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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
[168]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:21:48 ID:??? パコン ペチン コルコバード丘のキリスト像を想わせる雄大な構え… ……というか、どうみてもそのレプリカである石像がボールを撥ね返すのだ。 …というか、ドライブシュートが石像に当たって撥ね返っただけ。 ストラット「ナイスだレナート、突っ立ってるだけだがポストよりマシだぜ!」 レナート「………」 彼…いや、コレはレナートと言った。 その名はラテン語のレナトゥスに由来し、再生 (reborn)…或いは王(rey)と誕生(nato)を意味する。 故に想像は易かろう…即ちコレはブラジル国民から聖人の生まれ変わりと認識されており、GKとして FIFAに正式認定されている、世界で唯一無二の石像でもあった。 スタンド能力を与えるとか、そーゆー事実はない。 ちなみにサンパウロ市では名誉市民として登録されていたりする。 (※健常者が書いた文章です。) トニーニョ「クソっ、流石レナート…シュートが引き寄せられていく気がする。」 ネイ「ああ、やけに高確率だ…今日は御利益のある日らしいな。」 森崎「クソっ、レナートめ…! オレの寝釈迦以上に神々しいとは許すまじ!!」 バンビーノ(見てない…オレは何も見なかった。) (※スレ主はストレスで少しおかしくなりました。)
[169]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:23:02 ID:??? 意味は不明であるが、ともかくとしてパルメイラスの攻撃は通じる気配を見せない。 このまま流れはサンパウロへの一方通行になるかと思われた… …が、その流れが変わったのは、後半29分のこの場面からである。 ペペ「今度こそってやつだっ!!」 ザシュッ ブランコ「げぇっ、また…!!」 アレクセイ(クッ!) 何度目か判らないペペのサイド突破が、ブランコの甘い守備を再び振り切りつつあった。 これに対して痺れを切らしたアレクセイがペペに向かおうとする。 しかし… 森崎「行くなティアーゴ、中が空く!! それに…」 アレクセイ「!」 ゴール前の守備が手薄になる事も当然の理由にはなるだろう。 だが森崎がここでティアーゴを窘めたのは、もう一つの理由の方が大きかった。 森崎「いい加減、テメーのケツはテメーで拭かせろ! なあ! 見せてみろよオルテガァッ!!!」 ブランコ「!!」 パルメイラスの守備の柱は森崎とアレクセイであり、他のDF等は二人に比べれは大分劣る…それはいい。 だが頼りになる存在である二人を最初から当てにし、自らのプレイを縮み込ませているようでは困るのだ。 たとえ一歩二歩劣っていようが、必死なプレイはチームを一つの目的へと向かわせる。 全員が必死になる事がチームを一体し…そう、グルーブ感のような物をもたらし、それが大きな勢いとなる。 故にこそ、闘いの中においては味方に対しても甘さを排さなければならない。
[170]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:24:21 ID:??? ・・・これが、森崎がブラジルにて…いや、パルメイラスで得た最たる物であった。 思い返してみれば、それはかつての南葛が持っていた強さと同種の物である。 森崎は本能で行ってきた自身の行動を、ブラジルでは論理として理解したのである。 …ただ逆に言えば、これを理解して受け容れなければ、翼のサンパウロとは闘いにならなかった経緯を意味している。 ブランコ「ふんぬーーー!!!」 ペペ「ウゲッ!? 抜いたのに、おま…」 ザシュウウウッ!!! 森崎の苛烈な檄に応えるかのように、強引に態勢を立て直してタックルを繰り出したブランコ。 この二段タックルが、クロスを上げようとしていたペペのボールを見事に刈り取った。 森崎「ほれ見ろ、やりゃあ出来んだよ!」 ブランコ「も、モリサキ・・・へへ。」 森坂「オラオラ、もっとライン上げてけティアーゴ! キーガンも! テメーらの後ろにもう一人いる事を忘れんじゃねえぞ!!!」 トニーニョ「・・・ったく、これだ。」 アレクセイ「1点取られといて調子にのんじゃねーよ。(・・・とは言っても)」 キーガン(・・・モリサキが2点以上取られる姿はここ1年見ていない。) アレクセイ「よし、守備ライン上げてくぞ! 押し返せ!!!」 パルメイラスの守備が高くなり、戦術云々ではなく中盤圧縮によりプレスが効き始める事となった。 これによりペペの突破が通用しなくなり、サンパウロのリズムが徐々に狂い始める。 そんなサンパウロはミドル距離からのシュートで攻め立てようとするが・・・
[171]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:25:44 ID:??? 翼「フライング・ドライブシュートだあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 ストラット「メガロゾーンシュートおぉぉぉぉっ!!!!」 森崎「そう何度も決めさせて堪るかぁぁぁぁっ!!!!!!」 バンビーノ「こ、これは・・・」 少年サポーター「これがモリサキの粘りだよ! 1点は奪われても、それ以上は許さない・・・ 追い詰められれば追い詰められるほど、動きがどんどん良くなるんだ!!」 バンビーノ(確かに・・・このプレッシャーに心折れるどころか、確実に反応が鋭くなって・・・ 驚異的な勝利への執念と認めざるを得ないか・・・?) 獅子奮迅と言いたくなる程に止めまくる森崎の姿。 いつネットを揺らされてもおかしくない程のシュートの嵐に対し・・・ サポーターすらも、スリルを愉しむかの如く熱狂を増していく。 少年サポーター「いいぞー! これがボク達のSEパルメイラスだっっ!!!」 そして後半43分・・・この試合に来るべきクライマックが訪れる。
[172]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:27:08 ID:??? 森崎「っしゃあ!! ここしかねえ!!!」 ダァッ! ネイ「ここしかねえ、じゃねーよ!!」 トニーニョ「博打を打てるカードじゃないだろう!!」 1−1という膠着を最後の最後で打破する為、森崎が再びのドリブルを敢行した。 残り体力もほとんど無く、完全に一か八かのギャンブルだったのが実情だったろう。 顔の形を変えるくらいに驚き、ツッコミを叫ぶフィールダーの様子からも、それは明らかだった。 オルヘス「アホかっ、早く出せ!!」 森崎「判ってるっつーの。」 チラッ オルヘス「あん・・・?」 パスの体勢に入った森崎が一瞬だけ視線をスタンドに移した。 これをオルヘスが見逃さなかったのが試合の決め手だった。 オルヘス(い、イリアーヌ・・・!? あの目! あの表情!) 森崎の視線の先には一人の少女の姿があった。 彼女は森崎に視線を返す・・・どころか、ずっと森崎の事を見詰めているのが判った。 それだけではない、頬は紅潮し、視線は羨望を飛び越した何かを雄弁に語っているではないか。 オルヘス(そいつが意味するものわああああ!!!!) 彼女にぞっこん愛ラブジュテームだったオルヘスは、その瞬間に血の涙を流した。
[173]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:28:20 ID:??? ヒュルルルル・・・ バコォッ!!! オルヘス「ぶひっ!!!」 森崎「おい、何やってんだオルヘス! お望みのパスだってのに!!!!」 いつの間にか森崎が出していたパスが、この状態のオルヘスの顔面に見事にヒット! 憐れこぼれ球となり、パルメイラス最後のチャンスはこれにて潰え・・・ オルヘス「ざけんなあぁぁぁぁぁっ!!!」 ペペ「うわっ!?」 バビントン「何だ、こいつの気迫・・・!」 森崎「あり?」 いや、潰えなかった。 フォローに行ったバビントンらを押し退けて、オルヘスが自らのミスを自らフォローしたのだ。 サポーターはこの珍プレーに対して反応を困らせたが・・・事態はこれで終わらない。 オルヘス「許さねえ」 ブツブツ そのままドリブルで攻め上がるオルヘス。 ネイ、トニーニョらも最後のチャンスとばかりに同調し、前線へと駆け上がる。
[174]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:29:57 ID:??? トニーニョ(よしっ!) ネイ(来い、ガイアーナ!) アマラウ(フンッ、跳ね返してやるわ・・・!) ドトール(身の程を知れ・・・) 当然ながら自分達へのラストパスを予想し、然るべき位置に走り込むトニーニョ達・・・ また彼等に来る事を予測し、こちらも万全の守備位置を確保するアマラウ達・・・ 全てが観客にとって重大なフェイクとなってしまった。 ボゥ・・・・・・・・・ ドリブルをしているボールに森崎の顔が浮かび始めるオルヘス。 流れる血の涙が見せた幻覚・・・だがそれが、オルヘスに力を与えた。 オルヘス「オレの血の涙を・・・飲んでみろおぉぉぉぉっ!!!!」 森崎(誰が!?) ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォッ!!!!! トニーニョ(シュートじゃない!?) 石崎「その位置からかよぉ!?」 ラストパスは放たれなかった。 放たれたのはオルヘスのランニングシュートだったからである。
[175]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:31:17 ID:??? 守備の意表を突いたそのシュートは、DFの隙間を次々にすり抜け・・・ ドシュッ!!!! オルヘス「名付けてブラッディー・ティアーズシュート・・・またの名をモリサキ・キリングショット。」 サンパウロのゴールネットに突き刺さってしまったのだった。 試合終了直前、勝敗を決める2点目をパルメイラスが遂に奪ったのである。 殊勲の追加点を上げたオルヘス・・・ 彼を祝福に行ったパルメイラスメンバーが、その異様な様子にドン引いたのはここでは記さずにおく。 (オルヘス「次はテメェーの番だ、モリサキ・・・!!!」) そして・・・ ピッ ピッ ピイイイイイイイイイイイッ!!!! ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!! チャーリー「試合終了ーーーッ!! パルメイラス、今回のショキ・ヘイを制したのはパルメイラスです!! 最終スコアは2−1、しかも試合終了直前まで1−1という互角の激戦でした!!」 「いいぞパルメイラスーー!」「ネイー!サイコー!!」「モリサキ、お前達ならやれるぞーっ!」 「・・・・最近押され気味じゃね?」「選手達の出来はいいのに、あと一歩・・・」「つかパルメの奴等の執念がさ・・・」
[176]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:32:18 ID:??? チャーリー「さて、この代に変わってからのショキ・ヘイの戦績は、これでパルメイラスの3勝4敗2分・・・ 今年に入ってからは1勝1分ですからね、どうやらパルメイラスの勢いは本物と見て間違いないようでしょう。 来年に開催される全国規模のカップ戦・・・リオカップでは、名門サンパウロだけでなく古豪パルメイラスの 活躍も期待出来そうです。 是非とも他州の強豪チームに実力を見せ付けて欲しいと思います。」 実況も締めに入っており、今日の熱戦もこれで幕が下りようとしている。 両チームの選手達は対照的な面持ちでフィールドを去り、サポーター達も同様だった。 そんな中、結局最後まで試合を観てしまったバンビーノは、未だ席から立てずにいた。 バンビーノ(血が沸騰するような物を見せられてしまったな・・・) 彼は興奮を覚えていた。 カルチョをしたいという欲求を覚えていた。 数多の事情から、と心に躓く物の少なくないブラジル訪問・・・しかし、それを吹っ切らせる物が確かにあった。 恨み辛みの深い親友ストラットとの一方的な邂逅は、自分にとって有用な時間であったと断言出来そうである。 バンビーノ(さて、良い試合を観たお陰で気分がハイだぞ。 これからどうしよう。) A 「ではホテルにチェックインしに行くとしよう」 B 「このままサンパウロの控え室へ特攻だ!」 C 「スタジアムとその周辺を少し練り歩いてみよう」 D 「ではイタリア人らしくナンパでもしに行くか」 E そ の 他 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[177]森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:34:41 ID:ShYviHN6 C スレ主の情熱(主にオルヘスとレナートに対する)は伝わったw ゲーム的にはむしろ不利になったかもしれないけど、いいJOKERだったねw
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0ch BBS 2007-01-24