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【パーフェクト】キャプテン霊夢14【覚醒教室】
[999]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:16:24 ID:??? 霊夢「……ハッピーバレンタイン、早苗。これ、受け取ってくれる?」 精一杯の勇気を込めて、手に持ったそれを差し出す霊夢。ハート型で丁寧に包んであり、 誰の目から見ても、単なる『友チョコ』とは一線を画すその形。 早苗「え……あ……う……、れ、霊夢さん……」 早苗もその意味に気付かない訳はない。一瞬にして赤面して言葉を失ってしまい、 半ば信じられないような気持ちで『それ』を見つめ、懸命に言葉を紡ぐ。 早苗「……ありがとう、ございます。凄く……凄く嬉しいです。 もし宜しければ……私のチョコも受け取ってもらえますか?」 霊夢の手にあるそれを大事そうに受け取った後、早苗も手に持った小さな籠から 丁寧にラッピングされた包みを取り出し、それをそっと霊夢に差し出す。 霊夢「(う、うわ……何かこれって滅茶苦茶恥ずかしいんだけど……!) あ、ありがとう。凄く綺麗なラッピングね」 早苗「は、はい。ちょっと頑張ってみました」 霊夢「……」 早苗「……」 霊夢も早苗の手からそれを受け取り、二人の間に再び沈黙が流れる。 すると、何かを考え込んでいた早苗が、急に覚悟を決めたような表情で霊夢を正面から見つめる。
[1000]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/12(土) 00:17:53 ID:??? 早苗「霊夢さん……ちょっとだけ、目を瞑って頂けますか?」 霊夢「え?わ、分かったわ。……これで良い?でも、何を……」 ふわっ そう言いかけた所で、額に柔らかな感触を感じた。暖かくて、少しだけ湿っているもの。 それが何か、なんて考えるまでもない。 霊夢「……え……?」 早苗「ひ……額の上のキスは、友情の証なんだそうです!」 早苗が何かを言っているが、霊夢の耳にはそれが意味のある言葉として入ってこない。 混乱して、頭の中がごちゃごちゃになって、頬が異常に熱を持つのを感じる。 早苗「で、ですから、その、今はまだそういうことで……」 霊夢「……」 早苗「し、失礼しましたー!!!」 ビュウウウウウウウン!!! 早苗は恥ずかしさに耐えられない、と言った感じで猛ダッシュでその場を去っていった。 ペタン それを見届けた霊夢は、その場にヘナヘナと膝から崩れ落ちてしまう。 そっと額に手をやると、そこはまるで火傷したかのように熱く感じた。 霊夢「……早苗……」 口に出すその名前の響きに、いつもよりも甘い物が込められていることに、霊夢は気付かない。 手に持ったその包みの感触だけが、これが現実であることを霊夢に知らせるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24