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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
[567]森崎名無しさん:2012/06/14(木) 15:21:23 ID:??? イベントを全然起こせなかったのが痛恨だよなあ…… ミディア出せなかったのは特につらい。
[568]森崎名無しさん:2012/06/14(木) 23:55:49 ID:??? 後半は特に、敵味方ともあんまりぱっとしなかったからねえ。 試合通して存在感発揮してたのは草原の狼さんだけな気すら。
[569]森崎名無しさん:2012/06/14(木) 23:57:45 ID:??? 後半は一応、森崎が頑張ってたよw
[570]森崎名無しさん:2012/06/14(木) 23:59:42 ID:??? 90分通して開幕のイスラスショーが一番の見せ場だった そういうこともサッカーにはあるな
[571]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:37:50 ID:??? >>565-566 乙どもですー。ラムカーネ戦はこの後も何度か行われるので、次の試合に期待しましょう。 >>567 彼女とはしばらくの間お別れですからね。Jローローの復帰は難しくなりましたね。 >>568 アリティア選抜は一本もシュートが撃てませんでしたね。Kローローの出番が…… >>569 ガッツが枯渇するまで止め続けてくれましたからね。JOKER覚醒もしましたし、個人としては言うことなしだと思います。 >>570 あれも半分イベントでの得点でしたからねぇ…。確かに消化不良な展開でした。 =========== シェスター「(くっ…しつっこいなぁ。最後くらいかっこよく決めたかったのに)」 シェスターのドリブルは試合終了間際での疲れもあるのか普段のキレは失われていた。 ラムカーネとJローローの執拗なマークを振り払えずに動きが止まってしまう。 中里「(シェスター殿、無理は禁物でござる。一旦後ろに下げてやり過ごすでござるよ)」 シュタタタッ… Fローロー「(後ろの選手が上がってきている。よ〜し、ここは…)」 相手の行動を完璧に読み切り、先回りでのボールカットを狙うFローロー。 後は相手が勝手にこちらにボールを渡してくれるのを待つだけだった。だが。 ラムカーネ「今ならボールを楽に奪えるぜ。おらっ、よこしやがれェ!!」 シェスター「うわっ!」 ドガァッ!!
[572]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:39:25 ID:??? ラムカーネ「ギャハハっ!!ざまあみろ!見たか!これが本物の森崎様の実力だァ〜ハッハッハ!!」 反則ギリギリのラフプレイでシェスターのボールを奪いにかかるラムカーネ。 だが、この無理なボール奪取は残り僅かのロスタイムを大幅に消費する悪手だった。 試合の展開よりも自らの活躍を重視してしまったツケはすぐに支払われることになる。 ピッピッピ〜〜〜〜〜〜ッ!! ラムカーネ「ハッハッハッハッハ……ハァ!?」 シェスター「くくっ……助かったよ。わざわざ貴重な時間を浪費してくれたことに感謝しなくちゃね」 森崎「お、終わった……勝った!勝った……ぐうっ……」 体全体を襲う痛みに顔を歪めつつも、チームの勝利に喜び、拳を天に突き上げる森崎。 妖しい赤い月の光も、今ならば素敵な祝福の演出にさえ思える晴れやかな気分だった。 ラムカーネ「う…うそだ。こんなの何かの間違いだ。俺が負けるわけねぇ。負けるわけねぇのに……」 ラムカーネは敗北という現実に打ちのめされて崩れ落ちる。 それと同時に仮面の男たちも電池が切れたかのように動かなくなる。 負けた。偽物から力を奪い、不完全な肉体を完全なものにするという野望はここに潰える。 それはラムカーネだけではない。不幸にも前大戦で命を失ったアカネイア同盟軍の勇士たちにも言えることだった。 Cローロー「そんなァ……俺たちが……森崎が……負けた……?」 Aローロー「わ、我々の復活の望みは……絶たれてしまったのか……む、無念……」 Jローロー「ミディア……ごめん……俺は結局君の元へは……帰れそうに……な……」
[573]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:40:26 ID:??? 絶望に絶望を重ねた重苦しい雰囲気が闇の軍団を包み込む。 だがその陰惨な光景を見つめるガーネフは何故か嬉しそうな笑みを浮かべていた。 この惨めな敗北すらも、自分たちの野望の一端になるとでも言わんばかりに。 ガーネフ「(あの裏切り者の小僧の存在が全てじゃったな。奴が心変わりさえしなければこんな無様な結果にならずに済んだものの。 じゃが……ふぇっふぇっふぇ。お主にとっても儂にとっても 『裏切り』とは切っても切れぬ関係よ。これも運命と言えるかもしれぬのう)」 試合の結果など些細な問題でしかない。あの力さえ用いれば、なんということはない。 何度でもやり直せばいいのだから。勝つまで。都合の良い世界が巡り巡ってくるその日まで。何度でも。 森崎「(へへ……なんだか一気に疲れがのしかかってきやがったぜ。だが、まだ俺にはやるべきことがあるよな)」 ラムカーネに打ち勝ち、自分の存在という証明をしてくれた仲間たちにねぎらいの言葉をかけなければ。 暗闇に一人取り残され、どうしようもなかったはずの森崎を助けに来てくれた彼らがいなければ、この結果は無かったから。 森崎「みんな、ありがとう。俺たちの勝利だ!」 早田「へへっ、なぁに。気にすることねぇよ。兄弟のピンチに駆けつけるのは当然だろ?」 シェスター「大事なチームメイトにリーグ開幕前に潰れてもらっちゃ困るんだよねぇ」 マーガス「それで、気になっていたんだが……あのお前そっくりの謎の男は一体何者なんだ?」 森崎「ああ。ちょっと信じられない話かもしれないんだが、実はあいつは……」 森崎は曖昧ながらも自分の知る限りのラムカーネの情報を仲間たちに話した。 昔の自分の性格や心を色濃く受け継ぐもう一人の自分自身。言わば森崎の『影』であると。
[574]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:41:43 ID:??? イスラス「……なるほど。奴が執拗にお前のことを狙う理由がようやく分かった。 お前に存在を認められなかったもう一つの人格が、何らかの力を得て実態を得た。 そしてこの『仮面』で手駒を集めてお前に成り代わろうとしてやがったってわけか」 そう言うとイスラスはポケットから何かを取り出す。青白く輝くそれは、森崎は何処かで見覚えがあった。 森崎「それは……星のオーブ?にしては随分小さいが……」 前対戦にて、魔王ガーネフを倒すために用いられたスターライトの魔導書。 この魔導書を錬成するための力の源として使われたのが、 今はアカネイアの王宮で厳重に保管されている光のオーブと、この星のオーブである。 イスラス「これは奴から与えられた『仮面』を踏み割った時に出てきたものだ。 値打ちものの宝石か何かかと思ってお守りがわりに持っていたんだが…… お前の話を聞いてはっきりした。こんな不気味なものを持ち続ける趣味は俺にはない」 そう言うと森崎の方へとその青い炎が宿るように燃え、輝くかけらを放り投げてくる。 咄嗟にキャッチしたが、確かに彼からしてみれば都合の良い『駒』として扱われそうになった曰くつきのモノに違いない。 森崎「(一応引き取っておくか。マルスやマリクなら何か知ってるかもしれないしな)」 ※イスラスから謎のかけらを受け取りました。
[575]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:42:55 ID:??? 赤い月の光が徐々に消え、東の方から徐々に明るさが戻ってくる。 そんな夜明け前の見事なグラデーションの空の下、この試合を一人見守る男がいた。 その男も『仮面』をしていた。だが、森崎たちと戦った男の仮面とは随分と趣が違う。 相手に威圧を与える鬼のような仮面ではなく、純粋に顔を覆い隠すようなシンプルなデザインである。 ????「良かった。どうやら『彼』は負けなかったようだ。いざとなれば俺が出ていくつもりだったが……」 その男の表情は仮面で隠れているため分からない。だが、少なくともこの試合へ強い意識があったのは確実だった。 疼いていたからだ。自分も彼らと同じフィールドに立ち、ボールを蹴り駆けまわりたい。 そう願わずにはいられない質なのは『こんな姿』になっても変わらないことに妙におかしくなってしまう。 ????「君にはこれからも勝ち続けてもらわなければいけない。そう、それが『あの人』の願いであり、そして――」 何よりも自分のために。この因果から逃れるための唯一無二の存在。森崎有三。いや…… ????「―――。」 もうすぐ夜が明ける。そしてそれからが始まりだ。この広大な大空をいつか再び駆け巡れる日が来ることを祈って。
[576]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/06/16(土) 12:43:56 ID:??? 森崎「……さて。後はアイツだけだな」 仲間と勝利の喜びをわかちあった森崎は、やり残した仕事を終えるためにゆっくりと歩き出す。 未だ自分の敗北を受けいられずに呆然と立ち尽くす男の前に。 髪の一房が心奪われるほどに黄金に輝いている以外、自分と瓜二つの存在の前へと立つ。 ラムカーネ「うそだ…こんなの間違いだ…俺は負けない…負けるわけないのに…」 森崎「……ラムカーネ。いや、もう一人の森崎有三。俺が生み出してしまった……『影』」 ラムカーネ「こんなのありえない…信じられない…認められない…」 森崎「おい、聞こえてるのか。返事くらいしろ!」 ラムカーネ「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……そう、嘘さ。夢さ。幻さ。 そうさ、これは全て空想、妄想。作り物のまがい物。ひひ…うひひひひ…」 森崎「…駄目だ。完全に我を失ってやがる。だが、いったいどうすれば」 身から出た錆というわけではないが、彼という存在を宿さなければ 自分は一生『キャプテン』という立場を目指すことも、そして翼や若林に立ち向かおうとさえ思わなかっただろう。 そのことだけに関しては、正直感謝してもしきれないところがある。 ドイツブンデスリーガでプロとして戦っていけるようになったのも、 彼と、そして自分の体に宿る『リセット』と『星のオーブ』の力があればこそだと森崎は思っていた。 彼をこのまま放っておく訳にはいかない。森崎はなんとか彼とコンタクトを取るべく色んな行動をとってみる。 森崎「なぁ、何か返事しろよ。おい、ラムカーネ!」 顔の前にひらひらと手を翻してみたり、耳や鼻を引っ張ってみたが、相変わらずうわ言をブツブツと呟くだけのもうひとりの自分。 それどころかその表情は次第に狂気じみてきており、語気も荒々しくなっていく。
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0ch BBS 2007-01-24