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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[30]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/01(金) 22:38:12 ID:??? 新スレおめでとうございます。 相変わらず人間ドラマがハンパないですね、ファイヤーモリブレムは。 森崎の苦悩とそれを聞いているマルス、キャプテン翼とキャプテン森崎のクロスオーバー。 どうにも引き込まれてしまいますよー。 私もモリブレムさんみたいなドラマを書けるよう頑張りたく思っちゃったりなんかして…!
[31]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/01(金) 23:09:08 ID:??? >>30 アナカンさん乙ありがとうございます! 人間ドラマの質でしたら別作品の原作を下敷きにしているという私のスレよりも オリジナル展開ながら次々とドラマを生み出せるそちらのスレのほうが何倍も上ですよ! でも、そう言っていただけて本当は小躍りしたいくらいとても嬉しいです。 これからもお互いに頑張っていきましょうね! ============ 月下の回想→ ハート4 >ハート→「確かクライネって弓を持った女の子が次々と山賊を射ぬいていったんだよな」 中山「そう。確かあのときは……」 いきなり手渡された斧を持ち、中山は右往左往して困っていた。 隣にいたバビントンも仮面で表情は見えないが、おそらく自分と似たような顔をしていただろう。 そんな中、ストラットとイスラスは仮面の大男…他の仲間達からローローと呼ばれていた集団の後ろに付いて行っている。 バビントン「ど、どうしよう。このままじゃ僕達だけ取り残されちゃいますよ」 中山「そう言ったって、いきなりこんな斧渡されて山賊退治だと言われても何をすればいいのか…」 そんなとき、がさりと茂みが揺れる音と共に巨大な斧を抱えた大柄な男が現れる。 自分が付けている仮面と同じものを身につけていない、ということは おそらくこの男が討伐を命じられている山賊ということだろう。 山賊「ぐひひ…ぐひぇひぇ…」 中山「な、なんだコイツ…」 バビントン「ひ…ひえぇ〜!」
[32]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/01(金) 23:10:10 ID:??? 気が狂ったような声を絞り出す大男を見て、中山は驚愕で体が固まる。 隣にいるバビントンは腰が抜け、バタバタと両足を必死に動かしていた。 山賊「ちくしょう…いきなり攻めこんできやがって。俺様たちのお宝を横取りしようってか! そんなふざけた野郎どもは生かしちゃおけねぇ!ここでブッ潰してやる!」 中山たちにまったく身に覚えのない恨み言を叫びながら、山賊は斧を振りあげて襲いかかってくる。 もうダメだ、おしまいだ。そう諦めて中山は目をつむった。だが、継ぎの瞬間―― 山賊「ぎええぇぇあああぁぁ……」 ドサッ… 中山「な……なんだ…今のは…?」 山賊の悲鳴に驚いて目を開ける。そこには眉間を矢で貫かれ赤濡れた大男が倒れていた。 その側に立っていたのは自分が入団テストを受けたチームのマネージャーらしきつり目の少女である。 脇に担ぐ弓の弦を陽の光で煌めかせながら、その少女はゆっくりとこちらに近づき、そして口を尖らせ叫んだ。 クライネ「このゴミクズ!あんな奴にてこずって、アタシらの足を引っ張らないでよね」 中山「ゴ……ゴミ……?」 クライネ「そうよ。あんたらなんてゴミよゴミ。エレミア様の指示がなければろく統率した動きもできないんだもの。 今だって私が助けてあげなかったらアンタなんて綺麗に三枚おろしにされてるところだったわ」 中山「三枚おろし…?」
[33]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/01(金) 23:12:07 ID:??? どうやら自分たちはこのクライネという少女に命を助けてもらったらしい。 だがその後に続く言葉はあまりにも粗暴で、まだ状況が分かっていない中山たちの心に突き刺さる。 中山「(助けてもらったのはありがたいけど、俺だって何が何だか分からないんだ。 それなのにさっきから勝手なことばかり言いやがって…!)」 腹の奥にどす黒い怒りの感情が高ぶってくるのを感じながら、中山は… 怒れるナカヤマン→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→「(いや、まずは助けてもらったことへのお礼が先だ)」落ち着いてお礼を言った スペード→「(落ち着け中山。相手は女の子だぞ!)」ここはグッとこらえて黒い感情を抑えこむ クラブ→「(ここまで言われて黙ってられるか!)」黒い感情に身を任せて殴りかかった! JOKER→「ど、奴隷にしてくださいクライネ様!」何故か罵られることに快感を覚えてしまう!
[34]森崎名無しさん:2011/07/01(金) 23:13:45 ID:??? 怒れるナカヤマン→ ダイヤ9
[35]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:29:03 ID:??? 怒れるナカヤマン→ ダイヤ9 >ダイヤ・ハート→「(いや、まずは助けてもらったことへのお礼が先だ)」落ち着いてお礼を言った あのワールドユース準決勝。ドイツユース、シュナイダーとの対決以来、 中山は怒りの感情に囚われると自分でも歯止めができないほどに荒れることがあった。 一度家族の前で当たり散らし、母親に大泣きされてしまったことを後悔し、 その日を境に中山はなるべく心を落ち着かせて行動するように心がけていた。 中山「(落ち着け中山。相手は女の子、それに俺達の命を救ってくれた恩人じゃないか。 ここはまず助けてくれたことへのお礼が先だ)」 中山は荒れそうになった呼吸を整えると、スッと立ち上がり頭をさげる。 中山「助けてくれてありがとう。えっと……クライネさん、だっけ?」 だが、お礼を言われた当の本人はポカンと口を開けて止まっている。 そしてしばらくして再びキッと眉を釣り上げると、こちらに激しく詰め寄ってくる。 クライネ「べ…別にアンタに褒められても嬉しくもなんとも無いわ! それよりお礼を言えるだけの知能があったことに驚きよ。 ゴミクズの割にはなかなか殊勝な態度じゃない」 そう言うとクライネはくるりと振り返る。長い金髪が風に乗ってなびいた。 風を遮る無骨な仮面を付けていても、花のような爽やかな香りが漂ってくる。 それほどまでに先ほど自分と接近していたことを中山は改めて思い出した。 中山「(よく見ると……美人、だよなぁやっぱ。 これが山賊退治とか訳の分からない命令じゃなく、 本当のサッカーチームだったらどれだけよかったか……)」
[36]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:30:28 ID:??? なにも女の子にちやほやされたいからサッカーをやりたいというわけではない。 が、今の中山にとってはそんなほんの小さな欲望さえも残さず叶えたいと思ってしまうのだ。 そんな淡い考えに浸る中山だったが、ふと周囲に嫌な雰囲気を感じる。 それと同時に前に立っていたクライネが舌打ちをしながら弓に矢を番えていた。 クライネ「…ちっ、ゴミクズと話してたらいつのまにか囲まれてるじゃない。 でも……これくらいの人数なら訳ないわ。さァ、行くわよ!」 くるんっ…しゅぱぁ!!バババババババッ!! 中山「(なっ……なんだこれはぁ!?)」 それはスケート選手が美しく回転するかのように、クライネはくるくると時計回りに回りながら次々と矢を放っていく。 そして周囲の山賊たちは次々と悲鳴をあげながら地面にひれ伏していくのだ。 そのすさまじい光景を目の当たりにした中山は息を飲み言葉を失った。 クライネ「ふう。ったく、手間かけさせるんじゃないわよ。この技は矢が擦れて手が痛いんだっての。 私の玉のような柔肌が悲鳴を上げてるじゃない。……ちょっとアンタ」 中山「え?お、俺?」 クライネ「そう。アンタ。お礼を言えるだけの知能があるみたいだからゴミクズ呼ばわりはやめてあげるわ。 私の道具袋を担ぎなさい。斧は振れなくても荷物持ちぐらいなら出来るでしょ?」 中山「(下手に逆らうと俺もあの弓で撃ちぬかれるかもしれん…ここはおとなしく従っておくか) ああ、任せてくれ。こう見えても俺は力には結構自信があるんだ」 上から目線で下等生物を眺めるような冷酷な目で睨まれながらも、 またも自分たちを山賊の驚異から救ってくれた事実は変わらないので、 中山はおとなしくぬのぶくろを背中に紐で括りつけると、クライネの後を歩いて行った。
[37]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:31:54 ID:??? バビントン「ち、ちょっと待ってよ二人とも〜!おいていかないでよ〜!」 すっかり存在を忘れられそうになったバビントンは慌てて二人の後を追いかけてゆくのだった。 中山「(あのあと、山賊共を倒した俺達はそのまま砦を乗っ取って今に至っている。 それからはあの日の事件が夢であったかのようにサッカーの練習に明け暮れている……)」 その後聞かされた監督のエレミヤの話では、ボールを自由に蹴れるだけの広い場所と設備を探していたとのこと。 そこでなるべく友好的に土地を譲ってくれないかと山間の方々に交渉を持ち込んだ故のあの事件だったらしい。 中山「(どう見ても侵略とか強奪とか、そういう類の言葉しか思い浮かばないが… チームのフロントの判断に、俺のような立場の人間がいちいち口出しできるわけがないよな)」 自分でも驚くほど、中山はこのアカネイア大陸の世界観になじみつつあった。 その大きな理由は、代表選考試合のために森崎が異世界よりつれてきたマルス達の存在だろう。 自分たちには未知の能力である魔法を自由自在に扱い、短いサッカー歴にも関わらず 超人的な運動能力を持つ彼らのような存在がいたからこそ、中山は少しずつ周囲の状況を理解できるようになっていた。 だが、自分がこのアカネイア大陸を理解する上での最大の助けとなったのは間違いなく―― ?????「こんな夜遅くにどうしたんだ、中山」 中山「…奇遇だな。お前こそ一人でこんな所に何の用だよ、森崎」 自分が決して許されないことをしたのにもかかわらず、全てを水に流し、受け入れてくれた親友が側にいてくれる。 自分の犯した罪を、もっとも側で償わせてくれる存在が隣にいてくれること。 中山に森崎と呼ばれたその青年は、ゆっくりと近づきながら静かにつぶやいた。 ?????「さぁな。俺にも分からねぇ。だが、今日のような月夜を見てると…なんだか人恋しくなっちまってな」
[38]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:33:30 ID:??? 中山「くくっ…お前でもそんな詩的なことを言うんだな。なんだか森崎じゃないみたいだ」 ?????「……馬鹿を言うなよ。俺が森崎じゃなかったら、俺は一体何者なんだって話だよ?」 中山「はは、それもそうだな。悪かった」 ?????「…なぁ中山。俺はお前とこうしてまた同じチームでサッカーをすることができて 本当に嬉しく思っている。その気持ちだけは本当なんだって……信じてくれるか?」 中山「信じるも何も、俺も考えてることは一緒だよ。何も心配することなんて無い。 だからこれからも……ずっと、俺と一緒にサッカーをしてくれよ。 それが俺の償いであり望んだ願い。欲望の塊そのものなんだからさ」 ?????「ああ、当たり前だ。お前はこれからもずっと、俺の一番のトモダチだ」 一番のトモダチ。一房の髪を黄金色に輝かせる青年はその言葉を噛み締めるように呟くのだった。 ?????「(待ってろよ。俺は……俺は必ず、どんな手を使ってでも……)」 すべてを取り戻す。トモダチとの約束を守るために。
[39]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:34:53 ID:??? 翌朝。クリスたち第七小隊は朝早く起床し、今日の行軍任務の準備へととりかかっていた。 ルーク「ほーれ!食え食え!もりもり食って今日の訓練を共に耐え抜こうぜ〜!」 ロディ「ルーク。馬に与えるカイバの量はジェイガン様に言われたとおりにするんだぞ」 兵士寮の厩舎では、ルークとロディが愛馬にいつもより多めに餌を与えていた。 グラとの国境まで進み、折り返してアリティア王宮へと戻るには どれだけ急いでも日が暮れる頃になってしまうからである。 ライアン「携帯食やお弁当、水分の準備は整いましたよ。 なんと今回はクリスさんとカタリナさんのお手製だそうですよ!ってわあぁ!?」 クリス「よっ…と。で、でもあんまりうまくできなかったけれどね。タハハ…」 カタリナ「そんなことありませんよクリス!一生懸命心を込めて作った料理は美味しくなるものです!」 背中に大量の荷物を背負ったライアンがよたよたしながら現れる。 その後ろからは荷物の重さで倒れそうになるライアンを支えるクリスが、 そしてさらに後ろでは地図に印を付けながら、必死にクリスをフォローするカタリナが見える。 森崎「よーしお前たち、準備はできたか?お菓子は100Gまでにしてきたか?」 そして今日の行軍任務の第七小隊の引率、もとい教官役の森崎も荷物片手に現れた。 ルーク「うっす!いつでも行けるっす!」 ロディ「今日は馬たちも元気で天気も良く、絶好の行軍日和になりそうですね」 ライアン「でも、ちゃんと時間内に帰って来られますかね僕達… もしも規定内に間に合わなかったら大きく減点されてしまうんでしょ?」
[40]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/02(土) 00:36:10 ID:??? カタリナ「大丈夫です。ちゃんと地図には目を通しましたし、それに計算ではどれだけ遅くとも日暮れまでにはもどってこれます。 もしもの時もアリティア付近の名物『迷いの森』に近道できそうなルートもいくつか検討をつけておきましたから」 クリス「それじゃあみんな。国境までの道は長く険しいけれど、 第七小隊の力を合わせて最後まで訓練をやり遂げるわよー!」 一同「「「「おーーーーーーう!!!」」」 森崎「(なんだか遠足気分になってないか?まぁ実際俺もそうなんだが)」 緑豊かなアリティアの風景を、馬で遠乗りしながら横切っていくのも悪くはない。 今日は第七小隊の従騎士たちとより親睦を深めるべく、 ポケットにインスタントカメラを忍ばせて森崎も張り切っていた。 クリス「それでは第七小隊進軍開始!まずは中継地点の山間の砦を目指してしゅっぱ〜つ!」 おかーをこーえーゆこーうよー♪→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→美味しそうな木の実がなる木を発見! ハート→可愛い山の動物たちを発見! スペード→何事も無く山間の砦に到着! クラブ→ルークとロディが馬の後ろに誰を乗せるかでもめだした! クラブA→ある日〜森の中〜熊さんに〜出会った〜♪ JOKER→綺麗な泉が広がる高原が見えるぞ! ============ 今夜の更新はここまで。行軍任務という名のピクニック?で森崎たちを待ち受けるものとは? それではまた次の更新でお会いしましょう〜
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0ch BBS 2007-01-24