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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
[814]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:27:09 ID:??? ダラピッコラ「そら出来たぞ、皿寄越せ。」 レントゥルス「ひゃっほーぅ!」 三杉「早い! 随分と手際がいいんだな。」 ダラピッコラ「へへ、料理はスピードも値段のうちだぜ?」 ニカリとした笑顔でダラピッコラはパスタを盛り付け、調理具を洗い場へと投げ込む。 返す刀で食卓へ跳び込むと同時に、三人で『いただきますアーメン』をしたのだった。 三杉「むむ、これは…!」 ダラピッコラのパスタは魚の風味に酸味を効かせており、ハッキリ言って美味であった。 舌の肥えている三杉が思わず舌鼓を打つほど… ダラピッコラ「へへ、コラトゥーラ(鰯調味料)とトマトのパスタ…自慢の一品だぜ?」 レントゥルス「うまーい! 父さんの味ー!」 三杉「あっ、なるほど…!」
[815]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:28:16 ID:??? 言われて三杉は思い出した。 二人の両親は漁町でパスタ屋さんを営んでいたと、以前にダラピから聞いたのだ。 どうやらダラピッコラは両親の味を再現してみせたようだった。 確かに店で出てもおかしくない程の出来である。 会話は一先ずそれだけで、三人は黙々と料理へと対し…そしてアッと言う間に平らげてしまった。 少しばかり腹をふくらませたかっただけの三杉にとって、これは予想外すぎる至福のパスタと言える。 三杉「いやあ、本当に美味しかった。 ありがとうダラピッコラ、レントゥルスも。」 ダラピッコラ「ヘヘン、そう言って貰えると作った甲斐があるな。」 レントゥルス「甲斐があるなー。」 ポカ ← ダラピに小突かれた 三杉「それじゃ後片付けの方は任せて貰おう。 二人は先に勉強の続きに戻ってくれ。」 ダラピッコラ「グラッツェ、そうさせて貰うぜ。」 こうして三杉は思いがけずダラピッコラの手料理を食べさせて貰えたのだった。 ※ 三者の互いの感情がそれぞれ微増しました。
[816]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:29:19 ID:??? <ミラノ ACミラン・クラブハウス> デ・ニーロ「…チームの状態がズタズタとは言え、相手はつい先月にプリマヴェーラ王者になった奴等だ。 順当に考えればこちらが格下の立場である事を心得ておけ。 それも逆に考えれば、お前達には 相手から学ぶ事が沢山あるという事でもある。 是非今回の機会を飛躍の切っ掛けとしろ。」 ミラン・プリマヴェーラでは週末のテストマッチ…当然ながらヴィオラとの試合へ向けたミーティングが行われた。 監督であるデ・ニーロ氏より相手チームの説明、また予定スタメンや試合戦術の説明を受けた所である。 デ・ニーロ「質問がなければ以上で解散とする。」 ミランの選手達は先月のプリマヴェーラ大会でヴィオラの試合っぷりを観ている… また実質的な戦力ダウンについてはバンビーノからも説明されており、特別に質問を追加する必要が無かった。 そんな理由でミーティングはあっさりと終了し、選手達は寮へと引き上げていく事となった。 そのさなか、チームの若き主柱であるアンドレア・ファルコーニが、出戻りの先輩であるバンビーノに話しかけた。
[817]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:30:28 ID:??? ファルコーニ「マンフレディーニさん。」 バンビーノ「ん…アンドレアか、どうした?」 ファルコーニ「今度のテストマッチはマンフレディーニさんが監督に進言したと聞いています。」 バンビーノ「ああ、確かに監督へ薦めた。」 ファルコーニ「何の為です? セリエC2の、今後対戦機会のありそうもないチームと何故… 彼等に塩でも送っているつもりですか? それともあのチームに未練でも?」 バンビーノ「なるほど、お前はこのテストマッチが乗り気ではないのか。」 ファルコーニ「そうではありません。 …ただ、解せないだけです。」 バンビーノ(………なるほどな。) 言われてバンビーノは理解した。 ファルコーニは別に試合自体に不満を抱いている訳ではないのだ。 彼が疑問を抱いているのはバンビーノその人に対して…なのであろう。 それを踏まえてバンビーノはファルコーニの方へ身体を向き合わせる。
[818]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:31:31 ID:??? バンビーノ「言っておくが、オレはそれほどロマンチストじゃない。 フィオレンティーナに未練を残すくらいなら、チームを離れはしなかった。」 ファルコーニ「…………」 バンビーノ「オレにとってはアズーリが全てに優先される。 Wトーナメントでアズーリを優勝させるという唯一無比の目的がな。」 ファルコーニ「ミランよりも…ですか?」 バンビーノ「(むっ…)ミランよりもだ。」 アズーリの名声を地に堕としたバンビーノの世代と、アズーリを欧州一に導いたファルコーニの世代。 互いに何より譲れないこだわり≠ニいう物について溝が存在するのは止むを得ない所だが… ファルコーニ「なるほど、解りました。」 それだけの会話でファルコーニは踵を返した。 聞きたい事は全て聞き終えたと、態度で示すが如くである。 そんなファルコーニの背中に向けてバンビーノはもう一言だけ投げかけた。 バンビーノ「アンドレア。 フィオレンティーナと戦うべき最たる者はお前だ。」 ファルコーニ「…………」 ピタッ
[819]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:32:35 ID:??? バンビーノ「あのチームは形が無い…相手や状況に応じて自在にその姿を変えてくる。 それを作りだすのはレジスタであるジュン・ミスギだ。」 ファルコーニ「…そうでしたかね。」 バンビーノ「お前がグランデ・ミランのレジスタに成ろうとするのなら、ヤツは越えなければならない相手だ。 ミランに初めてチャンピオンズカップ優勝をもたらした、お前の親父さんに近付く為にもな。」 ファルコーニ「グッ…それは解っていますよ。 けれど最後の言葉は余計な御世話だ。」 バンビーノ「そいつは済まない。」 ファルコーニ「それに相手はフィオレンティーナじゃない、フロレンティア・ヴィオラです…!」 バンビーノ「 !! ………そうだったな。」 ファルコーニは今度こそ場から去って行った。 ポツンと一人、バンビーノは暫し立ち尽くす。 それから俯き気味の顔を上げ、力強く歩みを踏み出した。 バンビーノ(これがフィオレンティーナ≠ノ返せる最後の恩返しだ。 …だが試合本番では別。 非常に徹しさせて貰うぞ、ミスギ。)
[820]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:35:28 ID:??? <フィレンツェ> そしてテストマッチの当日がやって来た。 試合会場はフィオレンティーナのホームスタジアムだったアルテミオ・フランキ… ヴィオラのリザーブチーム(実質ユースチーム)とミランのユースチームのテストマッチにしては誇大な会場である。 『こんな大きな会場を用意して、果たしてどれだけの人が観に来るというのか?』 …そんな不貞腐れ気味の疑問がヴィオラ選手達の頭には渦巻いてしまっていた。 何と言ってもプロ4部、しかも正式なオーナーが見つからなければ半年立たずに消滅確実のチームなのだから仕方ない。 …とは言え試合は試合、今後の行く先を踏み出させる大事な一歩である。 三杉達にとっては、どんな小さな試合でも勝ち続ける事が現状を変える事に繋がる…かも知れないのだ。 やらなければならないと言う使命感のような入れ込みが身体を満たすのだった。 シーザー「っつー訳で試合当日だ。 先ずはユニフォームを配るぜ。」 メンバー「「「 サー! 」」」 シーザー「まっ、暫定だが背番号の方はこっちで勝手に決めた。 …暫定っつったからな、勘違いすんじゃねえぞ。」 「えっ?」「お…おお!?」「こりゃあ…」「なにこの違和感?」 三杉(なんだ…?) シーザーが但しを言っておいたにも関わらず、ユニフォームを受け取った選手の一部から疑問の声があがった。 まだ受け取っていない三杉は状況を掴めずに軽く動揺する。 その雰囲気を緩和させる為か、シーザーは背番号の意味をそれぞれに説明し始めた。
[821]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:37:27 ID:??? −−−−−−− −−−J−−− Jブンナーク −Q−−−F− Q新田 Fミハエル −−−−−−− −−G− −− Gオジオ 三杉 −−−−−−− E−L−B−N Eスペルマン Lレントゥルス Bダラピッコラ Nオワイラン −−−C−−− Cミュラー −−−@−−− @ラムカーネ シーザー「ラムカーネは当然正GKを表す1番、そしてミュラーにはユルゲン・コーラーと同じ4番を渡した。」 ラムカーネ「任務了解…」 ミュラー「ユルゲン・コーラー…(何故この人がそれを…?)」 シーザー「ダラピッコラはかのジャチント・ファケッティの3番、カルチョスター目指すんなら、それくらいでいけ。 レントゥルスの方は13…聖人の死んだ日と同じ番号だ、お前は敵に不吉を与える存在になれ。」 ダラピッコラ「なっ…!」 レントゥルス「逆にオレの方に不吉が来そうでgkbr…」 シーザー「スペルマンにはバンディエラ<Jルロ・グロッソと同じ6番をやる。こいつはオレ個人の期待って奴だな。 オワイランは今後来るだろうディフェンス・エースの15だな…本当は4を渡したかったがまあいい。」 スペルマン「期待ですか…了解。」 オワイラン「はい!(って、本当は4を? なんでだろうか?)」
[822]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:38:44 ID:??? シーザー「オジオの8番は、MFとしてチームに存在感を持って貰いたいという思いから。 ミハエルの7もオレ個人の期待からだな。 名ウインガー、名ドリブラーの証なんだろ、7番ってのは。」 オジオ「は…はい!」 ミハエル(この男……) シーザー「新田は18…セカンドストライカー≠フ番号だ。 けどな、テメェは9を目指してみせやがれ。 ブンナークの11・・・11はしばしば純粋なストライカー≠意味する番号だ。 味方がどうしても点を欲しがった時、お前がそいつをもぎ取ってチームを勝たせろ。」 新田(全日本の時と同じ……けど、そうだ。 エースナンバーの9をオレは目指す!) ブンナーク「何を言ってるのか判らねえが、オレが点を取るのは当然の話だぜ! 番号なんか何だっていい!」 シーザー「そしてジュン・ミスギ、お前だ…お前には番号を選ばせてやる。 言ってみやがれ。」 三杉「…………!」 シーザーはそう言って三杉の方へと身体を向けた。 三杉は言い知れない圧迫感をシーザーの身体から感じるが…。 そんな事よりも彼は残った番号から自分の背番号を決めなければならなかった。
[823]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:39:46 ID:??? ☆三杉の背番号を選んで下さい。 A 2 B 5 C 9 D 10 E 12 F 14 G 16 H 17 I 19 J 20 [3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) ※ドボンもあるよ!注意!
[824]森崎名無しさん:2012/03/13(火) 12:50:26 ID:vfmh5aOA F
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0ch BBS 2007-01-24