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【最後の夏の】キャプテンEDIT30【始まり】
[79]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/04/15(金) 00:27:15 ID:??? >>Ｅ．マネージャーと話したい ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ モブ女子Ａ「帰れ☆」 教室の戸を開くなり、そんな第一声が飛んでくる。いつもの取り次ぎ役の女子が、晴れやかな笑顔で仁王立ちに待ち構えていた。 大前「な、なんなんだ急に？」 モブ女子Ａ「私、気付いたのよ。自然体が一番だってことに。無理に自分を偽る必要なんてないんだってことに。 そう、私はこれから自分のやりたいことをやりたいようにやる！ 故に大前良には帰れと言うのよ！」 モブ女子Ｂ「はいはい、とりあえず黙りましょうね」 モブ女子Ａ「ムグっ！？ ムグググーっ！」 モブ女子Ｂ「これは私の方でしっかり言い聞かせておくから、気にせずに。それじゃ」 そう言って、相方を引き摺って教室を出ていくいつもの女子。 大前「何だか来る度に方向性が分からなくなっていくな、あの二人は……っと、そんなことより、菱野さんに会わないとな。 おーい、菱野さーん？」 入口から声を掛けると、席にいた菱野がすぐに顔を上げる。 菱野「あ、大前さん！ 丁度良い所にいらしてくださいましたわね」 大前「そうかい？ それは奇遇だな」
[80]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/04/15(金) 00:28:17 ID:??? 大前「！ ついに出来たのか、対南葛用の戦術が――」 思わず、勢い込んで菱野の肩を掴んでしまう。教室内での大胆な振る舞いに、周囲が微かにざわめく。 モブ男子Ａ「きょ、教室で肩に触れるとか……破廉恥だ！ 破廉恥過ぎるぞ！」 モブ男子Ｂ「菱野さんも振りほどけばいいのに……」 モブ男子Ｃ「まんざらでも無いってことだろ。言わせんなよ妬ましい」 大前「あ。ご、ごめん。こんな人前で……」 菱野「お、お気になさらずに。……ええっと、私の考えた対南葛用の戦術ですわね？ 戦術と言っても、仕組みはごく単純なのですが――」 そう言って、ノートのページをめくって示す菱野。 そこには、彼女が考案したらしきフォーメーション図が書かれていた。
[81]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/04/15(金) 00:29:22 ID:??? −○−○− −−−−− −○−○− −−−−− −○−○− ○−−−○ − ○ ○ − −−○−− 大前「これは……ツートップに中盤をボックスにした４−４−２？ いや、４−２−２−２と言った方が良いのか？」 菱野「はい。南葛には全国でも有数のタレントが揃っておりますが、やはり警戒するべきは大空選手とオーバーラップ時の森崎選手です。 大空選手を押さえようとマークを重点的に割けば森崎選手が上がり、それに気を取られると大空選手が自由になる。 それが一番の恐ろしさですわ」 大前「……かといって、その二人にばかり気を取られていて他の選手を放置も出来ない。 ああ、そうか。これってつまり、マンマークでは無くゾーンで守ろうってコンセプトの布陣なのか」 描かれたフォーメーションを元に、南葛の攻撃にどう対処するかを脳内でシミュレートしてみる。
[82]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/04/15(金) 00:30:31 ID:??? 大前「南葛の大空は、個人技で中央から局面を打開するのを好む。 これに対して前線から順に二人ずつぶつけて、あわよくばボール奪取をする。 それが敵わなくても、シュートレンジに辿り着くまでに複数の防衛線をぶつけて消耗を強いる……」 菱野「先年に手痛い思いをさせられた滝選手のサイドアタックには、守備的ＭＦとＳＢが共同して当たります。 といっても、確実に止められると思えない突破力の滝選手ですが、そこはＣＢがクロスの処理を行えば驚異度は減りますわ。 もしご自身が突破して、1対1を挑んできても、成長なされた渡会さんでしたら、かなり高確率で止められる。 いえ、その前にタックルで長足の進歩を見せられている輝林さんがいますし」 大前「次に第二のゲームメイカー井沢。 これに対しては、大空や滝に対するマークとキッチリと受け渡して対処できれば、中盤で押さえられる。これは去年も同じだったな。 で、森崎がオーバーラップしてきた場合も、落ち着いてこの4本のラインで守れれば、混乱は最小限になる。 攻撃に関してはどうするんだい？」 菱野「その辺りは、積極的にパスを回して大空選手を避けながら攻撃的ＭＦに渡していくことでオフェンスを構築していきます。 攻撃的ＭＦを二枚にし、ラストパスを担当する選手を二人に増やせば、相手の守備陣をかなり割くことが出来るでしょう。 ブロックに優れたＣＢ二人を振りまわして、確実にボールを持てるＦＷに渡してから撃てば、森崎選手にシュートが届く回数も増えますわ」 大前「なるほどな……やっぱり森崎相手には、消耗狙いの方が有利か。 この４−２−２−２の布陣も、ヤツが攻め上がる際にこちらの選手と当たる回数を増やし、スタミナ切れを早める副次効果がある。 そういうことなのかな？」 菱野「ええ……どうでしょう、この作戦は？」
[83]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/04/15(金) 00:31:44 ID:Y3oHL/Sk 先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 Ａ．「完璧だ。是非とも南葛戦はこれで行こう！」 Ｂ．「いや、このプランを有効に使うのは難しい」 Ｃ．「今からこのシステムを練習して、間に合うかな？」 Ｄ．「うーん……何とも言えない」 Ｅ．その他（自由選択です。大前に言わせたいことを併記してください）
[84]森崎名無しさん：2011/04/15(金) 00:32:54 ID:Uj2ZNSTs Ｃ
[85]森崎名無しさん：2011/04/15(金) 00:33:30 ID:fNqD+ovo E みんなのポジションはどんなかんじになるのかな。
[86]森崎名無しさん：2011/04/15(金) 00:34:46 ID:xQF0TQ1E Ｄ
[87]森崎名無しさん：2011/04/15(金) 00:36:19 ID:ZVad5j3Y E みんなのポジションはどんなかんじになるのかな。
[88]森崎名無しさん：2011/04/15(金) 00:36:49 ID:jvvPuBR2 A 読んだ感じだとイイんだけどな 問題は準主力組がどこまで育ってくれるかと、比良山が森崎パンチを抜けるかの二つか？
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0ch BBS 2007-01-24