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11人の戦士たち
[567]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 00:31:05 ID:??? >I.律子 ================================================================================ [ミーティング] 佐野「(ふぅむ……クーガーさんといいレイさんといい、どうもこのチームには常識人が足りん。 人間としての規格とかそういう意味で)」 午前中はクーガーと共にドライブをする羽目になり、 午後に入ってからはレイの無茶苦茶な身体能力を見せつけられた佐野。 色々と神経をすり減らした彼は居間でごろごろとしながら休息を取り……。 その横ではこのチームで随一の常識人と言える律子が何やら本を読んでいたのだった。 佐野「漫画とかでただの日常こそがかけがえのないものだとかよく言われるけど、 その気持ちがなんとなくわかった気がする。 日常ほんと大事」 律子「……話を聞く限りだとクーガーさんもレイさんも色々とぶっ飛んでるわね。 ま、どちらもこんな状況だと頼りがいがあるって思えるけど」 佐野「そりゃそうだが実際にクーガーさんとドライブさせられる身にもなってよりっちゃん」 律子「それは遠慮しておくわ」 寝転がりながら愚痴を呟く佐野に、本から視線を動かさぬまま適当にあしらう律子。 集められた10人と1匹の中で特に住まう世界もほぼ同じであり。 また、年齢も互いに高校3年生という同い年である事があってか、 お互いにあまり遠慮のない言葉をぶつけ合う。
[568]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 00:33:08 ID:??? 佐野「しかしなんだって俺達みたいなのがこんな所に集められたのかねぇ……。 クーガーさんやレイさんみたいな規格外に、ブースターや水銀燈みたいなそもそも人間じゃないのまでいるのに……。 俺なんかただの高校生だぜ? サッカー出来るくらいの」 律子「それがわかればサッカーをしなくても帰る方法だって見つかるかもしれないけれど。 ……共通点すら見つける事が難しいからね」 佐野「ぐむー……りっちゃん、そこはこうそのいかにも賢そうなメガネパワーでどうにかズバッと問題解決できんか」 律子「出来ません」 どうしてこの10人と1匹が幻想郷に誘い込まれたのか。 幻想郷入りをしてしばらく日が経ち、ようやく今の環境に少しずつ慣れてきた佐野のふとした疑問は。 しかし、律子の手によって今の段階では答えがまるで出せない、と切り捨てられた。 確かに律子の言うように生まれも育ちも世界も何もかもが違い過ぎ、共通点がまるで無い10人と1匹が。 何故こんな所に集められたのかなど、わかる筈もない。 律子「そもそも、誰かが意図してこんな場所に私たちを呼んだとは限らないし。 霊夢の言っていたように単に迷い込んでしまったと考えた方が可能性としては高いんじゃないかしら?」 佐野「うーん……でも霊夢ちゃんもこんな大勢の幻想入りなんて見た事無いとか言ってたぜ?」 律子「……言われてみればそうだったわね。 なら、単に迷い込んだというのは逆に可能性として低いのかしら?」 佐野「……そもそも共通点って言っても、俺達互いの事まだまだ全然知らないからな。 もしかしたらなんか思わぬ共通点とかあるのかもしれん。 みんなお尻にアザがある、とか」 律子「……佐野君はあるの? アザ」 佐野「……ごめん、無い」 霊夢の発言をもとに、やはり自分たちがこの幻想郷に入った経緯はおかしいと意見し、律子に関心を持たせた佐野だが。 その直後に失笑物の例えをした事で上げた株をすぐ落とすという真似をしでかす。 とはいえ、それでも思わぬ共通点があるかもしれないという佐野の意見自体は間違っているものと思えなかった為か。 律子はようやく本から視線を外し、メガネを一度クイと上げながら佐野に顔を向ける。
[569]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 00:34:15 ID:??? 律子「思えば私たちも簡単な自己紹介くらいしかしてないものね」 佐野「うん。 俺、りっちゃんの事、名前と年齢しか知らんぞ。 まあ俺もあんまり自分の事は話してないが」 律子「私も佐野君の事は名前と年齢、あとはサッカー部でインターハイまで行ったって事くらいしか知らないわね」 幻想入りをしてまだ4日目。 10人と1匹の中では一番気軽に声を掛けあえる仲とはいえ、当然佐野も律子も互いの事を詳しく知っている訳ではない。 今後ここで生活をしていく上でも、改めて自己紹介をし合う必要性があるかもしれないと考えた佐野は。 まず自分から律子に対して質問をする。 佐野「りっちゃんは何か部活とかしてなかったのか?」 律子「残念だけど部活動は何もしてないわよ。 仕事で色々忙しかったしね」 佐野「仕事? りっちゃん高校生だろ? 仕事してるのか?」 律子「ええ。 ……さてここで問題です、元の世界で私は一体どんな仕事をしていたでしょうか?」 (BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm730161 36:00〜) A.「その服を見ればわかる。 コンビニのアルバイトだろ? からあげくん下さい」 B.「簡単な事務の仕事とか? なんかそういうイメージが強い」 C.「高校生の仕事ねぇ……。 まさかアイドル……とかじゃないよな」 D.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[570]森崎名無しさん:2012/01/15(日) 00:36:09 ID:CKKb2d1Y C この時点ではやめているだろうという推測のもと、あえて緑色のサイリウムを振る
[571]森崎名無しさん:2012/01/15(日) 00:37:43 ID:/jAJRn6w C
[572]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 01:29:04 ID:??? >C.「高校生の仕事ねぇ……。 まさかアイドル……とかじゃないよな」 ========================================================================= 何かのアルバイトかと佐野は思ったが、しかし、それなら仕事ではなくアルバイトをしていると言っていただろうと考える。 であるならば、コンビニでのアルバイトなどは無いだろう……と判断。 しかし、それなら一体どんな事をしているのか佐野はとんと考え付かなかったのだが……。 もしかしたら、という半ば賭け同然の思いを持って律子に問いかけた。 佐野「高校生の仕事ねぇ……。 まさかアイドル……とかじゃないよな」 佐野としても、これは半分冗談に近い発言であった。 何せ佐野にとって、TVに映る芸能人というのは正に雲の上の存在のようなもの。 その中でもアイドルなど、女の子にまるで縁のない生活をしてきた佐野にとっては、 雲の上どころか成層圏余裕で突っ切ってるような存在なのだが……。 律子「あら、話した事あったっけ?」 佐野「へ!?」 律子「……ああ、その反応を見るに、ただ適当に言っただけなのね」 佐野「……あの〜、りっちゃんさん? その口ぶりからすると……?」 律子「765プロ所属、秋月律子18歳。 一応アイドル、やらせてもらってます」 佐野「な……なっ!? なんだってーーーーーーーーーーー!?」 瓢箪から駒。嘘から出た真。 よもや本当に律子がアイドルだとは思っていなかった佐野は、この律子の発言に思い切り驚き……。 当然ながら律子はこれを見て少しイラついたように睨みを利かせ。 両腕を引いて身振りを交えながら口を開く。 佐野「(あっ、ギュッてした!)」 律子「あのねぇ……そりゃ私だって自分のルックスくらい自覚してるけど、そこまで驚くのは失礼じゃない?」 佐野「うぐ……あ、どうも、すみません。 でもほら、アイドルなんて俺の中じゃ本当、生で拝める人とかじゃないから……」 律子「それはまぁ……わかるけど」
[573]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 01:30:44 ID:??? 律子も決して不細工という訳ではなく、むしろ綺麗で整った顔立ちをしている少女である事に違いはない。 だが、ここまでフランクに会話を交わしたり冗談を言い合っていたその相手がアイドルだとは佐野は露程にも思っておらず。 そんな相手がいきなりアイドルだと宣言をしては、驚いてしまうというのも無理からぬ事。 それは律子も重々承知なのか、しばらくするとフッと息を吐いて怒っていた顔を一転させ、笑みを見せる事となる。 律子「……ま、気持ちはわからないでもないわよ。 佐野君も、サッカーで全国有数の選手とはいえ……一般人には変わりないんだしね」 佐野「お、おう……じゃなくて、はい……」 律子「……何で敬語になるのよ」 佐野「いやなんかこう、緊張して……あ! これアレじゃね? ヤバくね!? そんなアイドルの人がこんな俺みたいなイケメンと一つ屋根の下で共同生活とか即フライデー級だろマスコミ的に考えて!!」 律子「ここに悪徳さんはいません。 別に佐野君とだけ生活している訳じゃありません。 あと佐野君はイケメンじゃありません」 佐野「酷いッ!?」 とはいえ、佐野としてはこうなってはどうしたらいいものかわからない。 目の前で先ほどまで話していた少女が実はアイドルだとわかったのだから、その混乱ぶりや大変なものである。 これを見て、律子は今度は呆れたようにため息を吐き……。 律子「とりあえず落ち着きなさいよ。 別にアイドルっていったって普通の人間には違いないんだし。 それこそクーガーさんやレイさん、ユーノさんに比べれば大した事ないわよ。 敬語だって使わなくていいし、今まで通り接して頂戴。 幻想郷じゃアイドルなんて肩書き、何の意味も無いんだろうし」 佐野「う、うー……」 A.「わ、わかった。 普段通りでいいんだな……」 B.「いやそんなアイドル様にため口なんてとてもとても……」 C.「落ち着け、クールになれ佐野満。 りっちゃんがアイドルなんてやっぱり考えてみればおかしい。 やっぱコンビニの店員だろ」 D.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[574]森崎名無しさん:2012/01/15(日) 01:31:46 ID:0v64fchE A
[575]森崎名無しさん:2012/01/15(日) 01:32:10 ID:Mwt2Ss5A A
[576]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/01/15(日) 01:35:15 ID:??? 遅筆がどうにも治りま千円。 もうちょっとペースアップしたいのですが本日はひとまずここまで。 続きは明日以降書かせていただきます。 それでは、お疲れ様でしたー。
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0ch BBS 2007-01-24