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11人の戦士たち
[289]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:08:32 ID:??? 剣崎は序盤の弱さが歴代屈指(多分素の良太郎を除けば最弱)な分、後半の強さが際立つのよね
[290]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:49:48 ID:??? >★隠しダンジョンは未クリアです→ スペードJ =★ >カイン「グングニルだ。 これも名のしれた名槍だぞ」 グングニールとどっちの表記が正しいんだろう ================================================================================================ 佐野「へぇ……」 少し自慢げにその槍を掲げるカインに、食い入るように槍を見つめる佐野。 刀剣類などに触った事など当然無い佐野も、しかし、そこは男の子。 子供の頃は棒きれを振り回して「これ剣の事な」とか言いながら遊んでいた事もある。 その磨き抜かれ光りを放ちつつも、数多の戦いを潜り抜けてきたように柄の部分に傷などが混じった槍は思わず見入ってしまう程美しく。 なるほど、金持ちが武器などをコレクションをしたくなる気持ちというものも、なんとなく理解が出来たような気がする。 佐野「すげーな……いや、俺、こんなの全然見た事ないからこんな事言っていいのかもわからんけど」 カイン「フ……本当に美しいものというものは素人が見てもそう感じるものだ」 霊夢「ちょっと佐野、くっちゃべってないでさっさと掃除しなさいよ……ってあら?」 無邪気に槍に惚れ惚れする佐野に、それを横目で見ながらせっせと手入れをするカイン。 そんな2人の背中に、いつまでも掃除をはじめた様子もなく話し声ばかりが聞こえた為。 佐野に業を煮やした霊夢の怒りの声がかかり……しかし、その声もカインの手元の槍が視界に入ると収まる。 霊夢「へー、高そうな槍。 売ったら幾らになるかしら?」 カイン「……売る気はないぞ。 少なくとも、これよりよいものがなければな」 霊夢「冗談よ冗談」 佐野「(なんか冗談に聞こえんかった……)」 そういえば最初に出会った時も賽銭がどうこう言っていたなぁと思う佐野を後目に。 霊夢は腕組みをしつつ、更に口を開く。 霊夢「で……まあ売る売らないは置いておいて。 あんた、それこの幻想郷でも使うつもり?」 カイン「無論だ。 この幻想郷にも魔物のようなものが存在するのだろう?」 霊夢「妖怪よ、妖怪。 で、その件に関してだけど……悪いけど、そういうのはあんまりこの幻想郷じゃ意味ないかもしれないわ」 カイン「……どういう事だ?」
[291]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:50:58 ID:??? この幻想郷に来て1日目、霊夢から説明があった「妖怪」と呼ばれるものの存在。 それはカインのいた世界における魔物のような存在に近い、人間を襲うものだった。 それに対する手段として、カインの中では当然ながらこの槍を持って戦うというものしか考えしかなく。 だが、これに霊夢は異を唱える。 霊夢「この幻想郷には弾幕ごっこっていう決闘法があるのよ」 カイン「弾幕……ごっこ?」 霊夢「正式にはスペルカードルールっていうんだけどね。 ま、要するに殺したり殺されたりをやめましょう。 弱い妖怪と強い妖怪の間にある格差をなるべく埋めましょう。 っていう考えから生み出されたものなの。 で、これが幻想郷じゃ結構流行ってるのよ」 スペルカードルール――幻想郷を語る上では外せない、幻想郷独特の決闘法である。 詳しく説明をすると長くなる為に要所だけを語るなら。 決闘者は互いにカードを持ち合い、その時々に応じて枚数を選択しカードの数だけ攻撃をする。 その攻撃を防ぎ、相手にどれだけ攻撃を当てる事が出来るかを競うのがスペルカードルールである。 カイン「……その弾幕というのは、話を聞いている限りだと魔法のようなものなのだろう? 俺には使えん……」 霊夢「別に弾幕を撃てなくても問題ないっちゃ問題ないわよ。 武器を使ってスペル宣言する奴もいるし。 肉弾戦主体の奴だっているしね。 まあどっちにしろ、この幻想郷で会う大体の妖怪ってのはそういうスペルカードを持った奴ばっかだと思うから……。 普通の戦闘なんかはちょっと意味ないかもね」 カイン「むぅ……」 これを聞いて、カインは少しだけ表情を曇らせた。 魔物とは倒すべきものという考えがあるカインの中では、どうしてもルールを守って妖怪と戦わなければならないという理屈に……。 理解は示せても、納得をする事が出来ない。
[292]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:52:23 ID:??? 霊夢「……まぁ、妖怪の中にも意思がある奴がいるって事よ」 カイン「……俺達の世界にも意思を持った魔物くらいはいたさ。 そして、俺はそいつらを殺してきた」 霊夢「それがここではルール違反ってだけよ。 ……安心なさい、あんた頑丈そうだから弾幕ごっこで負けても死なないだろうし。 そういうのを仕掛けてこない低級な妖怪なら、楽に返り討ちに出来そうだしね」 カイン「……なれるより他に無い、か。 それにそのルールとやらを強制される訳ではないのだろう?」 霊夢「ええ、避けたいなら避けても問題ないわ。 もっとも、物事を決める基本がコレだから使えないと結構不便だけどね」 カイン「なら十分だ。 その低級な魔物を相手に腕を振るえるなら問題ない」 しかし、続く霊夢のルールは強制ではないという言葉を聞いてようやくカインは晴れやかな表情を見せた。 もしもそれが強制なのだとすれば、弾幕ごっこというものに不慣れなカインでは。 格下の魔物――妖怪にも負けてしまう可能性というものがあったから。 そうでないのならば、何も問題は無いとカインは考える。 佐野「何の力も持ってない俺はどうしたらいいですかねぇ……?」 と、ここで口を挟んだのは戦う力も無ければ弾幕ごっこも出来ない佐野である。 これから先、この博麗神社から出る事もまたあるだろうに。 自衛の手段を何一つ持たないというのは、やはり心細く、恐ろしいものに思えた。 だが、これに対して霊夢は意外な返答をする。 霊夢「それならサッカーをすればいいわよ」 佐野「サッカーを?」 霊夢「言ったでしょ、この幻想郷ではサッカーも流行ってるんだって。 公式に定められたルールじゃないけれど、サッカーを使った決闘法もこの幻想郷じゃあるのよ」 それはスペルカードルールよりは頻繁に行われている訳ではないらしいが。 サッカーをする妖怪、サッカーを好む妖怪は最近はスペルカードよりもサッカーを使った決闘法をする事があるらしく。 スペルカードを持たず戦う力が無くても、サッカーの実力がある程度あればそれなりには安心が出来るらしい。
[293]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:53:31 ID:??? 佐野「へー、サッカーで妖怪を追っ払えるのか! やった〜!」 霊夢「でも低級妖怪はサッカーすら出来ないから、出会ったらパックンチョされるかもね」 佐野「駄目じゃないですか〜! やだ〜!!」 カイン「1人で出歩かなければいいだろう。 俺や他の奴を誘えばいい」 佐野「カインさんたちが守ってくれるんですね。 やった〜!!」 霊夢「でも律子やアイビスあたりは戦えもしなさそうだったわよね……剣崎も普通っぽく見えたけど……(あいつは何か隠してる気がする)」 佐野「やっぱり駄目じゃないですか〜! やだ〜!!!」 だが、結局それなりはそれなりレベルであり、サッカーが出来るからといって完全に安心は出来る訳ではない。 佐野は霊夢とカインの言葉に一々喜んだり嘆いたりしつつ……こうして日は暮れ、1日も終わりに近づいていくのだった。 ……… …… … そうして佐野が涙目になりつつ、掃除を開始してから数分後。 手入れを終えたカインは立ち上がると縁側を後にしようとし……その際、横にいた霊夢に声をかけた。 カイン「……あまり苛めてやるな、霊夢」 霊夢「あらお優しいわね」 カイン「騎士が戦えない者を守るのは当然の義務だからな」 霊夢「へー。 ……にしても、グングニルねぇ」 カイン「? どうした」 佐野をからかう霊夢に注意するも、霊夢は素知らぬ顔でそれを受け流し……。 逆にカインの持つ槍に視線を移しながらつぶやく。
[294]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:54:35 ID:??? 霊夢「いや……ただ、それと同じ名前のスペルを使う奴がいてね。 ちょっと思い出しただけ」 カイン「……ほう。 なんという名だ?」 霊夢「レミリア=スカーレット……紅魔館って場所に住むお嬢様よ」 カイン「女か……」 霊夢「しかも幼女よ。 ただ、人間じゃない……吸血鬼よ」 レミリア=スカーレット――紅魔館に住まう、吸血鬼の当主。 女であると聞いたカインは、やはり少しだけ表情を曇らせるも……。 続けて告げられた吸血鬼という言葉を聞いて、その口元に再び小さな微笑を浮かべた。 カイン「……そいつは強いのか?」 霊夢「スペルカードも、実戦も、サッカーもね。 ……また面倒そうな事考えてる顔ね」 カイン「フ……」 その微笑を見た霊夢は、げんなりした表情を浮かべながら肩を竦めるも。 カインはただ薄く笑み、居間へと戻っていくのだった。 カイン「(レミリア=スカーレット……俺と同じく、グングニルを使う吸血鬼、か。 ……一度手合せ願いたいものだ)」 ※カインと仲良くなりました。 ※カインがレミリア=スカーレットに興味を持ちました。
[295]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:55:36 ID:??? その後、掃除を終えた佐野は夕食の時間になると居間に現れ全員が食卓につくのを待った。 一同の様子を見ていると、しっかり水銀燈も配膳などの手伝いをしており。 これには佐野も良かった良かったとうんうんうなずき笑みを見せる。 そして、そんな佐野と対照的に表情が芳しくないのは今日、外に情報収集に出かけた者たち。 どうやら成果はあまり上がらなかったそうだが……まだ情報収集を始めて1日目。 そう簡単に出るものでもないだろうと、彼らは彼らで互いを慰め合っていた。 それからしばらくして全ての料理が出され、佐野達は全員揃っていただきますの号令をしてから食事を開始する。 佐野「ん……そういや霊夢ちゃん、今日、試合の申し込みに行ったんだよな?」 霊夢「ええ、そうよ」 佐野「なんてぇチームなんだ?」 霊夢「『1ボスチーム』よ」 佐野「い……1ボス?」 霊夢「1ボス」 食事中、佐野が気になったのは……やはり1週間後に試合を組むと言っていた霊夢が、どのようなチームと試合を組んだのかという事。 それについて霊夢は口の中のものを飲み込んでから返答するのだが……。 そのチームの奇妙とも珍妙と言える名前に、思わず佐野は聞き返してしまう。 佐野「……1ボスてどういう事なの。 なんのゲームなの……」 剣崎「なんだかふざけた名前だな」 霊夢「でもこれから先戦うチームも似たようなのばっかよ?」 律子「……どうしてそんな名前なの? 何か理由でもあるんでしょう?」 霊夢「基本的にこの幻想郷のサッカーチームってね、似た実力者ばかりで固められてる所があるのよ。 で、その中で1番弱いから1ボスチーム。 簡単でしょ?」 ユーノ「(そのチームの人たちはそれで納得してるんだろうか?)」 霊夢の説明を聞いても尚も納得できない佐野達ではあったが、まあ、あまり名前にばかり注視をしても仕方ないだろうと意識を改める。 佐野「(そうだ、名前は……気にはなるけれど、今はとりあえず置いておこう。 それより、今、気にするべき事は……)」
[296]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:56:41 ID:??? A.「そのチームって弱いって言ってたけど、具体的にどれくらい弱いん?」 チームの具体的な弱さを聞いてみる B.「そのチームって弱いって言ってたけど、長所くらいはあるんだろ?」 チームの長所を聞いてみる C.「もしかして2ボス3ボスと続いていくのか……?」 これから先の戦いについて予想をつけてみる D.「ところでそのチームには可愛い女の子はいるのかね?」 下心丸出しで聞いてみる E.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[297]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:57:43 ID:tWotV9Fw B
[298]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:00:14 ID:wcqqUrE+ B
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0ch BBS 2007-01-24