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異邦人モリサキ
[259]テトラ ◆yfCGLLZSBA :2012/06/08(金) 20:59:20 ID:??? B 傭兵なんで縁起の良さそう所に
[260]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:23:34 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>253の選択については…… >>256 ◆W1prVEUMOs様の回答を採用させていただきます! 恥ずかしい話、ピコに喜んでほしい……という視点は書いていてまったく想定していませんでした。 正に目から鱗、といった状態で森崎の人物像に新たな一面が加わりそうです。 CP3を進呈いたします。 同様の視点を提示いただいた>>255 さら ◆KYCgbi9lqI様、>>258 Q513 ◆RZdXGG2sGw様にも それぞれCP1を進呈いたします。 >>254 この世界に魔法はありませんが、信じていれば奇跡くらいはどこかにあるかも知れませんね。 ちなみにこの世界のサイエンスは、実際の歴史よりかなり極端にケミカルに傾斜していたりします。 >>257 あの場所でやることは、まあお約束ですよねw 国立公園デートはこの後にも(選択や展開によっては複数回)チャンスがありますので、 試してみる機会はありそうですね。 >>259 確かに傭兵や船乗りといった命懸けの仕事を生業にしている人間は強く験を担ぎますね。 シビアな現実主義の部分と、それだけでは乗り越えられない理不尽に対する防衛心理の 複雑なせめぎ合いは興味深いところです。
[261]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:24:35 ID:??? *** 「……じゃ、フラワーガーデンに行くぞ」 『わ〜い! でも、何で?』 「ぐっ……そ、それは、その……」 無邪気に問い返すピコに見つめられた森崎が、言葉に詰まって目を逸らす。 お前が喜びそうだから、とは気恥ずかしくてとても口にはできなかった。 代わりに出てきたのは、照れ隠しの悪態である。 「い、今しか見られないってのに弱いんだよ! 他に理由なんかねえぞ!」 『ふうん、そう? まあいいや、それじゃフラワーガーデンにレッツ・ゴー!』 言うべき言葉は、これで良かっただろうか。 いつも通りに聞こえただろうか。 僅かに熱を帯びた頬には、気づかれなかっただろうか。 くるりくるりと歓喜を表すように舞う小さな相棒を追いながら、森崎はそんなことを考えていた。
[262]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:25:58 ID:??? *** 『うわぁ……』 そこにあるのは、色彩の海である。 春を告げるミモザの淡黄から菜の花の目の覚めるようなレモンイエローへと渡されたバトンは 橙色を帯びたレンギョウの房へと繋がり、マーガレットの蛍白色と水仙の透き通るような白が受け止める。 その向こうに広がっているのは一面のチューリップだった。 天を仰いで咲き誇る花の群れは五色の衣を纏うようにあらゆる彩りをその身に宿している。 パールゴールドから象牙色に近いカーキ、黄金色を経て橙、朱、緋、赤、紅、薔薇の如きクリムゾン、 マゼンタ、カーマインの先には躑躅色から珊瑚色、石竹色が広がり、桃色から淡い桜色。 唐突に目を刺すディープピンクをすぐ脇のバイオレットが中和し、インディゴから藤色、深紫と 円を成し、壮大な色彩環を形成している。 左右に目をやれば、群青と水色、淡紫と蒼と青とが交じり合っている一角はヒヤシンスとライラック、 ムスカリにクロッカスだろうか。 八重九重に花びらを散りばめて咲くラナンキュラスの絨毯も風に揺れて美しい。 「こりゃ、すげえな……」 森崎も、それきり声を失う。 圧倒的であった。 それは一輪二輪の花という単位ではなく、空間を埋め尽くして咲き誇る群体のようでもあった。 事実、花蜜の甘い匂いは大気に溶けて混じり合い、既にどの花の香りであったかは意味を成さない。 濃密な彩りの波濤は網膜を侵し、花の香は鼻腔の奥で弾けて揺れて、知らず森崎の膝がぐらりと崩れる。
[263]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:26:59 ID:??? 「っ、と……」 慌てて姿勢を立て直す森崎。 その眼前には、花々の海を舞う小さな影がある。 透き通った翅は陽光を反射して時折きらりと煌めき、或いは咲く花の黄や紅や紫を映して 水面のようにゆらゆらと輝いている。 それは誇張なく神話の一幕、夢物語の中を舞う幻想に他ならなかった。 手を伸ばせば崩れて消えてしまいそうな儚さに、森崎は声をかけることもなく小さな相棒の姿を その視線だけで追っていた。 「―――」 やがて、花々の間を遊ぶ小さな影が次第にこちらへと近づいてきて、 幻想の時間の終わりを告げる。 「もう……いいのか?」 『うん。充分だよ』 訊いた森崎の方が、その終幕を惜しむような顔をしている。 言ったピコは、目を閉じていた。 小さな手は胸の前で組まれ、空の一点に留まっている。 いま見た景色を、抱きしめるように。 刻むように。 『すごく……すごく、楽しかった。……ありがとね』 そっと呟いた顔は、いままでに見たどんな表情とも違っているように、森崎には思えた。 目を開けば、ひとたび翅が羽ばたけば、そこにいるのはきっと、いつもの相棒だろう。 しかし、いまこの時だけは、それはひどく異質で、特別で、そして何より貴いものであるように、思えた。 ***
[264]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:28:01 ID:??? 少し歩いて帰ろうかと、どちらからともなく言い出してからしばらくの後。 新緑の中、花の香りの余韻を楽しんでいた森崎の裾を、ピコがつい、と引っ張る。 『……ね、あの人、どうしたんだろ……?』 言われ、その小さな指が示す先を見る森崎。 さわさわと梢が揺れ、木漏れ日が複雑な文様を作り出している、その下に何かがあった。 芝生にうつ伏せのまま動かない影は男、それも肌や髪からは老爺のようである。 「あー……何やら、爺さんが蹲ってる……つーか、倒れてるな」 『の、呑気なこと言ってる場合じゃないよ! どうするの!?』 「まあ……」 ぐいぐいと引かれる裾を直しながら、森崎が選んだ道は――― *選択 A 「どうした、爺さん」 介抱してやる。 (モラルが上がります。人物称号が変わります) B 「放っとけ、きっと酔っ払って寝てんだよ」 関わらない。 (モラルが大きく下がります。人物称号が変わります) 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『6/9 21:00』です。
[265]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:29:01 ID:NdY1JNlo ****** いい感じ。でも他のお客さんがいたら、一体どう見えてたんでしょう…? といったところで、本日の更新はこれまでとさせていただきます。 夜分のお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[266]◆W1prVEUMOs :2012/06/09(土) 08:24:05 ID:??? A 倒れてる老人を見捨てるようじゃ、ジタンの子供に店主がしたことと変わらないのではないか
[267]Q513 ◆RZdXGG2sGw :2012/06/09(土) 09:10:34 ID:??? A 情けは他人のためならず
[268]見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/06/09(土) 10:18:07 ID:??? A 逆に考えるんだ。酔っ払って寝てるとしても、介抱したら吉良監督でキラノートとかもらえるかもしれない。
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0ch BBS 2007-01-24