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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[275]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:46:24 ID:??? ルークの運命→ ハートQ→合格とする!しかし…… ライアンの運命→ スペード7→残念だが今回は見送りだ。しかし…… ============ 明暗がくっきりと別れてしまったところで一旦ここまで。 次回からは拠点パートを何度か挟みつつの長期のサッカーパートへと突入します。 ただひとり試験に落ちてしまったライアンの運命や如何に!?それではまた〜
[276]森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:56:35 ID:??? ジェイガン「ルーク、合格とする!しかし……今後の成長率はワシと同じだ!」 ルーク「なにィ!?」 ジェイガン「ライアン、残念だが今回は見送りだ。しかし……なんか可哀想なのでパルティアを勝手に贈呈する!」 大陸一「なにィ!?」 乙でした〜
[277]森崎名無しさん:2011/09/13(火) 07:31:18 ID:??? ライアン武者修行編スタートか…!
[278]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:20:25 ID:??? >>276 乙感謝です。ジェイガンの暴走もここまで来れば立派なものですw ちなみに『しかし』はジェイガンの台詞ではなく後の展開を指すものです。紛らわしくてすみません。 >>277 それに近い展開にはなりそうです。はたして教官である森崎はどう動く? ============ ジェイガンの口から出てきた言葉は二人の運命を明確に切り分けた。 ジェイガン「ルーク。最終試験での減点はたしかに大きなものであった。 だが、これまでの模擬戦やサッカーの試合の活躍頻度を考慮し合格点を与えよう」 ルーク「へ…?す、するってーと…?」 目をぱちくりさせて、まだ状況をはっきり把握できていないルークの肩をロディがぽんと叩く。 ロディ「お前も合格したんだルーク。これまでのお前の活躍は講師たちはしっかりと見ていたんだ」 ルーク「う……うっしゃあーーーっ!!ルーク伝説はまだ終わらねぇんだな!やっほーい!!」 勢い良く飛び上がり喜びを全身で表すルークを微笑ましく眺める仲間や講師たち。 だが、そんな中一人だけ気が気でなく不安を抱く少年が佇んでいる。 ライアン「(最終試験でリタイアしたにもかかわらずルークさんは合格した。 でもそれはルークさんがこれまでの試験で良い成績をとっていたからで……)」 これまでの自分はどうだった?相手の攻撃を奇跡的に耐えしのぐなど光るところは見せたものの 弓兵らしい活躍は指で数えるほどしか無い。ルークに比べその印象はどうしても薄くなってしまう。 そしてライアンは悟った。自分自身に合格の自信が全く持てない時点で、この後言い伝えられる結果は決まりきってしまったのだと。 ジェイガン「第七小隊からの合格者は以上5名とする」 クリス「えっ…?」
[279]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:22:20 ID:??? セシル「ちょ、ちょっと待ってくださいよジェイガン様!まだライアンが呼ばれて…」 ジェイガン「…最終試験での棄権による減点が主な原因だ。 アリティア騎士の最大の教訓である『生存』を守れぬものに正騎士になる資格はない」 ルーク「なっ…なんでだよ!俺だってリタイアしたんだぜ!なんでライアンだけ失格に…」 ライアン「いいんですルークさん。……せっかくルークさんは合格できたんですから」 ルーク「だ、だけどよ!納得いかねーじゃんかよ!俺たちは全員で一緒に合格するって約束したじゃねーか!」 ロディ「これ以上自らの立場を悪くすることは言うな。……ライアンの気持ちを汲んでやれ、ルーク」 ルーク「っ……」 森崎「(ライアン…駄目だったか…)」 ゴードンの弟という立場から、森崎は彼に何処か負い目を感じていた所がある。 彼の兄を守りきれなかった責任とでも言うのか、彼を正騎士にさせることでその暗い気持ちを払拭できると思っていた。 だが、自分はライアンを合格させることは出来なかった。もちろんライアン自身の力不足が原因であることは違いない。 しかし、自分の教え方や接し方一つで少しでも結果が良くなっていたのかもしれない。 そんな後悔の念が、そして全員合格という規約を守れなかったという無念が森崎と第七小隊を包んでいた。 カタリナ「……待ってください!」 森崎「(カタリナ…?)」 時が止まったような、重苦しい雰囲気を跳ね除けようと動いたのは意外にもこの少女だった。 いや、戦う勇気を得て従騎士屈指の力を手に入れた彼女だからこその行動だったのかもしれない。 カタリナはジェイガンの前に出ると、膝を折り地に手をつき頭を下げる。俗に言う『土下座』の構えをとった。 ジェイガン「…何のつもりだ?」
[280]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:23:49 ID:??? カタリナ「私のようなものが差し出がましいことはわかっています。 でも……お願いします!どうか、どうかライアンにもう一度チャンスを与えて下さい!」 クリス「カタリナ…!?」 ジェイガン「なにィ…?」 カタリナ「お願いします!吊り合わないと思いますが私の正騎士の資格を賭けてでもかまいません! ライアンは同じ第七小隊の仲間なんです!お願いします!もう一度、もう一度チャンスを下さい!」 森崎「(カタリナ…こんなことが出来る娘だったのか…?)」 初めて出会った時の印象は、臆病で内気を絵に書いたようなオドオドとした自信なさ気なオーラを身に纏う少女だった。 勝気で明朗なクリスと並んでいたことで、その印象はさらに色濃く森崎の脳内に焼き付いている。 だが、今の彼女は自分の立場を棄権にさらしてまで仲間の進退を救おうとしているのだ。あのカタリナが。 クリス「待ってカタリナ。その仕事は部隊長の私のものよ」 スッ…ガチャッ 重装の無骨な音を鳴らしつつ、クリスも膝と手を地面についてジェイガンを見上げ勢い良く頭を下げる。 クリス「第七小隊の失態は隊長である私の失態です。お願いしますジェイガン様! ライアンを……いえ、私たち第七小隊にもう一度チャンスを下さい!」 ジェイガン「むっ……」 ためらうこと無く床に額を擦り付けるクリスの姿を見て、ジェイガンは呻き顔をしかめる。
[281]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:25:13 ID:??? セシル「私からもどうかお願いします!約束したんです!全員で正騎士に、そして近衛騎士になると!」 ルーク「ぐっ……女の子にこれ以上無様な真似をさせられるかよ!たのむジェイガン様!いや、ジェイガン大明神!」 ロディ「第七小隊は常に共にあった。一人でも欠けることすら許されることではない」 セシル、ルーク、ロディも次々と頭を下げていく。その騒然たる光景に講師たちは言葉を失い立ちすくんでいた。 森崎「(ちっ……あいつら……なんてことをしやがるんだ……)」 ジョルジュの言葉が蘇ってくる。第三部隊に戦力を割きすぎたことが今回の失態の原因だと。 ライアンの失格の責任は自分の判断ミスも間違いなく絡んでいるのだ。 それを今、クリスたち若き従騎士たちが仲間を守るため、救うために恥を捨てて行動を起こしている。 森崎「(くそっ!教官として、アイツらを導いてきたものとして俺に出来ることと言ったら……!)」 クリスたちを助け、ライアンを庇うことか?だがそれは自らの失態を認めてしまうことである。 それにたとえライアンにチャンスを与えられたとしても他の従騎士たちにとってそれは不平等なものだ。 恵まれた環境に生まれてこなかった森崎だからこそ、彼らのような目立たぬ存在の苦しさも十分理解できてしまう。 人生の先輩として、後輩たちに何を伝え何を残せるのか。精一杯悩んだ末、森崎の出した結論。それは…… ☆どうしますか? A「見せてやる!これが俺のがんばり土下座だ!」自分も頭を下げてジェイガンに懇願する。 B「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!」往生際の悪いクリスたちを止める C ジェイガンに視線を投げかけ無言の抗議を行う。 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[282]森崎名無しさん:2011/09/15(木) 12:35:50 ID:24zViSsc B 結果は結果として皆を諭す。 その上でライアンに修行を施す。 できなければアベルにお願いするなり対応する。
[283]森崎名無しさん:2011/09/15(木) 12:40:17 ID:/EygSIYQ B
[284]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:51:01 ID:??? >B「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!」往生際の悪いクリスたちを止める 森崎「(仲間と一緒に正騎士に。そのためだったら自分の立場すら厭わない、か)」 美談である。しかし、甘い幻想でもある。特にキャプテンという立場に固執し 多くの手段を取り犠牲を強いてきた森崎にとってはクリスたちの行動は滑稽極まりないものに見えていた。 森崎「やめないかお前たち!」 クリス「森崎さん…!」 カタリナ「森崎さんからもお願いします!私たちは、皆で一緒に近衛騎士に…!」 森崎「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!お前たちはもう正騎士に、一人前の王宮騎士団に選ばれてるんだぞ!」 ロディ「!」 セシル「そ…それはそうかもしれないですけど……でも、アタシたちは仲間で…」 森崎「試験の結果は絶対だ。合格したものは正騎士になり落ちたものは従騎士のまま。そうですよねジェイガンさん」 ジェイガン「……ああ、その通りだ」 ルーク「なんてことを言うんだよ森崎さん!アンタだって俺たち全員の合格を願っていたんじゃねーのかよ!!」 森崎「これが現実だ。実力の伴わないものは落ちぶれていく。そうならないためにお前たちは これまで厳しい訓練に耐え、学び、戦ってきたんじゃないのか? それともなんだ。気の合う仲間と馴れ合うために、お前は正騎士になりにきたのか?」 ルーク「ぐっ……!」
[285]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:52:35 ID:??? ジェイガン「これまでの試験結果を考慮した故の結果だ。確かに光るものはあるものの、 まだ正騎士に昇格させるほどの実力を兼ね備えてはいないと判断した。 ……残念だが、近衛騎士団の話も無かったことにさせてもらうぞ」 カタリナ「そ、そんなァ……」 クリス「(森崎さんは私たちの味方だって信じてたのに……あんまりだよ、こんなの……!!)」 第七小隊の悲しみを帯びた視線が突き刺さるのを森崎は感じていた。だが、森崎は厳しい表情を崩さなかった。 森崎「(きっと俺は薄情な教官だとアイツらから恨まれるんだろうな。だが、俺は心を鬼にしてでもお前たちに伝えたいんだ。 実力の無いものは何時迄経っても栄光を掴みとることは出来やしない。 優しさだけでは乗り越えられない壁があるということを、今のうちに理解してくれ)」 優しさと甘えはまったく違うものだということを、森崎は彼らを信頼しているからこそ伝えたかった。 皮肉にも森崎もまた、自分への好感という犠牲を強いてクリスたちを助けようとしていたのであった。 ジェイガン「…それではこれにて合格発表は終わる。なお、正騎士の叙勲式についてだが…」 重苦しい雰囲気の中、ジェイガンが後日の予定を伝えようとする。しかしその時…… ????「諸君!まだ一勝負あるぞ!」 低く響く、しかしどこか穏やかな雰囲気もあるその老人の声の方を森崎たちは振り向いた。 森崎「モ……モロドフさん!?」 第七小隊の最終試験はライアンのみ落第という残念な結果となった。 嘆き悲しむ従騎士たちに、森崎は現実の厳しさを心を鬼にして説き伏せる。 だが、突如森崎たちの前に現れたモロドフによって事態は新たな展開を迎えることになる。 『前日編・森崎有三の7日間で分かる王宮騎士講座』 おわり
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0ch BBS 2007-01-24