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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】
[100]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:15:39 ID:??? しかし、やはりそう簡単にはいかず……。 攻撃における頼みの綱であるナポレオンもどこか動きに精彩を欠き、再びボールはイタリアへ。 ボール支配率を考える事すら嫌になる程にまで、フランスはイタリアに翻弄され続ける。 ジョン「さぁ〜、前半も残すところ10分! ですがフランス、ここまでまるでいいところがありません! 一方でイタリアは些か攻めが単調ではありますが、しかし、確実に押しています! イタリア! ここで再び前線へとパスを出す! これはフランドール選手へのロングボールだ!!」 ワアアアアアッ!! 観客「ああっ! またシュートに持ってかれるぞ!?」「まずいまずい、防げ!」「フランス DFは ようすを みている!」 フラン「やった〜! やっとボールが……」 こいし「そのパスだけは通す訳にはいかないのよ〜、っと!」 フラン「うわぁっ!?」 バチィッ!! そして後半35分――とうとうイタリアの主砲、フランドールにボールが渡ろうとする。 これには観客席も悲痛な声を出し、一方でフランはといえば待望のシュートチャンスに目をキラキラさせながら待ち構えるのだが……。 フランドールにだけは渡すまいとばかりにこのパスをこいしがカット。 すんでの所でシュートチャンスを邪魔されたフランはこいしを恨めし気な表情で見……。 こいしは少しだけ申し訳なさそうな顔をしながらも、そのままボールを持って上がり始める。 こいし「(味方ならアシストでも何でもしたけれど……敵である以上はフランに撃たせる訳にはいかないんだよね〜。 さて、それはともかく25cmもぼーちゃんもちょっと駄目っぽいし、攻め方かえよっかな) ピーちゃん、後ろお願い! 私が上がるわ!」 ピエール「(ピーちゃん……)わかった! 行け、こいし!!」 ダダダダダダダダダーッ!!
[101]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:16:51 ID:??? ジョン「おっとォ!? これはフランス、ここまで守備に走っていたボランチのこいし選手が攻撃参加! いつまでも攻めきれないオフェンス陣に業を煮やしたといったところでしょうか!? イタリア、予期せぬ事態に……いや、ちゃんと対応してます! イタリア、2人がかりで止めに行くーっ!!」 マルコ「ここで奪えば一気にチャンスだ! 相手にロクなDFがピエールしかいねぇ!!」 コンティ「もらったーッ!!」 こいし「(ふふん、そう簡単に奪われないから出てきたんだよッ!!)」 ブブブン…… シュッ……! マルコ「!? な、なにィ!?」 コンティ「消えた!?」 2人がかりで止めにやってきたイタリアMF陣は――ここまでの守備成功に気を良くし過ぎていたという面も多分にあった。 しかし、例えその過信が無くても……こいしのドリブルを止められたかどうかは定かではない。 パスとパスカットを得意とする古明地こいしは、その「無意識を操る能力」をオフェンスに使う事で。 自らの気配を殺し、相手に認識できないようにさせる必殺のドリブル――別名「消えるフェイント」の使い手でもあるのだ。 その消えるドリブルを認識し、止められる者は一流レベルの選手のみ。 如何に守備を自慢とするイタリアの選手でも、止める事は難しく、こいしはそのまま突き進もうとするのだが……。 映姫「消えると言えど、そこにボールはあるのです。 ならば止める事は決して不可能ではない! ハァッ!!」 こいし「ふぎゃっ!?」 バシィッ!! マルコとコンティを抜き去り、その時点で気が緩んでしまっていたのか。 こいしは接近してくる映姫に気付く事なく散漫なドリブルをしてしまい……。 これを見た映姫はチャンスと見るや一気に距離を詰めてボールを奪い取ってしまう。 映姫「そう、あなたは少し集中力がなさすぎる! 悔い改め、自省しなければ同じ過ちを繰り返すだけですよ!」 こいし「ぐぅぅ……!」
[102]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:18:34 ID:??? ジョン「あぁぁぁ〜っとぉ! しかし、これも駄目です! フランス、ようやく敵陣深くまで入り込めたかと思ったその矢先! リベロの映姫選手が果敢に飛び出し、ピンチを未然に防いだァ!! 流石は幻想郷トップと呼ばれる守備の名手! その判断力もまた素晴らしいものです!!」 穣子「うわっ……やっぱすごいわね閻魔様。 あのこいしの突破を止めるなんて」 反町「(こいしのドリブルは静葉さんよりも上手かった……それをああも軽々止めるのか……。 パルスィなら抜けるんだろうけど……パルスィばかりを使っていちゃ、パターンを読まれる。 中盤を突破し、シュートチャンスに持っていくのは今日の試合以上に骨が折れそうだな……)」 ヘルナンデス「エイキ!」 映姫「(残り時間は……まだありますね。 ならば、これでいきましょう!)」 こうして見事にボールを奪取した映姫は、ヘルナンデスの声を聴いて小さく頷きつつ時計を確認。 残り時間は5分少々……もう一度攻める事が出来る時間はまだあるが。 しかし、かといってピエールを中盤メンバーが抜けるかと聞かれれば少し不安になるのが現在のイタリアである。 ならば多少強引に行くしかないと……映姫はその小さく細い右足を振りかぶった。 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! リグル「あぁっ!! あれは!!」 妹紅「反町の技だ!!」 反町「い、いやいや! ロングシュートは俺以外に咲夜さんとか使い手いっぱいいるじゃないですか!!」 チルノ「あたいとかね!」 レティ「(そういえばチルノも持ってたわねぇ……まるで使いどころがなかったけど……って、今の問題はそれじゃなくて……)」 輝夜「出るわよ、四季映姫のDFにあるまじき決定力を持つシュートが!」 ジョン「あっ……あああああああああああああああああああああああああああっ!? こ、これは映姫選手、自陣から一気にシュートに行く構えだァッ!! これはやや無謀とも思えるが……しかし、映姫選手はロングシュートを得意とする選手でもあります!! 必ずしも無謀とは言えませんッ!!」
[103]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:19:45 ID:??? 常識的に考えれば自陣深めの位置からのシュートが、そう簡単に決まる筈はない。 しかし、それはあくまで常識的に考えればの話であり――。 幻想郷にはどれだけ遠くから撃っても威力が変わらないシュートというものも存在する。 十六夜咲夜の霧の湖シュート……チルノのパーフェクトフリーズ同様。 映姫のこのシュートもまた、どこから撃とうと威力の変わらぬ超ロングシュートであった。 ピエール「ばっ、馬鹿な……! あんな位置から……!!」 こいし「ピーちゃん! こいつ結構半端無いよッ!! ブロック!!」 ピエール「わ、わかっている!」 映姫「遅いです! ハァァァァァァァッ……たァァァァァアアアアアアアアッ!!」 バゴッ……ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアォォォンッ!! バギャンッ!! ピエール「なっ……ぐああああっ!?」 ドゴール「ピ、ピエールッ!? そ、そんな……うわあああっ!?」 ベルジェル「ひいいいいいいっ!?」 更に追記をするならば、映姫のこのロングシュートは、先に上げたロングシュートよりも一層高威力であった。 その威力は咲夜の「マジカル☆咲夜ちゃん☆スター」をも凌駕しかねない程であり。 半信半疑のままブロックにとんだピエール、そしてフランスのDF陣は為すすべなく吹き飛ばされる。 映姫「(いい加減白黒ハッキリつけなければ! 決まれッ!!)」 同点などという有耶無耶な状態に苛立つ映姫はそう願いながら、ボールの行方を追う。 もはや防ぎとめられるDFはフィールドに立っておらず、そのままボールはゴールに吸い込まれそうになるのだが……。
[104]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:21:59 ID:??? さとり「ッ! ゴールは割らせませんッ!!」 バッ! バチィィィッ!! 映姫「!?」 しかし、このボールは再びフランスの正ゴールキーパー――古明地さとりが拳を固めて正面で待ち構え。 両腕を前に差し出す事でボールの威力を殺す事に成功し、見事に防ぐ。 破壊的な威力を持つが、ドライブシュートのような変化もかかっていなければ霧の湖シュートのような低い弾道な訳でもない。 それならば止める事は決して不可能ではないというかのように、さとりは跳ね上がったボールを無表情で見やりつつ……。 誰にも見えないように、小さく安堵の息を吐くのだった。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「ふっ……防いだァァアッ!! さとり選手、またもゴールを守りましたァァアッ!! 映姫選手のシュートを前に、一歩も怯まずその両腕で弾き返しました! そして、転がったボールはフランスDF、ルスト選手がフォローし……素早くクリアーです! フランス、またもやピンチを脱したァ!!」 観客「神様仏様さとり様や!」「さとりんがシュートを止めたから……今日はさとり記念日」「さとりん! さとりん! さとりん!!」 ピエール「(……アモロなら既に2失点だな)ナイスセーブだ、サトリ!」 こいし「さっすがお姉ちゃん! (ちょっと危なかったかなと思ったけど……うん、大丈夫だね!)」 さとり「(……PA外のシュートにも、ある程度は反応できるようになりました。 ですが……まだまだですね)」
[105]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:23:12 ID:??? お空「やったー! さとり様ー!! さとり様ぁぁぁぁぁ〜っ!!!」 穣子「ああもう、観客だけでもうっさいってのにあんたまで騒いでどうすんのよ!」 にとり「まあ、それはもう仕方ないこったから放っておこう。 それよりも問題は、やっぱ閻魔様のロングシュートだねぇ……ありゃ大した威力だよ」 リグル「なんでさ!? 私のライトニングリグルキックの方が凄いよ!?」 にとり「そりゃそうだけど……問題はDFである閻魔様が使ってくるって事さ。 つまり、守る時はFWの悪魔の妹と諏訪子様だけを警戒してればいいって話じゃない」 美鈴「映姫さんをフリーにしてあれを撃たれたらたまったもんじゃないですもんね……(私じゃ絶対止められないや)」 にとり「だけど、閻魔様はDFだからマークをつけるなんて事は出来ない。 結局の所は、ある程度そちらに注意を向けるって事くらいしかできないだろうね……」 反町「(それにリグルの言うようにリグルの方がシュート力では上かもしれないけれど……。 あのシュートは大妖精やヤマメじゃ完全に止められるとは言い切れないシュートだ……。 乱発はしないだろうけど、試合が停滞した時とかのいざという時は怖いぞ……)」 垣間見えた四季映姫の実力に、反町はゴクリと唾を飲み込んでフィールドの映姫の姿を凝視する。 先ほどのこいしを止めたタックルに、さとりに阻まれこそしたもののフィールドを震撼させた驚異のロングシュート。 確かに幻想郷No.1DFと呼ばれても不思議ではない実力である。 だが、反町はまだ知らない。 これはまだ、映姫の実力の片鱗であるという事を。 ジョルジュ「よし、よくやってくれたサトリ。 後はこの俺が大陸一の実力で……」 フレッド「もーらった」 ジョルジュ「なにィ!?」 そして、フィールドではフランスが最後の攻撃を仕掛けようとしていた所を、軽々と阻まれ。 その後、イタリアも攻め込む事は出来ず前半は終了となるのだった。 ピッピッピィィィイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
[106]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:24:31 ID:??? ピエール「(このままではいけないな……何とか打開策を考えなければジリ貧だ……)」 ヘルナンデス「(押しているのはいいけど、出番がないのはつまらないな……。 もっとも、フランスも流石にこれで終わる訳はないだろうけど……)」 両チームのキャプテンは考える。如何にすれば堅固な守備を抜き、得点する事が出来るのか。 そして、それに対応し逆に反撃をし返しリードを奪う事が出来るのか。 さとり「(後半もこのまま……このまま私が無失点でいれば負けはしません……) こいし……後半も頼みましたよ」 こいし「うん、まっかせて!」 古明地姉妹は前半の互いの健闘を称えあいながら、後半戦に望みを繋ぐ。 守備を担当するこの姉妹が抜かれない限り、少なくとも敗北は無い。 自分たちの働き如何で試合結果が変わるこの状況は、逆に彼女たちの闘志を燃え上がらせていた。 フラン「うー……全然ボールが来ない!!」 諏訪子「そりゃ相手もお前さんにボール渡さないようにするよ、お前さん規格外だもん。 ……まあ、それに関してのちょっと打開案も考えたけどね」 フラン「ホント!?」 諏訪子「ゲロゲロゲロ。 神様、嘘、つかない」 イタリアのツートップコンビは後半戦に向けて一つの策を練る。 果たしてそれが突破口となり、得点に繋がるのか――その答えは後半戦に出るだろう。 そして、そんな中――イタリアJrユースのDF……四季映姫だけは、このフィールドで……。 否――このスタジアムの中で唯一、ありえない事が起こったという事に気づいていた。 映姫「(地底の覚妖怪が私のシュートを……止めた……?)」 世界でも間違いなく通用をする四季映姫のシュートを、古明地さとりが止めた。 その事実は、まだ誰も気づいていない事であるが――幻想郷時代のさとりを考えれば、到底ありえない事。 この異常事態に映姫は動揺をしつつ……両チームの選手たちは、ハーフタイムの休憩へと向かうのだった。
[107]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:26:13 ID:??? ようやく前半を終えれた所で本日はここまでです。 明日にはなんとか試合終了までいけたらなぁと思います。 それでは、お疲れ様でしたー。
[108]森崎名無しさん:2011/05/28(土) 02:28:34 ID:??? 乙 こりゃ引き分けか
[109]森崎名無しさん:2011/05/28(土) 02:31:58 ID:??? 大陸一の乙!
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0ch BBS 2007-01-24