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【パーフェクト】キャプテン霊夢14【覚醒教室】
[980]森崎名無しさん:2011/11/07(月) 01:27:41 ID:c9Mwefdw B 予備含めて20個買う+華扇にも渡す
[981]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/08(火) 23:30:28 ID:??? >>68さん 乙ありです!その一言が励みになります。 B 予備含めて20個買う+華扇にも渡す 最初はチームメイト分だけを買おうと思っていた霊夢だが、少し多めに作っておいても損はないし、 と考えて少し多めに購入しておくことにする。 霊夢「(失敗する可能性もあるかもしれないし、少し余分に買っておいた方が良いわね) え、えーと、すいません、これを下さい」 店員「はい、ありがとうございます。6000円になります」 若い女性店員さんにお金を支払う霊夢。元々そこまで重い物でないとは言え、 さすがにこれだけ買うと相当の重量感がある。 霊夢「(あ、そういえば……せっかくだし、あいつにも渡してみようかしら)」 霊夢の脳裏に浮かんだのは、シニョンキャップをつけた仙人の顔。 茨木華扇。真面目で説教臭いくせに何処か抜けていて、色々な表情を見せてくれる。 サッカーをする前からたまに神社に来ていた彼女だが、今は不定期に霊夢に修行をつけに来る。 友人と言って良いかすら分からない奇妙な関係だが、お世話になっていることは事実だ。 日頃の感謝、というのは少し大げさかもしれないが、チョコをプレゼントするくらいは良いだろう。 霊夢「(うん、そうね。来るかどうか分からないけど、家は知ってるんだし 来なかったらこっちから行ってやればいいんだわ。そうしましょう)」 喜ぶかどうかは別として、面白いようにうろたえる華扇の姿が用意に想像出来てしまい、 思わず笑みが浮かんでしまう霊夢だった。 ※クーベルチュール・チョコレートを20個分購入しました!資金が6000円減りました!(残り9100円)
[982]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/08(火) 23:31:29 ID:??? 空「あ、霊夢お帰り―」 心「キャプテン、御帰りなさい」 焔「お帰りー!」 午後の7時頃、博麗神社に戻った霊夢を空と心と焔が順に出迎える。 少し前までは考えられなかった光景に、なんだか不思議な気持ちになる霊夢。 だが、悪い気はしない。少し顔が緩むのを自覚しつつ、言う。 霊夢「ただいま、皆。遅くなってごめんね」 空「そうだよ!もうお腹ペコペコー!」 霊夢「別に待ってなくても良かったのに……」 自分のせいで夕飯が遅くなってしまったことに多少申し訳ない気持ちなる霊夢だが、 3人の後ろから出て来たルナサが苦笑しながら言う。 ルナサ「一応居候している身だからな。家主に断りもなく夕食を取るというのも…… というのは冗談として、これだけの人数がいるのに霊夢に一人で夕食をさせる のも何だか悪い気がしてな。皆で待っていたんだよ」 霊夢「……そっか、ありがと」 空「そうだよー!地霊殿だと、皆が揃ってる日は皆で一緒に『いただきます!』するんだから!」 焔「私もおなか空いた!早く食べようよー!」 霊夢「はいはい、それじゃ行きましょっか」 心「あ、あの、今日は私も少しお手伝いしたんですよ!」 霊夢「そうなんだ。それじゃ、楽しみにしてるわね」 5人連れ添って居間に戻り、遅めの夕食を取るマリオとヨッシーFCのメンバー。 その食卓からは、1年前の博麗神社からは考えられない程の賑やかな声が響き渡るのだった。
[983]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/08(火) 23:32:32 ID:??? 霊夢「(さてと……そろそろ良いかしらね?)」 チームの皆にばれないように、夕食の片付けが終わってしばらくした後に台所を使うことにする。 チョコのことは話していない。せっかくだし、ギリギリまで秘密にしておこうかと思ったのだ。 ちなみに早苗は今日は用事があるとのことで、片づけが終わった後に、守矢神社の方に帰って行った。 念の為明日の予定を確認したところ、夕方前にはこちらに戻ってくるとのことなので、そこで渡せば良いだろう。 チームメンバーも明日はほとんどが自分の家に戻る予定があるようなので、 彼女達にチョコレートを渡すとしたら朝食の前辺りが良いかな、と考える。 霊夢「うん、心達はもう寝てるみたいだし、ルナサ達は夜は台所は使わないから大丈夫かな。 白蓮やナズーリンはちょっと分からないけど……」 まあバレたらバレたでその時はその時、と楽観的に考えて、チョコ作りを開始することにする。 悩みすぎるのは自分の主義に合わない。 アリスに借りた料理用温度計を使って、湯煎を行う。大分慣れて来たとは言え、 一度失敗してしまったら駄目になってしまう為、慎重に温度を測る。 幸い、練習の成果か特に失敗するようなこともなく、テンパリングを終えることが出来た。 霊夢「うん、ここまでは順調ね。っていうか、こんなの専用の温度計なしで 後はこれをどうするかだけど……アリスみたいなのはさすがに無理よね」 アリスもバレンタインデーに備えて色々な物を作っていた。単に型に流して固めるだけの物ではなく、 桜桃やイチゴなどの表面をチョコレートでコーディングしたものや、木の実を砕いて形を整え、 それを溶けたチョコレートに漬け込んで、何やら人形を象った細工菓子のようなものまで作っていた。 本当に手先が器用だなぁと少し羨ましく思ったものだ。
[984]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/08(火) 23:34:22 ID:??? 霊夢「ま、ここで冒険したってしょうがないし、普通に作りますか」 さすがに霊夢にアリス程の技術はない。それに果物等の材料も揃っていないので、 ここは大人しくアリスの家から借りてきた型に流し込んで固めることにする。 霊夢「(しかし、型と言っても色々あるわね……。どれにしようか迷うわ)」 アリスから借りて来た型の数の多さに悩みながらも、霊夢は一つずつ丁寧にチョコを創り上げていく。 ウサギ達にはウサギの型にホワイトチョコで目と口と象った物を作った。 ルナサ達は、それぞれの楽器の型が無かったので、音符の型を使ってみた。 ナズーリンには杖の型、妖夢には剣の型、空は鳥の型、とそれぞれのイメージに 合わせて型にチョコレートを流し込んでいく。 そして、最後の一つ。早苗の分を作ろうとした時、霊夢の手がぴたりと止まる。 霊夢「……」 目の前にあるのはハートの型。これ以上ないくらい単純明快な型だ。 渡されたは良いものの、まだこれを使った型は作ってはいない。 霊夢「(ど、どうしようかしら……流石にちょっとこれを使うのは恥ずかしいけど……)」 A ええい、女は度胸だ!これを使ってやる! B い、いや、流石にそれはやめておいて、無難な型を使おう。 C その他(何か案があれば明記して下さい。面白そうな型があれば指定もOKです) 先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[985]森崎名無しさん:2011/11/08(火) 23:38:52 ID:5kJ4EiXI C ウシ柄 ……はさすがに無茶なので A
[986]森崎名無しさん:2011/11/08(火) 23:41:41 ID:YQfPyOrg A
[987]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/09(水) 00:48:11 ID:??? >>985さん ウシ柄wwwでも、黒と白ですから、意外と出来なくもなさそうですね。 A ええい、女は度胸だ!これを使ってやる! 霊夢「(……ええい!ここまで作っておいて、今更引いてどうするの!女は度胸よ、博麗霊夢!)」 恥ずかしさを隠すかのように自分の中で大声で叫び、ハートの型にチョコを流し込む霊夢。 仕上げにホワイトチョコレートで「早苗へ」と書いて、ついに最後のチョコが完成した。 ※早苗にハート型のチョコを渡すことになりました。 さて、とりあえず皆に渡す為のチョコは完成したが、型から取り出した裸のままというのも味気が無い。 大仰な飾りつけはさすがに出来ないが、どのチョコレートも出来る限り綺麗にラッピングをする。 (ちなみにラッピングの方法もアリスに教わった) 霊夢「ふう、こんな所ね……うわ、もうこんな時間か」 時計を見ると、既に夜の2時を回っていた。かなり集中していたせいか、 時間の経つのも忘れてチョコレートを作っていたようだ。 霊夢「(よし、それじゃ今日は寝ようかな)」 疲れきってはいたが、霊夢の心にはやりきったという満足感があった。 何となく浮ついた気持ちで、布団に入る霊夢。 霊夢「(……皆、どんな顔するかな?驚くかな?……早苗、喜んでくれるかな)」 しかし、寝ようとしても常に明日の事がよぎってしまい、中々寝付けない霊夢。 こうして、ある意味で霊夢にとって初となるバレンタインデー前日の夜は更けていくのだった。
[988]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/09(水) 00:50:17 ID:??? そして、いよいよ2月14日。バレンタインデーの当日を迎える。 朝食の片付けを終えて、皆がそろそろ自分達の家に戻ろうとする前に、 皆が集まった所を見計らって、霊夢が切り出す。 霊夢「ねえ、皆。ちょっと良いかしら?今日は何の日か知ってるわよね?」 希「知ってるよー!バレンタインデーだよね!」 白蓮「私は初めてですね。今日は命蓮寺で皆でチョコを作るそうです」 ナズーリン「元々のイベントの趣旨とは大分異なっている気もするが……」 メルラン「良いじゃないー!こういうのは楽しんだ者勝ちよー!」 霊夢の言葉にチームメンバーは一様に頷く。冒頭にも書いたが、バレンタインは 幻想郷でもポピュラーなイベントだ。ほとんどのメンバーが今日家に帰るのも、 大体はそれが理由である。 霊夢「ふふ、そうよね。それじゃ、私から皆に……ハッピーバレンタイン」 自分でも少し緊張しているのを自覚しながらも、皆にそれぞれ用意しておいた包みを渡していく。 皆の反応は様々だった。ある者は呆気に取られた様子で、ある者は信じられないと言った表情で、 ある者はとても嬉しそうに、その包みを受け取る。
[989]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/09(水) 00:51:53 ID:??? 心「あ、ありがとうございます、キャプテン!すごく嬉しいです!」 白蓮「ありがとうございます、霊夢さん。お返しがないのが申し訳ないですね」 霊夢「良いわよ、そんなの気にしなくて」 ナズーリン「意外だな。君が洋菓子作りを嗜んでいるとは知らなかった」 リリーW「わぁ〜!桜の花びらの形です〜!」 希「リリーちゃん開けるの早っ!……っと、ありがとう、キャプテン!」 妖夢「これは剣をかたどっているのですね。何だか食べるのが勿体ない気がしてきます」 ウサギB「わー!すっごく良い匂いー!」 受け取ったメンバーは口々に喜びの声を上げる。霊夢が普段からは考えられない程 真剣に、慎重に作っただけあって、その出来は練習の時以上のものだったのだ。 霊夢「(……良かった、皆喜んでくれてるみたい。練習した甲斐があったかな) ね、せっかくだから皆、ここで食べてみてくれない?」 メンバーはその言葉に頷いて、それぞれのチョコを口にする。 鼎「美味しいー!」 焔「あまーい!」 空「もぐもぐ……」 最初に声を上げたのが鼎、次が焔。空は余程気に入ったのか、一心不乱に食べている。
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0ch BBS 2007-01-24