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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[880]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:44:03 ID:??? 会話が一段落すると、蓮子は再び空を見上げた。 星や月をじっと見つめ、また何事かを考えている様子である。 アルシオンは不思議と席を立たず、そんな蓮子の方を大人しく見ていたが… アルシオン「レンコは今、誰か好きな男とかいないのか? 日本のユニバーシティは折角の夏休みって奴なんだろ? こんな何もない所で…」 蓮子「アルシオンはお化けとか妖怪とか、UFOとか信じてる?」 アルシオン「……えっ?」 蓮子「私は信じてる。 すごく、すっごく信じてる。 …でも見た事はない。 すごく見てみたいんだけどね。」 アルシオン「そうか…。」 蓮子「それから私は、自分が将来誰かと恋して…いつか結婚するんだろうなと漠然と思ってる。 …でも恋する自分とか、夢中になるような男性って見た事がない。」 アルシオン「…………」 蓮子「だから、さっきの質問の答えはノー。 私は今、恋とかしてない。 同年代には大恋愛して、もう色々と経験してる友達がいたけど… 私にとってはその子達の存在も、恋も、お化けも妖怪もUFOも遠いんだ……」 アルシオン「ああ……なるほど、そう言う話の繋がりか。」
[881]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:45:06 ID:??? 蓮子「アルシオンには、今は見えなくて…それでもいつかは見てみたい物ってある?」 アルシオン「見てみたい物?」 蓮子「うん。」 アルシオン「見てみたい物………。」 反芻し、アルシオンは真剣に考え始めた。 そして徐々に俯き、やがて表情も沈鬱になっていく様子が蓮子にも見て取れた。 蓮子「ああ……ごめん、ごめんなさい。 なんか私ちょっと無神経な事を言ったみたい。」 アルシオン「いや、いいさ………オレも随分と無礼な事を言った。」 蓮子「うん。 でも多分、それとはきっと違うでしょ? もっと大きな…」 アルシオン「罪悪感を感じているなら…そうだな、オレの事をアルシオンと呼ばないでくれ。」 蓮子「へっ? じゃあ…アルとか?」 アルシオン「それも御免だ。」 蓮子「そっか…」
[882]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:46:06 ID:??? アルシオン「…アルシオンというのは本当の名前じゃないんだ。」 蓮子「そうなんだ…じゃあ、本当の名前は?」 アルシオン「○○○○……。」 蓮子「その名前で呼べばいいの?」 アルシオン「……………いや。 済まない、今のは忘れてくれ。」 蓮子「そーゆー訳にはいかんばい。 アルシオンって呼ばれるの、理解らないけど苦痛なんでしょ?」 アルシオン「そんな事はない………」 蓮子「嘘だ。 …って、そんな事を論点にしても意味が無いよね…。」 アルシオンの表情にも口調にも強情な感情は見られないが、固く決めた意志は感じられた。 それを察してか、蓮子は話を広げる事をせずに押し黙る。 …が、彼女は突如何かを思いついたようにハッとした表情を見せた。
[883]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:47:09 ID:??? 蓮子「…じゃあ、そうだよ。 私は君の事を私が決めたあだ名で呼ぶ事にする、決めた。」 アルシオン「……はあ。」 アルシオンはこの日何度目かになる呆れ顔を蓮子に曝した。 付き合ってられない感もそろそろ隠しきれなくなっているのが判る程だったが… その顔は数秒後には驚愕に変わっていた。 蓮子「ピクシー…そう、ピクシーがいい。 今日から君はピクシーだ。」 アルシオン「!!」 ガタッ 蓮子「えっ…ど、どうかした?」 アルシオン「何故……ピクシーと呼ぼうと思ったんだ? どうして…」 蓮子「ええっとだねぇ……。 ほら、なんか君ってちょっと人間離れしてるじゃない? ちょっと気付かないうちに居なくなっちゃいそうな雰囲気あるし… …で、私はお化けとか妖怪とか、なんか幻想的な物が凄く好きだし…」 想像だにしなかったであろう、アルシオンの強い剣幕に蓮子はしどろもどろに説明する。 しかし説明をした所でアルシオンの目はその言葉を信じている様ではなかった。
[884]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:48:31 ID:??? 蓮子「う………。 …ってのは全部後付けでさ。 何だか解らないけどビビッと来た。 君はピクシーなんだって、そう呼ぶのが凄くシックリくるように思えたんだ。」 アルシオン「そう…か………。」 恐らく嘘のないであろう蓮子の言葉。 それを聞いてアルシオンは納得したのだろうか? 少なくともショックは依然として彼を包んでいるようであった。 蓮子「…………。 さっきの話じゃないけどさ…ピクシーはいつか見てみたい物はないの?」 アルシオン「オレは………………。」 蓮子「サッカー……楽しんでる?」 アルシオン「!!」 蓮子「もしも…仮に君がサッカーを止めたとして、それでも君は君だよ?」 アルシオン「オレは…オレ?」 蓮子「うん。 そりゃあ上手くて、才能に恵まれているのは素人の私でも判るくらいだけど… だからって、それをやり続ける事を誰かに強要されるとしたら、それは違うと思う。 君の幸せを決めるのは他の誰でもない、君なんだから。」 アルシオン「!」
[885]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:49:32 ID:??? 蓮子「あっ、ごめん…また無神経なこと言ったかも……」 アルシオン「いや…いいんだ。 大丈夫、少しだけ心が軽くなった気がする。」 蓮子「そう…? それなら良いんだけど…」 アルシオン「じゃ…オレはそろそろ自室へ戻る。 夏とは言え、流石に少し冷えてきたからな。」 蓮子「そっか…私はもう少し星を見る事にする。」 アルシオン「風邪を引かないようにな、お休み。」 蓮子「お休み、ピクシー。」 別れの挨拶を交わすと、アルシオンは一人で席を立った。 その顔はほんの少しだが笑んでいるようだった。
[886]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:54:18 ID:??? アルシオン「(何故オレは…………)」 蓮子「あれ…? 何か言った?」 アルシオン「…いいや、何も。」 蓮子「そっか…」 蓮子は不思議そうに首を傾げ、再び空を見上げた。 アルシオンは少しだけ嘘を吐いていた。 『何故、オレは今まで年上の…ウンと年上の女性しか好きにならなかったのだろう? こういう気持ちが湧いている今だって…いや、今も強くそう思っている…。 何故だ…?』 そう呟いたアルシオンの独白は蓮子の耳まで届く事はなかった。 アルシオンは一つのサウタージを得ると共に疑問を手に入れた。 それは彼の物語のターニングポイントと成り得るのか…それはまだ誰にも判らなかった。
[887]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:55:41 ID:??? [ リターン To ―ヴィオラ・サイド― ] フロレンティア・ヴィオラ 9月 自由行動1 三杉(何だか毎日が激動だな…。 ほんの3ヶ月前はこんな事になるとは考えもしなかった。 …けど、今日は完全なオフ日。 激動とは遠い一日を過ごしたいものだ。) ☆オフ日(AM)の行動を決めて下さい。 A ブンナークを訪ねる B 新田を訪ねる C オジオを訪ねる D ミハエルを訪ねる E レントゥルスを訪ねる F ダラピッコラを訪ねる G スペルマンを訪ねる H ミュラーを訪ねる I オワイランを訪ねる J ラムカーネを訪ねる K 一人で過ごす [3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) ※※※※※※※※※※※※※※ 今晩はここまでとしまふる。 お休みなさい。
[888]森崎名無しさん:2012/07/06(金) 01:58:18 ID:i1fK2N2o D 結局なんでブンブンいじめたの? ブンナークをいじめていいのは俺らだけ!
[889]森崎名無しさん:2012/07/06(金) 02:00:00 ID:5Z46XSWE J
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0ch BBS 2007-01-24