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キャプテン森崎外伝スレ10
[604]もう1つの野望:2013/01/15(火) 03:55:00 ID:??? >> A:「俺のハードトレーニングのせいだな。……悪かった」 素直に謝る 賀茂「俺のハードトレーニングのせいだな。……悪かった」 大前「あ……いえ。別にそう云うつもりで云ったんじゃ」 賀茂「だが、トレーニングのせいでコンディション不良になったのは確かだろう」 大前「怪我持ちみたいに云わないで下さいよ。別に普通に試合している分には問題ないんですから。 ……あのトレーニングのせいで、確かに僕の体はダメージを負いました。 でも、それであなたを怨んだことはない。むしろ感謝している」 賀茂「(んん? 風向きが変わったか?)」 大前「あの時の俺たちは、ワールドユース優勝と云う勢いはあった。でも、技術的にはまだまだ未熟だった。 4年後に向けて力を蓄える大会にしても良かったんだろうけれど、俺らはあまりに若く、結果を欲しがった。 当時の僕らが、年齢制限のない大会で世界の強豪と互角に渡り合うためには、あの猛特訓しか方法が無かった。 『ゴールデンエイジ』を潰すかもしれないリスクを背負ってでも、僕らの思いのために猛特訓をしてくれたことに、 俺は感謝しているんです。俺たちは優勝できた。 賀茂さんも苦渋の選択だったんじゃないですか?」 賀茂「あ、ああ、そうだな……。お前たちに4年間待てと諭すには、あまりに野心に満ち溢れていて。 (本当は4年間も待ってたらクビになるから、自分の身のために死に物狂いで鍛えただけだけど)」 大前「そのせいでこんな体になってしまったのは、いわば自業自得ですよ。 自分のコンディションも管理できないのは、プロとして失格だ」
[605]もう1つの野望:2013/01/15(火) 03:58:24 ID:??? 大前「このまま代表とクラブ両方のプレーを長く続けていくことはたぶん無理でしょう。しないほうがいい。 ……賀茂さん、まだこの話、誰にもしちゃダメですよ。 次のワールドカップが終わったら、俺は代表を引退しようと思っていました。 一般的には早すぎるけれど、長く、そして高いレベルを維持しようとしたら、これが一番だと思います」 賀茂「は、はぁ……」 賀茂が生返事だったのは、大前の言葉に驚いたからではない。 スカウター越しの映像が、大前が言葉を発するたびにうねうねと目まぐるしく動いていったからだ。 賀茂「(おー、おー、おぉぉぉー)」 デジタル映像の渦の中、『賀茂への忌避感』という項目がばっさり消える。 代わりに新たにプラス項目が発生する。 現在の感情値 (日本代表離脱 -2) (日本代表主力 -5) (ビジャレアルの知名度 -1) (中堅クラブ在籍 -2) (クラブへの愛情 -3) (日本代表早期引退の決意 +5) ←NEW!!
[606]もう1つの野望:2013/01/15(火) 04:06:54 ID:??? >>593 嫁さんは、大前が入団してくれた暁にはどこかで登場してくれると思います。 いきなりは、こっちのハードルが高すぎます。描ききる自信ありません。 >>603 本編にもありますが、そもそもいきなり大前というのが無茶です(笑) 彼クラスで簡単にスカウトできるようだと、他の面子もほぼ素通りになってしまいますし。 いちおう選択肢をすべて正解できれば、それなりの確率で勝てる難易度にしているつもりです。
[607]もう1つの野望:2013/01/15(火) 04:21:25 ID:Pd6BUzw6 賀茂「(きたっ……! きたっ……! ついに運がむいてきた!! マイナス8。マイナス8.かなり前進した。これなら勝負になる。 だがっ……! まだ足りない。勝負するにはまだ足りない。 まだ五分五分。まだ博打の域を脱していない。 ……考えろ。考えるんだ。勝負の確率を少しでも上げるんだ、賀茂港」 早期引退の決意は驚いたが、逆に云えば、クラブでのプレーに専念したいという希望の裏返しなのだろう。 それほどまでに、クラブへの愛情が深いということだ。 賀茂「(次に攻めるべきは、ここ!)」 無いか? 何か無いか? デポルティーボに勝る魅力がビジャレアルに何か無いか? かたやビッククラブに肩を並べつつあり、国内リーグ制覇・CLに挑戦しようとするクラブ。 かたや史上初めて1部リーグに挑戦するスモールクラブ。 賀茂「(無いっ……! 無いっ……! 悲しいぐらいに何もない。勝てる箇所が何一つとしてない)」 では、他の部分で何か無いか。このままデポルでプレーするより、新天地に移ることによりプラスとなる部分。 それを提示できれば、大前も幾許か心が動くはずだ。 探せ。探すんだ。クラブへの愛情を超える何かがあれば…… 先に2票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 A:「一緒にチャンピオンズリーグ制覇を目指そう、大前」 B:「鳴紋中のメンバーと一緒にプレーしたくないか、大前」 C:「バロンドールは欲しくないか、大前」
[608]Q513 ◆RZdXGG2sGw :2013/01/15(火) 07:42:15 ID:snkTKKVo B
[609]森崎名無しさん:2013/01/15(火) 08:04:40 ID:hmgyHKIM B もっと長く現役でプレイしたくないかとかあればよかったな
[610]森崎名無しさん:2013/01/15(火) 09:59:20 ID:??? 別に大前が加入しなくてもいいけど爆弾は取り除いてあげたいかな。 そうじゃないと不遇の時が長すぎる
[611]森崎名無しさん:2013/01/15(火) 10:18:51 ID:??? 確かに怪我だけはどうにかしないときつすぎる。
[612]森崎名無しさん:2013/01/15(火) 20:37:36 ID:??? AとCが皮算用すぎるが目指したいね ゴールデンブーツも
[613]もう1つの野望:2013/01/15(火) 20:39:36 ID:??? >> B:「鳴紋中のメンバーと一緒にプレーしたくないか、大前」 賀茂「鳴紋中のメンバーと一緒にプレーしたくないか、大前」 賀茂の選んだ作戦は郷愁だった。 日本代表で共に戦った期間はあったものの、代表経験の少ない者もおり、全員というわけではない。 また、代表では一緒にいる時間も短い。 中学3年間、濃密な時間を過ごし、そのまま日本の地を去ることにした大前には効果てき面のはずだった。 事実、効果はあった。 大前「鳴紋のみんな……」 賀茂「(おっ。やった)」 ぐにゃりと眼鏡越しの映像が歪みだす。大前の感情が動いたことに、内心喝采を叫んだ賀茂だったが、 賀茂「(あれ?)」 すぐさま映像が元に戻ってしまい、ぽかんと口を開ける。 大前「(確かにみんなともう一度同じチームでプレーしたい。それは偽らざる気持ちだ。 でも、中学卒業時、早瀬さんや長池さんの待つ鳴紋高校には行かず、 この道を選んだのは、他ならぬ自分自身なんだ。 その志半ばの今、再び俺の我儘を突き通すのは許されないんだ。 ……願わくば、引退前の1年、2年でいい。その時に何人かの仲間とプレーできれば、それでいい)」 ――感情値の変化はありませんでした。――
[614]もう1つの野望:2013/01/15(火) 21:55:17 ID:??? 賀茂「(マイナス8のまま……!)」 面会時間はかなり終りに差し迫っている。これ以上、言葉を継ぐ余裕はない。 賀茂「(もはやここまでか。成功の確信は得られなかった。 だが、そこまで分の悪い状態ではない。ここは……勝負だ)」 さぁ、大前、申し出の返答を、と問おうした一瞬早く、大前が言葉を告げた。 大前「最後に一つ、こちらからも質問があります」 賀茂「なんだ?」 大前「キャプテン、についてです」 賀茂「!!」 大前「少し身の上話していいですか? 賀茂さんも知ってる話ですが」 そうして、大前は語りだした。 全国中学サッカー大会、同時優勝の両校のキャプテンは大前と森崎だったこと。 その両者がフランス国際Jrユース大会でキャプテン争いをし、僅差で森崎に敗れたこと。 その後、ワールドユース、ワールドカップでも森崎とキャプテンの座を争うはずだったのが、 両者の争いが発展しチームが瓦解することを恐れた見上から、懇々と説得を受け、身を引かなければならなかったこと。 大前「ジュニアユースの時はいい。選手全員の投票で決めたこと。 すくなくともあの当時、俺より森崎がキャプテンに相応しかったということですから」 その後、パルメイラスユースで森崎がキャプテンに就任したのと時を同じくして、 大前もデポルティーボで左腕にマークを巻くことになった。 森崎がキーパーの腕を磨くのと呼応するかのように、大前もポストプレイヤーとしての技術を磨いていった。
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0ch BBS 2007-01-24