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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[69]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:09:15 ID:??? バッギョオオオォォォォン!! 丸太のような太い足から放たれた弾丸シュートは地を抉るように突き進む。 森崎「(松山のイーグルショットみたいだな。よし、腰を落として衝撃に負けないように……)」 ドクン。 森崎「(なんだ。この……胸騒ぎのような……不安は!)」 それはまだ記憶に新しい悔しい失点。新田の放ったファルコンクロウが早めに落ちたことで楽に取れると踏んで 迂闊に前に出たのが運の尽きだった。そのボールは実に不思議な軌道を描いた。鳥が地面から浮上するように、ふわりと。 森崎「……あの時に似ている。そうだ!このボールは……」 クンッ!! 森崎「ホップしやがる!させるかああぁぁぁっ!!」 ブローリン「(なんだと!このシュートはまだ誰にも見せたことのないとっておきのはず。それを!)」 ガッシィィィッ!!ガコォン!! 森崎「ぎええええええぇぇぇっ!?」 後頭部をしこたまクロスバーにぶつけ、竜の咆哮…もとい絶叫をあげる森崎。 だがその両手にはしっかりとボールが収まっていた。 ブローリン「(……流石はユース大会の優勝キーパーだ。俺のシュートではこいつからかけらを奪うことは難しいな)」 森崎「いってぇ〜……だが、何度もぶつけているうちに少しずつだけど耐性がついてきたような気がするな。ナハハ」
[70]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:10:26 ID:??? そのうち石崎の顔面に負けないくらいの硬度を身に付けられるかもしれないな、と冗談を考えつつ森崎はボールを放り出す。 森崎「よーし、この調子でガンガン頼むぜ。明日は俺は必ず無失点で切り抜ける。 だからお前たちは何としてでも1点。ハンブルガーから点を奪ってきてくれ!」 ブローリン「そ、そうだな……。 (今はまだいい。俺はあくまでもレヴィンのサポーター。 明日は純粋にブレーメンの一選手として勝利をもぎ取りに行くとするか…)」 こうして影にうごめく『海賊』の思惑を知らぬまま、森崎たちブレーメンは優勝がかかった明日の決戦に望むのだった。 所変わり、アカネイア大陸。ついに世界中の人間が待ち望んでいた初の大陸規模のサッカー大会開催を目前に控えたとある日。 森崎の星の力を狙うガーネフとラムカーネ。その隠れ蓑であるマルスの命を狙う暗殺組織の砦。 ここでは今日も世界各国の『持つ者』たちから集められた『星のかけら』の品評会が行われていた。 ローローA「見ろよこいつを。あのセリエAの選手からのとびっきりのかけらだぜ」 ローローB「俺のだって負けてねぇ。アルゼンチンからとっておきの掘り出し物を用意したぜ」 ローローC「俺なんか一気に3人のかけらをせしめてきたぜ。コツさえつかめば案外簡単なものだなぁ」 ローローD「ま、待て!アイツの……あの男のかけらを見ろ!半端じゃねぇ輝きだ!」 仮面の男たちの注目を一斉に浴びたその少し長身の男はゆっくりと玉座に腰掛ける人影にその宝石を手渡す。 ラムカーネ「……さすがは中山だ。こんなに素晴らしいかけらは今までの中で一番だぜ。いったい誰から『盗ってきた』ものなんだ?」 中山「それは……秘密だ。あまり誇れることじゃないからな。こんなこと」
[71]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:11:40 ID:??? ラムカーネ「悪いことをさせているってのは俺も理解してるよ。アイツに……あの偽物にリベンジする機会を得るまでの間だけだ。 だけど、これだけかけらが集まってくれればお前たちの負担だって和らげることができるんだぜ。 もっと、もーっと強い暗黒の力を行使できる。お前が夢見る『一流の選手の景色』も簡単に眺められるさ」 中山「『闇のオーブ』による強化は、精神に大きな負担がかかるからな。…実際に、俺も我を忘れかけたことが何度かある」 この特大のかけらを。あのドイツの若き皇帝から奪った時も、闇に心を支配されでもしなければとても出来なかったことだろう。 それだけ中山の覚悟は固かった。どんなに辛く、苦しいことがあろうとも自分は『トモダチ』を信じ続ける。 いつか森崎が自分のせいで押す羽目になった『破滅のツボ』を乗り越え、偽物から体を取り戻せる時が来ることを。 ラムカーネ「ありがとうな中山。お前はやっぱり俺の一番の相棒だぜ!」 中山「ああ……そうだな、森崎。俺とお前は一番の……トモダチだ」 担架で運ばれ、顔を歪めながらこちらを睨みつけてくる男の顔が頭をよぎる。 『この借りは必ず返してやる。』そんな意思が心臓を突き抜けるほどの形相で。 中山「(さすがに疲れた……。早く部屋に戻って休もう……って、あの子は……)」 自室に戻る途中の廊下で目があったのは、暗殺組織の幹部の一人であるクライネだった。 彼女はアカネイア大陸に来たばかりで右も左も分からなかった中山の命を助けてくれた恩人でもある。 顔を合わすたびに『ゴミクズ』だの『下等生物』だの罵詈雑言を投げかけてくるが、 きっとこれが彼女なりのコミュニケーションなのだとようやく理解しかけていた矢先。 クライネ「……ふん。随分ご熱心じゃない。またあの球蹴りのために盗掘の依頼を受けてきたっての?」 中山「だから球蹴りじゃないって。サッカー。れっきとした歴史ある紳士のスポーツだよ」 クライネ「ばっかじゃないの?その紳士のスポーツで非紳士的行為に明け暮れてるのはどこのどいつなのよ」 中山「ドイツで仕事してきただけに……なんつって」
[72]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:13:21 ID:??? クライネ「……やっぱりアンタ、ゴミね。ゴミクズね。いや、ゴミクズを通り越して味噌っかすだわ」 スナイパー特有の突き刺さるようなクライネの冷たい視線を、 中山は慣れたようにして受け流す。これもいつもの彼女との会話パターンだ。 中山「いやぁ、そこまで君にほめられるとちょっと照れちゃうよ」 クライネ「褒めてないっつーの!……ったく。でも、アンタにもいるのね。どんな事があろうとも… それこそ自分を滅ぼしてまでも願いを叶えてあげたい、尽くしてあげたいって人が」 そう言うと、クライネはもしかすれば初めてかもしれない。吊り上げ続けていた瞳をほんの僅かに緩めてくれた。 中山「……森崎は俺にとって大事なトモダチだからな。助けになってあげたくなるのは当然のことさ」 クライネ「アタシも……エレミヤ様のためならなんだって出来る覚悟があるわ。 賊に家を襲われ、たった一人で世間に放り出された何もできない私を 優しく受け入れてくれたのはあの人だけだったから。だから、アンタも……」 中山「え?」 こんな裏稼業の組織だ。彼女の過去が陰惨なものだろうと特別驚くことではない。 それよりもだ。今確かにクライネは自分と中山の姿を重ね合わせている。 一人の男として、自分の信念に好感を持たれるということは悪い気分はしない。 というよりも、彼女のような美人であればなおさらである。
[73]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:14:56 ID:??? ★捧げる者たち→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→大事な人を悲しませるようなヘマだけはしないことね。べ、別に心配してるってわけじゃないんだからね! スペード→もっと馬車馬のように働いてきたら?大事な人を満足させたいんでしょ? クラブ→ゴミクズらしく使い倒されるまで駒のように回り続ければ?アッハッハッハッハ! JOKER→そ、その……が、がんばりなさいよね……な、中山……
[74]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 01:17:34 ID:??? ★捧げる者たち→ ダイヤA ★ >だからお前たちは何としてでも1点。ハンブルガーから点を奪ってきてくれ!」 お前たちって……あなた一体誰と話しているんですか!?
[75]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 01:18:06 ID:??? ★捧げる者たち→ スペード6 ★
[76]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 01:32:11 ID:??? ブローリンはカタリナポジションであったか。 >>74 GKの森崎がブローリンをフィールダーの一員と見なしての発言だろう、そんなにおかしくはないと思うが
[77]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:39:59 ID:??? >>74 正しくは『ブローリンたち』ですね。センターバックである彼個人が 積極的に点を奪いに行くのはあまりほめられたことではないので… >>76 イベントの進め方によっては将来心強い味方になってくれるかもしれませんね。 =========== ★捧げる者たち→ ダイヤA ★ >ダイヤ・ハート→大事な人を悲しませるようなヘマだけはしないことね。べ、別に心配してるってわけじゃないんだからね! クライネ「精々その『大事な人』とやらを悲しませるようなヘマだけはしないことね」 中山「そ、それって……もしかして俺のことを心配してくれているのか?」 正直、嬉しかった。それはただ美人の女の子に心配されたからとかそんな理由だけじゃない。 頑なに見下され続けてきた相手からの言葉。自分の全てを捧げる覚悟がある人がいるという共感。 中山は彼女のことをあらゆる意味で好きになりかけていた。ただ残念なことに今のところは 命の恩人という側面が一番大きいのは彼もまたあまり恋愛経験のない『モテナイツ』予備軍だからだろうか。 クライネ「べべ、別にアンタのことなんてこれっぽっちも心配してるわけじゃないんだからね! アンタなんか次の試合で反則を見破られて無様に捕まっちゃえばいいんだから!」 中山「(うわぁ…分かりやすいなぁ。でも、こうして少しばかり乱暴でも正直に反応が返ってくるのは楽しいかも)」 もっと彼女のことが知りたい。出来る事なら好かれたい。そんな新たな夢…欲望が中山の中に目覚めた瞬間だった。 エレミヤ「(うふふふ…青春ねぇ)」 ガーネフ「(青春じゃのう。その新たな欲望……闇の力の強化に繋がればよいのう。ふぇっふぇっふぇ……)」 暗殺組織の主導者。表向きは孤児院の女司祭であるエレミヤは、ガーネフと共にこの一部始終を生暖かく見守るのだった。
[78]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 01:42:10 ID:??? 舞台は再びドイツ。ブレーメンの控え室では僅かな優勝の望みを掴むべく、綿密なミーティングが行われていた。 監督「よし、みんなきけ。ハンブルガーとのこれまでの対戦成績は僅かに不利だが、決して相性が悪い相手ではない。 特に先日負傷した若林は、とてもまともなセービングが出来る状態ではないという情報だ」 森崎「(あのペタリハンドじゃ確かにキャッチなんて無茶だよな。 ちぇっ、この試合でアイツとの各の違いを証明してやろうかと企んでたのに)」 監督「だがこちらもビクトリーノが欠場し、チーム力が落ちているという条件は同じだ。 なので今日はこの状況を打破するべくある策を用意した。聞いて欲しい」 森崎「(え?うちの監督って良い意味でも悪い意味でもおとなしい所が好感持てたんだけど…この土壇場で一体何を企んでやがるんだ?)」 ★名将or迷将→!card★ !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→今日チームに合流したばかりの選手を使うぞ。森崎「お、お前はまさかー!?」 ハート→シェスターをFWとして起用するぞ スペード→ブローリンをFWとして起用するぞ クラブ→森崎をFWとして起用するぞ JOKER→ビクトリーノ「おいおい、こんな美味しい試合を誰が欠場するって?」黒豹奇跡のカムバック!?
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0ch BBS 2007-01-24