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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[189]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/18(月) 23:13:24 ID:??? そして偵察に訪れているワールドユースで頂点を争うライバルチームたちは、 劣勢に立たされながらも、決して屈せずに制度の高いプレイを連続で行い、 観るものを震撼させる凶悪シュートにてゴールを奪った日本のプレイヤーたちに度肝を抜かされていた。 日向「ハーーーーッハッハッハッハァ!!見たか森崎!これが強さだ!本当の強さってヤツなんだ! 思い出せ。jrユース時代の貴様のあのギラギラとした野心あふれる眼を。 世界を制し、頂点を目指す俺たち全日本ユースに必要なものは、まさにそれだ。 信頼、絆、友情。確かにそれで得られる力はあるだろうさ。貴様はその力でアリティアカップで俺たちを破ったんだからな。 ……現に俺も若島津やタケシ、それになにより吉良監督に支えられてここまで来たことは自覚してる。だが――」 ビッ! 日向「足りねぇんだよそれじゃあ!貴様がかつて持っていた物こそ… あくなき強さを求める姿勢こそ、俺達が持たなけりゃいけなかったものなんだよ。 誰かを蹴落してでも、犠牲にしてでも少しでも上を目指し這上っていく。勝利を目指しできることは全てやりつくす! ……森崎。いい加減に目を覚ませ。くだらん友情ごっこをサッカーに持ち込めるほど…… これから俺たちが目指す、プロの世界は甘くはなさそうだぜ」 顎を抑えたまま、痛みに苦しみ立ち上がることもできない森崎に対し日向は言いたいことだけを言い切ると、背中を向けて走っていった。 森崎の抱える信念。それはたしかに大きな力を生み出す感情。 だが、日向はそれ以上の力を生み出すものを手に入れている。 それは森崎がかつて持っていた物。しかし自ら捨て去ってしまった物。 森崎「(……俺は……甘かったのか……日向の方が……正しかったのか……)」
[190]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/18(月) 23:14:28 ID:??? 視界には、自分と同じように地面へと這い蹲る二人の姿があった。 協会の陰謀で本来の力を発揮することが出来なくなったのにも関わらず、 自分の助けになるために、必死にブロックに向かっていってくれた中山。 チームの司令塔、さらには得点にも積極的に絡んでいき、 その巧みな指揮で翼たちに全く引けを取らぬ戦術を駆使したマルス。 だが、その二人も力尽き、倒れてしまった。彼らを支え、支えられてきた自分の力では 人を踏み台にし、頂点を目指そうとする日向の力に対抗することはもはや無謀にも近いと感じるようにさえなってしまった。 森崎「(……終わった。たとえ延長戦になったとしても、とてもあと30分戦えるだけの体力は俺達にはない。 それに比べ、Bチームは……さすがに翼には疲れが見えるが、日向はまだピンピンしてやがる。 それに三杉、岬にも十分な得点力が備わっている。……もう、手詰まりなのか……?)」 ズキッ! 顎から顔へ、そして頭へと走る痛みに、森崎は体をビクリと跳ねらせた。 森崎の弱気な考えを強く否定するかのようなその痛みに、森崎は歯を食いしばり目を開けた。 森崎「(……まだ、だ。まだだ。まだ、終わってなんか…いない! 諦めない……絶対に諦めない!ここで諦めてしまったら、俺は…… 日向や若林、翼に負けたことになってしまう……! 正GKの座を追われ、キャプテンなんか夢のまた夢だ。 こんなところで……終わってたまるか……!)」 ズキッ! パオラ「立てますか…森崎殿」 ミディア「森崎くん、しっかりして!まだ試合は終っていないのよ!」 森崎「す……すまん、二人とも……」 グッ……
[191]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/18(月) 23:15:36 ID:??? パオラとミディアの肩を借り、ポストにもたれかかりながら、森崎はようやく起き上がる。 側には同じように支えられながら立たされるマルスと中山の姿があった。 二人とも大きな疲れからか顔色は青白く、肩で息をしている酷い有様であった。 森崎「(…延長戦前のハーフタイムで、少しは体力を回復できるかもしれない。 だが、あいつらの体のことを考えれば、ここは速やかに交代させるべきなんだ。だけど……)」 マルスも中山も貴重な指揮官。指令を出し、ラインを統率できる彼らを失えば 森崎たちAチームはあっという間に崩壊するだろう。勝利を優先するならば、彼らの存在は絶対なのだ。 森崎「(誰かを…犠牲に………そういうことかよ……日向…!)」 試合の勝利、引いては自分の地位確保のため。この試合だけは負けたくない。負けるわけにはいかない。 しかし、自分の大事な親友たちの体力はもはや風前の灯。 日向は期待しているのだ。マルスや中山を犠牲にしつつ、最善の手を尽くして森崎に向かってこいと思っているのだ。 そしてその瞬間こそ、かつての森崎の再誕であり、かつてのようにキャプテンの座を争うに相応しいライバルだと認めるつもりなのだ。 森崎「(……俺は……)」 何かの指示を出すのが怖い。そう思ったのは森崎にとって初めてのことだった。 試合に有利な指示を出せば出すほど、仲間たちは疲弊していくのは明らか。 かといって、彼らを交代させることはこの試合を捨てたも同然だということも明らか。 非道さを捨て、仲間に対する信頼と絆を手に入れた森崎は口を開けたまま、身動きが取れないでいた。 マルス「……どうしたんだい、森崎。指示を…出してくれ……」 中山「まだ、笛は吹かれていないんだぞ……どうしたんだ、森崎……」 二人の自分を案じるような優しい声が、森崎の心臓を強く握りつぶす。 出来るのか?こんなにも自分のことを大事にしてくれる彼らを犠牲にするような指示を出せるのか? 悩みに悩みつくした森崎が導きだした答えとは――
[192]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/18(月) 23:16:47 ID:??? ☆どうしますか? Aまだロスタイムが残っている。キックオフシュートで勝ち越しを狙うぞ B延長戦に持ち込もう。自陣でボールを回していればすぐに笛がなるはずだ 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[193]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:17:11 ID:zqSofu42 A
[194]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:17:32 ID:ugDQnRcM A
[195]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:18:06 ID:MNz8Ei1Q A 信頼に応えて使い潰すことを理解できないのがにゃんこの未熟だな
[196]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:19:50 ID:??? アベルはシュート苦手を乗り越えられるのか さっきの三杉とリンダの大逆転劇に比べればかなり分のいい勝負なんだがまるで決まる気がしねえ
[197]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:21:12 ID:??? リア充パワーを信じるんだ!
[198]森崎名無しさん:2011/04/18(月) 23:22:41 ID:??? この世界の日向は森崎大好きだなまったくもうw 延長に入った場合、森崎は特効薬、マルスは小学校時代の三杉みたいにフィールド隅で座っててもらうとしても 中山はさすがに交代かな。誰とどう代えるのがベストか…
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0ch BBS 2007-01-24