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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
[372]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:35:58 ID:??? 三杉は五体満足の身体でサッカーをプレイし、世界トップクラスの選手… シュナイダー、ピエール、ディアス、翼、そして森崎などと真剣勝負する為にイタリアへとやってきた。 フィオレンティーナというのは、その目的の過程として腰かける事になったチームに過ぎない筈だった。 しかし今の彼は『フィオレンティーナは死んだ』という意の言葉に激しいショックを受けていた。 片桐「それでは失礼する、気が変わったらいつでもここに連絡してくれ。」 そう言って名刺を差し出すと、片桐はようやく席を立った。 現状でこれ以上に話す事、もしくは聞かれる事はどうやら無いと判断したのだろう。 三杉も無言で立ち上がり、片桐をクラブオフィスの入口まで見送る。 チラリと時計を見ると、間もなく13時半になろうという所だった。 三杉(…もうすぐ午後の練習か……。) 心が半分抜けたような状態で、それでも切り替える事を求められている。 それがキャプテンとしての務めであるゆえに。
[373]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:37:43 ID:??? 先着で ★グラウンドに行かなくちゃ…→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 ???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」 《スペード、クラブ》 何事もなくグラウンドへ 《JOKER》 ???
[374]森崎名無しさん:2012/02/20(月) 14:42:36 ID:??? ★グラウンドに行かなくちゃ…→ ダイヤ6
[375]森崎名無しさん:2012/02/20(月) 16:43:28 ID:??? ほぼ無職の選手を召集して、飯も食えなくなる可能性を この男は考慮してないんですかね……?(疑問)
[376]森崎名無しさん:2012/02/20(月) 16:47:36 ID:??? 導いてくれる大人…新しい監督・コーチが必要かな
[377]森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:18:54 ID:??? 日本に戻ってきて就職か実業団入りが前提なんじゃない?
[378]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:41:12 ID:??? >>375 これって質問ですか? 意味が分からないので考慮してないと思います。 知見がないというか勉強不足ですみません。 >>376 大人の存在は重要ですよね。 >>377 どんな決まりでそうなるんでしょうか… 済みませんが解っていないのでアドバイスをお願い致します。
[379]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:42:12 ID:??? グラウンドに行かなくちゃ…→ ダイヤ6 《ダイヤ》 ???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 手荷物を回収してオフィスの外へと出ようとする三杉…無論、午後の練習に向かう為だ。 しかし今日の事で心はこれまで以上に沈んでおり、それは表情にも表れている。 思わず何事か心配を向けたくなるような今の三杉だが、その彼に声をかける人物が居た。 ???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」 三杉「あ……ジャーニ評議員。」 甲高い特有の声色、偉そうだが何処となく愛嬌を感じさせる口、薄い色のサングラス… エムスカ・ジェニオ・ジャーニ・ラピュタ評議員、フィレンツェのスポーツ行政責任を担う人物であった。 彼は単なる地方名士というだけでなく、トレイゼや市長と共にヴィオラ結成の為に中心となって動いており… 特に新会社フィオレンティーナ1926フロレンティア$ン立の際には私財を投じた人物であった。 その経緯ゆえ、彼は現状ヴィオラで仮オーナーという立場となっている。 しかしながら一役人の彼がチーム運営出来る程の資産を持っている筈もなく… 目下スポンサー、新パトロン、本オーナーとなってくれる者を公募中の立場にあった。
[380]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:43:30 ID:??? エムスカ「…という訳だ。 諸君、お分かり頂けたかね?」 三杉「あの…誰とお話ですか、評議員?」 エムスカ「細かい事を気にしてはいかんよ、キャプテン。 …ところで随分と表情が暗いようだが? これから練習しに行こうと言うのだろうが、それでは元も子も無くしてしまうよ。」 三杉(練習に行くって判ってるじゃないか…) 得も言われぬメタな空気に三杉はジト目を禁じ得ないが… しかしこの人物は間違う事なき名士、フィオレンティーナを愛する市民にとって恩人と呼べる存在なのは疑いない。 …と、ここで三杉の頭に突如として思い浮かぶ事があった。 現在の状況を顧みて、エムスカ・ジャーニ氏に是非とも聞いておきたいと感じる事が生まれたのだ。 それは… 三杉「評議員……何故、ヴィオラ設立に私財を投じたのですか?」 エムスカ「何故…? はっはっは、公的資金を使う訳にはいかなかったからな。 そんな事をして下手を打てば…見ろ、市民の血税がゴミのようだ!」 三杉「あ…はぁ、判りますが…そうではなく、何ゆえ評議員個人がそこまでするのかという事です。 先ほど言われました…『フィオレンティーナは消滅した、それが世界中のサッカーファンの認識だ』と… 僕はそれを否定する事が出来ませんでした。 これから先どれだけ頑張ろうとも、ヴィオラがフィオレン ティーナとは違うんだって……そう考えます。 投資だとしても回収の目もないですし・・・」 エムスカ「ふむ、なるほど……。」
[381]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:44:36 ID:??? ここまで話したところでジャーニ氏はようやく腕を組んだ。 三杉の疑問の意図を理解したと言う事であろう。 しかし彼は直ぐに口許を上げてニヤリと笑み、質問へと回答するのだった。 エムスカ「私はフィオレンティーナがオーナー・・・即ち企業の物だとは思っていなかった。 フィオレンティーナはフィレンツェの物、フィレンツェに住む人々の共有財産だと思っていたのだよ。 ま、言うなればフィレンツェ市民の心の拠り所と言っても良い…当然私にとってもな。」 三杉「心の拠り所…共有財産ですか…。」 エムスカ「我々はフィレンツェに生きる者として、都市の伝統と歴史…その精神を受け継いでいるのだ。 喩えオーナーが変わろうが、喩えチームの名が変わろうが、我々が伝統の灯を絶やさねば… 我々が愛し、サポートし続けられるならば、このチームは立派なフィオレンティーナなのだ。」 三杉「精神を受け継いでいる…ですか。 (そう言えばトレイゼさんも言っていた…受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならないと。)」 ジャーニ氏の言葉は力強く、三杉は不思議と心が軽くなっているのに気がついた。 自分は所詮余所者、外国人に過ぎない…しかし『フィオレンティーナは消滅した』という言葉にはショックを受けた。 それは三杉にとって経験した事の無い不思議な感覚だった。
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0ch BBS 2007-01-24