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銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[932]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:16:27 ID:wZsV1ToE あの時シュナイダーは誓ったのである。 『マリーを守るために彼女に近づき、危険なことへの矢面に立たせる』と。 マリーに知られたくない自分の一面が首をもたげる。既にこの一年で数百もの命を奪い去った シュナイダーである。たとえそれが皇帝の寵姫だからといって…いや、そうだからこそ 彼女の命はマリーの代わりになりえるのであって、彼の中にある愛ゆえの狂った算段が 頭の中をフルに回転させる。 シュナイダー(……マリーを守るために同格の少女を生贄に使う。そのためには彼女と接触できるのが 一番良いのだが…) 嬉しそうに綻ぶ妹。その少女の恐らく数少ない友人の命を盾にすることに引け目が無いわけではない。 しかし、身内の死と赤の他人の死、それは天秤にかけるまでも無く一方に偏っていて…… シュナイダー「その、アンネローゼさまと会う方法はないのかい?」 言葉は兄の口から自然に紡がれる。
[933]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:18:02 ID:wZsV1ToE そして当然のように不思議がる少女。 シュナイダー「ああ。マリーによくしてもらっているなら挨拶もしておきたいし、御礼もしなくては いけない。わかるだろう?」 まるで、子供を諭すように優しく甘い言葉で返事をするシュナイダー。 マリー「う〜ん…でもねぇ。アンネローゼ様は陛下の寵姫さんの中でも一番のお気に入りだし。 関係のない人が会うには、陛下が行幸あらせられる際にちょっと会釈を出来る程度じゃないかな?」 当たり前だが後宮のしきたりは非常に厳しい。シュナイダーがこうして後宮内に直接出入りできるのも 門閥貴族であり寵姫の兄であり、あとはほんの僅かな効果だけだが佐官であるという事実三つが 組み合わさっているからだ。もしそのいずれかのみであれば、恩賞などではなく私用でこの場に入ること など絶対に不可能であっただろう。 シュナイダー「そうか…」 シュナイダー(私用ではやはり厳しいか。憲兵隊で昇進し、宮廷警備兵に就ければ話は違うだろうが) そんな難しい顔をしているシュナイダーを見て流石に何とかしてあげたいと思ったのだろうか、 兄思いの妹は一つだけ可能性を教えてくれる。
[934]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:19:23 ID:wZsV1ToE マリー「ホントは駄目なんだけど…今から会いに行ってみる?きっと私が同伴していれば 陛下も怒ったりしないとおもうんだけど…」 シュナイダー(………) どうしますか? A.ここは無理を通してでも好を結びたい。マリーにお願いする。 B.本末転倒な結果など受け入れられない。 C.他の方法は無いかと聞いてみる。 D.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[935]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 18:21:48 ID:y+mrQ6aE B
[936]銀シュナ:2011/10/18(火) 18:23:48 ID:??? 無くとも通じますが、一行だけコピペされていませんでした。 >>932と>>933の間に マリー「ん?お会いしたいの?」 という一行が入ります。スミマセンでした。
[937]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 18:24:23 ID:Cu7EXdUc D B+妹によくしてくれている事に感謝していることを伝えるだけでいい
[938]513:2011/10/18(火) 18:52:29 ID:2+J/hwgY B
[939]銀河シュナイダー伝説:2011/10/19(水) 13:28:16 ID:0zeiCRec B.本末転倒な結果など受け入れられない。 虎穴に入らずんば虎児を得ず。本当に必要であれば多少のリスクは覚悟の上で行動しなければ ならないという格言であり、同時に真理でもあった。 しかし、それはあくまでリスクを負うのが自分であればという話。シュナイダーにとって そのリスクを負うのが彼女である事は許されず… シュナイダー「いや、マリーが困るような事はしたくない」 と、自分の本心とは逆にそこまで重要な出来事ではないとうわべを繕い、再び談笑に花を咲かせる のだった。 ☆☆☆ マリーとの友好値が上がりました。 〜〜〜
[940]銀河シュナイダー伝説:2011/10/19(水) 13:29:53 ID:0zeiCRec 〜〜〜 という風に、カールハインツが妹と久しぶりの邂逅を果たしていた頃…… グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー「アーデルンカッツ提督。貴君にはトラーバッハ星域 でおきた平民どもの鎮圧に望んでもらう」 数年間に元帥号を得、宇宙艦隊指令長官の座に着いた威風堂々たる男が、シュナイダーの上官である ゲルハルト・アーデルンカッツ中将にそう命令していた。 アーデルンカッツ「鎮圧……?駐留の艦隊はどう成されたのですか?」 新たに閣下と呼ばれるものたちが昇進する際に行われる式典も終わり、アーデルンカッツの元にいる 分艦隊長の入れ替わりによる引継ぎ作業を行っていた期間であるため、寝耳に水の状況に そう尋ね返す。 ミュッケンベルガー「詳しい情報はわからん。だが、未確認の情報でよければ……どうやら、 大多数がその暴動に加わっている可能性があるらしいのだ。」 実はこの元帥、アーデルンカッツ提督の手腕についてかなり評価している。だからこそ、 作戦の裏に隠されていた情報も開示してみせた。
[941]銀河シュナイダー伝説:2011/10/19(水) 13:30:54 ID:0zeiCRec アーデルンカッツ「まさか!?暴動を起こしたところで鎮圧され弾圧される事がわかっていて 手を貸してると?」 ミュッケンベルガー「だからこそ貴君に頼むのだ。ただの民衆の叛乱であればそれでよい。 だが、そこに軍人が関与しているとなると帝国の威信に関わる。そして…」 アーデルンカッツ「帝国軍人が力を貸しているということは…他の地域にも波及する可能性のある 原因が隠されている…と」 つまり、何かしらそうしなければならない理由があるというのならば隠密に握りつぶせというのだな。 と受け取る中将。 ミュッケンベルガー「………。私からはそれ以上は何もいえん。だからこそ、アーデルンカッツ提督。 全力を持って対処せよ!」 アーデルンカッツ「ハ!」 帝国式の敬礼をもって回答とする中将。こうして、シュナイダーの知るところでは無い場所で 次なる作戦は始まるのだった。 〜〜〜
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0ch BBS 2007-01-24