※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[883]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:24:56 ID:??? ピエール→ ハート2 + スライダーキャノン64=66 >ナポレオン→ ダイヤJ + スライダーキャノン65=76→75 次藤→ ハートQ+(不利-2)+(パワーブロック+3) + ブロック58+(人数補正+3)=74>吹っ飛び 早田→ クラブ3 + ブロック53+(人数補正+3)=59 石崎→ クラブ6 + ブロック53+(人数補正+3)=62 【攻撃側】−【守備側】(ディフェンダー) ≧4〜2→威力を減衰しながらキーパーとの対決へ 森崎→ スペード5+(有利+2) + カウンターパンチ70=77 【攻撃側】−【守備側】(キーパー) ≦−2→森崎の反撃!ピエールくんとナポレオンくん吹っ飛んだー! ※しっかりとシュートを防ぎ、相手を吹き飛ばしたことで活躍ポイントが3増加しました! ============ ギュルルルル…ブワワワワワワッ!! ドガアッ!ボゴォッ!グシャアッ! 次藤「ぐふおぉっ!」 早田「ぎゃあっ!」 石崎「しぇ〜っ!」 放送「スライダーキャノンが全日本の厚い壁をけちらしながらゴールへと向かっていく! これに対し森崎くん、拳を正面に構えてパンチングに向かう!!」 森崎「こいつは次藤と早田とおまけで石崎を吹き飛ばしたお返しだぜ!くらえ〜〜〜っ!!」 バッギョオオオォォォォオオオンッ!!!
[884]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:26:02 ID:??? 多くの成長を重ね、ドルーア兵の攻撃を見切ってきた森崎は、 彼らの放つ分裂ボールの軌道など容易く見きれてしまっていたのだ。 放送「森崎くん鋭い反応でパンチング!おっと、こ…これは!!」 ギュウオオオオオォォッ!!ボゴォッ!ドガァッ!! ピエール「ぐうわああぁぁぁっ!!」 ナポレオン「なにぃぃぃぃぃっ!!」 放送「こ、これは森崎君の弾いたボールは勢いそのままにシュートを撃ったピエールくんとナポレオンくんを直撃! 結果的にはゴールを守る立場の森崎くんがシュートを撃ったフランスの二人を吹き飛ばしてしまいました!」 この一撃により、フランスユースのメンバーは攻撃することにさえ恐怖を覚えてしまった。 シュートを撃てば自分が逆に吹き飛ばされてしまうかもしれない。 しかし黙っていても日本の砲門が次々と強力なシュートを打ち込んでくる。 ピエール「(……諦めるものか……決して……さ、最後まで…母国の……誇りを…!)」 ナポレオン「(はぁっ…ぜぇっ……ち、ちくしょう……こんな、こんなはずでは…!)」 ゲームを支配し続ける全日本ユースの選手に唯一対抗し得る この二人の体力が切れてしまったことが、フランスが白旗をあげる理由となった。 圧倒的な戦力差。それでも決して諦めること無く最後まで走り続けたフランスの二人の英雄。 敗者の美学という言葉があるが、まさにこの二人はフィールド内の英雄となれただろう。 しかしそれは悲劇の英雄という、決してハッピーエンドを迎えることのできない哀れな存在なのだが。 ???「……ふむ。やはりサッカーは纏まった力が無ければ形にはなれんか」
[885]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:27:03 ID:??? そしてこのフランスの悲惨な敗戦を観客席で見つめる一人の男がいた。 彼こそフランスA代表のキャプテン。フランスサッカー界において彼の名を知らぬ者などいないと称され、 イタリアセリエAのクラブチームであるミランにて『ミランカルテット』と呼ばれる最強の4人組の1人。 彼の名はジャン・ピエール・ピピン。絶対にキーパーの手が届かない場所へ蹴り込む 精密機械のような素晴らしいボールコントロールが自慢の名ストライカーである。 ピピン「(出来れば『あいつら』のチームと一緒に決勝トーナメントに進むところを見たかったが… どうやら2位出場の椅子を取り合うことになりそうだ。 …それだけ日本というチームが圧倒的な強さを誇っているということなのだが…)」 松山「よし、これで決めろ翼!」 バシュウッ!! 翼「ナイスパス松山くん!いっけぇ〜〜〜〜っ!!」 地を這うパスを器用に空中に蹴り上げ、そしてこの試合2度目のサイクロンを 何度も吹き飛ばされたことで既にフラフラ状態のアモロに向かって蹴りこんだ。 アモロ「う…うわ〜〜〜っ!助けてピエぐぎぇふぇっ!!」 バッシュウウウウゥゥゥッ!! ピピン「(唯一浸け込む隙があるとすれば、その圧倒的な強さを支える要素の一つ。 多くの体力を犠牲に放つ大技の数々。持久戦に持ち込むことが出来れば、後は勝手に自滅するだろう)」 だが、ピピンは今さっき頭の中に浮かんだこの考えをすぐに否定した。 その理由は、あれほどのシュートを撃ったのにも関わらずまったくパフォーマンスが落ちない 全日本の10番、大空翼の姿を見たからである。 ピピン「(ユースレベルの段階で何故あれほどの持久力が…? いずれにせよこのワールドユース大会……おそらく制覇するのは)」
[886]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:28:31 ID:??? ピッピッピイイィィィィィィッ!! 放送「試合終了〜〜!!4対0!圧倒的大差で日本、フランス相手に勝利を収めました!」 森崎「ちぇっ、どれだけセービングを決めたとしてもやっぱりフィールダーのほうが目立ってしまうなぁ。 キャッチしてそこから直接オーバーラップとかも試してみるべきか…?」 ピピン「全日本。彼らがプロへと成長したその時…この世界のサッカーのバランスは大きく変わるかもしれんな」 そう独りごちると、ピピンは別の会場で母国の試合を見ているであろう友人たちのもとへと歩き出した。 〜ワールドユース本戦予選リーグ2節 日本対オランダ〜 3年前のjrユース大会に出場していない国の一つであるオランダ。 彼らの扱う『トータルフットボール』に対抗するため、 全日本は三杉と松山を主軸にして、彼らの縦横無尽なパスワークに対抗していく。 前半12分。両チームの我慢比べが続く中、こぼれ球にいち早く飛びつく選手がいた。 バシッ! イスラス「……ここだ!」 その名はイスラス。オランダユースのエースストライカー。 この1年で彗星のように現れ、欧州のサッカー界の栄誉を欲しいままとし、 あのドイツのシュナイダーと並ぶほどの評価を得るほどの選手である。 放送「イスラスくん、ドリブルで中央突破を図る!すかさず新田くんがマークに向かう!」 新田「アンタがどれだけ素早いか知らないが、スピードなら負けないぜ!」
[887]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:29:32 ID:??? イスラス「……」 シュバッ!! 新田「うっ…!?(馬鹿な!ただのドリブルに…俺の全力ダッシュが振り切られるなんて!)」 松山「まずい!ここは人数をかけて囲むんだ!」 岬「松山!小次郎!同時に行くよ!」 日向「何時までも調子にのってんじゃねぇ!!」 イスラス「テメェらは蠅か?うっとおしいんだよ…!!」 フォン…フォフォン! 三杉「駄目だみんな!あいつには複数のマークは無意味なんだ!」 オランダに遠征し、彼と同じユースクラブで戦ってきた三杉の忠告が飛ぶが、僅かに遅かった。 ヒュッ…タタッ!トッ… 松山「(速い!だがこの速さは……)」 岬「(あくまでも抜け出すことを、マークを振り切ることを重点としたドリブル)」 日向「(こいつ……馴れてやがるな。多対一でやりあうことに)」 放送「抜くっ!抜いた!イスラスくんの相手の複数のマークを物ともしない高速ドリブル! 相手のタックルの軌道を読み、交差する僅かな隙間を縫うように突き進む そのスリル溢れるスピードドリブルはまさに彗星の如き迫力です!」
[888]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:30:34 ID:??? 森崎「イスラス、か。確か三杉の遠征先でのチームメイトだったんだよなあいつは」 早田「ああ、そうらしいな。しかし、三杉の言っている複数のマークが無意味ってどういう事なんだ?」 ダダダダダダッ!! 三杉「やあ、お久しぶり。相変わらず一人で突き進むプレイがお好みらしいね」 イスラス「……そうでもないみたいだぜ?」 バコッ! 三杉「むっ…!」 ドスドスドスドス!! リブタ「やっぱり俺の力が必要になったか!相棒!」 巨体を揺らしてオーバーラップしてきたのはオランダのセンターバックであるリブタ。 彼もまたイスラス、三杉と同じアヤックスのユースチームに所属している実力者である。 リブタ「そらっ!友情のワンツーパスでミスギを振り切るぞ!」 イスラス「いちいち恥ずかしいんだよアンタは!」 バコッ!バシーン!ダダダッ! 三杉「(へぇ…チーム内でも孤立して、孤高の存在だった彼がチームプレイね。 彼の成長は仲間として嬉しくは思うが、今は敵同士……容赦はしない!)」
[889]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 21:31:40 ID:??? オランダユースの実力は?→ !card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→イスラス&リブタが三杉を振り切る! スペード→三杉がこぼれ球にするが、それにすらイスラスが素早くフォローする! クラブ→三杉が華麗にパスカット!森崎たち全日本ゴール前は今日も平和です。 JOKER→そのころベンチでは…
[890]森崎名無しさん:2011/04/25(月) 21:32:01 ID:??? オランダユースの実力は?→ ダイヤQ
[891]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 22:34:19 ID:??? オランダユースの実力は?→ ダイヤQ >ダイヤ・ハート→イスラス&リブタが三杉を振り切る! ============ 三杉「(アヤックスの孤高のストライカー、イスラス。 彼は不作と呼ばれ続けた昨今のオランダの選手の中で唯一と呼ばれる希望の星だったらしい)」 彼が個人プレーを好むのはその刺々しい、人を寄せ付けない性格から来るものだと、 遠征に訪れたばかりの三杉は思っていた。 しかし、それは彼が走らなければボールを運べない、彼がシュートを撃たなければ点が取れない。 そんな境遇を生み出すようになってしまった周囲の怠慢の所為だったのだと、 同じチームで戦ううちに理解し始める。 イスラス「(アンタは俺のいたチームを自分の好きなようにかき乱し…… そして自分の好きなように纏めちまった。 まったく大した奴だよ。心臓に病を抱えてる分際で……)」 三杉は彼頼みのワンマンチームの体制をイスラスの幼なじみであり、 フィジカルぐらいしか見るものがなかったリブタと共に大きく変えてしまった。 サッカー大国オランダ。その中でも大手のクラブチーム、アヤックス。 その下部組織、アヤックスアカデミーの名に相応しい秩序と実力を持つチームへと生まれ変わらせたのだ。 三杉「(だが、この話には続きがあったんだ。イスラス。君が個人プレーに走っていた本当の理由は……)」 三杉はイスラスの皮膚の色が違う左足をちらりと見る。 その左足は程良く色焼けた彼の全身の肌に比べ、明らかな白さを放っていた。 三杉「(君は個人プレーをしているようでしていなかった。その『右足』の持ち主と一緒にプレイしていたんだ。ずっと……)」 イスラス「(事故で右足を失った俺に新たに移植された何処の誰かもわからねぇこの右足が……俺を走らせるんだ。 呪われた気分だった。もう二度と走れなくなった俺の代わりに走り続けろ。そう言われているようだった)」
[892]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 22:35:27 ID:??? 三杉は、彼もまた不幸な身体の元でサッカーを続ける一人なのだと理解した。 そして彼のような『改造』を施された選手が他にも存在するという事を聞き、戦慄を覚えた。 三杉「(天から与えられた人それぞれの才能を否定し、他の何者かから新たな力を授けられる。 それは確かに人の限界を超え、素晴らしい成長を生み出せる医療が産み出した奇跡なのかもしれない)」 だが。三杉はこの考えには強い怒りを覚えた。心臓病という過酷な運命と正面に向き合い、 ここまで必死に戦ってきた自分だからこそ、この横暴な技術に対して怒らずにはいられなかった。 三杉「(人の可能性は無限大なんだ。自分の才能を信じ、足掻き続けることさえやめなければ…道は開けるはずなんだ。 0にいくつ数字をかけても0以外の数字にはならないように……変えてはいけないもの、変えられないものがあるはずなんだ)」 イスラス「(…ミスギは言った。自分たちとは明らかに違う存在。 個体差による成長の度合いがはっきりと別れている人種達がいると)」 三杉「(地球上にはない、まったくの別の世界の存在である彼らならば何か知っている。 そのためにボクは彼らの情報を必死に集めることを誓ったんだ。 これ以上定められた運命を無闇に変えられる者を増やさないために。でも、今は――)」 イスラス「ミスギ!俺の動きが見きれるか?」 三杉「悪いけどもらったよ。そこだ!」 バッ! 放送「三杉くんが素早くパスコースへと飛び込む!これはカット成功か〜!?」 イスラス「…ほあぁっ!!」 バコッ…シュルルルッ! 三杉「(バックスピンパス!?相変わらずやることが器用な奴!)」
[893]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/25(月) 22:36:36 ID:??? イスラスの放ったパスはリブタには折り返されず、地面を跳ねてイスラスのもとへと戻っていった。 イスラス「ミスギ。アンタの教えてくれたチームプレーとはいいものだな。 俺の個人プレーへの注意を散漫にさせ、こうして軽々と突破させてくれるんだからな」 リブタ「でーっ!?俺は囮扱いかよ!酷いぜ相棒〜〜!」 イスラス「その相棒ってのうっとおしいからやめろ!」 三杉「(はぁ…あくまでも『自分主体』のプレーが好きなんだね。まぁストライカーならそれくらいの傲慢さが丁度いいかもね)」 半ば呆れつつも、背負わされた影に囚われること無く前に歩き始めた友人の姿を見て、三杉は小さな笑みを浮かべた。 イスラス「ニホンのキーパーはブンデスで有名なワカバヤシだと思っていたが…まぁいい。先取点はオランダが頂くぜ」 森崎「三杉もあっさり抜かれやがった!?奴め、相当なドリブラーのようだな…」 次藤「どうする森崎?やはり打って出てプレスをかけるか?」 早田「PA内まで切り込まれれば反則の危険性もあるからな…」 石崎「だがよ、もしかしたらとんでもねぇシュートを持ってるかもしれねぇぞ。 フリーでシュートを撃たれたくはないなぁ」 森崎「(うーむ。あの横にいるリブタとかいうDFの動きも怪しいし…さて、どう守ったものか?)」
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24