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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】
[297]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 01:55:37 ID:??? 慧音「………………」 来生「ん? どうしたんだ、先生?」 慧音「……アリス、哲兵は一体どこにいたんだ?」 アリス「魔法の森よ。 ……まったく、無駄な労力を使わされたわ」 慧音「……詳しく話してくれ」 アリス「ええ、わかったわ」 アリスの話によるとこうである。 アリスは本来ならば、前半が始まるよりもずっと早くこのコートに辿り着けるように考えて自分の家を出た。 しかし、その道中でこの来生を見つけてしまったのだという。 ここで説明をしておかなければならないが、この幻想郷にある魔法の森と呼ばれる場所は、 幻想郷の数あるスポットの中でも危険な部類とされている場所である。 魔法の瘴気というものが森の中には大量に散布されており、 何の対策もしていない者がこれを多量に吸うと体に異常をきたす可能性があるし。 その瘴気による影響を受けなくても、魔法の森にも妖怪は生息をしているのだ。 ただの人間であるこの男、来生が森の中に入ってただで済む筈が無く、アリスは慌てて来生を呼び止めた。 だがこの来生はその声に気づく事なく森の中にずんずん入ってしまい、仕方なくアリスは来生を捜索。 結果、来生をようやく発見した時は試合の前半が終わろうとしていた時刻であり、 アリスはそのまま来生を引き連れてここへ来たという事である。 慧音「そうか……そんな事になっていたのか……」 来生「どうしたんだ先生、体震わせて。 うんこしたいのか? 我慢はよくないぜ〜」 アリスの話を聞いて、慧音は全身をぷるぷると震わせながら顔を俯かせていた。 これを見て来生は慧音が催してしまったと思い、思わずそう声をかけ。 横にいたアリスからは冷たい視線を受けるのだが……。
[298]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 01:56:49 ID:??? 慧音「この……バッカモォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!」 ド ゴ ォ 来生「ぐばぁっ!?」 次の瞬間、来生はむんずと頭を掴まれると同時、慧音の強烈なヘディング……もとい、頭突きを食らった。 観客「で、出たー! 慧音先生の頭突きだー!!」「今、人体が鳴らしてはいけない音が鳴ったぞ」 「ほんま慧音先生の頭突きは恐ろしいでぇ」 慧音「哲兵、貴様は一体何度言ったら理解をしてくれるんだ! 幻想郷はな、人里を一歩離れれば妖怪が跋扈してる危険な場所なんだぞ!? お前が1人で出歩いていいような場所じゃないんだ!!」 来生「はらほろひれはれ……」 慧音「こら、聞いているのか! 大体お前は少々常識が足りなさすぎるし、危機感も足りなさすぎるし、真剣みも足りなさすぎる! 今回はアリスが運よく見つけてくれたからいいものを、そうでなければ死んでいたかもしれないんだぞ!?」 来生「あばばばば……」 今更説明するまでもないかもしれないが、彼――来生 哲兵は、 1ボスチームの滝 一とほぼ同時期に幻想入りを果たした外の世界からの外来人である。 この幻想郷に来た来生は、幸運な事に人里に降り立ち、これまた幸運な事に慧音に第一発見をされた。 厳格な性格をしているものの、面倒見もよくともすればおせっかいな性分なのがこの上白沢慧音。 だが幻想入りをして右も左もわからない状況においては、これ程ありがたい存在もないような人物である。
[299]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 01:58:13 ID:??? 慧音に発見された来生は、まずこの幻想郷と呼ばれる場所の説明を慧音に受けた。 その説明は来生が理解するにはかなり難解なものであったが、大まかには把握できた。 そして、幻想入りをして住む場所も着るものも食う飯も無い来生を不憫に思った慧音は、 せめて一晩自宅に彼を泊まらせ、次の日に博麗神社へと送り元の世界に返してあげようと考えた。ここまではよかった。問題は翌日である。 翌朝、いつも通り早朝に起きた慧音は、隣の部屋で寝ていた来生がいつの間にかいなくなっている事に気づいた。 一体何があったのかと慌てて慧音が外に跳ね出て探し回ってみれば、なんと来生は霧の湖でチルノ達と遊んでいるではないか。 精神年齢が同じなのかどうなのか、来生とチルノはどうやら意気投合をしていたようだがそのような事は関係ない。 問題なのは来生が人里の外――霧の湖という場所にいた事である。 来生達を発見した慧音が何か深い事情でもあったのかと聞いてみれば、 来生はあっけらかんとただ散歩に出かけていただけだと答えてみせる。 これには慧音も怒りを通り越し、ただただ呆れる事しか出来なかった。 慧音は昨日の内に散々幻想郷の危険度――人里の外には妖怪がおり、外に1人で出ては命を失う可能性があると説いていたのである。 それだというのに来生はただ散歩の為に外に出た、というのだ。 慧音はこの時思った。 慧音『(この少年はこのまま帰してはいけない、幻想郷は確かに危険だがこのままこの少年を帰してはこの少年の未来が危険だ)』 この少年――来生哲兵を、ちゃんと人並みの判断が出来るように、常識を持てるように育て上げよう、と。 要するに慧音の教師魂に火が点いたのである。 長年教鞭を取り幾多の生徒たちに己の知識を教えてきた慧音の情熱が燃え上がったのである。 それから慧音は即座に行動を移した。
[300]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 01:59:23 ID:??? まず慧音は来生に外の世界に戻るのはもう少し先延ばしにしないか、と提案をする。 もしもこれを断られれば心配ではあるものの彼を帰さなければならないと慧音は考えていたが、 来生は特に考えもせず、夕べの晩御飯が美味しかったしここに住めるのならという条件を出して了承。 慧音も元々己の家に彼を住まわせてみっちり指導をするつもりだったので、この件に関しては両者共に納得の形となる。 次に慧音は来生を己がキャプテンを務めるチーム、3ボス同盟に加入させる事にした。 これはチームスポーツをやらせる事で、達成感、努力の大切さや仲間との友情。 何よりも組織の中だから培われる経験のようなものを積ませようと考えての事である。 しかし、慧音がその話題を切り出すと来生は「サッカーなら得意だぜ! ハッハァー!!」とやたら乗り気でOKをした。 皆さんご存知の通り来生は少年時代からサッカーをやっているサッカー少年なのであるからこの反応は当然。 だが、この反応を見て慧音は思った。 慧音『(……何年もチームスポーツをやっていて、常識も判断力も何もかもが無い状態ってどういう事なんだ?)』 と。 その後3ボス同盟に加入をした来生は慧音やアリス、他のメンバーと切磋琢磨し能力を磨いていった。 その過程で他のチームとの交流もあり、1ボスチームの滝らとも面識を持ったのだが……それはひとまず置いておこう。 とにもかくにも、チームにある程度来生は馴染んだがいまいち慧音の当初の目的は達成されていなかった。 要するに未だにふらふらどこかをほっつき歩いたりする癖が抜けなかったのだ。 これには慧音も悩んだ、日ごろから何度も口酸っぱく注意をし、指導をしても言う事を聞いてくれない。 慧音が今まで歩んできた教師人生の中でも最大級の問題児、来生をどのようにすればいいのだろうかと毎日毎日考え続けた。 慧音『(私は教師に向いていないんだろうか……)』 思わずそうナイーブになってしまう程にまで悩んだ。 そして、悩んだ挙句、慧音はある決断をした。 慧音『こうなっては致し方あるまい。 来生を寺子屋に入れよう』
[301]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 02:00:31 ID:??? 下手に普段からの生活だけを指導するのが駄目なのだと判断した慧音は、来生を寺子屋に入れる事にしたのだ。 とはいえ、寺子屋に入れると言っても今更来生に勉学を教えようとしたのではない。 来生『え〜、勉強なんてしたくないぜ』 慧音『違う違う、哲兵には私の助手をしてほしいんだ』 来生『助手?』 そう、慧音は来生を自身の助手――つまり、教える立場に置こうとしたのである。 そうする事によって来生に導く立場の難しさや苦しさ、責任感を身に着けてもらい。 子供たちの手本となるよう、普段の生活を改善してもらおうとしたのだ。 それはある種の賭けで、もしも来生が変な事を子供に教えてしまえば保護者からの苦情が来るのは間違いなく。 下手をしてしまえば慧音は職を失う可能性というものがあった。 それでも慧音はこの博打を打った、そうまでしなければこの来生はまっとうな人間になってくれないだろうと判断したからである。 慧音『そうだ。 正直言って生徒の数が今年は多くてな、忙しくて仕方ないんだ。 だから哲兵に仕事を手伝ってほしいんだよ』 来生『んー……でもなぁ……』 慧音『勿論手伝ってくれればお小遣いをあげるぞ』 来生『やる〜』 この提案に来生は乗った。小遣いにつられて、ホイホイと誘いに乗ってしまったのだ。
[302]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 02:02:15 ID:??? そして、慧音は不安と期待、7:3くらいの割合のそれを胸にしながら来生を寺子屋に助手として招き入れた。 助手といっても彼が担当をするのはあくまで用具の管理や書類の作成など、裏方の事ばかり。 時折授業に出る事があっても、それは本当に低学年に向けた子供の為の時に限られていた。 では、助手にした事で来生は何か変わったか。 ぶっちゃけると、何も変わらなかった。 悲しいくらいに。 仕事はある程度真面目にこなしてこそいたが、書類の作成は不備が出る事が頻発していたし、用具の管理にしても大雑把。 はっきり言って慧音の苦労が増えただけだ。 おまけに生活だって改善されない、未だにふらふらっと人里の外に散歩に出かけたりという事がままある。 唯一の救いは、来生が子供たちに変な事を教えていないようだという事(多分)。 そして、やはり精神年齢が殆ど同じなのか、やたらと来生は子供たちの遊び相手として人気だったという事である。
[303]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 02:03:23 ID:??? 万策尽くしても何も変わらない男、来生。 ある意味では凄く、ある意味では情けない男。 そんな男が今日もまた自身の言う事を聞かず勝手に外をほっつき歩いたとあっては、当然ながら慧音の怒りは収まらない。 慧音「お前という奴は本当に……! 一体どうすればまっとうな人間になってくれるんだ!」 来生「ぐぺぺぺぺー……」 アリス「慧音、落ち着いて……。 そろそろ来生の顔色が人間としてありえないくらい真っ青になってきてるわ」 頭突きを食らわした上に首を絞めんかの勢いで掴みかかっていた慧音は、 もはや半分以上泣きそうになりながら来生に向けて言葉を吐いていた。 それをアリスや周囲の観客たちはしばらく傍観していたのだが、流石に来生の顔色がドス黒いナス色になってきた辺りで止めに入る。 慧音「はぁ、はぁ……」 来生「あぁ、刻(とき)が見える……」 アリス「……やっぱり1ボスチームやHズにいる来生の知り合いの言う通り、この性格って治らないんじゃないの? 諦めたら?」 慧音「いや……私の教師としての意地だ。 何より全てはこいつの為だ。 投げ出せはせんよ」 アリス「でも正直な所?」 慧音「辛い……」 慧音の目的を聞いた1ボスチームの滝、そしてHズにもいるという知り合いは、慧音にそれは無駄な努力だと言った。 それでも慧音は己の信念を信じ来生の為にと、指導を買って出た。 それがこの結果である。泣きたくもなる。でも今更投げ出せない。大人って難しいんだ。 アリス「……とにかくお説教は家に帰ってからじっくりしなさいよ。 今は試合の観戦でしょう」 慧音「う、うむ、そうだったな。 おっ、そういえばそろそろハーフタイムも終わるか……」 来生「げげっ、滝のチーム2点差で負けてんじゃん!? 相手のチームって新しく作られたってチームだろ? そんなに強いのかよ」 アリス「(もう復活してる……)」 その後、アリスの言葉により、ひとまずお説教は置いておき、試合の観戦に意識を集中する。 前半を見ていなかった来生とアリスの2人はスコアボードに刻まれた2−0の表示を見て軽く驚き、 よくも新設チームがレティのいる1ボスチームから2点も取れたものだと感嘆する。 そして、そうしている間に両チームのメンバーがそれぞれハーフタイムを終えて再びピッチへと戻ってきた。
[304]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 02:04:24 ID:??? 観客「うおー、レティさーん! 後半こそは1点も許さないでくれー!!」「リグルとルーミアも点返せよ! 1人1点の計算だ!」 「馬鹿おめぇそれだと同点止まりだろ」「同点にして延長戦も守り切ってPKに望みを賭けるのだ」「何その後ろ向きな考え」 来生「滝ー! 修哲トリオの一員がこのまま終わるんじゃないぞー!!」 アリス「慧音、前半の流れはどうだったの? そんなに新設チームは強かったの?」 慧音「際立って凄かったのは、あの7番(クーガー)だな。 ドリブルスピードは凄まじく、実際ドリブルゴールで1点決めている。 ただ……やはり素人なんだろうな。 スピードは凄いが、それだけだ」 アリス「ふぅん……(逆を言えば素人らしさが抜ければ驚異的って事なのよね……)」 選手達が戻ってくると同時に観客たちは1ボスチームへ声援を送り、来生もまた滝を鼓舞するように叫ぶ。 これに気づいたのか滝は振り返るとグッとガッツポーズを取りフィールドへ。 それを見ながら、アリスと慧音はイレギュラーズの選手陣について話し合う。 アリス「他には?」 慧音「8番(ダークドリーム)はレティとのパワー比べで互角だったな。 マグレかもしれんが侮れん。 レティのパスも弾いていたし、中々の実力者だろう。 あとは惜しくもレティに阻まれたが、9番(ブースター)のシュート力は高い。 そして、キャプテンの10番(佐野)だが……」 前半目立つ存在だったイレギュラーズのメンバーを番号で呼んでゆく慧音に、それを聞くアリス。 そして話題はこのスレの主人公でありイレギュラーズキャプテンの佐野へと及ぶのだが……。 来生「ん? あ、あいつは……!!」
[305]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/12(月) 02:05:29 ID:??? 先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、 ★お名前言えるかな→!card=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 JOKER→来生「 新田 じゃないか!」 フィールドに突如新たな外来人が出現!? ダイヤ→来生「国見の佐野じゃないか!」 たいへんよくできました ハート→来生「えーっと、確か、佐野?」 よくできました スペード→来生「佐山だ!」 惜しい! 佐はあってた! クラブ→来生「えーっと、ま、ま、丸なんとか……。 丸山だったかな」 キャプテン丸山、はじまります
[306]森崎名無しさん:2012/03/12(月) 02:05:51 ID:??? ★お名前言えるかな→ クラブ2 =★ 新田w
[307]森崎名無しさん:2012/03/12(月) 02:06:10 ID:??? ★お名前言えるかな→ ダイヤQ =★ ああ、そいつもこのスレに出現する資格はありそうだw<JOKER
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0ch BBS 2007-01-24