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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
[808]森崎名無しさん:2012/07/10(火) 00:27:31 ID:??? 久しぶりに言わせて 乙でしたと
[809]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:23:15 ID:??? >>808 なんだかちょっと照れくさいですねwありがとうございます。 =========== ★カタリナ命中覚醒→ ハート4 ★ >ハート→技成長+5 ※カタリナの技成長率が70→75にあがりました! 多くの兵士を薬により昏倒させ、君主の暗殺を企てたにもかかわらず 何故彼らはこうまでして自分のことを心配してくれるのだろうか。 アイネ「(どうして私なんかのために……どうして、どうしてどうしてどうして…!)」 あれはいつの頃だろうか。ノルダの奴隷商人たちに家畜のように虐げられ、 何かあると面白半分にぶたれる日々。痛いのは嫌だから、目を閉じて耳をふさぎ、 心の奥に閉じこもることだけが辛い現実から逃れる唯一の手段だった。 アイネ「(そんな私を……シーダ様やロディたち第七小隊の仲間たちが…なか、ま……)」 そうだ、仲間。彼らは自分のことを仲間と呼び、手を取り合ってくれた。 騙されているのも知らず、純真な心で触れ合い『カタリナ』という軍師見習いと絆を深めてくれた。 シーダ「あなたの暗殺者としての意思が本物だというのなら、その魔法で私を好きにしなさい。 マルス様の命を護るためなら、この身が灰になろうとも後悔はしないから。 ……でも、ほんの少しでも迷いがあるのなら私にその魔法は当たりはしないわ。 カタリナ。もう辛い思いをしなくてもいいの。あなたは自分の意志で幸せになる権利があるの」 シーダは天馬から降り、肩を震わせるアイネへとゆっくりと近づいていく。 アイネ「う……ああぁ……ああーーーーーっ!!」
[810]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:24:21 ID:??? ボボボボボッ……ボシュウッ!! マルス「危ないシーダ!」 細長い閃光の炎が糸のように絡み合い、聖母のようなほほ笑みを浮かべるシーダの首元へと迫る。 だが、その糸は術者の意識が途切れてしまったかのように突然掻き消えてしまった。 アイネ「…………」 肩を抱きながら崩れ落ちるカタリナ。シーダは天馬から降りると震えるカタリナの頭を優しく撫でる。 シーダ「カタリナ……私、もっとあなたのことが知りたい。話してくれる? きっともっとあなたのことが好きになれるかもしれないから」 アイネ「…………シーダ様。私、私は…………」 ロディ「よかった。万事解決というわけにはならないだろうがとりあえず騒ぎは収まりそうだ。 ……しかし、噂には聞いていましたがシーダ様の説得は見事なものですね」 マルス「前大戦でも、シーダの呼びかけで武器を納めてくれた多くの兵士がいた。 シーダは武器を振るい同盟軍の先頭で道を切り開いてくれたけど、 奪わなくとも良い命を奪わずに済む道も切り開いてくれたんだよ」 オグマ「ん……おい、何やら足音が近づいてくるぜ。それもかなりの数だ」 ロディ「ジェイガン様が本隊を引き連れて戻ってきてくれたのでしょうか?」
[811]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:25:56 ID:??? ★運命の足音→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→森崎隊が合流した!クリスもカタリナに話しかけ、これにて一件落着…? スペード・クラブ→仮面をつけた大男の大群が裏口から一挙に押し寄せてきた! JOKER→ジェイガンが戻ってきた。何やら大勢の仮面の大男たちを引っ捕らえているが…?
[812]森崎名無しさん:2012/07/11(水) 21:26:20 ID:??? ★運命の足音→ スペード2 ★
[813]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:20:50 ID:??? ★運命の足音→ スペード2 ★ >スペード・クラブ→仮面をつけた大男の大群が裏口から一挙に押し寄せてきた! ド ガ シ ャ ー ン ! ! 裏口の壁を破壊しながらなだれ込んできたのは筋肉隆々の仮面の男たちだった。 その集団の先頭に立つ、一際巨大な男が図体に似合わない幼稚な口調で喋り出す。 ローロー「ウキキ、アイネー助けに来たぞー」 アイネ「あっ……」 オグマ「貴様、何者だ。カタリナを助けに来たと言ったな。お前も暗殺組織の手先か」 ローロー「テサキ?違う違う、俺はローロー。いい名前だろぉ?ウッキッキー」 全く臆せずにふざけた態度で言葉を返す姿に、オグマは鋭い視線を向け緊張を崩さない。 オグマ「(数が思った以上に多いな。さすがにこの状況じゃ姫や王子たちを庇いながら戦うのは無理か…?)」 ローロー「ささ、逃げ道は確保しといたからさー。今回は失敗したけど、また今度殺そう。今はとにかく逃げろ逃げろー」 アイネ「で……でも、私…私は……」 ローロー「またクライネに怒られるぞー。エレミヤ様にも怒られるぞー。ウキッ」 アイネ「!」 ローローと名乗った男の言葉を聞いた瞬間、アイネの表情が変わるのをマルスは見逃さなかった。 マルス「(クライネ……エレミヤ。それがカタリナに暗殺を命じた人間なのか?)」
[814]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:21:50 ID:??? アイネ「(そうだ……私はなんて身勝手なことをしようとしてたんだろう。 ごめんクライネ。ごめんローロー。あなた達を置いて私だけ幸せになろうとしてただなんて…… エレミヤ様。こんな出来損ないな私ですみません。少し夢の世界に浸りすぎておかしくなっていただけです)」 初めて残飯以外の食べ物を与えてくれた人。それこそ先ほどのシーダ以上に聖母のような温かみのある微笑みで 自分だけでなく、似たような境遇の大勢の子供達に別け隔てなく慈悲を授けてくれた大事な大事な…… アイネ「すみませんシーダ様。あなたがマルス様を一番に考えているように、私にも一番に考えなくてはいけない人が……いたんです。 その人を守るためならばこの身が灰になろうとも構わない。……そんな人が」 シーダ「カタリナ…!ま、待って!待ちなさい!」 シーダの手をするりと交わし、ローローの側へと駆け寄るアイネ。 アイネ「ごめんなさいみなさん。やっぱり私は『カタリナ』ではなく『アイネ』なんです。 皆さんと過ごした楽しかった日々は絶対に忘れません。…それでも私は私でありたい。 私に生きる意味を教えて下さったあの人のために生きていたいから。 それがたとえ、大事な人達を傷付けるような命令を下すような人でも」 マルス「……それが君の答えなのか、カタリナ」 アイネ「すみませんマルス様。この証はお返しします。私はどう足掻いてもあなたの近衛騎士になることはできませんので」 明日の叙勲式で正式に受け取るはずだった正騎士の勲章を、アイネはマルス達の方へと放り投げる。 アイネ「(そう。これでいいんだ。私はあの人の教えを守ると心に誓ったんだから。 たとえ血のつながりがなくたって、私たちは家族。 家族の幸せを願わずに、自分の幸せだけを追い求めるなんて私には……できない)」 ローロー「ウキ?なんだかアイネ様子がおかしいぞ。あいつらに何か言われたのか?」
[815]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:23:30 ID:??? アイネ「いいえ、なんでもありません。とにかく今は退きましょう。 もっと戦力を集めなければ彼らを倒すのは困難です。今回はそれが分かっただけでも良しとしましょう」 ローロー「アイアイサー。マルスー、今度は俺とも遊ぼうなー。ウッキッキー!」 ロディ「ま、待て!カタリナ!待つんだ!私たちは一緒に近衛騎士になると誓い合ったんじゃなかったのか! あの夢の語らいも!全てが嘘だったというのか!カタリナーーーっ!!」 オグマ「ちいっ、駄目だ!この仮面の連中を片付けんうちにはとても近づけんよ!」 シーダ「……どうして」 悔しさに唇を震わせながら、床に拳を叩きつけることしかできない。 シーダにとってマルスが一番大事という言葉に対してまたしても何も言い返すことができなかったからだ。 シーダ「どうして言ってあげられなかったの?大事なものに順序なんてつけられないって…… 誰が大事じゃない。何が大事なのかってどうして言えなかったんだろう……」 この心の弱さを克服しない限り、自分に彼女を説得する権利なんて無いとシーダは悟った。 そして彼女の心の扉を開けるのは、きっと。同じ従騎士としてもっとも苦労を長く共にしたクリスにしかできないと思うのだった。
[816]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:25:27 ID:??? その後、森崎隊とジェイガン率いる本隊が合流したことでなんとか賊たちを一掃することに成功する。 だが、肝心のカタリナには逃げられてしまった。彼女を取り戻すことができなかったとクリスは酷く落ち込んでいた。 マルス「クリス、これを預かっておいてくれないか」 クリス「……これは?」 マルス「明日の叙勲式で使うカタリナ用の勲章だ。……僕はまだ諦めたくない。 君たち第七小隊を近衛騎士にしたいと願ったのは何より僕自身なんだ。 だから、いつの日か彼女がここに戻ってきた時に君の手から渡して欲しい」 クリス「私が……」 マルス「彼女の任務は僕の暗殺。きっとまた近いうちに現れるはずだ。 君には僕を護衛して欲しい。そしてもし出来るなら…彼女を救ってあげて欲しい。 それはきっと、君にしかできないことだ。アリティア王宮近衛騎士特別部隊の隊長として。 いや、彼女の親友として。クリス、君の手で……」 クリス「……はい。いつの日か……必ず」
[817]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:26:29 ID:??? アリティア城での賊侵入の騒ぎは夜明け前にはすっかりと収まっていた。 幸いなことに地球側からの招待者たちには気取られること無く、 事件はアリティアの既視たちの胸の中だけに秘められることになる。 翌日。クリスたち従騎士にとって、待望の夢だった正騎士昇格の儀式の日。 そして森崎にとって、アカネイア大陸に別れを告げ己の夢の挑戦のために新たな異国へと旅立つ日でもあった。 ★それぞれの出発→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→受勲式が終わるまで時間が出来た。最後のあいさつをして回ろう スペード→すぐに戻らないといけなかったが、受勲式を後回しにしてまでみんなが見送りに来てくれた クラブ→もうフライトの時間が迫っていてすぐに戻らないといけない?そ、そんなァ… JOKER→受勲式の会場にて。森崎はマルス達から聞いた仮面の男のことを思い出していた。
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0ch BBS 2007-01-24