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【名監督?】ファイアーモリブレム35【ジェイガン】
[101]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 21:00:49 ID:??? 栗栖「(俺はこのシュートを完成させるために途方もない練習を繰り返してきたんだ。決める。決まるはず!)」 天性的な自分の体の柔らかさを最大限に活用した自分だけのシュートを身に付けた栗栖は 単純なシュートの威力だけならあの新田にも肉薄する。 だが、彼には圧倒的に足りていないことがある。それは若さから来る試合勘の少なさだ。 どれだけ高い能力をもってしてもこれだけは繰り返し試合に出場して掴んでいくしか無いのだ。 ガズッ! 栗栖「(しまった、ボールのインパクトが……だけど!)」 助走込みのドリブルからのシュートの影響からか、踏み込みの位置が近すぎたのだろう。 満足にボールに衝撃を与えられず、栗栖のシュートは森崎の待つゴールへと飛んでいく。 だが、それでも日向小次郎を彷彿するような爆発的なシュートセンスから放たれたボールの威力は凄まじく 体の頑丈さには自身のあったルークのブロックがあっさりと跳ね飛ばされてしまう。 ギュルルルルルッ…ドゴォッ!! ルーク「ぐべぇ!」 森崎「あの軌道は……まさか!?」 紙のように吹き飛ぶルークと勢いを衰えず突き進んでくるボールを見て森崎は驚愕する。 共に世界の頂点を掴んだチームメイトであり、キャプテン争いの最大のライバルだった大空翼。 彼の得意とするドライブシュートの軌道にそのシュートは似ていた。だが、それに加えて強烈なスピンが掛けられていたのだ。 鞭のように擦らせるようにして叩きつけられたことによる回転がドライブ回転とはさらに別の回転も加えている。 そしてそのシュートの原理は大空翼が持つ最大のシュート『サイクロン』と非常に酷似していたのだ。 一度ボールに回転をかけて真上に蹴り上げ、落ちてきたところに強烈なドライブ回転を加えたのが翼のサイクロン。 このシュートにはサイクロンにある高さが生み出すパワーは無いが、それを生み出すために犠牲にする大きな予備動作は無い。 森崎にとって幸運だったのは既に翼のサイクロンを数度止めていたという経験から生まれた自信があったことだろう。
[102]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 21:01:59 ID:??? 森崎「舐めるな!アイツの亜流ごときのシュートがこの俺に通じるか!」 ボボボボボボ……バシュッ!ガッシィィィィィッ!! 栗栖「な、なにィ」 森崎「へっ…どーだ見たかよ。これが全日本ユースを率いて世界一になった男のちか……ら……」 カタリナのファイアーの加護を両腕に受けつつ、森崎は体の正面でがっしりと余裕が見えるセービングを決めた。 両手の中でしばらく暴れ、ようやくおとなしくなったボールを抱えつつ、森崎は自分の呼吸が既に乱れ始めていることに気がつく。 森崎「(嘘だろ…もう限界だってのかよ!?『破滅のツボ』の影響ってのは……ここまで深刻だったというのか!)」 今もう一度同じセービングをしろと言われると100%出きっこない。それだけ森崎は疲弊してしまっていた。 体全身を包む倦怠感と、この状況に長く苦しんだであろう中山への贖罪の念が積み重なり森崎の体力をさらに奪っていく。 シェスター「ヒュー!なんだかんだでやっぱりアイツの守りは見応えがあるねぇ」 マーガス「このまま出番が来ないものだと思っていたが、この守備を見れただけで満足だよ」 ビクトリーノ「ああ。この調子で大会無失点記録なんて作ってもらいたいもんだね。 そうすりゃフロントの連中もだーれもアイツのレギュラー入りに反対なんてしないさ」 アンナ「森崎くん貫禄のセービング!フースバルの思い切ったミドルシュートは得点へは結びつきませんでしたね」 ニーナ「ですがなかなか良いシュートでした。それを感じさせるのは森崎選手の鋭いキャッチによるものなのでしょうね」 クリス「すごいです森崎さん!ナイスセーブですよ!」 セシル「やっぱり森崎さんは頼りになる〜!アタシももっと頑張らないと!」
[103]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 21:03:07 ID:??? ルーク「おちちち…す、少しは俺のことも心配してくれよ二人ともさ〜」 カタリナ「森崎さん、あの……」 自分のブーストが余計な負担になってしまったのかとカタリナは心配そうに駆け寄ってくる。 森崎はできるだけ元気な笑顔を見せると、額の汗を拭って言った。 森崎「大丈夫だカタリナ。まだ俺は戦えるさ。こんな事で挫けていちゃ俺は中山に顔向けなんてできないんだ…!」 会場の観客の声援が心地よい。この喝采をこれからも浴び続けるためにも無様な格好は見せられない。 森崎は重くなりつつある腕を振るうと、反撃の指示を仲間たちに出した。 ☆どうしますか? A 中央のマリクに戻して守備のラインを落ち着かせる B ロディに渡して左サイドから攻めこんでもらう C セシルをオーバーラップさせロディと一緒に攻め込んでもらう D 一気に前線のトーマスに繋げる E 一気に前線のカインに繋げる F 一気に前線のシーダに繋げる G ここだ!ここでオーバーラップだ! H もう我慢の限界だ!ジェイガンに選手交代のサインを送る 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[104]森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:03:30 ID:uOpvdCbo A
[105]森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:14:05 ID:w0EoVR5I A
[106]森崎名無しさん:2011/10/31(月) 21:14:21 ID:z15Q3FR6 A
[107]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 22:20:47 ID:??? >A 中央のマリクに戻して守備のラインを落ち着かせる 森崎「リードしているのはこっちなんだ。焦って無理に攻めることもないだろう」 ヒュッ! それ以上に、今のメンバーでは早田や石崎のいるフースバルDF陣を攻略するのは難しい。 ジェイガンが選手交代の気を起こすまで、うまく相手をやり過ごしていくしか無いと森崎は判断した。 マリク「森崎の言うとおりだ。ゆっくり焦らず攻めていくぞ!」 アリティアメンバー「「「「「おう!!」」」」」 アンナ「アリティア選抜、ここは落ち着いてボールを回しチャンスを伺います」 ニーナ「追いかける側のフースバルからしてみれば苦しい展開になって来ましたね」 栗栖「く、くそぉ…俺の、俺のシュートが…」 新田「落ち着け栗栖。チャンスは必ず来る。今はとにかく守るんだ」 小豆沢「(参ったな。予想はしていたがやはり森崎くんの守備力は相当なものだ。 新田へのマークは相変わらず厳しいままだし……やはり僕が動かなくてはいけないか)」 後半も10分を回り始めている。焦りだすフースバルの選手たちの様子をつまらない顔で見下ろす者がいた。 森崎の敗北を願い、そしてそれこそが自らの存在しつづける鍵でもあるラムカーネである。 ラムカーネ「くそったれ!どれだけチャンスに弱いんだよあのガキは。今のは決めるとこだろうが…ブツブツ…」 ガーネフ「ふぇっふぇっふぇっ…白熱しとるのう。文字通り他人ごとではない事態じゃから気持ちは分からんでもないが」
[108]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 22:21:49 ID:??? ラムカーネ「本来は控えの連中がここまでやるとは正直思わなかったな。 これじゃあせっかく爆弾騒ぎの情報を流して主力たちを試合から消したとしても意味ねぇな。 ちっ。次はもう少し手痛い妨害を仕掛けて痛い目を味あわせてやるかね」 ガーネフ「おうおう恐ろしや恐ろしや。ホントにお前は敵には回したくない存在じゃ。 まぁ裏工作事態は楽じゃがな。あの『人形』は本当に良く働いてくれおるわい」 ラムカーネ「ああ。せいぜい利用させてもらおうぜ。奴らが大好きな『絆』の力ってやつをよ。うけけけ……」 いかにして森崎を貶め、サッカーに対する希望を失わせてやろうか。 昔から得意としていた他者への妨害に知恵を働かせる二人組だった。 バビントン「……ねぇイスラス。これってどういうことなの? ガーネフさんと森崎くんが話してたことって……」 イスラス「……」 オグマたちの様子を探るため、観客席をぐるりと回っていたイスラスとバビントンは信じられない事を聞いてしまった。 スランプに苦しむ自分たちを救い、力を与えてくれたガーネフ。そのガーネフの恩人であり、 偽物の存在の暴挙に苦しみ、命の危機とさえも言われている森崎の会話を偶然聞いてしまったのだ。 バビントン「嘘の爆弾騒ぎって……そうか。だからアリティアの選手たちは試合そっちのけで密かに動いてたんだ。 試合を中止にすることも出来るはずなのに、大会を楽しみにしていた人達のことを考えて……」 イスラス「……」 バビントン「で、でも……僕達が元の世界に変えるためには偽崎を倒さなくちゃいけない。 森崎くんも力を取り戻すために必死なんだからだから、仕方ないといえば仕方ないのかな…」
[109]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 22:23:20 ID:??? イスラス「気にいらねぇ」 バビントン「……え?」 イスラス「つまり奴らは俺たちをそこまで信用していないってことだろ? 予定ではエキシビジョンマッチで俺たちが偽崎を叩き潰すことになっていたんだから」 バビントン「あ……うん。確かにそうだね」 イスラス「こんなこそこそした回りくどい援護なんか必要ねぇ。俺たちはここにサッカーをしにきているんだ。そうだろ、バビ」 バビントン「……うん。卑怯だよねこんなの。こんなことをされて勝っても僕はいやだ。嬉しくない」 イスラス「(奴から与えられた力に頼らざるをえない俺たちが思うのはおこがましいかもしれねぇ。 だが。俺は俺のサッカーに誇りを持っている。アヤックスアカデミーで学んできた…… リブタや三杉。…あいつらの助けで生まれ変わった俺たちの理想とするトータルフットボールを汚されるのはゴメンだ)」 バビントン「(2年前のアリティアカップ。どんなに苦しくても負けそうでも懸命に戦おうとしたアリティアの人たちの目を僕は忘れていない。 彼らとは全力で戦いたいし、それを邪魔するようなら全力で阻止したい。でも……どうすればいいんだろう。 今の僕達はガーネフさんの力を、闇のオーブの力を借りないとマトモな力は発揮できないし……)」 そこが最大の問題だった。ガーネフたちの思想は受け入れたくはない。だが、今の自分たちに彼らに逆らうだけの力はないのだ。 彼らに自分の弱みをさらけ出してしまったの運の尽き。今更後悔しても遅い。しかし黙って目の前の暴挙を見過ごすこともできない。 バビントン「…どうしようイスラス。このままじゃ納得できないよ」 イスラス「今、俺達がもっともすべきことは偽崎を倒すことだ。それを変えるつもりはない。 だが奴らに好き勝手やられるのが一番気に入らねぇ。……よし」 バビントンはイスラスに肩車をしてもらい、ぐるりと周囲を見渡す。 優れたゲームメーカーとしての卓越した視力と記憶力が瞬時にアリティアの選手たちの位置を把握する。
[110]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/31(月) 22:25:08 ID:??? バビントン「うん。一番近いところだとこのA-2の席に2人。それとあっちのC-3の席にもいたよ」 イスラス「分かった。お前はストラットたちの所に戻っていろ。あとは俺が済ませてくる」 バビントン「イスラスなら安心だよ。その『足』があればきっとあっという間さ」 イスラス「サッカーするとき以外には使いたくはなかったんだがな。ま、今回は特別さ」 ヒュッ……バビュン!! バビントン「(爆弾騒ぎは嘘の情報だってことをアリティアの選手たちに知らせること。それが今の僕達ができる唯一の事だ。 そして森崎くんと話すんだ。僕達を信用して欲しい。必ず偽崎を倒して君に力を取り戻させると。 でも……それでもまた僕達の気持ちを蔑ろにするようなことをするというのならば)」 バビントンは一度無理やりその役目を終えさせられた瑠璃色のミサンガをポケットから取り出し、じっと見つめる。 バビントン「(セレイン。僕は……もう一度君に会いたい。だけど、僕は君に嫌われるようなことだけはしたくないから)」 この体は闇に囚われてしようとも、心だけはまだ気高く輝かせていたい。 故郷で自分の帰りを待ってくれているであろう少女のことを思いつつ、バビントンは悲痛な顔でそう願った。 アンナ「アリティアの遅攻にフースバルのラインはじわりじわりと押されていますね」 ニーナ「このまま黙っているチームとは思えません。油断はできませんよ」 マリク「(確かに押しているのはこっちだしリードしているのも僕達だ。だけど……攻め手が無い。困ったぞ…)」
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0ch BBS 2007-01-24