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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
[869]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:29:50 ID:??? 森崎「び、ビビってねーし!ちょっと珍しいから驚いてるだけだしー!」 肖「まぁ気にすんな。俺はお前のことを気に入ってんだよ。俺たちアジアのサッカーのレベルは 欧州や南米に比べて明らかな格差があると言われ続けてきた。だが、近年この差は少しずつだが埋まってきている。 俺や車、そしてお前。他にもサウジのオワイランやタイのブンナークなんかもそうだ。 いつかアジアのサッカーが一番優れたサッカーだと言われるようになる日を俺は夢見ている。 だからお前には途中で潰れてほしくないんだよ。アイツのようにな」 森崎「……シュナイダーのことは気の毒だったな」 肖「アイツを潰した選手は明らかに足を狙っていた。もちろんレッドカードで即退場したさ。 ……だけどな、そいつは今日登録したばかりの名前も聞いたことのない無名の選手だった」 森崎「まさか……シュナイダーを潰すためだけにそいつは!」 肖「とんでもねぇ采配をしやがるよ。今季のケルンはなんだか不気味だ。 特に昨季と大きく陣営が変わったわけでもねぇってのに……やけに迫力が増しやがった。 明後日はお前らブレーメンがケルンと戦うんだったよな。一応注意しておけよ」 森崎「あ、ああ。覚えておくぜ。(なんてこった。いくらプロの世界だからってそんなのアリかよ…)」 まるで選手を使い捨ての駒のように扱うその采配に森崎は怒りすら覚えていた。 チームを勝たせるためならば相手の尊厳すらも平気で踏みにじるアンフェアな行為である。 森崎「ところで、今治療してもらっているその選手は?見たところお前のチームメイトっぽいが」 肖「ああ、紹介が遅れたな。こいつはレヴィン。シュナイダーの穴埋めに急遽引っ張ってきた選手さ」 レヴィン「…どうも」 片目が隠れるほどの長い前髪。その瞳を覗きこんだ森崎は何処かで会ったような冷たい感覚を思い出す。
[870]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:31:39 ID:??? 森崎「(…なんだ、この不気味な気分は。ああ、そうだ。あの夢の中での試合で戦った仮面選手に雰囲気が似てるんだ)」 レヴィン「君がブレーメンのGK、森崎か。北欧リーグにも君の名前は届いていたよ。 jrユース世界大会MVP、WY世界大会でも優勝チームのキャプテンを務めていたらしいね。スゴイよ」 森崎「え、あ…ま、まぁな。(でも褒められて悪い気分はしないな。ウッシッシ)」 肖「シュナイダーの離脱は痛いが、こいつのキック力はアイツに勝るとも劣らねぇ。特にあの『シュート』に関しちゃ……」 レヴィン「肖、みだらに自チームの情報をひけらかさないほうがいいよ」 肖「! っと、悪い悪い。おしゃべりが過ぎちまったな。…………ほい、治療は終わりだ。あとは暖かくしておけばバッチリだぜ」 レヴィン「ありがとう。……でも、やっぱり僕にはあまり合ってないかなこの治療は」 肖「けっ、お前の国の最新の科学設備だかなんだか知らねぇが、この鍼治療には偉大な『歴史』があるんだよ。 今日はサービスで無料でやってやったが次からはちゃんとお代をいただくからな」 レヴィン「気を悪くさせてすまない。そんなつもりじゃなかったんだ。ゴメン」 肖「お、おう……(なんというか捉え所の無いやつだぜ。少しは言い返してみろよ、張り合いがないじゃんか)」 レヴィン「おまたせ。時間を取らせて悪かったね」 森崎「いや、こればっかりは順番だからな。気にしちゃいねぇよ」 レヴィン「そう、良かった」 森崎「(…? なんなんだろうか、さっきから何か引っかかるようなこの嫌悪感は…)」
[871]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:33:11 ID:??? 言葉こそ物腰が低く丁寧で穏やかだが、どうにも森崎の彼への印象は悪い。その理由にはすぐに気がついた。 彼はこちらを『見ていない』のだ。先ほどの肖との会話も、今の森崎との会話でも。 目を合わさずに、空虚をぼんやりと眺めるかのようなフワフワとした表情でしか彼は話をしないのだ。 森崎「(不気味な奴だな。だが、シュナイダーに勝るとも劣らないシュート力を持つ選手らしいからな。一応覚えておくか)」 森崎はレヴィンと入れ替わる形で診察台に腰掛ける。レヴィンはというと長椅子に座り何かペンダントのようなものを見つめている。 肖「なんだ、奴のことが気になるのか?」 森崎「え、ああ。なんだか初めて見るタイプだからちょっと珍しいかなって」 肖「俺としてももっとオープンになって欲しいんだがね。なにせ俺の真価の発揮どころはお前もよく知ってるだろ?」 森崎「ああ。相手のシュートにタイミングよく足を振りぬいて強烈なカウンターシュートを放つ。 お前の『反動蹴速迅砲』は、残念だが俺のチームに対しては相性は最悪だったな」 強力なミドルシューターがいないブレーメンにおいて、肖は中々自分の実力を発揮できずに困惑していた。 そんな時である。シュナイダーに自分に向けてシュートを撃たせ、その威力を利用してシュートを撃つ作戦を編み出したのだ。 肖「シュナイダーの代理とまでは言わんが、このままじゃバイエルンの得点力は大幅に減少しちまう。 優勝争いから脱落しねぇためにも、なんとかして奴とコンタクトをとっていくのが俺のこれからの課題だな。 …さて、そろそろ治療の方に取り掛かるか。で、何かお望みの治療の方向性とかはあるか?」
[872]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:34:53 ID:??? ☆どうしますか? A 怪我をしにくくして欲しい B 成長率を高めたい C もっと強くなりた D 『破滅のツボ』を治したい E 鍼治療のことはよくわからないのでお任せする 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[873]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:37:47 ID:NUihRcAo D
[874]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:39:47 ID:PrYXlXjY D
[875]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:54:24 ID:??? Cを選ぶと成田選手がもっと強くなるのですねわかります
[876]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:40:01 ID:??? >>875 ( ゚ ρ ゚ )つ『い』オトシテシマイマシタ =========== >D 『破滅のツボ』を治したい 森崎「なぁ肖。お前に一つ聞いておきたいことがあるんだが」 肖「なんだ?悪いが俺にはお前に紹介するような女友達はいないぜ」 森崎「『破滅のツボ』って聞いたことあるか」 肖「だから破滅の……なんだって?」 森崎「『破滅のツボ』。鍼治療に詳しいお前ならこの名前に聞き覚えがあると思って」 肖「……知ってるよ。そして俺たちスポーツマンにとっちゃ一生聞きたくもない名前だなそりゃ」 森崎「どういうことだよ、それ」 肖「んなの当たり前だろ?その名の通りにこのツボを刺激されたものは多くの運動能力を失うハメになる。 リハビリで日常生活を取り戻すことは不可能じゃないが、それでもかなりの年月を要する。 ましてやサッカーみたいな激しいスポーツなんて二度とやれないだろうさ」 森崎「……んだ」 肖「あ?なんだって?」 森崎「実は俺……破滅のツボを押してるんだ」 肖「なっ……!?」
[877]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:41:01 ID:??? 森崎は自分の首筋を指でそっと撫でる。闇に囚われた中山と共に押した痛々しいあとが浮かび上がっていた。 森崎「お前の話が本当なら、今こうしてブレーメンの正GKまでやってる俺はなんなんだ? なぁ肖!本当のことを教えてくれ!『破滅のツボ』で傷ついた肉体は治せるのか?」 肖「…………これは俺の爺ちゃんの話だから、俺自身確証があるって話じゃねぇ。 だけど、この世に一人だけ『破滅のツボ』の治療を成功させた名医がいるらしい。 その男の名はBJ。各国を飛び回っている高額の治療費をせしめる藪医者ってことしか分かっちゃいねぇ謎の男だ」 森崎「BJ……その男なら俺のこの体も治してもらえるってことなのか?」 肖「確証は持てんぜ。それにあくまで治療が成功しただけって話だ。 その後、その患者がどうなったかまでは知らねぇし、ましてやスポーツマンとして復帰したかも定かじゃねぇ。 それより気になっているのはお前の体だ。本当にお前は『破滅のツボ』を自ら押したのか?」 森崎「……あ、ああ。押した。押しちまった。俺は……昔、一番の親友を助けるために曖昧な知識でツボ押しに挑戦した。 その結果、俺はアイツのサッカー人生を大きく狂わせちまったんだ。その償いのために……俺は……」 肖「……おい、待てよ。お前。それはちょっとおかしくねぇか?」 森崎「え?」 肖「その『一番の親友』の償いのためにお前は自ら『破滅のツボ』を押したんだよな。 じゃあなんでいまお前はその『破滅のツボ』を治そうとする? お前は親友の償いのために自分に枷をはめたんじゃねぇのか? それを自分だけ治して欲しいだと?都合のいい事言ってんじゃねぇよ!」 森崎「ち…違う!俺はただ……破滅のツボのことが分かればアイツも、中山も助けてやれるんじゃないかって…」
[878]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:42:13 ID:??? 今日ここに来たのはあくまでもチームのために。仲間のために。中山のために。 自分の地位や実力など二の次だ。だから今までこの『破滅のツボ』に負けるものかと戦ってきたんじゃなかったのか。 森崎は声を震わせながらも、しっかりと肖を見据えて自分の意志を言い返す。 肖「…………悪いな。その答えを聞くためにちょっと誘導しちまったことを先に謝らせてくれ。 ただ、お前がどうして自ら『破滅のツボ』を押すことになっちまったのかを詳しく聞きたくてな」 森崎「ああ、話すよ。こればかりはしっかりと話しておかないと…何より中山に悪いからな」 森崎は肖にワールドユース大会後の中山との顛末を話した。 ガーネフやラムカーネなどのアカネイア大陸の事はある程度ぼかしたが、 それでも自分に恨みを持つ存在がいて、そいつらに中山はそそのかされたと答えた。 肖「中山……中山、か。なるほど、なんとなくだが話が見えてきたぜ、今回の騒動の一件が」 大きく目を見開き、興奮した様子で息巻く肖の様子を見て森崎は首を傾げる。 森崎「ど、どうしたんだ肖。俺、何か変なこと言ったかな?」 肖「今日の試合、ケルンのトップチームに登録された無名の選手。 そしてシュナイダーの足を削り今季絶望の怪我を負わせた奴。その名前が……」 森崎「ま……まさか――」
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0ch BBS 2007-01-24