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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】
[604]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:13:21 ID:??? 意見を聞いてみれば、中には少々物騒なものはあったものの概ね肯定的。 唯一アイビスだけは終始無言を貫いていたが、特に反対をする事もなかった為、佐野は滝にOKである旨を伝える。 佐野「OKです。 合同練習の件、よろしくお願いします」 滝「うし、んじゃよろしくな」 佐野「……ところで、なんでわざわざ滝さんが言いに来たんです? こういうのってキャプテンの役割でしょ、普通」 滝「そりゃまぁそうなんだがな……うちのキャプテンは今、ちょいと忙しくて」 確かに佐野の言う通り、このようなチーム間の話し合いをするならば、 代表として佐野に話しかけに来るのはキャプテンであるレティの役目である。 なのにどうして滝が来たのかと佐野が問いかけると、滝は苦笑いを浮かべながらちら、と自陣で固まっている1ボスチームの面々を指さす。
[605]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:14:29 ID:??? リグル「うぅ……ごめんねみんな。 私がちゃんと決めてれば……」 レティ「たらればを言ったら駄目よ、リグル。 そんな事を言ったら、3失点もしてしまった私たち守備陣はどうするの」 ヤマメ「いやぁ……そりゃ3失点は全部私の責任だよ。 全部レティがいない間に決められちゃってるもん。 レティは何も悪くないさ」 レティ「そもそも私がクリアーに失敗していなかったり、ドリブルを止めていさえすればそのピンチも無かったのよ。 ゴール前の人数が薄くなればゴールを割られてしまう……至極当然の事よ。 全てが全て、ヤマメの責任ではないわよ」 ヤマメ「レティ……」 1ボスチームの面々は固まり、その中でリグルとヤマメが、 今日の試合の責任を全て背負ったかのような顔色でぶつぶつと呪詛を呟くように謝罪をしていた。 元々常識的でありながらも、自らの実力不足がチームの足を引っ張っている事を熟知しているこの2人。 リグルは零れ球をちゃんとねじ込めてさえいれば、ヤマメはレティがいなくても守れてさえいればとただただ悔いていたのだが……。 これをレティは丁寧に優しくケアをし、励ます。 静葉「その通りだ。 問題は如何にして、この敗北を次に生かしていくかではないか?」 穣子「勝つ者がいれば負ける者もいるのがサッカーというスポーツだ。 負けて俯くだけでは、何も始まりはしないぞ」 静葉「お前たちがどのようにこの敗北を受け止めるも、それはお前たちの自由だ。 だが……」 穣子「神の言う事は……聞いておくべきではないか?」 因みにその横では秋姉妹がなんかいい事っぽい台詞を吐いていたのだが、誰も聞いちゃいなかった。
[606]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:15:48 ID:??? 滝「……とまぁ、レティさんはあれがあってな。 俺が言いに来たってこった」 佐野「なるほど、納得です」 確かに仲間を励まし精神面でのダメージをケアするという役目は、キャプテンであるレティにしか勤まるものではないだろう。 佐野は納得したように頷きながら、改めて滝とお互いの幻想郷に来てからの経緯について話し合い始める。 滝「そういや、お前のチームって全員外来人なんだよな? ……なんか一部、見た事が無い動物とか混じってるけど」 佐野「ええ、まあ。 それがなんとも妙な話なんですけど、うちのチーム……10人と1匹全員が全員、出身世界が違うらしいんですよ」 滝「はァ? なんだそりゃ」 まず佐野は滝に、自分と他のメンバーたちが全員違う世界からこの幻想郷に来たのだ、という事を説明した。 正直言って異世界などという非現実的な話はこの幻想郷だけで十分だ、と実に常識人な滝は考えていたのだが……。 ブースターのような見た事も無い動物の存在や、律子の持つ超小型の携帯電話などを説明すると納得せざるを得なく。 なんとも厄介そうな事に巻き込まれたなと頭をかきながらため息を吐く。 滝「そんで、博麗大結界とやらを解いて外の世界に返されたとしても……全員の出身世界が違うからどこに出るかわかんねぇ、って事か」 佐野「はい。 まぁ俺もそこら辺はよくわかってないんで、詳しく知りたければユーノ君に聞いてください」 滝「いや、遠慮しとく」 佐野「そうですか……。 ……あー、ところで滝さん。 試合前に言ってた、他の外来人ってのは……」 滝「ん……あー、それな。 まずその1人はあの観客に交じってる来生の事だ」 そして今度は佐野が滝に、滝の言っていた他の外来人の事について説明をしてもらおうと質問をする。 これには滝が疲れたような表情を浮かべながら、観客席でまた何かやらかしたのか慧音に叱られている来生を指さす。
[607]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:17:03 ID:??? 佐野「はぁ……まぁ、それははい、わかってました。 ……ところであの来生さんの隣にいる人たちは?」 滝「ありゃ来生が世話になってる慧音さんとアリスさんだな。 ま、後で挨拶してこい。 2人ともマジで親切だ。 特に慧音さんはマジで親切だ。 来生を家に置いてくれてる」 佐野「……女神ですか」 滝「(命蓮寺にはそれを上回るくらいの聖女がいるけどな)」 よもやあの来生を自宅に置くとはと、佐野は信じられないものを見るかのように慧音を見つめ。 滝はその横顔を見ながら、自らが世話になっている命蓮寺の聖女を思い浮かべる。 滝「で、他にも外来人はいる。 当然お前も知ってる奴なんだが……佐野、お前3日後って暇か?」 佐野「へ、3日後ですか?」 そして話は来生とはまた違う外来人へと移るのだが……ここで滝は佐野に3日後の予定を尋ねる。 一瞬意図がわからなかった佐野はキョトンとした表情になり、 滝は言葉が足りなかったと謝りながら続きを話す。 滝「実は3日後、その外来人がいるHズと試合をするんだよ。 良かったら観戦に来ないかと思ってな」 佐野「ま、Hズ? あのチルノのですか!?」 滝「おっ、知ってるのか。 そうだ、そのHズだ」 1ボスチームの1つ格上のサッカーチームと称される超ウルトラ必殺スペシャルHズ。 そのキャプテンを務めるチルノは、佐野がつい先日知り合ったばかりの妖精。 まさかそんなチームに佐野の知る者が加入をしたとは思っていなかった為、佐野は大きく狼狽をする。
[608]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:18:05 ID:??? 佐野「……来生さんじゃないんですか、そのHズに入ったのって」 滝「……まぁ、知能レベルはどっこいかもしれないけどよ。 来生はあの慧音さんが率いる3ボス同盟ってトコにいるんだ」 佐野「3ボス……(……これはHズの次に戦うフラグか。 って事は、Hズに入ったって人もなんか読めてきたような気がする)」 滝「それにチルノの奴も馬鹿にしたもんじゃないぜ、アレで中々やるよ。 チームのブレインって意味じゃ、そのHズに入った奴や他のメンバーが補ってるしな。 ……まぁ、個性的な奴がいるって事は否定しねーけどよ」 佐野「(……滝さんとこの秋姉妹って奴らよりインパクトあんのかなー。 あったらどうしよう、怖いなー)」 滝「で、どうする? 試合見に来るか?」 佐野「え? そ、そうですね……」 A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする B.「折角ですが予定が決まってるんで……」 丁重にお断りする 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。 ※この試合パートが終わった後の日々の予定は、1日後(日常パート)→2日後(練習パート)→3日後(日常パート)となっております。 試合を観戦に行く場合、日常パートの時間を2/3使う事になります。 ※試合にはイレギュラーズメンバーを2名観戦に連れて行く事が出来ます。 ※試合では数値の判定などは行わず、全て描写で決定しますので敵チームなどの具体的な能力値は判明しませんが、 大まかな選手の特徴などは判断がつくでしょう。 ※断った場合は普通の日常パートを行います。味方のイベントをとにかく進めたい場合はこちらをどうぞ。
[609]森崎名無しさん:2012/03/27(火) 01:18:31 ID:JNXWXuxw A
[610]森崎名無しさん:2012/03/27(火) 01:19:46 ID:OI9D19ZE A
[611]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:27:18 ID:??? >A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする ======================================================================== 以前に霊夢が言っていた事を考えれば、佐野達イレギュラーズが次に戦うのは超ウルトラ必殺スペシャルHズ。 そのチームと1ボスチームとの試合を観戦する事は、次の試合の役にも立つだろうと佐野は判断。 滝の誘いを断るのも後輩の手前忍びなく、2つ返事で了承をする。 滝「お、そうか。 んじゃ試合は昼前に霧の湖コートでやるからな」 佐野「はい」 滝「んじゃ……そうだな。 さっき言ってたように、来生達に挨拶に行くか?」 佐野「そうですね」 その後、佐野は滝と共にフィールドを出て来生達の元へ向かった。 レティ達とは後でいくらでも交流が出来るが、試合を観戦に来た慧音たちは練習が終わると帰ってしまうだろう。 その前に一言二言だけでも挨拶をしておき、交友関係を広げておこうと佐野は考えたのである。 来生「よ、滝、それとまr……佐野! 久しぶりだな!」 滝「……お前は本当、相変わらずというかなんというか」 佐野「どうも……お久しぶりです(だから丸山って誰だよ本当に……)」 佐野達が近づくなり、大声を上げて声をかけたのはやはりというかなんというか来生である。 能天気さ全開といった声色と、三歩も歩かなくてもすぐに人の名前を忘れてしまうこの男は、 しかしそんな事も気にせず何の悩みも無いような笑顔を浮かべ。 滝と佐野は呆れたようにして、共にため息を吐く。 慧音「久しぶりだな、滝君。 そして、初めまして佐野君……2人とも、良い試合だったよ」 佐野「あ……ど、どうも、初めまして。 佐野満です」 慧音「うむ、私は上白沢慧音だ。 外界からいきなり幻想郷に来ては、勝手も違って困惑する事も多いだろう。 何かあれば、いつでも人里に来て私を頼ってくれていいよ」 佐野「(……女神か、やっぱり)」
[612]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:28:41 ID:??? そして次に慧音が口を開き、佐野と滝を労いつつ佐野を気遣うような言葉をかける。 水銀燈といいアイビスといい律子といい、割と辛辣だったり反抗期だったりする女性メンバーに囲まれた佐野は、 思わず慧音の優しい言葉に涙しそうになりながらもそれを懸命に堪えながら頷く。 慧音「既に聞いているかもしれないが、私は人里で寺子屋を務める傍ら、3ボス同盟というサッカーチームの主将も務めている。 ……いずれ君たちとも戦う時が来るだろうが、その時を楽しみにしているよ」 佐野「は、はい!」 何とも優しげな表情を浮かべながら、慧音は佐野に戦える日を楽しみにしていると告げるのだが……。 来生「ハッハァー! ま、俺がボッコボコにしてやるけどな!」 佐野「………………」 慧音「哲兵! そういう物騒な事を言ってはいけないと何度言ったらわかるんだ! いいか、そもそもスポーツとは相手をボコボコにするしない云々ではなく、 互いを尊重し敬い持てる死力を尽くして戦う事に意義があり、 勝ったからといって天狗になるでなく負けたからといって卑屈になるではなく……」 そんな空気はこのKY、来生の手によってあっさりと破壊をされた。 瞬間、慧音は般若の形相になりながら来生の肩を揺さぶりつつ説教をし……。 佐野は女神が一瞬にして鬼に変わったと、あまりの豹変っぷりに恐怖をしながらも、ええぞもっとやったれと心の中で慧音を応援する。 佐野「(っていうかなんつーかこう、真面目な人だな慧音さん。 来生さんにどんだけ説教しても変わる筈がねーのに……うーん……)」 アリス「……その辺にしておけば、慧音。 あんまり揺さぶると余計悪化するかもしれないわよ」 滝「これ以上悪化のしようが無い気もするんだけどな」 慧音「うむ……」 来生「わかるだろ、ララァにはいつでも会いに行けるからさ……」 佐野「……ちょっとトリップ入ってますよこれ」 慧音「いつもの事だ、気にしなくて大丈夫。 ……それよりアリス、お前も挨拶をせんか」 アリス「……ああ、そうね。 私はアリス=マーガトロイド、魔法使いよ。 3ボス同盟ではMF、ま、よろしく」 佐野「は、はぁ……どうも」
[613]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:29:53 ID:??? その後、慧音は来生への揺さぶりを止めたものの、来生はその衝撃からか奇妙な言葉を口にするのだが……。 慧音はこれをいつもの事だと言ってスルーしつつ、ここまで無言を貫いていたアリスに挨拶をしろと促す。 するとアリスはやや面倒そうに眉を顰めつつも、軽い調子で佐野に向けて自己紹介。 その素っ気なさに佐野は慧音とは違って取っつき難そうな人だと感じながらも、会釈を返す。 佐野「3ボス同盟……来生さんもそのチームに入ってるんですよね?」 来生「おう! この俺様こそ、3ボス同盟の点取り屋だぜ!!」 佐野「(うわ、もう復活してる……。 しかし、この人馬鹿は馬鹿だけど実力は確かだからなぁ……。 Jrユース時代はなんだかんだ言って日向の奴の相方だったし)」 慧音、アリス、そして来生。 まだ慧音とアリスの実力はわかってはいないが、1ボスチームやHズとは一線を画する程という話を信じるならば、 まず間違いなく今のイレギュラーズでは手も足も出ない相手なのだろう。 何より唯一実力の程がわかる来生にしても、オツムの方はかなり残念だがサッカーの実力は確か。 油断をしていて勝てる相手ではないのだろうな、と佐野は改めて思う。 滝「因みに俺の住んでる命蓮寺からも3ボス同盟に入ってる奴いるぜ」 慧音「他にも、地底の鬼や山の谷河童、紅魔館の住人も私のチームに加入してくれてるぞ」 佐野「へー……滝さんのお寺の人に……鬼と河童かー(やっぱ金棒持ってたり頭に皿あったりすんのかな)」 アリス「ところであなたたち、午後から合同練習をするんでしょう? こんな所で立ち話してる暇なんてあるの?」 滝「あっ、いけね! そろそろ飯食っちまわないと時間無くなるぞ」 佐野「え、マジですか!? えーっと、それじゃあこれで失礼します!」 慧音「うむ、練習頑張ってきなさい。 また何かあれば、いつでも人里に来るといい」 その後も他の3ボス同盟に加入をしている選手の大まかな情報を聞いたりしていた佐野だったが、 そろそろ昼食を取らなければ午後からの合同練習に間に合わない時間となり、 佐野は慧音らに別れを告げると汗に塗れたユニフォームから練習用のジャージに着替え。 佐野はイレギュラーズベンチに、滝は1ボスチームベンチにそれぞれ向かい昼食を取りに向かった。
[614]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:32:20 ID:??? 霊夢「あんたは何をふらふらほっつき歩いてるの」 佐野「滝さんに誘われて3ボスの方々とお話してたんだよ。 っていうか霊夢ちゃん、ごはん!」 霊夢「はいはい……」 試合が終わるなり滝と共に観客席に消えていった佐野を冷たい視線で霊夢は見つめるものの、 佐野は特にへこたれた様子もなく霊夢にご飯を要求。 これに霊夢は呆れるようなため息を吐きながら、お手製の弁当を手渡し、佐野は早速蓋を開けて食事を開始しようとするのだが……。 霖之助「お食事中すまないね、少しいいかな?」 佐野「ん……あ、えーっと……霖之助さん」 そんな時、ふとベンチを訪れたのは今日の試合、実況を担当した森近霖之助。 試合中の雰囲気とは打って変わって、 元のどこか枯れたようなムードを漂わせるこの霖之助を見て、佐野は一体どうしたのだろうと首を傾げるも。 霖之助は無表情のまま佐野に自らがここに赴いた訳を説明する。 霖之助「実はこの幻想郷では、試合に勝った方に僕の営む香霖堂から特別にアイテムを提供するのが通例になっていてね。 その商品を渡しに来たんだよ」 佐野「え、アイテム?」 霖之助「ああ」 曰く、霖之助は観客の入場料から少しずつ利益を貰う代償として、自らが所持するアイテムを勝利チームに提供しているのだという。 そんな話は聞いていなかった佐野としては寝耳に水な話であるが、とはいえ貰えるものは貰っておくのが佐野の主義である。
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0ch BBS 2007-01-24