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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】
[89]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 00:53:11 ID:??? コイントスが終わり、両チームキャプテンが挨拶をし……。 実況席から声が上がると、再び観客たちは大きな歓声を出し始める。 反町「うーん……やっぱり地元チームはそれだけ期待も大きいみたいだな……」 穣子「つってもこれはやり過ぎでしょ? 幻想郷でもそれぞれの勢力主催の大会とかあったけど……。 ここまでの応援なんてそうそう無いわよ?」 静葉「それだけ外の世界……この地域では、サッカーが盛んだという事なのかしらね」 パルスィ「妬ましい……! これだけの声援を受けるフランスが妬ましい!」 輝夜「はいはい、妬むのは結構だけど試合に集中してね。 ほら、フォーメーションとかも確認するする」 イタリアJrユース 4−4−2 −J−−− J諏訪子 −−−H− Hフラン −−−−− FG−IE Fディモス Gマルコ Iコンティ Eフレッド −−−−− −−C−− C映姫 A−B−D Aトリノ Bゴルバテ Dバサレロ −−@−− @ヘルナンデス フランスJrユース 4−4−2 −−−−− −J−H− Jボッシ Hナポレオン −−−−− G−I−F Gジョルジュ Iピエール Fフェレーリ −−E−− Eこいし −−C−− Cドゴール −ABD− Aベルジェル Bルスト Dブラボー −−@−− @さとり
[90]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 00:54:29 ID:??? リグル「……えっと、両方4−4−2なんだね。 でも、細かいフォーメーションがいろいろ違うなぁ」 反町「イタリアはボランチがいないフラット型だな。 まあ、お家芸のカウンターを使うなら……。 ラインを統率しやすいこのフォーメーションってところなのかな。 ただ、ボランチがいない分スペースが空きがちになりそうだけど……」 パチュリー「そこをうまく調整するのが、リベロの四季映姫の役目ね……」 メディスン「逆にフランスはFWも少し低めの位置にいて、全体的に中央が堅そうな感じ……」 輝夜「イタリアにサイドアタックは無いから、それを考えてのフォーメーションなのか。 それともほかに何か理由でもあるのか……ま、そこらへんは試合を見ればわかる事ね」 ピピィーッ!! こうして幻想郷Jrユースの面々が、両チームのスタメンとフォーメーションについて分析する中。 審判の笛が鳴ると同時に、試合開始。 諏訪子「あーうー……どれ、まずは私が仕掛けてみようか!」 ナポレオン「うおっ!? (こんにゃろう……! 小さい癖しやがってうまいぞ!?)」 ボッシ「あわわわわ……!」 イタリアボールで開始されたボールは、まずはFWの諏訪子が持ち前の身軽さを生かして運ぶ。 これにはフランスのFW陣があっさりと翻弄され、すいすいとそのままシュートまで早くも持っていくかと思われたが……。 ズザァァァァァアアッ!! バシィッ!! ピエール「ハァッ!」 諏訪子「ゲロォッ!?」
[91]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 00:55:55 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 観客「ヒャア! さすがはピエールだ!」「ピエール! ピエール! ピエール!!」 穣子「んがーっ!! う、うるっさい!!」 うどんげ「(たった一回プレイが成功しただけでこれだけ歓声上がるんだぁ……いいなぁ……)」 しかし、この諏訪子の突破はフランスキャプテン、ピエールの手によって阻まれた。 MFでありながらDFとしても通用する高い守備力を持つ彼がいる中盤を突破する事は。 如何な諏訪子と言えども、そう容易くはできないようである。 ピエール「みんな、まずは落ち着いて回していくぞ!」 フェレーリ「オ、オーライ!」 そして、ボールを持ったピエールは焦らずじっくりとボールを回して遅攻で行く構えを見せた。 これには緊張するチームメイトたちの緊張をボールに触れる事である程度解す事が。 これから先の長い戦いの中でも、重要な事になる筈だと考えての事である。 こうしてフランスはボールを持ってからしばらく、簡単なボール回しで時間をつぶしていたのだが……。 コンティ「貰ったァ!」 フェレーリ「ああっ!? し、しまったァ!?」 ナポレオン「馬鹿野郎が! へたくそなパス出してんじゃねぇよ!!」 しかし、この簡単なボール回しは、ものの数分でイタリアJrユースに止められてしまう。 右サイドハーフのフェレーリが出したパスは、イタリアMFのコンティにカットされ。 コンティはそのボールを素早く前に出そうと、ゴール前に走る諏訪子へ向けて長いパス。 高い位置からのショートカウンターで、まずは1点をもぎ取ろうとするのだが……。
[92]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 00:57:01 ID:??? こいし「そんな単純なパスじゃ通らないよ〜♪」 コンティ「なにィ!?」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 観客「ヒャア! 派遣選手も大活躍だァ!」「コイシ! コイシ! コイシ!!」「あいつ名誉フランス市民にしようぜ」 パルスィ「だからワンプレイの成功に騒ぎ過ぎ……! 妬ましい……! ああ、妬ましい……!!」 ヤマメ「これから90分ずっとこうなのかねぇ?」 諏訪子へと向けた長いパスは、ボランチである古明地こいしが悠々とパスカット。 にこにこと笑みを浮かべながら、歓声を上げる観客たちに手を振ってこたえつつ。 こいしは再びボールを大きく蹴り出し、こうしてイタリアのショートカウンターは失敗に終わる。 だが、かといってここからフランスがうまく反撃に出られたかというと、答えは否であった。 それというのも、やはりこの観客たちの歓声がプレッシャーとなってしまっているのか。 ピエールやナポレオン、そしてこいしという主要メンバー以外の者たちの動きが堅かった為である。 ナポレオン「ええい、くそがっ! こっちにボールを寄越しやがれ!!」 ピエール「……よし、いけ、ナポレオン!」 ナポレオン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 マルコ「中央突破!? ピエールならいざ知らず……!」 コンティ「お前なんかにそう簡単にやらせてたまるかよッ!!」 ナポレオン「ぐおおっ!?」 バチィッ!!
[93]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 00:58:31 ID:??? ならばその主要メンバーを使って、単独突破をさせてみるのはどうかと言えば……。 それもまた、かなりの無理難題と言えた。 何せほかのメンバーが殆ど動きを固くしている以上、ピエールはほかのDFたちの代わりに守備に走らなければならない。 ボランチであるこいしもまた、安易なパスを通さないよう下がり目の位置をキープせざるを得ない。 となれば、頼りとなるのは唯一FWであるナポレオン。 しかし、彼の突破力はピエールに比較をすれば一段も二段も落ち……イタリアの自慢である守備陣を突破する事は、やはり難しい。 ジョン「前半13分を過ぎ、ボールは再びイタリアJrユース! まだどちらもシュートまで持って行けてませんが、そろそろチャンスを作りたいところです!」 反町「うーん……やっぱり……前評判通り、フランスは主要選手以外が殆ど働けてないな……」 輝夜「殆どが置物である以上、ピエール君は守備に走らなければならない。 そうなれば攻撃の手はナポレオン君一手になり、読まれ……。 ボールを奪われやすくなり、一層攻撃をされ、守勢に回らざるを得なくなる。 悪循環もいいところね……」 妹紅「でも、イタリアって本当に守備うまいね。 ボランチやDFじゃなくても!」 レティ「カティナチオは伊達ではないという事かしら……。 (フランスの彼を止めたMFのタックル……明らかに私やにとりよりも上だし……)」
[94]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/27(金) 01:00:00 ID:??? フェレーリ「あわわわわ……」 ジョルジュ「この大陸一の私の守備がまるで通用しないとは……」 こいし「ああもう! 試合序盤から忙しすぎーッ!!」 ピエール「くっ……!(攻勢に出ようにもこのままでは……!)」 サイドハーフが抜かれた穴をピエールが食い止め、中央を突破してきた選手をこいしが防ぎ。 実質、ただの2人だけで守備を担当するピエールとこいし。 いつしかフランスを応援する者たちの声が小さなものとなり、不安の視線がフィールドに注がれたは……致し方ない事と言えただろう。 映姫「……いささか単調なゲーム展開になってしまっていますね」 ヘルナンデス「なんだかイライラしてるね、エイキ」 映姫「当然です! このような白黒ハッキリしない展開は、まるでよろしくありませんから!」 前半20分……前半もそろそろ半ばを過ぎようかという時間帯になっても、未だに両チームにチャンスらしき場面は巡ってこない。 しかし、どちらが押しているのか……どちらが劣勢なのか。それは誰の目に見ても明らかだった。 ============================================================================================== なんか地味な展開ですが本日はひとまずここまで。 NPCシーンはもうちょっとさらりと流せるといいのですが、どうしても長くなってしまいますね。 それでは、お疲れ様でしたー。
[95]森崎名無しさん:2011/05/28(土) 00:15:36 ID:??? 乙ですじっくり読ませてもらえるので気にせずにー
[96]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:11:15 ID:??? >>95 どうも乙感謝です。 本日も書いてたらなんかこんなに遅い時間になってしまいました。すみません。 相変わらず投票などは無いのですが、投下させていただきます。
[97]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:12:19 ID:??? 両者ともにチャンスを作れていないという状況ながら、両陣営の選手たちの心境は対照的なものである。 ピエールとこいしくらいしか注意すべき選手がいないと判断をしたイタリアは、 要はその2人だけに気を付ければいいのだと早々に見切りをつけて再三攻撃に当たり。 一方でフランスはといえば、実際イタリアのメンバーが思っているようにピエールとこいしのたった2人だけで防ぎに当たっており。 いつ抜かれるか、ピンチに陥ってしまうのかという緊張感からは一向に抜け出せない。 そして、前半24分――。 マルコ「よし……ここだァッ!!」 ピエール「なにィ!?」 こいし「あちゃ……しまった!」 バシュウッ!! 如何に優秀な選手といえど、いつまでも守り切れる道理というものは無い。 特に2人だけで中盤の守備を担っているような状況では互いにフォローをしあっても限界というものもあり。 イタリアJrユースはピエールたちの隙を見つけ、前線へ向けて大きくパスを出す。 ジョン「ああああああああああああっとォ!? これはイタリア、前線へ向けてのパスになった!! この試合、ここにきて初めてシュートチャンスらしいシュートチャンスが巡ってきたぞ! 果たしてここを決める事が出来るか、イタリアJrユース!!」 妹紅「今のパスもうまかったね〜」 反町「(見ている限り、イタリアのMFはドリブルは下手だけど……パスは上手そうだな。 パスワークで攻められたらヒューイじゃちょっと厳しいかもしれない……)」 静葉「パスにあわせるのは……諏訪子様ね」 ダダダダダダダッ! びょーんっ!! 諏訪子「あーうーっ! 貰ったよ!!」 ドゴール「あわわわわ……た、高いッ!?」
[98]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:13:37 ID:??? イタリアJrユースMF――マルコが送った高いボールに向けて、大きく跳躍をする諏訪子。 その跳躍力はフランスのDF達では到底歯が立たない程高く……。 諏訪子は誰にも邪魔をされる事の無いまま、空高く跳ね上がりそのままヘディングに向かう。 諏訪子「先取点だァッ!!」 バシュウウッ!! 異常なまでに高い打点から放たれる諏訪子の必殺ヘディング――空中神戦。 その高度は、流石に秋姉妹のオータムスカイハリケーン程のものは出ていないものの……。 しかし、純粋なシュート力では諏訪子の方に軍配が上がり、高い浮き球のシュートとしては十分な威力を備えている。 DF陣はこのシュートに対して何も出来ず、ボールはゴールへと襲い掛かるのだが……。 さとり「PA内からのシュートは……決めさせませんッ!!」 キュンッ! ババッ!! バチィィィイイッ!! だが、高い浮き球のシュートを放つという事は――即ちPA内でシュートを撃つという事と同義であった。 であれば、フランスの守護神と化した古明地さとりからゴールを奪える道理はなく。 諏訪子の心を読み、素早くシュートコースに入り込んださとりの手の中にボールは呆気なく収まってしまうのだった。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「あああああああああああああああっとォ!? しかし、このシュートは通用しないィッ!! フランスJrユースキーパー、さとり選手がガッチリとキャッチしたァ!! PA内からのシュートは通用しないと言われるさとり選手を相手にヘディングシュートは、やはり少々無謀過ぎたかァ!? フランス、まずはピンチを脱しましたァ!」
[99]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/28(土) 02:14:38 ID:??? 観客「さとりん最高や! アモロなんか最初からいらんかったんや!!」「さとり! さとり! さとり! さとり!!」 お空「やったぁ! さっすがさとり様だぁ!!」 リグル「(ふんっ、あんなへなちょこキーパー! また私のリグルキックで吹っ飛ばせばいいだけだもんね!)」 輝夜「(あの妖怪の山の神のヘディングも、今日戦った勇儀のヘディング並の威力だったのに……。 やっぱ腐っても幻想郷三大キーパーね。 PA内からのシュートじゃ反町君のシュートやパワーシュートじゃないと抜けないか)」 さとり「ふぅ……(まず彼女のヘディングは問題ない……やはり問題があるとすれば、フランドール=スカーレット……。 そして……四季映姫だけね)」 ブラボー「ブラボー! 実にブラボー!!」 ルスト「ナ、ナイスセーブ! サトリさん!」 さとり「どうも……。 皆さんも、どうか落ち着いてプレイを……こいし、頼むわよ!」 こいし「はいはーい!」 さとりの完璧なセービングを見て熱狂をする観客たちに、冷静にさとりと諏訪子の実力を分析する偵察陣。 一方で当のさとりはといえば、相も変わらず何を考えているのかわからないような無表情のまま諏訪子をねめつけ……。 DF達を鼓舞したのち、まずはこいしへとスローイングし試合展開を見守り始める。 こうしてさとりの堅守によってピンチを脱したフランス。 このままの流れで一挙反撃に出たいところでもあったのだが……。 フレッド「(本当にピエールとあのコイシって子以外は大した事無いな……)おらよっ!」 ボッシ「うわわわっ!?」 ポロッ バシィッ! ナポレオン「ちっ! 簡単に奪われてんじゃねぇよ!!」 マルコ「こいつは結構やるぞ! 数をかけて奪うんだ!」 ディモス「おう!」 バチィッ!! ナポレオン「糞がァッ!!」
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0ch BBS 2007-01-24