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銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[451]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:43:32 ID:beBm6l6A シュナイダー「宇宙葬ではないのか」 モニカ「生前の遺言のようです。…お会いになりますか?」 シュナイダー「いや、いい。私はこれから幾多もの戦友や部下達を殺していくだろう。そんな 人間がどの顔をさげて会いに行けばいいというのだ?」 モニカ「………」 シュナイダー「そんな顔をするな、准尉。軍人が涙など似合わないぞ」 モニカ「…はい。」 シュナイダー(まだ正式な軍人になって半年。机上の死ではない知り合いの死だ… 平静でいろというのはやはり無茶か) 彼女を前線に連れてきたのはシュナイダー自身である。まだ18歳でしかない彼女の涙の理由を 作ったのは自分であるという認識くらいは持っているシュナイダーはやや居心地悪そうに 椅子に座りなおすのだった。 〜〜〜
[452]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:44:32 ID:beBm6l6A 〜〜〜 一方…… モリサキ「なんだ。結局、エル・ファシルまでは進攻してこないじゃねーか!」 そう騒いでいるのはエル・ファシルで待機していた黒髪が印象的なモリサキ・ユーゾー。 本来なら再占領後、瓦礫の撤去や帝国軍が仕掛けたトラップの解除、残ったデータの洗い出しなどの 戦後処理を終えた後に引き返し、新たな辞令を待つ身になるはずだったが、フェザーンから経由された 『エル・ファシル再進攻』の情報によって、最も近くにいたアル・サレム艦隊とその下部組織に 所属するモリサキは、そのまま迎撃軍に任じられていたのだ。 マツヤマ「いや。だけど恐らくこれがアル・サレム提督と敵軍提督の意図だろう。 提督としては『エル・ファシルを守りきったから勝ち戦』、敵軍の提督としては 『敵軍を引かせたので勝ち戦』。両方が勝つことの出来る数少ない妥協点さ」
[453]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:45:38 ID:beBm6l6A 騒ぐモリサキを嗜めるのは士官学校時代からの友人マツヤマ。本来であればその役目は ソウダやナカヤマの仕事であるのだが、残念ながら彼らは別の部隊に所属されているため、 マツヤマは慣れない作業に従事しなければならなくなっていた。 モリサキ「…そんな簡単に割り切れるかよ。俺たちは勝つためにこの場所にいたのであって 勝ちを譲ってもらうためじゃねーぞ!」 マツヤマ「だったら、戦いの中心地がイゼルローンからエル・ファシルへ移行するだけさ。 軍事施設であるイゼルローンならともかく、モリサキはこの地が蹂躙されてもいいというのか?」 モリサキ「…ち!一々正論だな。民主主義を謳う自由惑星同盟がそんなことするかよ。 わかったよ。今回は勝ち戦をせいぜい宣伝するさ!何をしていなくとも戦場で勝ったという事実があるなら それだけでこの地にいた価値はある。ラッキーと割り切って見せるさ」 マツヤマ(単純だな。いや、だからこそまっすぐなのだろう。本当に眩しいやつだ) 実は、彼のそんなところを評価しているマツヤマだった。 〜〜〜
[454]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:46:49 ID:beBm6l6A 〜〜〜 戦後処理というものは意外と手間の掛かるものである。 アーデルンカッツ艦隊は損耗率2割弱とかなり有利に戦いを終わらせたのだが、それでも万を ゆうに超える行方不明者と死亡者。その10倍近い負傷兵を抱えている。 アーデルンカッツ「敵将の名はなんと言ったか?」 副官「は!アル・サレムとなっております」 アーデルンカッツ「聞かない名だな、だが良将だ。負けるとわかる戦でこちらの意図を読んで 両軍共に被害の損耗を最低限にする戦をする。我が軍にもそういう戦いができる人材が 多ければ良いのだが」 副官「そうでありますな。…遮音フィールドがはたらいているとはいえ、あまり言葉を滑らさないで くださいますよう」 小声で忠告に走る副官。
[455]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:47:51 ID:beBm6l6A アーデルンカッツ「わかっている。これでも初陣を飾って30年以上経っているんだ。多少の 腹芸は心得ている」 副官「…ですが、提督はやや言葉を走らせるきらいがあります。小官としましてはひやひやです」 アーデルンカッツ「余計な気苦労をかけてすまなかったな。で、破壊された艦からの救出状況は?」 副官「進捗状況は7割を超えています。…敵軍も射程外付近で活動をしておりますが?」 アーデルンカッツ「無視しろ。この戦いは叛徒どもとしても勝ち戦とするつもりなのだろう。そのためには 少しでも生存兵はいた方がいいのだ」 副官「…欲がないのですね」 アーデルンカッツ「枯れた。ということさ。さあ、兵の収容を終えたらイゼルローンへ凱旋だ!」 やや自嘲気味に笑うアーデルンカッツ提督だったが、瞳の炎はまだくすぶっているのだった。 〜〜〜
[456]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:48:51 ID:beBm6l6A 帝国暦480年8月 イベント! ここはイゼルローン回廊における唯一の人口天体物『イゼルローン要塞』。 6月末に出発し、7月に戦闘…そしてその次の月にはもう帰還しているという強行軍で帰還した アーデルンカッツ艦隊は、負傷艦を優先的にドッグ内に収められていた。 モニカ「今回の戦闘データの査定が終了したようです」 そういいながら紙製の資料を艦長に渡すモニカ准尉。 リザルト! 勝ち戦に参加(中尉) +30 中破状態の巡航艦を撃沈 +75 中破状態の巡航艦を大破 +60 命令以外の後退 −10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計値 158 ●勲功値61 →219 となりました。
[457]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:49:56 ID:beBm6l6A シュナイダー「大尉昇進まで必要な勲功値が300だからもう少しだな。…というより、もしかして?」 モニカ「はい。今回は私のみ准尉から少尉への昇進の内定が届いています」 シュナイダー「昇進になると異動の可能性は?」 モニカ「今回は私だけの昇進ですので可能性は1/4といったところでしょうか?」 シュナイダー(……コネクションを使えば確実に引きとめられるだろが……) どうしますか? A.コネを使って確実に引き止める(少尉のため100消費) B.流れに身を任せる。 C.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[458]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 13:54:00 ID:4rZwoQ9Q B おー。全然想定しなかったけど、こういうことも当然あるか。
[459]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 14:26:32 ID:69ivHtp6 B
[460]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 14:43:27 ID:beBm6l6A すみません。どういうわけか勲功値の足し算間違えていました。 正確な勲功値は216となります。 >>458 そうですね。金髪さんは運がよかったのか、それともなんともなしにそうならないように していたのか… グリンメルスハウゼンさんに一度その件で助けられて(?)いますね。 B.流れに身を任せる。 シュナイダー(…まあ、人事部の考える事であって、私の決めることではないな…) そんな事を思うシュナイダーだった。 モニカ(???) モニカさんの昇進→!card !cardのスペースを抜きコピペってください。 クラブ以外 異動なし。 クラブ 後方勤務へ移動。 となります。
[461]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 14:43:44 ID:??? モニカさんの昇進→ ハート2
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0ch BBS 2007-01-24