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【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】
[873]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:37:47 ID:NUihRcAo D
[874]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:39:47 ID:PrYXlXjY D
[875]森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:54:24 ID:??? Cを選ぶと成田選手がもっと強くなるのですねわかります
[876]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:40:01 ID:??? >>875 ( ゚ ρ ゚ )つ『い』オトシテシマイマシタ =========== >D 『破滅のツボ』を治したい 森崎「なぁ肖。お前に一つ聞いておきたいことがあるんだが」 肖「なんだ?悪いが俺にはお前に紹介するような女友達はいないぜ」 森崎「『破滅のツボ』って聞いたことあるか」 肖「だから破滅の……なんだって?」 森崎「『破滅のツボ』。鍼治療に詳しいお前ならこの名前に聞き覚えがあると思って」 肖「……知ってるよ。そして俺たちスポーツマンにとっちゃ一生聞きたくもない名前だなそりゃ」 森崎「どういうことだよ、それ」 肖「んなの当たり前だろ?その名の通りにこのツボを刺激されたものは多くの運動能力を失うハメになる。 リハビリで日常生活を取り戻すことは不可能じゃないが、それでもかなりの年月を要する。 ましてやサッカーみたいな激しいスポーツなんて二度とやれないだろうさ」 森崎「……んだ」 肖「あ?なんだって?」 森崎「実は俺……破滅のツボを押してるんだ」 肖「なっ……!?」
[877]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:41:01 ID:??? 森崎は自分の首筋を指でそっと撫でる。闇に囚われた中山と共に押した痛々しいあとが浮かび上がっていた。 森崎「お前の話が本当なら、今こうしてブレーメンの正GKまでやってる俺はなんなんだ? なぁ肖!本当のことを教えてくれ!『破滅のツボ』で傷ついた肉体は治せるのか?」 肖「…………これは俺の爺ちゃんの話だから、俺自身確証があるって話じゃねぇ。 だけど、この世に一人だけ『破滅のツボ』の治療を成功させた名医がいるらしい。 その男の名はBJ。各国を飛び回っている高額の治療費をせしめる藪医者ってことしか分かっちゃいねぇ謎の男だ」 森崎「BJ……その男なら俺のこの体も治してもらえるってことなのか?」 肖「確証は持てんぜ。それにあくまで治療が成功しただけって話だ。 その後、その患者がどうなったかまでは知らねぇし、ましてやスポーツマンとして復帰したかも定かじゃねぇ。 それより気になっているのはお前の体だ。本当にお前は『破滅のツボ』を自ら押したのか?」 森崎「……あ、ああ。押した。押しちまった。俺は……昔、一番の親友を助けるために曖昧な知識でツボ押しに挑戦した。 その結果、俺はアイツのサッカー人生を大きく狂わせちまったんだ。その償いのために……俺は……」 肖「……おい、待てよ。お前。それはちょっとおかしくねぇか?」 森崎「え?」 肖「その『一番の親友』の償いのためにお前は自ら『破滅のツボ』を押したんだよな。 じゃあなんでいまお前はその『破滅のツボ』を治そうとする? お前は親友の償いのために自分に枷をはめたんじゃねぇのか? それを自分だけ治して欲しいだと?都合のいい事言ってんじゃねぇよ!」 森崎「ち…違う!俺はただ……破滅のツボのことが分かればアイツも、中山も助けてやれるんじゃないかって…」
[878]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:42:13 ID:??? 今日ここに来たのはあくまでもチームのために。仲間のために。中山のために。 自分の地位や実力など二の次だ。だから今までこの『破滅のツボ』に負けるものかと戦ってきたんじゃなかったのか。 森崎は声を震わせながらも、しっかりと肖を見据えて自分の意志を言い返す。 肖「…………悪いな。その答えを聞くためにちょっと誘導しちまったことを先に謝らせてくれ。 ただ、お前がどうして自ら『破滅のツボ』を押すことになっちまったのかを詳しく聞きたくてな」 森崎「ああ、話すよ。こればかりはしっかりと話しておかないと…何より中山に悪いからな」 森崎は肖にワールドユース大会後の中山との顛末を話した。 ガーネフやラムカーネなどのアカネイア大陸の事はある程度ぼかしたが、 それでも自分に恨みを持つ存在がいて、そいつらに中山はそそのかされたと答えた。 肖「中山……中山、か。なるほど、なんとなくだが話が見えてきたぜ、今回の騒動の一件が」 大きく目を見開き、興奮した様子で息巻く肖の様子を見て森崎は首を傾げる。 森崎「ど、どうしたんだ肖。俺、何か変なこと言ったかな?」 肖「今日の試合、ケルンのトップチームに登録された無名の選手。 そしてシュナイダーの足を削り今季絶望の怪我を負わせた奴。その名前が……」 森崎「ま……まさか――」
[879]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:43:19 ID:??? 〜バイエルン州 ミュンヘン中央病院〜 若林「よう、シュナイダー」 シュナイダー「若林!」 ケルン戦で足を負傷し、病院に搬送されたシュナイダーの病室を訪れたのは旧友かつライバルの若林だった。 若林「なんだ、渋い顔して」 シュナイダー「ふん、途中リタイヤだぜ、渋くもなる!」 若林「早く治せよ。リーグがつまらん」 シュナイダー「出来る事なら今すぐ出たいぜ…」 若林「確かにな。本当なら出れるんだろ?」 シュナイダー「……ああ。これも父さん……監督の指示さ。俺の膝はこの程度でイカれるほど脆くはない。 テーピングで補強すれば無理をしなければ試合にも出られるだろう」 若林「……理由があるんだな」 シュナイダー「お前も知っているはずだ若林。俺を退場させた『あの男』のことを」 若林「……ああ。そして今回の一件は俺にも少なからず責任がある」 シュナイダー「聞かせてくれ。そろそろ俺たちは知らなければならない時が来ているのかもしれない。 頭の中に眠る、あまりにも鮮明とした事実と異なる俺達の『ちぐはぐ』な記憶の正体を」 若林「ふっ、別に俺は構わんがな。次期皇帝が異国から来たいたいけな少年をチームメイトと共謀してリンチしてましたってな」
[880]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:44:30 ID:??? シュナイダー「やめてくれ……俺にはまだ信じられないんだ。俺が……俺がそんな馬鹿げたことを……するはずがない……」 『あの一件』以来、シュナイダーはここぞという時に若林に頭が上がらない。実際ケンカではほぼ勝ち目がないからだ。 しかしシュナイダーもあの時の屈辱がきっかけで絶対に借りを返さずにはいられない強い反骨心を持つことが出来たのだが。 若林「お陰でお前との互角のシュート対決も、喧嘩だけなら俺の圧勝だからな。 ……確かに当時はいろいろ荒れたさ。お互いにな。だが、こうして笑い話にできるくらいに俺たちは年をとった」 シュナイダー「じじ臭いことを……カルツじゃあるまいし」 若林「じゃあ、そろそろ話すか……カシム、入っていいぜ」 カシム「失礼します」 病室に入ってきたのは青髪のひょろっとした青年である。 シュナイダー「誰だ?この貧相な顔の男は」 若林「失礼しますって言ってるけどさすがにその言葉は失礼だろシュナイダー。 こいつはカシム。俺の家で新しく雇った……まぁ、一種のボディーガードだな」 シュナイダー「若林……」 若林「ん?」 シュナイダー「いくら女に飢えているからってついにお前は道を踏み外してしまったというのか…… いや、待て。だがいくらお前とはいえマリーだけは渡さん!しかし今ならまだ間に合う! マリーの友達にお前のファンが確かいたはずだ。その子に連絡して……」 若林「な、な、何を誤解してやがる!いいから落ち着け! カシム、こいつにも話してやってくれ。あの時……ワールドユース決勝後に起こったあのことを」
[881]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:45:45 ID:??? カシム「はい。……まずは今回シュナイダーさんが怪我をしてしまった原因を話さなければなりませんね」 シュナイダー「原因…?」 カシム「…少し長くなりますがよろしいですか?」 シュナイダー「構わん。聞かせてくれ」 カシム「はい。では…………」 森崎「(嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。これは何かの間違いだ。夢だ、幻だ)」 シュナイダー「(馬鹿な…馬鹿な馬鹿な馬鹿な。そんな夢物語のようなこと…ありえるのか)」 森崎「(中山が……あんなことをするわけがない!)」 シュナイダー「(あの男か……だが、思い返せば確かにそうかもしれん)」 森崎「(きっと他人の空似だ。そうに違いない。明後日のケルン戦で資料を確認すれば済む話じゃないか)」 シュナイダー「(ワールドユース大会の時もそうだったが…俺への恨み一つ、たったそれだけの想いで…)」
[882]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:47:04 ID:??? 森崎「俺は中山を信じている。どんなことがあっても……親友を、あいつを信じ続けてやる!」 シュナイダー「これは事態は急を要するな。今すぐ奴と……森崎と話をしなければ!」 また一つ、運命の歯車がギシリと鈍い音を立ててゆっくりと動き出す。 全てはこの日のために。たとえ何度やり直すことになろうとも。 〜???????〜 ガトー「……まもなくじゃな、モロドフ殿」 モロドフ「はい。ガトー司祭」 ガトー「早急に動かなければならん。既に『奴』も動き始めている。 散り散りになった『星々』を集めなければ奴の闇は振り払えん」 モロドフ「ご安心を。我々には『彼』がいます。人の夢を支え、叶え、伸ばすことの出来る存在。 あの男がいる限り……希望は、光は失われることはありますまい」 ガトー「……分かっておる。それではこれを。くれぐれも失ってはならぬぞ」 モロドフ「はい。確かに承りましたぞ。確実に渡しておきます」 ガトー「(人の子よ、見せてもらうぞ。絶望に、悲しみに暮れた『彼』を目覚めさせるには…… お主たち『人』の力で成し遂げなければならない。こればかりは以前のように儂らが力を貸し与えるわけにはいかぬのだ…!)」 モロドフ「(森崎殿。お主に出来ますかな?たとえどんなに辛く悲しいことが起ころうとも…… 『トモダチ』を。大事なものを最後の最後まで信じ続けることができる覚悟を……持てますかな……?)」
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0ch BBS 2007-01-24