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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
[670]森崎名無しさん:2012/03/05(月) 17:04:35 ID:??? そういえばもうそんな時期か 今年こそ昇格できるかなあヴォルティス 色々思うけれど何処でもスポンサーは大事だよね、うん
[671]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 00:05:31 ID:??? 時間が過ぎるの早すぎ…結局更新も遅れに遅れてこんな感じです。 サッサと進めて行きましょう。 ============================================= 現在… カンピオーネというチームのオーナーはナムリス・ユブンタイが担っていた。 彼が選手兼オーナーとなった…それ以外にカンピオーネの内部に変化は何もない。 いや、トーマス・ヘルマーが新メンバーとして紹介がされたのは変化と言って良いか。 それからジョアンが人前に姿を現さなくなった。 とは言っても監督職は依然として彼の物であり… 試合に関するフォーメーション、指示についてはユブンタイを通じて選手達に告げられている。 本当にそれがジョアンの指示なのかどうか確認する術はないが。 カンピオーネはフィオレンティーナとのテストマッチ以来、他に数多くの非公式テストマッチをこなしていた。 FCナポリをはじめ、パレルモ、レッジアーナ等のセリエA〜Bのトップチームと闘い… イタリアを離れてアフリカ、中東諸国を巡り、各地で用意させたナショナル選抜チームと闘い… そのどれもに圧倒的な強さを以って勝利を手に入れて来ていた。 イスラス、ディッテンベルガ、ついでにヤベッチュなどのメンバー離脱があり… そしてオーナーの死という環境の変化があったものの… その強さはフィオレンティーナと対した時から更に凶悪な物と化していた。
[672]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 00:06:34 ID:??? カンピオーネのメンバーの半分程は、まだ欧州諸国のクラブに籍を置いている。 9月半ばからはトップ、2軍問わずリーグ戦が開戦となるため、 該当する選手はこの遠征が終われば帰国しなければならない。 そして丁度、この日のUAE選抜チームとのテストマッチが遠征の最終戦であった。 選手達は試合後にスタッフから労われつつ豪勢な寄宿ホテルへと戻って来た。 このホテルはユブンタイの関連施設との事で、遠征が今日で終わりと言っても所属クラブチームの休暇が終わる 8月末までの滞在が自由に許されている。 しかし一部の者を除き、選手達は早速荷物をまとめ始めていた。 彼等は今のチームの在り方を決して善しとしてはいない。 選手達の多くにとってはジョアンこそがチームの在り方を決める存在… 長年コーチとして導いてくれたジョアンの下にこそ集ったのだ、という意識がある。 故にこそユブンタイ如きに提供されたリゾートに長居し、享楽に身を委ねるつもりは更々無い。 むしろ解散後に得られる僅かな自由で何が出来るか≠フ方が、彼等にとっては肝心であると言えた。
[673]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 00:07:36 ID:??? 当然ながらタブリス・フィッツウォルタもそう考える選手の一人だった。 彼は早々と荷物の整理を終えており、夜にでもイタリアへ帰国する気でいた。 チームメイトであるレビタンも彼に付き合うと約束しており、二人分の航空券も既に予約済みだ。 今は試合の汗と付着した砂を落とす為に浴びていたシャワーから出たところ。 既にこの地でやる事など何もなく、待ち合わせの時間を待つだけであった… コンコン フィッツウォルタ「はい、鍵は開いているよ。」 同じように暇を持て余しているレビタンが訪ねて来たのだろうと、フィッツウォルタは軽く応答した。 ドアが開き、独特の訛りが抜けないレビタンの声が聞こえてくるものと思ったが… 先着で ★誰ですか、名を名乗れー→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ》 誰も居ない 《ハート、スペード》 ヘルマー 《クラブ》 ミルチビッチ 《JOKER》 ジョアン
[674]森崎名無しさん:2012/03/07(水) 00:08:07 ID:??? ★誰ですか、名を名乗れー→ ハート4
[675]森崎名無しさん:2012/03/07(水) 00:10:57 ID:??? >イスラス、ディッテンベルガ、ついでにヤベッチュなどのメンバー離脱があり… 矢部ッチュはついで扱いですかーw
[676]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 01:15:45 ID:??? >>675 いいんです、彼には特別な出番があるはずなんですからw ============================================= > 誰ですか、名を名乗れー→ ハート4 > 《ハート》 ヘルマー ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ガチャリ ヘルマー「ぃようっ」 開いたドアからズケズケと侵入してきたのはレビタンではなかった。 一度聞いたら耳に暫く残る関俊ボイス、わざと冗談めいたような軽い口調… 長めの一本おさげを垂らした姿に見間違えが起こる筈は無かった。 フィッツウォルタ「またお前かヘルマー…」 ヘルマー「顔を見るや否や渋い顔をするのは少し冷た過ぎやしないかい?」 フィッツウォルタ「悪いがボクはお前達≠ニ馴れ合うつもりはない。」 ヘルマー「へぇへぇ…オレが悪ぅございました。(一緒にされのは心外極まりないんだがなぁ。)」
[677]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 01:16:50 ID:??? 存外に扱われた事に、ヘルマーはまたもわざとらしく肩をすくめる。 内心では全く違う事を考えていたが、フィッツウォルタがそれを知る筈もなく… 自ら彼に多くを明かす事も不可能な現状、味方を作りたいと近付いても取り付く島がないと言ったところだ。 ヘルマー(やれやれ、最初から奥の手を出すしかないってのもねぇ…) 苦笑しつつも他に手は無い故に仕方がない。 ヘルマーは懐から二枚の封筒と紙きれをそれぞれ取り出し、フィッツウォルタの方へと差し出した。 フィッツウォルタ「…何のつもりだい?」 ヘルマー「まっ、取り敢えずメモだけでも目を通してくれないかねえ?」 フィッツウォルタ「………」 メモに書かれていたのは『ジョアン・ウェンガー』という文字だった。 フィッツウォルタは目を丸くし、慌てて筆跡を記憶から呼び戻す。 そして彼はすぐに理解した…これが間違いなくジョアン監督のサインであるという事を。
[678]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 01:17:53 ID:??? フィッツウォルタ「何だこれは…」 ヘルマー「残念ながら詳しい事は言えない…オレにも事情があるんでね。 けど、このメモと手紙は確かにオレが託された物。 そしてオレはこれをお前さんに託したいと思ってるんだな…もう一つ、これと一緒に。」 そう言ってヘルマーはもう一通だけ封筒を取り出し、そしてフィッツウォルタの目の前に差し出した。 エア・メールの宛先はフライハイトと成っているが…フィッツウォルタにとっては知らない名であった。 ヘルマー「必ずローマの郵便局から出してくれ。」 フィッツウォルタ「……何のつもりだ?」 ヘルマー「取引…にもなんねーと思うけどよ。 ま、頼まれ事をして欲しい訳ですよ。 一つはこの爺さん(ジョアン)のお願い、もう一つはオレのお願いなんだがね。」 フィッツウォルタ「…訳が解らないな。」 ヘルマー「そっちの二枚の封筒…宛先がロベルト本郷ってなって無い方は、託された者に宛てられた手紙になってる。 悪いがどうやらオレの腰は重くてね、それをどーこー出来そうにない。 まあ贅沢は言うつもりはないと思うぜ? お前がそいつを読んで、上手に処理してやってくれよ。」
[679]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 01:19:11 ID:??? フィッツウォルタ「…………」 フィッツウォルタはヘルマーを睨みつつ、暫しの時間それを受け取るか躊躇していたが… やがて観念したのか、それとも好奇心がまさったのか、封筒を受け取った。 そして託された者に宛てられた手紙を読み…落胆した顔を浮かべた。 フィッツウォルタが望んでいたような内容が何も書かれていなかったからである。 ヘルマー「その顔を見た感じじゃ厄を拾わせちまったか?」 フィッツウォルタ「いや…ボクにとっては毒にも薬にもならなかっただけさ。 …でも構わないさ、手紙は責任持って預からせて貰う…キミのもね。」 ヘルマー「おっと、本当かよ? そいつぁ大助かりだねぇ、恩に着るぜ?」 フィッツウォルタ「ふぅ……用件が済んだらサッサと出て行ってくれるかい?」 ヘルマー「言われなくても。」 軽く嫌みのジャブを投げるとヘルマーは本当に素早く退散して行ってしまった。
[680]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/07(水) 01:20:54 ID:??? 結局ヘルマーの意図は何も知れなかった…いや、フィッツウォルタにも知るつもりがあった訳ではないが。 ただ、今となっては気にしない訳にはいかなくなってしまっていた。 そして何より、彼が何故ジョアン監督の手紙を持っていたのかという事が大きな疑問だった。 フィッツウォルタ(だが、それ以上にこの手紙だ…) フィッツウォルタはまじまじと破ってしまった方の封筒に目をやる。 暫しそうしていたが、やがて思い切って呟いた。 フィッツウォルタ「いいさ、元々予定の行動だった。 フィレンツェを訪ねる事はね…」 誰も聞いていない独り言。 彼は鞄の中に封筒をしまい込むのだった。
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0ch BBS 2007-01-24