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【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】
[918]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:26:30 ID:??? スポーツ医学、スポーツ科学の一人者と呼ばれる大人達がが何人も見守る中・・・ 時に原始的、時に理解不能な装置を用いて言われるままにアルシオンは自らの体力を披露した。 そして一部ではあるがサッカーボールを用いた試験も行われた記憶がある。 アルシオン「それについては覚えがある・・・。 確か対年齢で世界屈指の身体能力、サッカー技術があると言われたな。」 カール・ハインツ・シュナイダーやファン・ディアスと言った、当時から既に名を上げ始めていた 未来のスターと思しき選手達と比較しても、少なくとも同等以上の実力と断言された結果に、 ジョアンが甚(いた)喜びを示していたのが強く印象に残っている。 アルシオン「それで・・・?」 ナムリス「そのテストの結果において、1点だけ不可解な項目があった・・・。 どの分野の専門家も匙を投げたほど、文字通り手に余る結果だよ。」 アルシオン「はぁっ・・・?」 ナムリス「オーバヘッドキックだ・・・お前が放つオーバーヘッドキックは人智に余る代物の筈だ。」 アルシオン「・・・・・・!」
[919]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:27:33 ID:??? アルシオンは内心ハッとした。 ナムリスが口にしたオーバーヘッドの事はアルシオンにも心当たりがある。 いつからそれが出来るようになったのか分からない・・・ それを実行する時、いつも頭に浮かぶ不思議な言葉・・・ 以降、アルシオンはナムリスの言葉を一笑に臥す事が出来なくなった。 ナムリス「ある一定の条件で放たれたお前のオーバーヘッドは、物理学的にも生物科学的にも説明がつかない。 マグレか何らかの外乱に依って齎(もたら)された結果だと奴等は結論付け、データは秘匿された。」 アルシオン「・・・それで貴様は何が言いたい?」 ナムリス「この世には、何億人か・・・何十億人かに一人、そう言った原理とは外れた人間が存在している。 何処からか漏れ出したゲンソーキョーのオーバーテクノロジーを手に入れた人間か・・・ さもなくば、ゲンソーキョーに身を置いた経験のある人間か・・・」 アルシオン「ふう・・・まさかオレがそれに該当するとでも言いたいのか・・・? 変なドラッグでもやっているんだろ? 本気で病院に行く事を勧めるぜ・・・」 ナムリス「お前はある時期を境にして記憶が無い。 お前のサッカー技術のほとんどはジョアンコーチに叩き込まれた賜物だろうが・・・ その才をコーチに見出させる程度には磨かれていなければならなかった筈だ! 当時生き死人となっていたジョアンコーチに希望を与える程度にな! その秘密がきっとお前が失った記憶の中にあるんだ!」
[920]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:28:37 ID:??? アルシオン「バカバカしい! 夢物語を語るのもいい加減にしてくれ! なんだ貴様は!? 突然計ったかのように現れて、言いたい放題好き勝手に!!」 ナムリス「協力しろアルシオン! オレと一緒に来い! そうすればお前の知りたい事も全て教えてやる!」 アルシオン「黙れ! 貴様はもう喋るな!!」 耳を被う行為の変わりにアルシオンは怒鳴り叫んだ。 行為を実行すれば弱みを見せる事になる、それでは抗えなくなる。 しかしナムリスはアルシオンの叫びに耳を貸さなかった。 ナムリス「オレはお前よりも、ジョアンよりもお前の事を知っている! お前が何故命を狙われ、何故夜を生きなければならなくなったかも! お前が数日間煩い続けている悩みの原因も! お前が誰を憎むべきなのかもな!! その全てを教えてやる! もう一度言う、一緒に来いアルシオン!」 アルシオン「誰が!! 誰が・・・・・・そんな事・・・・・・!」
[921]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:29:45 ID:??? 反発の言葉にすら窮するようになっていた。 数日前からの自身の変化を、ジョアンですら理解しえなかった心の疾患を話に出されたからだ。 ゲンソーキョーの下りは抜きにしても、ナムリスは何もかもを知っているとアルシオンは確信する。 長年思考を停止する事で抑えていた、知りたいという原初の欲求がアルシオンを黙らせる。 そして長い沈黙の後・・・アルシオンは再び口を開いていた。 アルシオン「憎むべき・・・とは何だ・・・・・・ この悲しみや怒りのような気分に・・・理由があるというのか・・・・・・」 それはナムリスに問うというより、独り言を呟くように吐かれた言葉だった。 勿論ナムリスがこれを聞き逃す事はなかった。 俯くアルシオンを見下ろすように、ナムリスはニタリと笑みを浮かべていた。
[922]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:30:47 ID:??? <フィオレンティーナ寄宿ホテル> ホテルに戻った三杉達はそれぞれの部屋に戻っていた。 シャワーを浴びる程度のささやかな自由時間の後、夕食とミーティンが待っている。 三杉も自室に戻るや否やシャワーに飛び込み、今日の試合の垢を落としたのだった。 三杉「ふぅ・・・サッパリした。」 この夏の熱気である。 たとえ試合が無かったとしても、今日は体中が汗まみれとなっていた事だろう。 タオルで濡れた髪を拭いながら、三杉はようやく人心地が着いていた。 prrrrrrr・・・ そんな時である、部屋に置かれた固定電話が突然鳴り響いた。 仲間の誰かの呼び出しかと思い、三杉は受話器を取るが・・・ その先で喋る相手は三杉にとって完全に予想外の人物であった。 ??「よう、決勝進出おめでとう。」 三杉「むっ、その低くてダンディ☆ズムに溢れた大塚明夫ボイス・・・・・・貴方はまさか・・・」
[923]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:32:32 ID:??? A BJ先生!? B キングスカッシャー!? C ドーリアン外務次官・・・! D ガトーーーー!!! E ティ、ティーチじゃねえか・・・・・・! 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[924]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/10(火) 21:33:10 ID:??? 本日はここまでとなります、投票をお願い致しますね。 それではまた次回ー。
[925]森崎名無しさん:2011/05/10(火) 21:43:38 ID:2VJ/M6Yg A
[926]森崎名無しさん:2011/05/10(火) 21:44:21 ID:a8uvVIfg B
[927]森崎名無しさん:2011/05/10(火) 21:46:16 ID:Tdv4yn4s A
[928]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/11(水) 15:34:41 ID:??? >A BJ先生!? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 間違いなく聞き覚えのある声だった。 TVアニメで耳にしたとか、そういう事ではない。 実際に接した事のある人物の声だと三杉は記憶していた。 その人物の名を三杉は口にし、確認を取る。 三杉「貴方はまさか・・・BJ先生!?」 日本に居た頃、心臓病治療の手術を施してくれた無免許医の名であった。 三杉にとっては術後のリハビリにおいてアドバイスを貰った時以来である。 BJ「ご名答だ、よく声だけで判ったものだな・・・。」 三杉「ええ・・・先生はとても記憶に残る声をしていましたしね。 それよりも、よく連絡先が判りましたね・・・突然で驚きましたよ。」 BJ「ふふっ、忘れたのか? 君が今イタリアに居るのはそもそも私の手術があっての事だ。 人脈を辿って行けば、大会中の寄宿ホテルに当たるのはそう難しい作業じゃあない。」 三杉「なるほど・・・言われてみれば、その通りでしょうね。」
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0ch BBS 2007-01-24