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【第七小隊】ファイアーモリブレム32【育成中】
[563]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:30:13 ID:??? クライネ「さ。もうこんな埃っぽいところに用は無いわ。行きましょ、アイネ、ローローたち」 ローロー「あいあい。これで計画通りにきちんと仕事ができる。なぁ兄弟たち」 そう言うとローローは自分と同じ仮面をつけた男達に穏やかに語りかけた。 中山「(詳しい事情はわからないけど、俺達は村を襲っていた連中を懲らしめた。それでいいんだよな……?)」 ストラット「(それにしてもおっかねぇ姉ちゃんたちだぜ。ミアータとは天地の差だ…)」 イスラス「(隙あらば逃げるつもりでいたが……しばらくは彼らと行動を共にしていたほうが賢明か)」 バビントン「(僕達、これからどうなっちゃうんだろう。あの時悪魔のような老人の声に耳を傾けた報いなのかな……)」 現在地球上では失踪扱いされている期待の若手選手たち。 彼らは今も尚、山賊たちを利用する謎の集団と行動を共にしていた。 チームのフロントの指示には逆らえないのが選手の宿命。 この世界の事情を完璧に理解しないまま、彼らは仮面を被りただ運命に身を任せているしか無かった。 ローロー「オレたちの仕事。計画通りにきちんと…マルスを、殺す」
[564]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:31:23 ID:??? それから数時間後。すっかり日も暮れて夜空に星が瞬き始めた時刻。 ようやくクリス率いる第七小隊及び、部隊を単独で抜けだしたセシルはアリティア王宮へと帰還した。 ジェイガン「……それぞれ何か物申したいこともあるだろう。だが、今はマルス様の御前へと急ぐのだ」 弁明の機会などまったく与えられず、森崎たちはマルスが待つ玉座の間へと引き連れられた。 部屋の中にはセシル以外の第九小隊の面々。そしてあの東の村の村長もいる。 クリス「…第七従騎士小隊隊長クリス以下5名、参りました」 セシル「第九従騎士小隊隊長セシル、同じく参りました。……如何用でしょうか、マルス様」 玉座に腰掛けるマルスからの威圧感で、クリスたちの声は震えていた。 森崎「(大丈夫だクリス。マルスのことだからきっと納得のいく判断をしてくれるはずだ)」 マルス「ああ、そんなに緊張しないで。楽にしてくれたらいいよ」 クリスたちの緊張を解すかのように、マルスは穏やかな口調で受け答える。 ジェイガン「さて。クリス率いる第七小隊及び、第九小隊隊長セシルよ。 お前たちは今回の訓練の規定時間に間に合わず、任務を達成できなかったことは理解できるな」 クリス「……は、はい」 セシル「その通りです…」 ジェイガン「いついかなる時も従騎士は与えられた任務を放棄してはならない。 つまり、今回お前たちのとった行動は立派な規約違反ということになる」
[565]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:32:49 ID:??? ロディ「なっ…」 ルーク「なにィ!」 ライアン「そ、そんなァ…ぼ、僕達なにも悪いことをしてないのにィ…」 ジェイガン「確かに人道的に見れば立派なものだろう。 現にこの東の村の村長殿はお前たちに感謝をしてもし足りないと申しておる。 だが……予め指定された決まりを守れぬものに到底騎士の資格があるとは思えぬな」 セシル「! ……た、確かにそうかもしれません。ですが私たちは…!」 傭兵A「だから俺はやめとけって言ったんだよな。まったく、いつも勝手な行動しやがって」 傭兵B「ははっ!俺達は余裕で規定時間内に帰還した騎士の鏡みたいな行動をしたからな!」 セシル「くっ…」 セシルの仕切りたがる行動に不満を持っていた第九小隊の仲間たちはこれ見よがしに口を尖らせる。 そんな彼らの憎たらしい口撃に対し、セシルは悔しさに拳を震わせることしかできなかった。 ジェイガン「静かにしないか。……これまでアリティア騎士試験の上で、特例というものは存在しない。 お前たちの行動は確かに立派なものだ。だが、規約を違反したことは事実。 それに対し何もお咎めなしというわけにはいかぬのだ」 クリス「(型に嵌った行動しか許されないのが騎士……? 私が、おじいちゃんと夢見ていたアリティア騎士って…そんなものだったの…?)」 亡くなった祖父と共に幼い頃から夢見ていた憧れの職業の影の部分を見せつけられたクリスは顔を俯かせる。 ジェイガン「それではまずセシル。己の部隊を放棄し、単独行動することは部下を見捨てることと同義。 よって、お主に与えられる罰は相当重いものなのだと覚悟することだ」
[566]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/21(木) 23:34:44 ID:??? セシル「…………」 ジェイガン「今回、セシルの規則違反に課せられる罰。それは――」 セシルへの罰→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→第九小隊の解散を命ずる! スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる! JOKER→???「ちょっと待ったァ!」セシルの窮地を何者かが救う!?
[567]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:21 ID:??? セシルへの罰→ クラブ10
[568]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:30 ID:??? セシルへの罰→ ダイヤ8
[569]森崎名無しさん:2011/07/21(木) 23:37:34 ID:??? セシルへの罰→ ダイヤK
[570]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:37:08 ID:??? セシルへの罰→ クラブ10 >スペード・クラブ→第九小隊の脱退を命ずる! ジェイガン「従騎士セシルよ。お前には第九小隊の脱退を命ずる!」 セシル「!」 傭兵A「あーあー可哀想に。まぁこれでアイツの仕切りから開放されるな。ははっ」 傭兵B「当然の報いだぜ。規律を乱し、勝手な行動に出たんだからなァ」 クリス「そ、そんな…待ってください!セシルは何も悪くありません! それどころか彼女が助けに来てくれなければ、私やライアンは山賊たちに…」 セシル「いいのよクリス。たとえ正しい行動をしたとしても、別の人にとってはそれが悪い行動に映ることもある。 価値観なんて人それぞれ。大事なのは自分のとった行動に後悔をしないかどうか。 ……ジェイガン様。その罰、承りました。今この時を持って、私は第九小隊から脱退します」 クリス「そんな……セシルは何も悪くない。なのに…どうしてっ!!」 森崎「(…妙だな。罰って言うくらいだから追放だの落第だの他にも言い用があるのになぜ『脱退』なんだ?)」 どこか釈然としないジェイガンの物言いに森崎が首を傾げる中、今度はクリスたちに規則違反の罰が言い渡される。 ジェイガン「クリス、カタリナ、ルーク、ロディ、ライアン。お前たちのとった行動は従騎士にあるまじきものだった。 すぐに王宮へと帰還し、正騎士たちに助けを求めることが考えつくべき最善の手のはずだ。 今回は運良く勝利したとは言え、その行動は部隊全体を危険に貶める行動だ。それは理解できるな」 クリス「……できません!納得できません!私たちは騎士として最善の行動をしました! セシルも同じです!目の前で助けをもとめている村人がいるのならば、それを全力を持って助けるのが騎士の流儀のはずです!」 森崎「(クリス……)」
[571]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:38:25 ID:??? 森崎が彼女に伝えた言葉を捩ったその叫びは、非常に魂のこもったものだった。 その言葉を聞き、ジェイガンは口の端を持ち上げて静かに喉を鳴らす。 ジェイガン「フフ……見習いの分際で口だけは一人前気取りか。 その堂々たる態度。このジェイガンの盟友マクリルのまさに生き写し。 マルス様。そろそろこの辺りでご勘弁願えないでしょうか。 このジェイガンも、これ以上偽りとは言え汚名を被るのは苦しゅうございます」 マルス「うん。ごめんねジェイガン。嫌な仕事を請け負わせてしまって」 ジェイガン「いえいえ」 クリス「え…?な、なにがどうなって…?」 マルスは玉座から立ち上がると、突如態度が変わったジェイガンの様子に呆けたクリスたちの前に立つ。 マルス「罰というのは規則を破ったものに与えられる物。 だが、逆に善い行いをしたものにも与えられるものがある。それが報奨だ。 君たちの今回の行動は罰を上塗りしてもまだ足りないほどの功績を残してくれた。 この国を統べるものとしてお礼を言わせてくれ。村の人々を助けてくれたことに本当に感謝している」 クリス「マ、マルス様……」 語庵「あ、あの…それじゃあ私たちは…その、罰を受けなくても良いのですか? またこれまで通り訓練を受けられるんですね?」 マルス「当然だ。君たちの能力、ジェイガンからは非常に優れていると聞いている。 教官を務めている森崎の手腕もあるだろうが…」 そう言うとマルスは森崎の方をちらりと見る。森崎は気分良くひらひらと軽く手を振った。
[572]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/07/22(金) 00:39:27 ID:??? マルス「今回の戦いの報告を受けて僕もジェイガンと同じことを感じた。 君たちにはアリティア軍に適した戦術の才がある。 もし君たちが試験を突破し、正騎士の受勲を受けることができたのなら… 君たち第七小隊には近衛騎士団としての位を与えたいと考えている」 ルーク「近衛騎士…ですか?(どひゃー!なんか分からんがカッチョいい響きだぜー!)」 マルス「僕は民たちから英雄と祀り上げられているけれど、それは事実じゃない。 僕一人に出来ることなんてわずかだ。それは僕自身が分かっている。 前の戦争での勝利は、僕と同じ志を持ってくれる仲間がいたからできたことだ。 だから僕は平時でも戦場でも僕を支え、正してくれる若い近衛が欲しいと思っていた」 ロディ「ですが、近衛騎士は常に国王と共にあり、その身をお守りする重要な役職。 そのような大役が私たちに務まるでしょうか…?」 マルス「ああ。僕は君たちにそうあって欲しいと望んでいる。ジェイガンにも君たちを推している。 それに…甘いことを言うけれど、君たちは悪い人じゃないと思っている。 自分で言うのもなんだけど、僕は人を見る目だけは優れていると自信がある。 君たちは将来アリティアに無くてはならない存在となる。そんな気がしてたまらないんだ」 ライアン「僕たちが…無くてはならない存在…!」 ジェイガン「もちろんこの話はお前たちが全員揃って正騎士へと昇格した場合に限る。 一人でも落第者を出した段階で、近衛騎士団の設立の話は無しだ。 マルス様の期待に応えるためにも、更なる精進と飛躍に励むがいい」 セシル「クリス!やったじゃない、おめでとう!」 クリス「セシル…」 セシル「近衛騎士だなんてアリティア王宮騎士の中でもさらに特別な存在なのよ? そんな役職につける可能性が出てきたんですもの。これをおめでとうと言わないでなにがおめでとうなの?」
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0ch BBS 2007-01-24