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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[347]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:37:53 ID:??? 自分一人だけが落第という惨めな結果が、さらにライアンの自虐的思考に追い打ちをかけていた。 まだ他の落第者がいたのなら、共に再チャンスの選抜メンバー入り目指して血気盛んとなれただろう。 だが、これまで自分たちを育て導いてきた森崎からは見捨てられたも同然の態度を取られる。 もう彼には誰も頼れる仲間がいないのだ。第七小隊の仲間も、教官の森崎も、もう自分には見向きもしてくれないのだ。 トーマス「馬鹿ヤローーー!!」 ボゴッ!!ドッシャアーーーッ!! ライアン「うぎゃーっ!?」 突然怒声を込めた全力パンチがライアンの顎に突き刺さる。 激しく吹き飛ばされたライアンは、そのまま地面にめり込むように倒れ込む。 トーマス「お前……本当にこのままでいいと思っているのか!? お前の死んだ兄貴が今のお前を見たら…どんなに悲しむか考えてみろよ!」 ライアン「!」 ライアンが正騎士を目指す一番の理由は、何よりも大好きだった亡き兄の遺志を継ぐためだ。 じんじんと熱を帯びる顎の痛みが、ライアンはゴードンの嘆きのように感じられた。 ライアン「でも……もう僕には……仲間も、教官も、誰もいないんです……! 僕一人じゃ……どうしていいかわからないんです! 甘えたことだっていうのは分かってます。でも……でも……!!」 従騎士の中でも特に年齢の下だったライアンは、訓練中でも大きなハンデを背負わされた。 体格も小さく、弓の腕意外に何かに秀でた才能も無かった少年は一人取り残され、途方にくれていたのだ。 トーマス「だったら頼ればいいじゃねぇかよ!」
[348]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:39:20 ID:??? ライアン「え…?」 トーマス「助けが欲しいならそう言えよ!何もしないで…助けを呼ぶことすらしないで 何をしたらいいか分かりませんだ?そのこと考え事態が一番甘いんだよ!」 ライアン「トーマス……さん……」 トーマス「俺だってなァ…ジョルジュさんや他のアリティアの正騎士との実力差にもがき苦しんでるんだ。 腕っ節の強さだけじゃ、どれだけ足掻いても覆せない差に直面して戸惑ってんだよ。 自分だけが苦しんでると思ってんじゃねぇぞ。ライアン!」 ライアン「…………」 言葉が出なかった。自分以外の、正騎士に昇格した第七小隊の仲間たち含めて 誰もが成功を掴み、夢をかなえているものだと思っていたからだ。 トーマス「俺はもっと弓の腕を鍛えていつかジョルジュさんに追いつき、追い越せるスナイパーになるのが俺の夢だ。 そのためにも、このアリティアカップのメンバーに選ばれて沢山活躍しなくちゃいけねぇ。 ……頼むライアン。俺の夢の為に協力してくれよ。俺もお前の夢の為に力になるからさ」 ライアン「え……?」 そう言うとトーマスはライアンに向かって勢い良くガバァと頭を下げてきた。 それは、ライアンが従騎士で初めて誰かに頼られた瞬間だった。 いつも後方に待機し、誰かに守られ続けてきた自分が、正騎士の人間に頭を下げられ懇願されているのだ。 トーマス「……困ったとき、助けて欲しいときはな……こうすりゃいいんだよ。 こんな当たり前のこと教えてやるのは今回限りだからな。覚えておけよ」 ライアン「あ……」
[349]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:40:50 ID:??? トーマス「大抵のやつは助けを呼べば手を差し伸べてくれる。それが仲間ってもんだろ。 それでもダメだってんなら俺に言え。そんな薄情な奴、俺がぶっ飛ばしてやっからな」 ライアン「トーマスさん……トーマスさぁん!!」 ガシッ! 先輩騎士の心の暖かさにふれ、ライアンは自分がどれだけ丁寧に扱われてきたのかを思い知った。 そして、これまでの自分のままではダメなのだと思い知る。自ら進んで行動しないものには結果すら訪れない。 チャンスが目の前にぶら下がっているのに、受身な考え方では前進することなど出来はしないのだ。 ライアン「僕も……僕からもお願いします!助けてください!鍛えてください! 僕は……!僕は正騎士になりたい!皆と一緒に近衛騎士になりたい!なりたいんです!!」 薄手の服に顔を押し付けわんわん心の叫びを吐き出す後輩の頭を撫でながら、トーマスは静かに夜空を見上げた。 トーマス「(へっ…世話のかかる後輩のお守りは大変っすね……アンタもこんな気持ちだったんすかね、ジョルジュさん……)」 自分をここまで育て上げ導いてきた先輩の教えを今度は自分が後輩に伝えていく番なのだと、トーマスは一人心に誓った。 ※ライアンとトーマスの支援が(2)に上がりました。
[350]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:42:34 ID:??? 〜マクロニソス砦〜 アリティア王宮より北上した道にある、カダイン砂漠に辺した豪壮な砦、マクロニソス。 前大戦ではドルーア同盟の居城として扱われ、アリティア解放後はアカネイア同盟軍の貴重な補給基地として使われていた。 一端の宮殿と比べても遜色ない広さのこの施設にて、3日後に迫るアリティアカップに備えて 森崎たちアリティア王宮騎士団の勇士たちは特別合宿に励むことになる。 森崎「思った以上に立派なとこだな。フィールド代わりの中庭も広いし、充実した練習ができそうだぜ」 だが、森崎たちを待ち受けていたのは思ってもみない者たちだった。 早田「よう!久しいな森崎」 新田「懐かしいな…このアリティアの空気」 森崎「早田に新田!?大会は3日後だぜ?どうしてもう来てるんだよ」 石崎「へっへ〜ん、驚いたか森崎。いわゆる視察ってやつさ!」 森崎「なにィ?視察だぁ?」 不遜な態度の石崎に訝しげる森崎の前に、自分たちよりやや年配の青年が現れる。 小豆沢「今回の大会はただの試合じゃなく、お互いの自国リーグの発展を願ったものだと聞いている。 こうして他国のサッカーに積極的に触れ合うことも目的とされているんだ」 森崎「あなたは…?」 小豆沢「僕は小豆沢。南武フースバルのキャプテンだ」
[351]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:44:01 ID:??? モロドフ「森崎殿、今回の合宿練習は他チームとの合同のものとなる予定じゃ。 1日目は彼らフースバルのメンバーと、2日目はウイングスのメンバーと、 そして3日目はタイガースのメンバーとの合同練習となりますぞ」 小豆沢「君がかの『黄金世代』のユース代表キャプテンだった森崎君だね。3日後の大会ではよろしく頼むよ」 そう言うと、穏やかな笑顔をたたえながら小豆沢は手を差し伸べてくる。 ☆どうしますか? A「こちらこそどうぞよろしくお願いします」(無難な対応) B「悪いですが俺たちは上の年代の人が相手だろうと負ける気はしませんよ」(厳しい対応) C「お互い怪我がないようにベストを尽くしましょうね」(優しい対応) D「…試合当日まで取っておきましょう。それが互いのためですよ」(不敵な対応) E「(ここだ!ここで久々の未来予測だ!)」(判定で相手の未来を占う) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[352]森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:06:29 ID:dAxmd36c C
[353]森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:39:35 ID:/D0C+yS+ F
[354]353:2011/09/20(火) 18:42:07 ID:/D0C+yS+ E でした、失礼!
[355]森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:45:08 ID:9A6XABkg E
[356]森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:50:54 ID:??? 未来予知はろくな結果見たことがない気が……
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0ch BBS 2007-01-24