自他共に認める10番雪村が率いたにしては、この結果はお粗末過ぎた。 国岡(けけっ! 大前の働きが大なのはちと気に入らねえが、エース気取りどもが怒鳴られてるのを見るのは気分が良い――) 陰でそっとほくそ笑む国岡。 だが、飯地の舌鋒は次いで紅組の面子にも向けられる やす子「紅組も人のこと言えないわよ!? 存在感を示せたのは前にいる5人だけであとは後ろに引き籠っているだけ! 貴方たちが攻撃に参加させられたり、もっと前掛かりな布陣を取らせて貰えなかった意味、ちょっとは考えなさい! はっきり言ってね、数揃えてドン引きにでもしてなきゃ守れる気しないし、攻撃には絶対に使えないからよ! たまたま攻撃のタレントが豊富で、前でも積極的に守備してくれたから良かったものの、おまけにそれが成功してたから良かったものの! もしアンタらが白組だったら、立場は逆だったって理解ときなさい!」 国岡「――なにィ!?」
[346]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:02:29 ID:??? 水守(ぼ、僕もまだまだスタメンの中ではその他大勢……か) 浅村(ううっ、良い返す言葉が無いっス……大前さんと比良山さん、それに長池さん。 この三人の誰かが欠けていれば、もっと競った試合になっていたかもしれないんスから……全員居なかった場合のことは考えたくないっス) やす子「それと渡会くん、最後のジャンピングボレー撃たれる時、反応が遅れてたのは見逃してないんだからね? ……早瀬くんの反則で止まるか、ゴール前に大前くんがいなかったら、また失点してたわよ! 江東の江戸くんの時といい、南葛戦の来生くんのときといい、秋の清栄戦といい、ボレーに苦手意識でも出来ているんじゃないの!? 悪い癖はきっちりと直しておきなさい!」 渡会「(す、鋭い……)しょ、精進しますっ!」 説教の種が尽きたか、それとも一気呵成に怒鳴り過ぎたて間を置きたくなったか。 飯地は一旦、一呼吸を置いてから打って変わって静かに語り出した。 やす子「選手個人に言いたいことはまだまだあるけど、後は今度の練習の時にでも個別に言っていくことにするわ……。 最後に一つだけ、どうしても貴方たち全員に聞きたいことがあるんだけど――」 だが、その言葉がもたらす衝撃は、ひょっとしたら怒鳴りつけられるより大きいものだった。 やす子「――アンタら、今年の全国で勝つ気があるの?」 鳴紋中メンバー一同「「!!?」」 サッカー選手としてのプライド、闘争心、競争意識。それらをひっくるめて疑問視する言葉に、選手たちは凍りつく。
[347]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:03:30 ID:??? だが、その中でも真っ先に反論の口火を切るものが二人いた。 大前「当たり前です! それ以外、何を考えろって言うんですか!?」 今日もっとも際立って良い動きをしていた大前と、 落田「そうだぜ、監督! 天才であるこの俺の潜在能力が全開になるのは、全国大会の大舞台以外に無いぜ!」 ……なんというか、相変わらずな落田だった。 やす子「あー、うん。貴方たちの言いたいことは分かってる。これは他の面々に言ってることだから。 まあ、落ち着いて下がってなさい(大前くんは現時点で予想以上だし、……落田くんは言っても無駄だし)」 大前「は、はァ……」 落田「ふっ……分かっているじゃないですか、監督」 比良山(落田は相変わらずだなあ……) 不承不承下がる大前と、満足げに列に戻る落田。 ……閑話休題。
[348]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:04:38 ID:??? やす子「今日の試合の中で、現役組で私が満足出来たクオリティを見せたのは、大前くんと比良山くんくらい。 他は全国じゃ十把一絡げのレベルよ。とても去年の準優勝校、今年の優勝候補の対抗馬とは思えないわ。 受験のブランクのあった三年と比べて、良い線行ってどっこいかそれ以下のプレイばっかり。 これじゃあ県内はともかく、全国の強豪校と当たったらツートップ頼みの弱小チームよ。 ……まあ、それでも準決勝くらいまではイケるかもね。FW二人のオマケとして」 雪村「ぼ、僕が……お、オマケ? お、大前くんと比良山くんの……?」 やす子「今のペースでちんたらとしていると、高確率でそうなるわね。 私の見立てでは、南葛の大空や森崎が夏までに付けてくる力は、大前くんと同等かそれ以上。 このままじゃ立ち向かえるのは本当にツートップの二人だけになる。 ……いい? 去年に決勝まで進んだ以上、鳴紋中はもう一昔前の長野県だけの王者とは見られていないの。 今年の夏には日本中から優勝候補の一角として扱われるわ。それは絶対に避けられないことよ」 早瀬(その通りだ……俺はそれを望んで、実際鳴紋はそうなったんだ。だが、そうあり続けることが出来るかが問題なんだ) やす子「貴方たちがそれを余計なものだと感じて、昔通りの県内の強豪どまりで満足するって言うなら、私からはもう何も言えない。 けど、これからの練習は本格的に全国を見据えた、厳しくて激しいものにはしていくつもりよ。 狭い世界のちょっとした実力者で充分……そう考えている子にはキツイ部活になるから、覚悟だけはしておくように。 私からは以上。次からはビシバシ指導していくから、怪我している子はキッチリ直して、それ以外の子も体調を整えておくように。 ……解散っ!」 鳴紋中メンバー「「は、はいっ! ありがとうございましたっ!」」 やす子「…………それと早瀬くんは、高校では決定機に今日みたいなことやらかさないように」 早瀬「わ、分かってるよ!」 最後に一言言い含めてから、飯地はのしのしと不機嫌な肉食獣の足取りで去っていく。 後に残された選手は、気まずい沈黙の中に身を置かれてしまう。
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0ch BBS 2007-01-24