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【パーフェクト】キャプテン霊夢14【覚醒教室】
[991]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/10(木) 00:39:04 ID:??? >>77さん 乙ありです!そ、その曲に負けないシーンを書けるか分かりませんが、頑張ってみます! >>78さん どのタイミングで聖に渡そうかと必死になって考える村紗と一輪の二人。 やがて互いの意図に気付き、お互いに(聖の前なので表面上は丁寧な言葉で)牽制し合う二人。 それを白蓮は何故か顔を赤くしてときめきながら見守る、という謎の光景が繰り広げられそうですw 霊夢「ふう、とりあえずこれでチームの皆にはほとんど渡したわね」 既に博麗神社に今いるのは霊夢のみであり、他のメンバーは全員自分の家に戻っている。 チームメイトは霊夢のチョコを大層喜んで、(寺育ちの為)甘い物が余り得意じゃないナズーリン もその場でちゃんと食べきってくれた。甘いものが好きな空等はもっとないかとねだったりしてきたが、 多分さとりからも貰うのだろうし、余り食べ過ぎるのも良くないだろうとあえてもうない振りをしておいた。 霊夢「さてと、後は華扇ね。ちょっと遠いけど、まだ早苗が戻ってくるまで時間はあるし、 行ってみようかしら……あら?」 霊夢が出掛けようとした正にその直前、鳥居を誰かが通る姿が霊夢の目に入った、 特徴的な服装とシニョンキャップ。見間違う筈もない、茨木華扇その人(仙人)である。 華扇「おはようございます、霊夢。元気そうですね」 華扇は霊夢の前まで来ると、いつものような柔らかな笑顔で軽く挨拶する。 都合が良すぎる気もするが、霊夢からしてみれば手間が省けて大助かりだ。
[992]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/10(木) 00:40:31 ID:??? 霊夢「おはよう。丁度良かったわ、これからあんたのとこ行こうと思ってたのよ」 華扇「……?私にですか?今日も霊夢の修行に付き合おうと思っていたのですが……。何か他の用事でも?」 霊夢「用って程でもないんだけどね。はい、これ」 そう言って、華扇に予め用意しておいた包みを渡す霊夢。華扇はそれをポカンとしながら受け取る。 華扇「えーと……これは一体?いえ、私へのプレゼントだと言うのは何となく分かるのですが、 理由が思いつかなくて……」 霊夢「理由って、今日はバレンタインでしょ?そんなに私が渡すのが意外だった?」 予想以上に戸惑っている様子にちょっと不安になって聞く霊夢だったが、 帰って来た答えは予想もしていなかったものだった。 華扇「バレンタイン……ですか?すみません、聞いたことがないのですが……」 霊夢「……マジで?」 このイベント好きな連中が集う幻想郷で、バレンタインを知らないということに驚く霊夢。 だが、よく考えてみれば何となく納得出来ないこともなかった。 霊夢「(あー、そういえばこいつ仙人だったっけ。全然それっぽくないから忘れてた。 人里にはちょくちょく顔出してるらしいけど、宴会とかは全然来ないもんなぁ)」 さて、どうやって説明したものかなと考える霊夢。自分自身も主に早苗や紫から聞いた知識であり、 謂われや細かい内容まで知っている訳ではない。
[993]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/10(木) 00:42:57 ID:??? 霊夢「うーん、私も詳しくは知らないんだけど、日頃お世話になってる人とか、 自分の好きな人とかにチョコレートを渡す日ってことらしいわ」 早苗の住んでいた所では女が男に渡すのが主流だったらしいが、仲の良い女の子同士が 渡すのも比較的メジャーな光景だった、と早苗が言っていた気がする。 と、気がつくと何故か華扇がぷるぷると震えていた。 一泊置いてバッ!と顔を上げると、何処か興奮した様子で話し始める。 華扇「つ、つまりこれは愛の告白と言う事ですね!」 霊夢「……はぁ!?」 華扇「大丈夫です、霊夢。人間と仙人の種族の壁は厚いですが、愛さえあれば乗り越えられます! 幻想郷は全てを受け入れる……。あの胡散臭い女の受け売りですが、今はこの言葉に感謝する時ですね!」 霊夢「い、いや、ちょっと待ちなさい!これはそういう意味じゃなくて……」 必死に華扇の暴走を抑えようとする霊夢だが、常人の思考の斜め上を、 遥か彼方にグレイズしながら突っ込んでいる彼女は止まらない。 華扇「こうしてはいられません!まずは自宅の荷物をこちらに持ってこなければ……! いや、しかし、考えてみれば二人で一つの布団に入ると考えれば寝具は別に……。 あ、そうです、霊夢。子供は何人が良いで……」 ぷち 霊夢「聞けっつってんだろがこの色ボケ仙人ー!!!」 ドガァアアアアアアアン!!! 博麗神社に爆音と悲鳴が響き渡った。それはもう壮絶に。
[994]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/10(木) 00:44:14 ID:??? 霊夢「……ふう、何だかすごく疲れたわ……」 あの後華扇に『友チョコ』の概念を説明し、何とか理解してもらうまでに30分程掛かってしまった。 何とか落ち着いて、納得してくれた華扇だったが何故かやけに残念そうにしていた。 霊夢「さてと、早苗の分以外は残り3つか……どうしようかな、これ。 あ、そうだ。アリスにも渡さないと。色々教えてもらったんだし」 自分の成長振りを見てもらう……という言い方はさすがに大げさだが、 せっかく作ったチョコだ。世話になったアリスには渡すべきだろう。 そう考え、霊夢は魔法の森のアリスの家へと向かう。いつも通りにノックして入ると、先客がいた。 魔理沙「お、霊夢じゃないか。久しぶりだな」 霊夢「あら、あんたも来てたの?」 魔理沙「ああ、アリスにこいつを私にな。お前の所にも行こうと思ってたんだが、手間が省けたぜ」 ニヤッとして小さな袋を取り出す魔理沙。その中身は何なのかなんて、考えるまでもない。 アリス「こんなの貰ったところで、こいつに奪われた本とかが返ってくる訳じゃないけどね」 魔理沙「失礼な。魔法使い同士のアイテム交換じゃないか」 アリス「どう考えても私の方が圧倒的に損してるでしょ、全くもう」 いつものごとく憎まれ口を叩き合う二人だが、不思議と険悪な雰囲気は見られない。 この二人はいつもこんな感じで、仲が良いんだか悪いんだか分からないなぁ、と思う霊夢。
[995]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/10(木) 00:45:25 ID:??? アリス「それで、霊夢は今日はどうしたのかしら?」 霊夢「……分かってて聞いてるでしょ?はい、これ。ついでに魔理沙にも上げるわ」 アリス「ふふ、ありがと。実は貰えないんじゃないかってちょっぴり不安だったのよ」 魔理沙「私はおまけかよ!……まあいいや、私も霊夢用に作ってあるぜ、ほら」 霊夢はアリスと魔理沙に、魔理沙はアリスには既に渡している為、霊夢に袋を渡す。 3人ともそれを同時に開けて……固まる。 霊夢「……考えることは同じのようね」 魔理沙「……すぐに思いつくんだよなぁ。しかし、この形を見ると嫌な思い出が…‥」 アリス「あ、あはは……でも、すごく良く出来てるじゃない」 魔理沙の渡した袋の中に入っていたのは、たくさんの星型の形をしたチョコ(いわゆる星型弾)。 霊夢の渡した袋の中に入っていたのは、黒い球に幽霊のような白の模様が入ったチョコ(いわゆる陰陽玉)。 特に霊夢のそれは色合いがそっくりと言う事もあり、そのまま投げたら回避されかねない程の出来である。 アリス「さて、それじゃ甘いものだらけになっちゃうけど、おいしいブラウニーがあるの。 久しぶりに3人が揃ったんだし、皆でお茶でもしない?」 魔理沙「お、いいな。私はアールグレイで頼むぜ!」 霊夢「紅茶はよく知らないし、任せるわ」 その後、アリスの入れて美味しい紅茶とブラウニーを楽しみながら、 霊夢と魔理沙とアリスの3人は昔の話等に花を咲かせるのだった。
[996]森崎名無しさん:2011/11/12(土) 00:11:16 ID:??? ※スペースの都合上、ここから>>1000までのみ、台詞間を詰めさせて頂きます。 魔理沙達とのチョコの交換も終わり、霊夢の手元にあるチョコレートは残り2つ。 1つは当然早苗に渡すものだが、残り1つ。これをどうしようかと考える霊夢。 霊夢「(うーん、どうしようかしら。いっそ自分で食べちゃうとか……。 いや、それはやっぱり微妙よね……)」 せっかく初めて作ったのだから、やはり誰かに食べてもらいたいと言う思いがある。 霊夢「(……永遠亭にでも行ってみようかしら?ウサギ達もいるだろうし)」 考えてみれば今ウサギ達と一緒にサッカーが出来るのも、輝夜がチーム立ち上げ時に ウサギ達を加入させてくれたお陰だ。しかも、その時の約束をしっかりと守り、 今まで彼女は決してマリオとヨッシーFCのウサギ達を引き抜こうとはしていない。 日頃の感謝というのとは少し違うが、彼女にチョコを上げるというのも悪くはない。 そう考え、霊夢はふわりと飛び上がり、永遠亭へと向かう。 霊夢「着いた着いたっと……うわ、既に甘い匂いがしてきた」 輝夜「あら、霊夢じゃないの。いらっしゃい」 心「あ、キャプテン!いらっしゃいです!今日はどう為されたんですか?」 イナバ@「わー!本物の巫女さんだー!」 イナバA「ホントに脇が空いてるんだー!」 霊夢を迎えたのは、永遠亭の主である輝夜とたくさんのウサギ達。マリオとヨッシーFCの メンバーも混ざっており、輝夜からもらったのか、皆それぞれ手に小さなチョコレートを持っている。 何となく輝夜がウサギ達にチョコを渡すその光景が想像出来てしまい、少し笑ってしまう霊夢だった。
[997]森崎名無しさん:2011/11/12(土) 00:12:48 ID:??? そのまま輝夜とウサギ達と共に永遠亭にとりあえず入ってみる霊夢だったが、 そこには予想だにしない光景が繰り広げられていた。 鼎「あ、あの、鈴仙様!これ、良かったら受け取って下さい! じ、自分で作ったんじゃないんですけど、お小遣いを溜めて買いました!」 霊夢が見たのは、その小さな頬を薄い桜色に染めて、一生懸命な表情で鈴仙にチョコを差し出す鼎の姿。 鈴仙「へ?わ、私に?あ、ありがとう」 永琳「あらあら、うどんげも隅に置けないわねぇ。こんな可愛い子からチョコをもらえるなんて」 てゐ「いやぁ、ついに鈴仙ちゃんにも春が来たんだねぇ。あたしゃ感無量だよ……」 鈴仙「し、師匠!相手は子供ですよ!てゐまで何言ってるのよ!っていうかその口調何よ!」 鼎「ぽー……」 鈴仙「って鼎も何で赤くなってるのー!?赤くなるのは私の眼だけで十分よ!」 ドタバタバタン!!! 霊夢「……鈴仙も大変ね。とりあえず、これ。あんたに渡しておくわ」 輝夜「あら、ありがとう。貴方から貰えるとは思っていなかったわね」 霊夢「……まあ、ウサギ達のこともあるし、そのお礼ってことで」 輝夜「それに関しては私の方こそお礼を言いたいわね。ま、ありがたく頂いておくわ。 イナバ達も貴方によく懐いてるみたいだし、良かったらまた遊びに来て頂戴」 霊夢「……ま、気が向いたらね」 このままここにいても邪魔になりそうね、と霊夢はそのまま永遠亭を出て、 ふわりと飛び立つのだった。
[998]森崎名無しさん:2011/11/12(土) 00:14:30 ID:??? そして、ついに残るチョコレートは1つ。ハート型に包まれた、早苗に渡す為のチョコである。 霊夢「さて、どうやって渡したもんかしら……」 永遠亭からの帰り道、ふらふらと飛びながらどうしたものかと考え込む霊夢。 いや、今までの相手のように普通に渡せば良いのだが、何となくそうしたくないのだ。 ろくに良い案も浮かばないまま、博麗神社に辿り着く霊夢。 早苗「……霊夢さん?」 霊夢「あ、早苗……」 霊夢の着地地点のすぐ近くに早苗はいた。どうやら、早苗が戻ってくるタイミングにぴったり合ったようだ。 早苗「えと、その、お帰りなさい、霊夢さん」 霊夢「う、うん。ただいま、早苗」 今日という日が何であるか二人とも知っている為か、少しぎこちない様子で話す霊夢と早苗。 お互いにタイミングを図って声を出そうとするが…… 霊夢・早苗「「あ、あのっ!」」 見事なまでに被ってしまう。 早苗「……れ、霊夢さんからどうぞ!」 霊夢「い、いや、その、早苗から……」 そのまま、また二人の間に沈黙が流れる。 だが、いつまでもこのままでは埒があかないと、霊夢が切り出す。
[999]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:16:24 ID:??? 霊夢「……ハッピーバレンタイン、早苗。これ、受け取ってくれる?」 精一杯の勇気を込めて、手に持ったそれを差し出す霊夢。ハート型で丁寧に包んであり、 誰の目から見ても、単なる『友チョコ』とは一線を画すその形。 早苗「え……あ……う……、れ、霊夢さん……」 早苗もその意味に気付かない訳はない。一瞬にして赤面して言葉を失ってしまい、 半ば信じられないような気持ちで『それ』を見つめ、懸命に言葉を紡ぐ。 早苗「……ありがとう、ございます。凄く……凄く嬉しいです。 もし宜しければ……私のチョコも受け取ってもらえますか?」 霊夢の手にあるそれを大事そうに受け取った後、早苗も手に持った小さな籠から 丁寧にラッピングされた包みを取り出し、それをそっと霊夢に差し出す。 霊夢「(う、うわ……何かこれって滅茶苦茶恥ずかしいんだけど……!) あ、ありがとう。凄く綺麗なラッピングね」 早苗「は、はい。ちょっと頑張ってみました」 霊夢「……」 早苗「……」 霊夢も早苗の手からそれを受け取り、二人の間に再び沈黙が流れる。 すると、何かを考え込んでいた早苗が、急に覚悟を決めたような表情で霊夢を正面から見つめる。
[1000]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:17:53 ID:??? 早苗「霊夢さん……ちょっとだけ、目を瞑って頂けますか?」 霊夢「え?わ、分かったわ。……これで良い?でも、何を……」 ふわっ そう言いかけた所で、額に柔らかな感触を感じた。暖かくて、少しだけ湿っているもの。 それが何か、なんて考えるまでもない。 霊夢「……え……?」 早苗「ひ……額の上のキスは、友情の証なんだそうです!」 早苗が何かを言っているが、霊夢の耳にはそれが意味のある言葉として入ってこない。 混乱して、頭の中がごちゃごちゃになって、頬が異常に熱を持つのを感じる。 早苗「で、ですから、その、今はまだそういうことで……」 霊夢「……」 早苗「し、失礼しましたー!!!」 ビュウウウウウウウン!!! 早苗は恥ずかしさに耐えられない、と言った感じで猛ダッシュでその場を去っていった。 ペタン それを見届けた霊夢は、その場にヘナヘナと膝から崩れ落ちてしまう。 そっと額に手をやると、そこはまるで火傷したかのように熱く感じた。 霊夢「……早苗……」 口に出すその名前の響きに、いつもよりも甘い物が込められていることに、霊夢は気付かない。 手に持ったその包みの感触だけが、これが現実であることを霊夢に知らせるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24