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銀河シュナイダー伝説10 〜星海篇〜
[998]銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:55:18 ID:vv4BGnPc スピカ「わ、私、ここに来る前はお父さんと二人暮しだったので大丈夫です。ご飯もちょっとで 構いません。絶対に贅沢も言わないので大丈夫です」 考えてみれば当たり前である。遺児となったということは身寄りがなくなったということ。 もし、母親がいるのであればわざわざここに来る必要もないだろう。 モリサキ「……まあ、立ち話もなんだから部屋に入って。一人暮らしだから散らかってるけど」 彼女の必至の懇願に絆されたのか、いや、最初は冗談で『チェンジ!』とでも言って和ませようと 思っていたが、最初からそれを受け入れるつもりではあったので、この一粒の真珠のように 美しい少女を自宅へ招き入れるのだった。 〜〜〜 モリサキ「あ〜、あんまり子供向けの飲み物はないけど……あ、そういえば引っ越し祝いにもらった ジュースのセットがあったな。あれは……」 1人暮らしの常か。モリサキもまた普段は外食で済ませているため自宅であるのに台所の勝手がよく わかっていなかった。 スピカ「あ、そんな。お気を使わないでください」 自分の身長の半分程度の大きさのバッグを一つもってやってきた美少女は恐縮しており、 カーペットの上で縮こまっている。
[999]銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:56:18 ID:vv4BGnPc モリサキ「あんまり畏まるな。俺まで……と、あったあった。冷えてないけどまあ大丈夫だろう」 ここでグラスに移しかえ氷を入れるという基本的なことが出来ないのが男やもめの悲しいところ。 モリサキは缶に入ったオレンジジュースを蓋をしたまま持ってくる。 スピカ「あ、ありがとうございます」 礼はいうが、決して手をつけようとしない。 モリサキ「……それにしても、軍の福祉課は何を考えているんだろうな?」 と、(俺がロリコンでなくて良かった)という内心を隠しながらりんごジュースを口にする。 スピカ「じ、実は、私がお願いしたんです…」 もじもじしながら衝撃的なことを告白するスピカ。 モリサキ「ぶっ!!!な、何でまた?」 飲みかけのジュースを軽く噴きそう聞き返す。 スピカ「え、えっと、怒らないでくださいね。私の……お父さんにちょっとだけ、似てるんです」 そういいながら一枚の写真を…いつでも持ち運べるようにホログラフではなく普通のものを出してくる。 モリサキ(……ん。そーか?オヤジさんとは肌の色も髪の色も違うんだが?) 意外と人間は自分の姿というものは認識できていない。ゆえに、似ているといってもあまりぴんとこない。
[1000]外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/11/06(日) 21:57:18 ID:vv4BGnPc スピカ「だから、お願いです。私をおいてください」 だが、彼女…このシルバーブロンドの少女にとってはとても重要なことなのだろう。 モリサキ「ん。……それじゃ…とりあえず買い物に行くか。もってきたものがそれだけなら 色々と足りないだろう。あ、洋服売り場はクレジットを渡すから自分で選んでくれよ。 流石に一緒に行くと変質者としか思われんだろうし。」 と、変な選択をする事無くそう返事する。 スピカ「あ、でもお金ならちょっとは…」 そういいながら彼女名義の通帳をバッグから出しモリサキに差し出そうとするが、 モリサキ「それは使わない。それは君の父親が命を懸けて貯めたお金だ。そういう大切なものは ホイホイ使うものではない。…そうだな、もし、君が…スピカが軍関係に進まなかったら結構な 額の返済金が必要になるだろう。その時に役に立ってもらえればいい」 我ながら格好つけているな、と思いながらもそれも又事実の一部だと判断し通帳を安全な 場所へ隠すようにと言葉を続ける。 実は既に彼女の養育期間中に政府から送られる養育費に手をつけず、彼女の養育期間が終われば そっくりそのまま返すのもカッコいいだろうな。とも思いつつ。 そんなこんなでモリサキ・ユウゾウ22歳、スピカ・トレミー12歳の、10歳年の離れた 奇妙な共同生活が始まるのだった。この10歳が果たしてどのような意味を持つのか… それを知る者はまだどこにもいない… 外伝 〜〜銀河モリサキ伝説〜〜 第10章 次回へ続く。
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0ch BBS 2007-01-24