※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[173]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:12:24 ID:4gvioZwQ 〜〜〜 そこは草原に囲まれ、花々の咲き乱れる小さな庭とそれに似つかわしい小さな純白な屋敷だった。 シュナイダー(屋敷のセンスはまともなままだな。よかった…) 妹のセンスはどちらかというと少女趣味である。それが自身に過分な地位と権力が与えられた時、 精神がねじれたり突如成金の拝金主義に変わったというのではあまりにやるせない。 しかしそれは杞憂であったようで、彼女は何歳になっても彼女のままであったようだ。 〜〜〜 マリー「お兄様〜!」 タッタッタ、と駆けながら春風と共に飛んでくる美少女。 黄金に煌く細い髪が陽光に反射し、まるで光を背負っているようにも見える。 シュナイダー「マリーか。息災だったか?」 帝国臣民として、ある程度節度を持った言葉で挨拶を交わそうとするが、 マリー「兄様。マリーと2人っきりの時はそんなつまらない格式はいらないのです」 ばふっと蒲公英色のエプロンドレスのまま飛びついてくるくるまわり、そんな事をいう。
[174]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:13:24 ID:4gvioZwQ シュナイダー「そうか…すまなかったな、マリー。元気にしていたか?」 昔の…まだ何も知らない少年の頃のように、いとおしい妹の細く輝く光を優しく撫でながら、 ようやく彼は、彼の仮面を脱ぎ去る。 マリー「あ、そうそう。アンネローゼ様からケルシーのケーキを戴いたの。紅茶を用意するから テラスでいただきましょう」 ようやく兄が兄へと戻った事に大満足した彼女はビスクドールのような染み一つ無い顔に満面の 笑みを浮かばせそう誘うのだった。 〜〜〜 クライネルト伯爵夫人の庭園はまるで小人のそれのように小さく可愛らしいものだった。 シュナイダー「他の屋敷に比べると随分と小さいようだが…不都合はないのか?」 思わずそんな事を聞いてしまうシュナイダー。 彼の見るところ、マリーの屋敷の使用人は首筋で切りそろえた黒髪の少女が1人いるだけで 主人のいないシュナイダー本邸よりも人数は少ない。
[175]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:14:59 ID:4gvioZwQ マリー「うん、大丈夫。あんまり大きいとお掃除が大変だから」 久しぶりに兄とただ2人で話すことがよほど嬉しいのか、妹姫は体全体で喜びを表しながら そう返事をする。 シュナイダー「掃除?そんなものはメイドにでも…」 マリーに入れてもらった紅茶を口に含みながらそう口にするシュナイダー。口の中の紅茶には 何種類かのハーブが入っているようで、僅かに鼻腔へさわやかな風が吹きぬける。 マリー「だめよ。自分の事は自分でする!お父様の教えでしょう?」 年のころに比べて小さくたおやかな指先を揺らしながら答える。 シュナイダー「変わらないな。マリーは」 この僅か5年でどこまでも変わってしまったカールハインツは自分よりも大きく運命が変わった 彼女が変わっていないことに眩しさすら感じる。 マリー「お兄様も変わらないよ。だってこうして私に会いにきてくれたでしょ?」 ケルシーのケーキに舌鼓を打ちながら嬉しそうに答える。 シュナイダー(変わらない…か。確かに彼女と共にいれば私は変わらない…いや、変わった自分すら ただの兄へと戻る事ができるようだ) 彼女の笑顔は自分にとってどんなに大切なものだったのか、最も基本的な事を思い出すシュナイダーだった。 〜〜〜
[176]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:16:03 ID:4gvioZwQ 〜〜〜 シュナイダー(………さて、これからどうしよう?) ケーキも食べ終わり、妹姫がニコニコしながらこちらをのぞいて、時折満足そうにもふー!と しているのを何年ぶりかの優しい瞳でみつめながら… どうしますか? A.今日は心行くまでマリーと話しをする。 B.最近困った事はないか?と尋ねてみる。 C.アンネローゼさまとは仲が良いのか聞いてみる。 D.そういえばあのメイドさんはなにものなんだ?と聞いてみる。 E.この暮らしに不満は無いのか聞いてみる。 F.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[177]森崎名無しさん:2011/10/05(水) 00:20:19 ID:50eAjAyk A アンネローゼと仲がいいのはすばらしいが、 ここはとにかくマリーポイントを上げておこう…
[178]森崎名無しさん:2011/10/05(水) 00:22:51 ID:6Z4jibsQ A 目的は全てはマリーのためだからマリー以外を優先することはありえないな
[179]森崎名無しさん:2011/10/05(水) 00:24:13 ID:??? マリーを満喫した後ならそこから派生して アンネローゼを気にしてもおかしくないと思うのだが、 (妹の友人が気になるのは普通の心の動きだ) 今はその前段階だからねえ。
[180]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:53:36 ID:4gvioZwQ >>177 はい。2人の性格上、仲が悪くなる確率は1/53以下なので仲良しさんです。 >>178 そうですね。現在の思想を維持するためには忘れてはいけない事の一つです。 >>179 実は、2年のマリーの輿入れの際、シュナイダー自身が『マリーを守るためにアンネローゼを利用する』 と宣誓しているので彼女に関してのみはマリーと同じくらい優先しても大丈夫です。 但しその場合、シュナイダーは『アンネローゼを矢面に立たせる』ことを重点に考えますが。 ただマリーとアンネローゼが仲が良いとわかり、自分もそれに納得してしまえば、あのラインハルトですら ヴェスパトーレ男爵夫人には頭が上がらなくなったようにマリーを困らせないためにもその思想は 徐々に軟化していきます。 A.今日は心行くまでマリーと話しをする。 シュナイダー「そうだな、今日は久しぶりの二人っきりだ。」 マリー「うん。シノもいるけどね」 ちらりとメイドさんを見ると彼女は我がことのように微笑み、邪魔者は消え去りますよ、とばかりに 視界から消えていく。
[181]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:54:36 ID:4gvioZwQ シュナイダー「それにしてもマリーが輿入れされて6年か…」 マリー「うん。お兄ちゃんがグンジンさんになるなんてびっくりしちゃったよ。」 まさか自分のためだとは思いもよらない彼女は他人事のようにそう驚いてみせる。 シュナイダー「まあ、な。父上には手に職をつけるように言われていたから丁度いいと思ったんだが」 だが、シュナイダーには妹がそれに気づかない…いや、もしかしたら気付かない振りをしている だけかもしれないのだが、それが嬉しい。 もし、自分のために人生を狂わせてしまったのだと彼女が知れば、きっとこの春の日差しのような 笑顔はもう見ることは出来なくなってしまうだろう。それは自分が最も厭う事であり回避しなければ ならない事実であった。 マリー「そうなんだ。…ねえ、こんな事聞くのは本当はいけないんだろうケド…思い切って 聞いちゃうね。お兄ちゃん、私の力が欲しい?」 それは彼女の持つ絶対的な権力。王の后や寵姫の親族がその権力により大将軍や摂政になるということは 古今東西珍しい事ではない。もし、彼女が進んでシュナイダーへ力を注ぎ込むのであれば恐らく 今の微妙なパワーバランスは刷新され、新しい秩序が生まれていくだろう。
[182]銀河シュナイダー伝説:2011/10/05(水) 00:57:41 ID:4gvioZwQ しかし、権力を欲した女の未来はえてして不幸なものである。彼女を権力闘争に巻き込むという事実は シュナイダーにとって身を削る思いであり、決して即答できるものではなかった。 シュナイダー(………) どうしますか? A.皇帝の寵姫としての力を存分に振るってもらう。 B.いや…極力彼女の手を煩わせないように妹には頼らない。 C.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24