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異邦人モリサキ
[435]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:35:35 ID:??? //魅力訓練 「……確かに、良くなってるな」 褐色の優男、ネイが不意にそんなことを呟いたのは、やはり素振りの最中である。 言われた森崎が手を止め、怪訝そうに訊ねる。 「何だよ、藪から棒に」 「いや、前に言ってただろ、お前」 「だから、何を」 「女のコたちにきゃ〜きゃ〜言われたいってよ」 「あー……だっけか」 そんなことを言った気もする、程度の記憶で答える森崎に、ネイが苦笑する。 「何だ、覚えてないのかよ。ま、でも、どっかで意識してたんじゃないか。 ちゃんと良くなってるぜ」 「つーか、さっきから何が良くなってる、ってんだ」 「いや、だから……」 一拍置いたネイが、それこそ女性に見られれば黄色い歓声を上げられそうな笑みを浮かべて続けた。 「―――カッコ良くなってる、って言ってんだぜ」 「……ぶっ!?」 思わず吹き出し、げほげほと咽たのは言われた森崎だけではない。 すぐ後ろで黙々と剣を振っていたトニーニョもまた、全力で咽返っていた。 そしてまた色めき立ったのは、無論のことジェトーリオである。
[436]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:36:53 ID:??? 「ネイくんちょっとどいて。そいつ殺せない」 「どっから涌いて出たんだお前! 黙って自分の腹でも掻っ捌いてろ!」 背中に忍ばせた鞭状の得物へと手を伸ばす黒人に、ネイが思い切り蹴りを入れて黙らせる。 そんな姿を見ながら、しかし森崎も一歩を退く。 「い、いや、ネイ、お前……俺にそっちのケは……」 「そ、そうだぞネイ、個人の嗜好に立ち入る気はなかったが、そういうことなら先に言ってもらわんと……」 「ハァ!? ……って何言ってんだ、バカ! バカなのかお前ら!」 引き攣った顔で手を振る森崎、そして同様に青ざめた顔で後退るトニーニョの姿に、 ようやく何を勘違いされているのか気付いたネイが慌てたように言う。 「そうじゃねえよ! 俺だって野郎になんか一インチの興味もねえやい!」 「え……」 「そうなのか……」 「安心したような顔をするんじゃねえよ! 俺が好きなのは昔っから死ぬまで女のコたちだけ! 知ってるだろ、そんくらい!」 「いや……それもカモフラージュなのかと……」 「だああっ! んなわけあるか!」 しばらくして誤解が完全に解けるまで、むくつけき傭兵たちの大部分はネイの周りから離れ、 ごく一部の数名は逆に妙に近い位置で素振りを続けていたという。 ***
[437]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:38:27 ID:??? 「……ふう、エラい目に遭った。何でちょっとモリサキのことを褒めただけでこんなことに……」 「災難だったな」 「お前が言うな!」 訳知り顔でぽんぽんと肩を叩く森崎に、ネイが噛み付く。 「まあまあ……ところで、モテモテ免許皆伝のネイ師匠のお墨付きってことは、 俺もイケメン軍団の仲間入りってことか? ま、わかってたことだけどな」 「調子に乗んな」 ふぁさ、と黒髪をかき上げる森崎を、ネイが呆れたように見やる。 「前より清潔感は出てきたよ。だがまあ、せいぜいまだ『フツメン』ってとこだ」 「……何だよ、普通って」 「ま、スタートラインには立ててるってことさ。けど、このレースは長くて厳しいぜ。 気を抜くとすぐ脱落するからな、精進しろよ」 ****** ※称号が『気のいいフツメン』になりました。 スキル『清潔感』を獲得しました。 種別:パッシブ 消費ガッツ:- 効果:魅力判定時、目標値を10下げる。同様のスキルとは効果が重複しない。 ******
[438]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:40:43 ID:??? //複合スキル獲得 「最近、貫禄がついてきたな」 「あ? ……お前に言われると真実味があるな、貫禄番長のトニーニョさんよ」 長身に坊主頭の強面、更には全身が鍛え上げた筋肉で覆われた姿を見やって森崎が返すのへ、 トニーニョがその仏頂面を険しくする。 「茶化すな。……お前には、人を惹きつける何かを感じるという話さ。 俺だけじゃない……他の連中やヤング教官も、近頃のお前には一目置いているだろう」 「おいおい、持ち上げても何も出ねえぞ。大体、俺がここに来てからまだ一ヶ月ちょいだぜ? 近頃も何も……」 言った森崎に、トニーニョが表情を変える。 それは彼にしては珍しい、苦笑とも言える笑みであった。 「その短い期間で、いつの間にか人の輪の中にいる……お前には『リーダー』の才があるのかもしれないな」 「……よせやい、照れるぜ」 「それは」 手を振った森崎の仕草を止めるような、声音。 思わず見返した森崎の目に、トニーニョの苦い笑みは変わらず映っている。 「……それは、俺にはないものだ」 しかし紡がれる言葉は、どこか寂しげに響くのだった。
[439]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:41:44 ID:??? ****** ※称号が『気のいいリーダー』になりました。 スキル『鉄壁』を獲得しました。 種別:部隊アクティブ 消費練度:10 効果:使用ターン、任意の1部隊の防御ダメージを50%にする。 ******
[440]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:42:49 ID:??? *D26.5 「気のいいリーダー」森崎有三 メインイベント 『少女と騎士』 新緑の薫りも強くなってきた、ある朝のことである。 欠伸混じりの森崎が、まずは水でも汲みに行こうかと部屋を出ようとした、その足元で カサリと鳴るものがあった。 「……手紙?」 『何なに、どーしたの?』 扉の下に挟まれた、それは白い封筒であった。 拾い上げた森崎が朝の光に透かすように、表裏を改める。 宛名はない。 「直接届けに来たってわけか」 『でも、この名前って……』 白い封筒に宛名は書かれていない。 しかし、裏には小さな字で差出人の署名があった。 ―――ソフィア・ロベリンゲ。 「……」 『とりあえず、開けてみようよ』 「……そうだな」
[441]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:44:02 ID:??? ピコに促された森崎が、部屋の中に戻ると文机へと向かう。 特に封緘はされていない封筒を開けると、中にはやはり白い便箋が一枚。 ―――この間は申し訳ありませんでした。 ユーゾー・モリサキ様、と書かれた手紙は、そんな謝罪から始まっていた。 「……この間、か」 『あのジョアンとかいうキザ男のことだよね』 あの、薄闇の道を思い浮かべる。 自分とは無関係だと必死に言い募った彼女。 振り向かなかった、その背中。 その真意が、直接に書かれていたわけではなかった。 しかし、礼と謝罪とが幾重にも織りなされる文章から、それは匂い立つようであった。 『……ホント、嘘のつけなそうな子だね』 「バカ正直というか、なんというか……」 そんな手紙の締めくくりは、意外な言葉で結ばれていた。 「……つきましては次のお休みの日、五月祭が開かれます。 この街を知っていただくには良い機会かと存じます。 宜しければ、是非ご案内させていただきたく……か」 読み上げた森崎の頭に、ピコがひらりと舞い降りる。 『お礼……ていうか、デートのお誘いじゃない、これ?』 「まあ、そう読めるな」 『ふふ〜ん、この色男! ……で、どうするの?』 ちょいちょい、と頭をつつくピコをぞんざいに振り払いながら、森崎が口を開く。
[442]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/21(木) 00:46:13 ID:0J7QSWn+ 「どうするもこうするも……」 *選択 A 誘いを受ける。 B 言い訳を探してみる。 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【森崎の心情から、選択理由】を必ず付記していただくようお願い致します。 期限は『6/21 23:00』です。 *** 最速での「鉄壁」獲得はちょっと予想外でした、といったところで 本日の更新はこれまでとさせていただきます。 夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[443]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/06/21(木) 11:51:28 ID:??? A 季節毎のイベントって大切にしたいですね。 森崎ならば恋愛感情が有るかどうかは別にして少女の好意は無下にはしないと思います。
[444]ノータ ◆JvXQ17QPfo :2012/06/21(木) 15:53:01 ID:??? A 理由:何らかの策略が蠢いている可能性も否定できないが、この少女の誘いを断る理由は特にない むしろ前の訓練で仲間から良い評価を受けた森崎なら自信を持ってこの誘いを受けると思います 障りのない服装、清潔感ある感じになった森崎は、どう思われるか気になるはず
[445]◆W1prVEUMOs :2012/06/21(木) 21:41:23 ID:??? A ソフィアがキザ男の目を盗むという危ない橋を渡ってるのに、それを無下にしたら男がすたる
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0ch BBS 2007-01-24