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11人の戦士たち
[292]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:52:23 ID:??? 霊夢「……まぁ、妖怪の中にも意思がある奴がいるって事よ」 カイン「……俺達の世界にも意思を持った魔物くらいはいたさ。 そして、俺はそいつらを殺してきた」 霊夢「それがここではルール違反ってだけよ。 ……安心なさい、あんた頑丈そうだから弾幕ごっこで負けても死なないだろうし。 そういうのを仕掛けてこない低級な妖怪なら、楽に返り討ちに出来そうだしね」 カイン「……なれるより他に無い、か。 それにそのルールとやらを強制される訳ではないのだろう?」 霊夢「ええ、避けたいなら避けても問題ないわ。 もっとも、物事を決める基本がコレだから使えないと結構不便だけどね」 カイン「なら十分だ。 その低級な魔物を相手に腕を振るえるなら問題ない」 しかし、続く霊夢のルールは強制ではないという言葉を聞いてようやくカインは晴れやかな表情を見せた。 もしもそれが強制なのだとすれば、弾幕ごっこというものに不慣れなカインでは。 格下の魔物――妖怪にも負けてしまう可能性というものがあったから。 そうでないのならば、何も問題は無いとカインは考える。 佐野「何の力も持ってない俺はどうしたらいいですかねぇ……?」 と、ここで口を挟んだのは戦う力も無ければ弾幕ごっこも出来ない佐野である。 これから先、この博麗神社から出る事もまたあるだろうに。 自衛の手段を何一つ持たないというのは、やはり心細く、恐ろしいものに思えた。 だが、これに対して霊夢は意外な返答をする。 霊夢「それならサッカーをすればいいわよ」 佐野「サッカーを?」 霊夢「言ったでしょ、この幻想郷ではサッカーも流行ってるんだって。 公式に定められたルールじゃないけれど、サッカーを使った決闘法もこの幻想郷じゃあるのよ」 それはスペルカードルールよりは頻繁に行われている訳ではないらしいが。 サッカーをする妖怪、サッカーを好む妖怪は最近はスペルカードよりもサッカーを使った決闘法をする事があるらしく。 スペルカードを持たず戦う力が無くても、サッカーの実力がある程度あればそれなりには安心が出来るらしい。
[293]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:53:31 ID:??? 佐野「へー、サッカーで妖怪を追っ払えるのか! やった〜!」 霊夢「でも低級妖怪はサッカーすら出来ないから、出会ったらパックンチョされるかもね」 佐野「駄目じゃないですか〜! やだ〜!!」 カイン「1人で出歩かなければいいだろう。 俺や他の奴を誘えばいい」 佐野「カインさんたちが守ってくれるんですね。 やった〜!!」 霊夢「でも律子やアイビスあたりは戦えもしなさそうだったわよね……剣崎も普通っぽく見えたけど……(あいつは何か隠してる気がする)」 佐野「やっぱり駄目じゃないですか〜! やだ〜!!!」 だが、結局それなりはそれなりレベルであり、サッカーが出来るからといって完全に安心は出来る訳ではない。 佐野は霊夢とカインの言葉に一々喜んだり嘆いたりしつつ……こうして日は暮れ、1日も終わりに近づいていくのだった。 ……… …… … そうして佐野が涙目になりつつ、掃除を開始してから数分後。 手入れを終えたカインは立ち上がると縁側を後にしようとし……その際、横にいた霊夢に声をかけた。 カイン「……あまり苛めてやるな、霊夢」 霊夢「あらお優しいわね」 カイン「騎士が戦えない者を守るのは当然の義務だからな」 霊夢「へー。 ……にしても、グングニルねぇ」 カイン「? どうした」 佐野をからかう霊夢に注意するも、霊夢は素知らぬ顔でそれを受け流し……。 逆にカインの持つ槍に視線を移しながらつぶやく。
[294]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:54:35 ID:??? 霊夢「いや……ただ、それと同じ名前のスペルを使う奴がいてね。 ちょっと思い出しただけ」 カイン「……ほう。 なんという名だ?」 霊夢「レミリア=スカーレット……紅魔館って場所に住むお嬢様よ」 カイン「女か……」 霊夢「しかも幼女よ。 ただ、人間じゃない……吸血鬼よ」 レミリア=スカーレット――紅魔館に住まう、吸血鬼の当主。 女であると聞いたカインは、やはり少しだけ表情を曇らせるも……。 続けて告げられた吸血鬼という言葉を聞いて、その口元に再び小さな微笑を浮かべた。 カイン「……そいつは強いのか?」 霊夢「スペルカードも、実戦も、サッカーもね。 ……また面倒そうな事考えてる顔ね」 カイン「フ……」 その微笑を見た霊夢は、げんなりした表情を浮かべながら肩を竦めるも。 カインはただ薄く笑み、居間へと戻っていくのだった。 カイン「(レミリア=スカーレット……俺と同じく、グングニルを使う吸血鬼、か。 ……一度手合せ願いたいものだ)」 ※カインと仲良くなりました。 ※カインがレミリア=スカーレットに興味を持ちました。
[295]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:55:36 ID:??? その後、掃除を終えた佐野は夕食の時間になると居間に現れ全員が食卓につくのを待った。 一同の様子を見ていると、しっかり水銀燈も配膳などの手伝いをしており。 これには佐野も良かった良かったとうんうんうなずき笑みを見せる。 そして、そんな佐野と対照的に表情が芳しくないのは今日、外に情報収集に出かけた者たち。 どうやら成果はあまり上がらなかったそうだが……まだ情報収集を始めて1日目。 そう簡単に出るものでもないだろうと、彼らは彼らで互いを慰め合っていた。 それからしばらくして全ての料理が出され、佐野達は全員揃っていただきますの号令をしてから食事を開始する。 佐野「ん……そういや霊夢ちゃん、今日、試合の申し込みに行ったんだよな?」 霊夢「ええ、そうよ」 佐野「なんてぇチームなんだ?」 霊夢「『1ボスチーム』よ」 佐野「い……1ボス?」 霊夢「1ボス」 食事中、佐野が気になったのは……やはり1週間後に試合を組むと言っていた霊夢が、どのようなチームと試合を組んだのかという事。 それについて霊夢は口の中のものを飲み込んでから返答するのだが……。 そのチームの奇妙とも珍妙と言える名前に、思わず佐野は聞き返してしまう。 佐野「……1ボスてどういう事なの。 なんのゲームなの……」 剣崎「なんだかふざけた名前だな」 霊夢「でもこれから先戦うチームも似たようなのばっかよ?」 律子「……どうしてそんな名前なの? 何か理由でもあるんでしょう?」 霊夢「基本的にこの幻想郷のサッカーチームってね、似た実力者ばかりで固められてる所があるのよ。 で、その中で1番弱いから1ボスチーム。 簡単でしょ?」 ユーノ「(そのチームの人たちはそれで納得してるんだろうか?)」 霊夢の説明を聞いても尚も納得できない佐野達ではあったが、まあ、あまり名前にばかり注視をしても仕方ないだろうと意識を改める。 佐野「(そうだ、名前は……気にはなるけれど、今はとりあえず置いておこう。 それより、今、気にするべき事は……)」
[296]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:56:41 ID:??? A.「そのチームって弱いって言ってたけど、具体的にどれくらい弱いん?」 チームの具体的な弱さを聞いてみる B.「そのチームって弱いって言ってたけど、長所くらいはあるんだろ?」 チームの長所を聞いてみる C.「もしかして2ボス3ボスと続いていくのか……?」 これから先の戦いについて予想をつけてみる D.「ところでそのチームには可愛い女の子はいるのかね?」 下心丸出しで聞いてみる E.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[297]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:57:43 ID:tWotV9Fw B
[298]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:00:14 ID:wcqqUrE+ B
[299]森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:02:05 ID:K5luJNjQ B
[300]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:33:45 ID:??? >B.「そのチームって弱いって言ってたけど、長所くらいはあるんだろ?」 チームの長所を聞いてみる ================================================================================================= 霊夢「長所ねぇ……」 どれだけ弱い弱いと言われても、長所の一つくらいはある筈だと佐野は考えた。 相手が幻想郷で最弱のチームと言っても、こちらだって殆どが素人の寄せ集め。 その長所に対抗する策を持っていなければ、コロッと負けてしまってもおかしくないのだ。 そう判断した佐野が霊夢に問いかければ、霊夢はしばらく考えた後……口を開く。 霊夢「……センターバックが優秀、ってくらいかしらね」 佐野「センターバック? 守備が優れたチームなのか?」 霊夢「ていうかそこしか見る所がないの」 佐野の問いに対する霊夢の答えは、センターバックが優秀である――というもの。 FWである佐野としては厄介極まりない話であり、思わず顔を顰めるつつ……。 それでも更に詳しい話を聞こうと、霊夢に続きを話すよう促す。 霊夢「1ボスチームのセンターバックはレティ=ホワイトロックっていう冬の妖怪なのよ。 まあ妖怪としての強さはそこまででもないんだけど……サッカーだとそのパワーを使ったディフェンスがやたらうまいわ。 一流にはちょっと及ばないけどね」 佐野「パワーディフェンスか……」 霊夢「タックル、ブロック、競り合い勝負にも強いわ。 後ろを守るキーパーもそこそこ強いし……。 あー……うん、素人の寄せ集めだと確かにちょっと厳しいかもね」 その続きで発覚した、センターバック――レティ=ホワイトロックのプレイスタイル。 それは佐野満が誰よりもよく知り、尊敬をする人物のそれとよく似ており……。 もしもその人物と同じ程の実力があるのだとすれば、決して侮れる相手ではないと考える。
[301]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:34:45 ID:??? 霊夢「あ、それと……」 佐野「それと?」 霊夢「なんか最近、新しく外来人をチームに加入させた……とか言ってたわね」 ユーノ「!? 僕たちと同じような人を……?」 更に霊夢はその話を続けていく中で、なんと1ボスチームは最近になって新たな選手を加入させたと説明をする。 これには佐野達も驚きを見せ……続いて、一つの疑問を抱く。 アイビス「それなら私たちがサッカーなんてしなくてもいいんじゃないの? 佐野だってそのチームに入れて貰えばいいだけじゃない」 剣崎「霊夢の話じゃチームメンバーがどこも一杯で加入させてもらえなかったんじゃないのか? どうなってるんだ、そこの所」 そう、先に霊夢が説明した事――どのチームも人数がいっぱいでメンバー募集を締め切っているというものがが真実ならば、 その外来人の新たな選手というものは存在する事がおかしい。 だが、この疑問はあっさりと解決をした。 霊夢「それは本当よ。 ただ、その外来人がここに来るのが早かったってだけ。 多分、あんた達が先に来てれば佐野だってそのチームに加入させてもらえてたわよ」 クーガー「俺達が遅い……? 俺達が……スローリィ……?」 霊夢の話によると、その外来人は佐野達よりも先にこの幻想郷に辿り着き。 1ボスチームの者と出会い、チームに加入をしたのだという。 霊夢としてもそこまで詳しく話を聞いていない為にどのような経緯で加入をしたのかは不明だが……。 もしも佐野がその外来人よりも早くこの幻想郷に辿り着いていれば、1ボスチームに加入が出来ていた事は想像に難くない。 レイ「いいじゃないか、別に誰がどこに入ろうが。 あたいたちはあたいたちでやるだけさ」 佐野「その外来人って人は俺達のチームに入ってくんねーのかな……? 目的は俺達と同じなんだろ?」 霊夢「そこまでは知らないわよ。 純粋にサッカーしたいからしてるだけかもしれないしね。 ま、交渉次第じゃない?」 果たしてその外来人とは一体どのような人物なのか……そして、レティ=ホワイトロックの実力とはどの程度のものなのか。 ……まだ幻想郷に来て2日目、あまりにも幻想郷の事を知らなさすぎる佐野にはどちらも予想がつかず。 漠然とした不安が胸中に漂うのだった。
[302]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:36:01 ID:??? 律子「ところで霊夢、チーム名はどうなったの?」 ダークドリーム「チーム名って何?」 ユーノ「僕たちの所属するチーム……サッカーチームの名前だよ」 それからしばらくして、話題は敵チームの情報から自チームの事――チームの名前へと移り変わった。 試合を申し込んできたという霊夢は、当然ながらチーム名を1ボスチームへと宣言している筈である。 しかし、ここまで佐野達はチーム名に対して一切何も発言をしていなかった。 そもそもサッカーをすると決めたのが昨日で、試合を申し込んだのが今日である為、そこまで考える時間が無かったのである。 霊夢「チーム名は私が独断で決めたわよ」 カイン「ふむ……まあどのような名であろうと、俺は構わんが……」 水銀燈「この私に相応しくないような陳腐な名前なら、ジャンクにしてあげる……」 佐野「で、なんて名前なんだ?」 霊夢「ええ、今日からこのチームの名前は――」
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0ch BBS 2007-01-24