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【サイドアタッカー】キャプテン霊夢4【襲名式】
[612]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:33:39 ID:j+BcCMxM 実況「翼君、二人を抜いた後一旦滝くんに渡します!南葛の攻撃パターンの一つである、滝君のサイドアタックです! おっと、滝君、川辺君を交わして早くも東邦陣内に侵入していきます!」 滝「それ!決めろ来生!」 来生「はっはー!先取点はもらったぜー!」 バキィイイン!!! 綺麗な形での攻めから来生のヘディングシュートが放たれるが、東邦も早々簡単に先取点をやる訳にはいかない。 古田「通すか!」バシィ! 近藤「防げ!」ビッ! 後藤「これだけ威力が弱まれば!」 バシィッ! 来生「よっしゃあ!先取点ゲット……あら?」 森崎「馬鹿野郎!あっさりキャッチされてんじゃねえ!」 実況「来生君の先制シュートでしたが、惜しくも決まらず後藤君がキャッチ! さあ、今度は東邦学園の反撃です!」
[613]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:35:58 ID:j+BcCMxM そして東邦学園の反撃が始まる。個々の能力では翼に勝る選手はいないものの、 全員が全員、最新鋭の設備で鍛え上げてきた東邦学園の総合力は、南葛に勝るとも劣らない。 松木「それ!」 田畑「ナイスパスだ!それっ!」 小池「よし、一人で余りボールを持ち過ぎないように注意しろ!」 岩見「くっ、こいつら」 井沢「パス回しが早い!」 田畑「よし、ここだ!頼んだぞ、反町!」 反町「このチャンス、決めてみせる!いっけぇー!」 バッシュウウウ!!! 森崎「高杉!石崎!せめて威力を弱めるくらいしろよ!」 高杉「分かってる!(くっ、キャプテンでもないのに指図しやがって)」 石崎「任せとけ!(くそう、何で森崎の言うことなんか聞かなくちゃいけねえんだよ)」 森崎が指示を出すものの、高杉と石崎の動きは微妙に集中を欠いており、 反町のシュートの威力を減じることが出来ない。 森崎「(ちっ、全く使えない奴らだ) ……だがな!そんな蝿の止まったようなシュートで俺が抜けるか!」 バチィイイン! 反町「くっ!」 実況「反町君のボレーシュート、石崎君と高杉君は突破したものの森崎君には通じない! あっさりとパンチングで弾き返して見せた!さすがは全国No1との呼び声が高い森崎君です! 彼がいる限り、南葛の牙城は崩れません!」
[614]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:38:08 ID:j+BcCMxM その後、試合は膠着状態の様相を呈し始める。翼がいる分攻撃機会は南葛の方が多いのだが、 東邦の守備陣も粘りを見せ、中々得点を許さない。一方の東邦も、ワントップの反町が何度か 攻撃を仕掛けるのだが、さすがに一人では南葛の守備陣と森崎を抜ける訳もなく、 スコアボードはお互い凍りついたように0点のまま、試合時間だけが過ぎて行く。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 一方、この試合を見ているマリオとヨッシーFCの面々は、息詰まる熱戦に夢中になっている一方で、 南葛と東邦のプレイ一つ一つのレベルの高さを実感していた。 今まで自分達が戦ってきたチームのような、派手な必殺技こそ少ないものの、基礎的な技術レベルが高いのだ。 霊夢達も決して基礎を疎かにしている訳ではないのだが、これはさすがに経験の差があるのだろう。 霊夢「これが外の世界のトップクラスのサッカーなのね……」 早苗「覚悟はしていましたが、これ程とは……」 空「私何かの守備じゃ全然通用しなさそう……」 ウサギE「あの反町って人のボレーシュート、私のラピッドファイヤよりも威力ありそうなのに……。 それをあっさり防ぐなんて……」 妖夢「あのキーパーのセービングを破るのはかなり難しそうですね」 メルラン「撃ちまくればその内決まるわよー!」 希「ドリブルくらいは通用するかと思ってたけど……」 ルナサ「(一芸だけでは駄目だ……やはり総合力を高めなくては)」 ナズーリン「(私のブロックもまだまだか……)」 リリカ「でも、大会までには何とか戦えるレベルに持っていかないと」 白蓮「そうですね。勝ち進んでいけば、いずれこの相手とも戦う時が来るのです」 リリーW「春を伝える為にも負けられませんよ〜!」 心「私がゴールさえ奪われなければ……!」 ウサギA・B・C・K「「「「蚊帳の外にならないようにしないと……」」」」 今のままではこのチームには勝てない。そう思わせるだけの攻防が、霊夢達の前で繰り広げられていた。
[615]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:40:06 ID:j+BcCMxM 森崎「ったく何モタモタやってんだよ……」 翼「くそっ!こうなれば俺が突破してやる!」 実況「おっと!ここで翼君がドリブル突破を図ります! し、しかし東邦はMF全員がかりでこれを止めに行くぞ!」 田畑「いくらお前が凄かろうが!」 島野「そんな見え見えのドリブル突破じゃ」 小池「こうやって全員で囲んじまえば」 橋本「いくらなんでも抜けないだろ!」 松木「ここで点をやる訳にはいかないんだよ!」 翼「(くっ、さすがにこれだけ人数が多いと……)あっ!」 バシィッ! 実況「東邦、翼君のドリブル突破を止めてみせた!さあ、東邦学園にチャンス到来です! もう残り時間は少ない!ここで決めれば東邦学園のV1が見えてきます!」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ ナズーリン「……今の突破はさすがに無謀だったな。周りに味方がフリーでいたのに」 白蓮「ええ。霊夢さんなら確実にサイドのどちらかにパスを出していましたよね?」 霊夢「当たり前でしょ。別に私は自分で得点することに、こだわりなんてないし」
[616]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:41:22 ID:j+BcCMxM 実況「東邦、翼君のいない中盤を上手く攻めていきます!そして反町君にラストパス! 今日は森崎君に完璧に抑えられていますが、今度はどうか!?」 反町「喰らえ、森崎!今度こそ決めてやる!」 バゴォオオオン!!! 反町「(こ、この感覚は!)」 ゴォォオオオオオオ! 反町の放ったシュートは完璧に芯を捉え、この試合で一番威力があるものだった。 ボールは唸り声を上げながら、森崎の守る南葛ゴールに迫る。 森崎「(……このシュートにパンチングはさすがに危険かもしれんな。万が一があっては優勝と俺のMVPが全てお釈迦になる) ここは全力で行くぜ!がんばりセービング・改!」 グッ!ズギャアアアアン!!!……バシィッ! 反町「なっ……!あれを完璧に止めるだと……!?」 森崎はこの大会中、これまで使っていなかった、己の最強のセーブを解放した。 これにはさすがの反町の完璧なシュートも通じず、ボールは森崎の手にがっちり収まる。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 心「(あのセービング……!私のと似てる……。でも、セービングの精度はあの人の方が断然高い……)」 体を捻ってこそいないが、それ程大きくはない体をバネのように使って、全身でセービングにいくその形は 自分のトルネードセービングに近いものがあった。しかし、森崎のセービングには更に基礎的な技術に裏打ち された鋭さがあり、心のトルネードセービング・改を上回る程の瞬発力があった。 心「(私の目指す目標が見えてきた……!あの人を超えることが出来れば……!)」
[617]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:43:23 ID:j+BcCMxM ワァァァアアアアアアア!!! 実況「止めた!森崎君、反町君の強烈なシュートをがっちりキャッチ!さすがは南葛の守護神です! その鉄壁の守りはそう簡単には崩されません!後半ももう残り5分を切りました! これは延長戦もありえるか!?」 森崎「(ふふん、良い気分だぜ。……もう時間は余りないか)よし、ここはこのまま行くぜ!」 ダダダダダッ! 井沢「げっ!?」 高杉「ま、また森崎の悪い癖が……」 岩見「よりによってここでかよ!?」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 森崎のセービングに驚いていたマリオとヨッシーFCの面々も、突然の森崎の奇行に唖然とする。 キーパーが突然そのままPAを出て、そのままドリブルを開始したのだから無理もないだろう。 霊夢「……は?」 心「……へ?」 希「……はい?」 ルナサ「……ルール的には確かに有だが……」 空「……これって取られたらすぐ失点だよね……」 早苗「……幻想郷でなくとも、常識に囚われない方はいるのですね……」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 実況「な、なんと森崎君、そのままPAを出てドリブルを開始した! これではゴールが空っぽになってしまうぞ!東邦ももちろんボールを奪いに行きます!」
[618]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:44:30 ID:j+BcCMxM 島野「ふざけやがって!」 田畑「なめるな!」 松木「すぐに奪い返して、俺たちの決勝点だ!」 ズサァアアアアア!! 3人がかりで怒り任せにタックルを仕掛ける東邦。しかし、森崎は全く意に介すことなく、 自らの踵でボールを上に蹴りあげる。 ヒョーイ ボールはタックルを仕掛けた3人の頭上をゆっくりと通過し、森崎自身も横に動いてタックルを避ける。 島野・田畑・松木「「「なにぃっ!?」」」 森崎「はっはっは!止めれるものなら止めてみやがれ!」 実況「抜いたー!森崎君、東邦の3人がかりでのタックルをボールを浮かして見事に交わしてみせた! GKとは思えない見事なドリブル技術です!」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 霊夢「ちょ、ちょっと、あいつキーパーでしょ!?何でドリブルしてるのよ!?」 希「で、でもすっごい上手いよ!?」 早苗「そういえば、この方は小学生大会の時もオーバーラップしていたような……」 ルナサ「今の技術……ヒールリフトか!」 思わぬ森崎のオーバーラップと、そのドリブルテクニックに狼狽を隠せないマリオとヨッシーFCの面々。 森崎のドリブル技術は、先ほどから見ていた翼のドリブル技術と同等か、それ以上に霊夢には思えた。 霊夢「(あのレベルのドリブラーが2枚って……どんだけのチームなのよ……)」
[619]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:45:46 ID:j+BcCMxM 実況「森崎君のオーバーラップは止まらない!ついに敵陣深くまで切り込んだぞ! さあ、ここから誰にセンタリングを上げるのか!?PA内には翼君も長野君も来生君もいるぞ!」 翼「来い、森崎!俺に持ってこい!」 森崎「(誰がてめえなんかに出すか!……ん、待てよ?)」 森崎はピーンと一計を案じる。上手くいくかいかないかは五分五分だが、やってみる価値はある。 森崎「そらよ!自分で言ったんだから、決めやがれ、翼!」 ビシッ! 古田「来たぞ!翼へのセンタリングだ!」 近藤「防げ!絶対に通すな!」 翼「(言っておいて何だが、本当に出すとは)よし、決めてやる……え?」 古田「なっ!?高い!?」 得意のオーバーヘッドに行こうとする翼だったが、森崎のセンタリングは軌道が合っておらず、 翼と東邦DF陣の上を通り過ぎて行く。しかし、通り過ぎた先には南葛の長身FW、長野がいた。
[620]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:47:04 ID:j+BcCMxM 森崎「(よし、掛かりやがった!これで長野が決めれば、俺にアシストもついて完璧だ!)」 長野が得意なのはポストプレイではあるが、決してシュート力がない訳ではない。 しかも、PA内のDF陣は翼へのパスだと思って釣られた為、長野はほぼフリーの状態だ。 長野「これで試合を決めてやる!喰らえ、東邦!」 バッゴォオオン!!! 空「(た、高っ!?)」 長野のヘディングはその長身だけあってかなりの威力だったが、東邦学園GKの後藤も伊達に 決勝までゴールマウスを任されてきた訳ではない。 後藤「ここで決めさせてたまるかぁー!」 バチィッ! ガイイイィイン!!! 長野「な、なにぃ!?」 長野の渾身のヘディングは後藤がかろうじてパンチングで弾き、ボールはゴールポストに当たって高く跳ね返る。 しかし、跳ね返った場所が東邦にとっては余りに不運だった。
[621]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:48:16 ID:j+BcCMxM 翼「これだ!」 古田「あっ!?」 翼がそのこぼれ球にいち早く反応し、跳ね返ったボールを直接オーバーヘッドにいったのである。 バッギャアアアアン!!! 後藤「く、くそー!」 後藤も体勢を崩しながらも強引にパンチングに向かうが、残念ながら触れることは出来ず……。 ズサァ!!! ピピィー!! 得点を告げる審判のホイッスルが鳴り響く。 後半29分、ついに南葛に先取点が入るのだった。 南葛中学 1−0 東邦学園中等部
[622]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/09(月) 00:49:51 ID:j+BcCMxM オオオオオオオオオオオォォォォオオオオ!!!!!!! 実況「決まったー!長野君のヘディングはわずかに弾かれましたが、そこに翼君が素早く詰めかけ、 得意のオーバーヘッドでねじこんで見せた!後半ももう残り少ないと言う段階で、南葛がついに先取点! 1−0!南葛、この1点を決勝ゴールとすることが出来るか!?東邦、残り時間内に同点とすることが出来るか!?」 若島津「(くそ……!この怪我さえ治っていれば……!俺が出ていればあんなシュート……!)」 日向「な、なんてザマだ!あれだけ金を掛けて集めておきながら!」 翼「よし!決めたぞ!(この1点の価値を考えれば、MVPはほぼ確定だろうな)」 石崎「翼!ナイスシュートだぜ!」 長野「(く、くそ、ほぼノーマークで決められないとは)」 森崎「ぐぎぎ……翼の野郎、相変わらずおいしいとこだけ持って行きやがって……。 長野の野郎もせっかく俺様が完璧なパスを送ってやったんだから決めろよな……!」 その後、東邦も必死の反撃を見せたものの、南葛の守備陣を崩すことは出来ず…… ピッピッピィー!!! 実況「ここで試合終了のホイッスル!今年の全国大会は南葛中学の優勝と決まりました! 東邦学園も粘りを見せましたが、わずかに及ばず!南葛中学、二連覇達成です!」
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0ch BBS 2007-01-24