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銀河シュナイダー伝説10 〜星海篇〜
[54]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 02:26:01 ID:DIPxyVUk B ここは賭けをする場面じゃないだろう…。 しかしシュナ、本当に前線に出られない体だなあ。さっさと出世しよう
[55]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 02:27:22 ID:PLtBH4E2 B
[56]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 03:43:28 ID:HZs7OO1Q >>54 中毒がどうこうというよりも、『正式な軍人』を敵に回して勝てるほど強くありませんですからねぇ。 それは能力がどうこうというよりも軍人としての成長タイプが完全に後方よりに育てられたからですが。 B.意地で弾を抜き、後は包帯を巻くだけに済ませる(治療済みとなります) シュナイダー(負傷者は…私とニコライ中尉のみか……) 正直甘く見ていた。歴戦の勇士が周りにいるが故に自分までそうなったのではないかと 勘違いしていたような気さえする。 自身はまだ新卒一年たっただけで、しかも白兵戦という意味では初陣であるのだ。 それはつまり、徴兵された平民よりは強くても同格の中では決してそうではないという意味だった。 シュナイダー「ニコライ。すまないが弾丸を抜いてくれないか。」 自分は麻酔もなしに耐えなければいけないため、自身で猿轡をし、両手で患部を押さえる動きをする。
[57]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 03:44:36 ID:HZs7OO1Q ニコライ「しょ、少佐!?麻酔はしないのですか?」 シュナイダー「ああ。麻酔をしなくても死にはしない。消毒だけは丹念にな」 なるべくなんでもないという表情をしながらそう答える。 ニコライ「……理由はわかりませんがわかりました。……いきますよ?」 ここで問答をしている暇は無いため医療用キットの中から完全殺菌された古典的なピンセットを取り出し、 シュナイダー(ウググググゥ!!!) 猿轡のお陰で情けない声を出す事無く… コロン。 肉を抉っていた弾丸がシュナイダーの大腿部から取り出される。 シュナイダー「ん……んん…。後は自分でするからいい。ありがとう」 弱気になったのか、珍しく「ありがとう」という礼をすると気付け代わりのアルコールを撒き 生体シートを貼り付け包帯を巻いていく。 〜〜〜
[58]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 03:45:51 ID:HZs7OO1Q 〜〜〜 シュナイダー「動けない事は……ないか。」 穴の開いた箇所に応急処置をした装甲服を再び装着したシュナイダーは先陣を切って言ってしまった ドゥーコフ達の後を追いかけるため、意外なことに地下へ通じる道を駆けていく。 結論から言えば最初の戦闘で負傷して助かったといえるだろう。 見るも無残な死体がそこらじゅうに転がっており、戦闘の凄惨さが浮き彫りになっていた。 もし、一緒に戦闘を行っていれば自分はこの中の一体になっていた自信がある。…嫌な自信だが。 シュナイダー(流石にほとんどが敵のものだな) もちろん味方全員の顔を覚えているわけではないのだが、同じ装甲服では識別がしにくいと 両足と両腕にラインをつけており、それをもって判断していた。
[59]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 03:47:05 ID:HZs7OO1Q だが地下へ通じる道はいくつにも別れ、その中には彼らの手の入っていない場所もあり、当然…… ほの暗い土の底→!card !cardのスペースを抜きコピペってください。 ダイヤ 何事も無く地下の一室にたどり着く。 ハートスペード 敵が出てきた!! クラブ ……やばい!囲まれた!!! となります。
[60]森崎名無しさん:2011/10/21(金) 03:55:34 ID:??? ほの暗い土の底→ ダイヤ4
[61]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:50:15 ID:HZs7OO1Q ほの暗い土の底→ダイヤ4 ダイヤ 何事も無く地下の一室にたどり着く。 それは奇跡としか言いようが無かった。占領による最前線に置かれながら。ごく少数による1000人 以上が常駐する施設の襲撃でありながら。 シュナイダーは人を1人も殺す事無く、死とゼッフル粒子の交じり合う死線を越えてしまう。 人はそれを漁夫の理と蔑むかもしれない。人はそれを単なる運だとあざ笑うかもしれない。 だがしかし。結果として彼はたどり着いてしまったのだ。…まるで運命に誘われるかのように。 〜〜〜 狭い空間に充満した血の匂いは人を魔性に変える。 ニコライ「艦長……これ以上は危険です。下がりましょう!」 副官の代わりとして…、いや、この作戦の一端を担ってしまったものの責任として立候補した ニコライがそう進言する。格闘戦においてはシュナイダーを軽く凌駕する彼だったが、 それでもこの施設の中の兵士達に比べれば良くて同格程度であり、生え抜きの部隊長クラスのみ で結成された少数精鋭の部隊の中では確実に見劣りしている。
[62]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:51:16 ID:HZs7OO1Q 故に弱気になるのは当然だったが、それを3回ほど無視して進んだ先に…ついに見つける。 シュナイダー「可能性としてはここだな」 それは直感ではなく理論に基づいた答え。人を殺す事を生業としている装甲擲弾兵は人を殺すために 敵が多い場所を叩く。通常の相手であれば守りたいところに兵を集めるため それが答えと勘違いしやすいし、それはもちろん彼らの仕事としては間違ってはいないのだが、 本来の目的は殲滅ではないのだ。 負傷により前線から一歩退いたシュナイダーだからこそ、冷静に客観的にそれを知ることが出来、 死の山となった残骸に隠されるように設置されたものを見つける。 ギギギ…… 兵士達の血を吸って錆びてしまったのだろうか?…いや、数十分前までは何事も無かった場所である。 それはつまり、もともとの立て付けが悪かったのだろう。 不気味な音を醸し出しながら部屋の扉は……運命は、開かれる。 〜〜〜
[63]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:52:17 ID:HZs7OO1Q 〜〜〜 その部屋はまるで書庫のようだった。どういうわけか鍵は掛かっておらず、それが逆に先行した 隊員たちの興味を失わせる原因となったのだろう。 だからこそ荒らされることも無く、ややかび臭い匂いによって時間を凍結させられたような静けさに 支配されていた。 シュナイダー「ニコライ中尉。すまないが入り口付近で守っていてくれないか」 ニコライ「ハッ!」 そういい含め、1人で先に向うとそこには…… ???「久しぶりだね、カールハインツ・フォン・シュナイダー」 そこにいたのは…… シュナイダー「ヨハン……。ヨハン・リーベルトか?」 忘れたい過去。忘れたい人物。忘れたい歴史……。 それはシュナイダーにとって嫌な思い出の代表格だった。
[64]銀河シュナイダー伝説:2011/10/21(金) 04:53:30 ID:HZs7OO1Q 彼と戦って、実力では数段上のはずのフライング・サッカーで負けてしまった。 彼と戦って、シェスターの様子は変わってしまった。 故にシュナイダーは彼から遠ざかった。極力彼を意識しない生活をしていた。 今まで生きた中で嫌なやつというのはいくらでもいた。ごく最近でいえば索敵任務の時に出会った フレーゲル男爵がそうだといえる。 だが『忘れたい』と思った人物は後にも先にも彼だけ。それは強さとか力ではない、もっと 根源的な恐怖……人が姿無き怪物を恐れるように、シュナイダーは彼を恐怖した。 ヨハン「ああそうだよ。まさか、君がここに来るとは。意外だったよ。予想外、僕にとって失敗 だといってもいい。」 こわばるシュナイダーの表情に対し、何の反応をする事無く、柔和な人好きのする表情でそう答える。 シュナイダー「…何故だ!貴様も帝国軍人だろう!?」 そう叫ぶ事はおかしいかもしれない。なぜならこの地は銀河帝国の惑星防衛司令部。 軍人である彼がここにいてもおかしいことなど何も無いのだ。
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0ch BBS 2007-01-24