※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
銀河シュナイダー伝説11 〜大望篇〜
[368]森崎名無しさん:2011/11/11(金) 20:50:07 ID:??? 分岐ばかりでごめんなさい→ スペード2
[369]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 21:18:51 ID:5RexcNSw 分岐ばかりでごめんなさい→スペード2 ハートスペード 普通に上手に泳ぐ事が出来た。 ごぼぼぼぼ… 一瞬で視界は暗くなり、次の瞬間にはもう水の中。目をあけると、様々な人々が楽しそうに ながれるプールの底にいた。 シュナイダー(………) あまりに突然の出来事に起きる感情の空白…怒りに変わるまでの一瞬の間。 しかし、その間は永遠であり、怒りに変換されるよりもはやく、次の感覚がシュナイダーを襲ってきた。 エルヴィーネ(ひゃっほ〜) むぎゅ。 突き落とした瞬間、彼女もまた自ら落下したのだろう。というよりも彼女とて何の意味も無く 突き落としたわけではない。ごく僅かな可能性…もしかしたらシュナイダーが足を攣ったり して溺れるかもしれない可能性を考え、レスキューが必要かもしれない可能性を考えてはいたのだ。
[370]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 21:19:56 ID:5RexcNSw それはつまり落下しプールの底面についたシュナイダーを瞬間的に助けるため、小柄な体で彼に 密着した事を示していた。 シュナイダー「ぷは!」 エルヴィーネ「ふぅ、楽しかったね。やっぱりちょっとくらいスリルがないとね」 ほぼ同時に水面上に現れる二人。シュナイダーの筋肉質の腕に絡まるように彼女の柔らかい腕と 慎ましやかな胸が密着しており、どうしても意識がそこに集中してしまう。 シュナイダー「流石に今のは反則です」 自分だから良かったものの、他の人だったらどうするんです?とばかりに注意をする。 エルヴィーネ「そうね、ゴメンなさい。でもそのくらいの方が楽しいでしょ?」 悪気はないのだから許して?といわんばかりに明るくいいながら、プールの水流にまかされ2人は 流される。
[371]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 21:21:11 ID:5RexcNSw シュナイダー「………」 どうしますか? A.まあ、胸の感覚も楽しめたしこのまま一緒に流されようか。 B.ちょっと腕を動かしてもう少し彼女の感覚を楽しもう。 C.まあ、確かにスリルがあった方が楽しい、と答える。 D.馬鹿を言え。こんな子供っぽい奴とは付き合えるか! E.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[372]森崎名無しさん:2011/11/11(金) 21:22:01 ID:atXEBf5A C
[373]森崎名無しさん:2011/11/11(金) 21:36:03 ID:qbkCrBYw C
[374]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 22:43:46 ID:5RexcNSw C.まあ、確かにスリルがあった方が楽しい、と答える。 シュナイダー「まあ、確かにスリルがあった方が楽しい…かな?」 そう答えるシュナイダー。 エルヴィーネ「でしょ!!それじゃ、次行きましょうか!」 彼の言葉に一瞬だけ何かに驚いた彼女だったが、次の瞬間には表情をいつものものに戻すと そのままシュナイダーを連れまわしはじめる。 〜〜〜 エルヴィーネ「あ〜、楽しかった。子爵も面白かった?」 一日中遊びほうけた彼女は黒曜石の髪をタオルで乾かしながら小さなテラスでそう話しかける。 シュナイダー「……まあ程ほどに」 実は省略された言葉は『程ほどにきつかった』である。
[375]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 22:44:49 ID:5RexcNSw 体力的な面ではシュナイダーが圧倒的に有利なはずなのだが、彼女との遊びは終始イニシアチブを 取られており、彼女が1疲れる間にシュナイダーは5は疲れているという有様。ここまで振り回されると 文字通り暴れ馬にしがみ付くロデオが如しである。 エルヴィーネ「……ね、わかったでしょ。私を相手にすると疲れるわよ。」 突如始まったそれは、聞こえるか聞こえないか……いや、もしかしたらそれはシュナイダーに 話しかけているのではなく自身への独白なのかもしれない。 シュナイダー「…いや、そんなことは…」 と言葉を挟もうとするが… エルヴィーネ「いいの。ここからは独り言だから返事をする必要はないわ。」 頭を拭いていたタオルの所為で彼女の表情は見て取れない。
[376]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 22:46:02 ID:5RexcNSw エルヴィーネ「私ね、わかっているのよ。貴方が無理をして私に付き合っているって事。 私は結局何時だってこうなの。自分の心を守りたいから、自分の心に正直にいたいから、 だから自分の心をごまかすために他人にまで色んな無茶をさせるの。お父さんの為を思うのならば 本当はもっと早くに結婚をしなくちゃいけないし、私だって女の子なんだから家庭をもって、 自分の赤ちゃんを自分の手で抱いてみたいとも思う。でもね、怖いの。そうやって 自分が自分でなくなっていくのが。みんな変わっていったわ。みんな大好きだったのに、 みんないつの間にか貴族の社交界に出て、自分が煌びやかな世界で栄華を誇るんだ、って。 私にはそれがわからないの。みんななんでそうまでして出世をしたいの?みんなどうして そこまでしてスターになりたいの?」 いつの間にか彼女の座っている椅子にはほんの数滴の雫が零れていた。
[377]銀河シュナイダー伝説:2011/11/11(金) 22:47:10 ID:5RexcNSw エルヴィーネ「だから私は私であるために生きなきゃいけないの。他の友達の過去を忘れないように するために。……だから、私をお嫁にしない方がいいわよ。きっと本当の意味で私は貴方に心を開かない。 ただ自分を守るためだけに自分の好きなことをしちゃうだけなの。」 つまり、ここに来てシュナイダーをとことん振り回した事のは、自分はこういう女だから 諦めるならはやい方が良いと諭すための事であるようだった。 彼女は望んでいるのだ。本当は幸せな家庭を築きたいと、本当は誰かを愛したいと。 しかし、変化を好むはずの彼女自身が一番変化を恐れており、それが適わぬ夢である事も自覚している。 だからこそワザと今回の見合いの席を潰すような無茶な真似をしたのだ。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24