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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[84]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 02:30:21 ID:??? いちたりないでケルンの優勝か。
[85]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 05:47:57 ID:??? 若林怪我、中里INでも勝ちは1/2なのか チーム力の差が大きいのか
[86]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 08:12:50 ID:??? 若林がいなくてもカルツポブルセン、カペロマン、メッツアと中盤から前は揃ってるからね 森崎の苦手なミドルシュート攻勢にもでれるし ただ勝ちたかったなぁ
[87]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 08:43:33 ID:??? 若林が塩を送ってきたんだから中里へたれるなょ
[88]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:29:44 ID:??? >>84 今回は優勝しても肩書きがつくくらいで特にボーナスは考えていなかったのであまりお気になさらずに。 >>85 中里が加入しなくても1/2の予定でしたが、チームの実力的にはやはりハンブルガーに分がありそうです。 >>86 今回の試合はなるべく全員に出番を与えられた……かな? >>87 これからあまりにも本編とかけ離れた若林が登場します。苦手な方はご注意を! =========== ★その手に掴めマイスターシャーレ→ クラブ7 ★ スペード・クラブ→惜しくも敗北。ケルンの試合結果次第ではハンブルガーの逆転優勝だ! ※ケルンの優勝。2位ハンブルガー、3位ブレーメンという結果に。 =========== 若林「と め る ! !」 ガコォン!! これで今日何度目のセービングだろう。何としてでも優勝の望みを断ち切らせないと言わんばかりに ブレーメンの猛攻を果敢に食い止め続ける若林は、強力な麻酔により握力を失った右手をボールへと叩きつける。 シェスター「おのれー!あともう少しで点を奪えそうなのに!」 マーガス「怪我してるって監督の情報はブラフだったのか?今日はやけに反応が鋭いぜ」 森崎「(まさか若林があんな状態で出場してくるなんて。いや、やはりアイツとはちゃんと試合の中で決着を付けるべきなんだ)」 ブローリン「(馬鹿な。奴の拳はレヴィンが叩き潰したはず。星のかけらを奪われたアイツはろくな力を発揮できないはずなのに)」 若林「(弾くことだけに集中できるからな。これもある意味では怪我の功名ってやつか)」
[89]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:30:50 ID:??? だが、キャッチできないということはそれだけこぼれ球を再び奪われる可能性が増えるということでもある。 それでも若林はブレーメンの怒涛のラッシュを弾く。叩く。跳ね返す。 中里「諦めないでござる。拙者の夢がかなったように、諦めなければ必ずゴールは奪えるでござる!」 めげずにサイドからのクロスを上げる中里。それに動きを合わせるマーガス。 マーガス「ブラストヘッドじゃ若林には通用しない。だったらこいつだ!」 マーガスのブラストヘッドはその類稀な長身と背筋を最大限に利用した強力なハイアングルヘッドである。 だが、これまでは自分にあげられたクロスの高さの範囲でしかその力を発揮することはできなかった。 マーガス「(俺が見つけた俺の新たな長所。それはこの『目』の良さだ。クロスボールが向かう位置、回転、角度…… 全てを見切り、そして更なる勢いを俺自身がつける!!)」 ガッ、ガガッ!! ハンブルガーのDFたちの競り合いもなんのその。マーガスは空を舞うかのような高い跳躍で頭二つ分ほど上に出る。 マーガス「いくぜ!これが俺の新技『ナパームヘッド』だ!!」 バンッ!! 跳躍した際に反動をつけた膝の皿を高く突き上げる。ボールはより高く、そしてミートしやすいゆるい回転へと変化する。 マーガス「目標確認照準セット!これより『核弾頭』を投下する!!」 ボッゴォォォォォォォオオオオン!!! さらに強烈な角度をつけたヘディングシュートがハンブルガーのゴールへと襲いかかる。
[90]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:31:55 ID:??? 若林「どんなシュートだろうと抜かせるものかよ!はああああああっ!!」 バギィッ!!ミシミシィッ!! だが、若林は両手の拳を固めると突き上げるようなパンチで完全にシュートの勢いを殺して止める。 マーガス「そんな…!これでも駄目なのか!」 若林「ワントラップするってことはそれだけGKに冷静さを取り戻させる猶予を与えちまうんだぜマーガス!」 彼の数度に渡るパンチングがようやく実を結ぶ。このこぼれ球をついにハンブルガーが確保した。 若林「俺がいる限りハンブルガーのゴールは絶対に割らせねぇぜ!!」 カルツ「ゲンさん……ヨォし、そろそろ俺達の攻める番だ。カウンター、しかけるぜよ!」 メッツァ「僕のパスで一気に送っちゃうよ〜。ほら、走って走って」 カペロマン「ヘイヘイヘイこっちだこっち!ようやく巡ってきたこの出番、俺がスパスパっと決めてやるからよ!」 前回の試合で台詞をカットされ……もといあまり活躍できなかったメッツァとカペロマンは 自分の最も得意とする戦術でブレーメンの中盤の攻略にとりかかる。 シェスター「そうはさせるかっ!とぉっ!」 中盤は自分が必ず制圧する。チームメイトにそう誓ったシェスターはすかさずカペロマンのマークに付く。 そうして潰したパスコースの変更先を予測し、中里に指示を出す。 中里「御意!」 ポブルセン「ぐっ…またかよ!また自分の力じゃなく金の力で悠々とプロの世界に割り込んできたのかよ脆弱ジャポン風情がァ!!」
[91]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:33:40 ID:??? 中里「否定はせん。だが、今は試合中。拙者への文句はあくまでもサッカーの技術で訴えるでござるよ、小童」 ポブルセン「ぐぎぎ……ぐがあぁぁぁっ!!」 中里「(せめて精神を動揺させなければとても拙者が太刀打ちできる相手ではござらん。 さて、暫くは時間を稼げそうだが…彼奴ら、どう動く?)」 シェスターの華麗かつ執拗なマークを振りきれないカペロマン。 そしてポブルセンは中里のマークを抜けようともせず、周りが見えていないのか自ら動いてスペースを作ろうともしない。 メッツァ「(困ったなぁ。…でも、今日の試合だけは少し時間をかけて戦術を練ることが出来る。 いつもなら前線で素早くボールを狩ってくるビクトリーノがいたからなるべく早くボールを手放していたけれど…)」 この状況での迂闊なパスは危険だ。かといって自分が直接ドリブルで持ち込むだけの自信はない。ならば。 メッツァ「やっぱりここは仕事師の出番でしょー」 カルツ「ゲンさんがあんな無茶してゴールを守ってやがるんだ。そろそろワシも本気を見せちゃるかのう」 プッ! 爪楊枝を吐き出し、一度大きく息を吸い込むとカルツは態勢を低くして一気にドリブルで突破を図る。 カルツ「(懐かしいのう。ワシがこのハンブルグというチームの中で、 こうして中央のラインを堂々とドリブルで駆け巡ったのはいつ以来だったか……)」 そうだ。まだシュナイダーがこのハンブルガーというチームにいた頃。 若林が挫折と失意を強烈な反骨心で押さえつけながら入団してきたあの日。 あの頃まだ自分たちは下部組織の選手で、それでもトップの選手たちを脅かすほどの注目を浴びていた。 カルツ「(ワシら3人がいればなんでもできると思っていた。ゲンさん、シュナイダーちゃん……そしてワシがいれば……)」
[92]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:34:53 ID:??? 若林が守り、カルツが繋ぎ、シュナイダーが点を取る。見事なまでの縦の中央ラインの形成。 ハンブルグjrチームは無敵の強さを誇っていた。しかし、この夢の様な時間はそんなに長くは続かなかった。 彼があっさりとバイエルンへの移籍を決めたことを、カルツは表には出さないが長年疑問に思っていた。 しかし徐々にその疑問は解かれていく。WY大会で日本に敗れ、まだまだ自分たちの実力は未熟だと理解した頃から特に。 カルツ「(ワシは薄々恐れていたのかもしれん。シュナイダーと正面から戦うことを。 同じチームにいる限り、ワシはあの『皇帝』と戦うことはない。競い合うことも争い合う事もない。 シュナイダーの実力はワシらの世代ではこのドイツの中で紛れも無いナンバーワン。 シュナイダーが必ず決めてくれる。若林なら必ず止めてくれる。 ……そんな甘えが、驕りが……ワシ自身がワシの成長を妨げていたんだ!!)」 爪楊枝を吐き出すだけではこの心のもやもやは晴れてくれない。 先ほど吸い込んだ息を思いっきり声に乗せて吐き出す。 カルツ「どけっ!今のワシに近寄るんじゃねぇ!!」 ドガッ! ボガッ! ズドッ! 並み居るブレーメンの守備網を跳ね除けながら掻い潜る姿はまさに興奮し針を逆立てたハリネズミそのものだ。 両サイドの二人を囮に使うことで、普段はあまり使わないこの中央ラインからの攻撃でブレーメン陣営を切り裂いていく。 森崎「カルツが切り込んでくる…!だが、奴にはミドルシュートはないはずだ。だったら!」 ブローリン「任せろ。万が一の時はちゃんと止めてくれよ、キーパー」 ブローリンは積極的にプレスを仕掛け、カルツの侵攻を食い止める。 まるで巨人と小人のような体格差である。この圧倒的なミスマッチでは いくらカルツの相手の突進を利用する技術を用いてもパワーで押しつぶされてしまう。 カルツ「ワシはドイツの仕事師ヘルマン=カルツ!ワシのゲルマン魂は……!!」
[93]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:35:55 ID:??? グイッ!! ブローリン「(こいつ……態勢を上げてきただと!?)」 彼の意図に気がついたときは全てが遅かった。彼は突破を目的としていない。 彼が成そうとしている仕事。それはより確実に得点のチャンスを得ること。 絶好の位置での『フリー』の状態を得ること。すなわち―― カルツ「げふぅっ!!」 鮮血が舞った。鼻血を盛大に吹き出しながら倒れるカルツ。 ブローリンは赤く染まった自分の肘をまじまじと見せつけられ驚愕するしか無かった。 ブローリン「き、貴様…!味な真似を!」 カルツ「(ワシの仕事っぷりといったらたまらんじゃろ?さ、手はずは整った。後は……)」 フリーキックを得たハンブルガーはこのチャンスをものにするべく布陣を整える。 対するブレーメンもこのピンチをなんとしても防ぐべく守備を固める。 森崎「やはり得点力の高いポブルセンか?いや、コーナーからのシュートが得意なカペロマンの線もある…」 ミドルシュートの連発だけは絶対にやらせてはいけない。森崎はこの二人へのマークを徹底させる。 しかし、彼は見落としていた。いや、見落としてはいない。なぜなら『アイツ』がまさか あの戦術で仕掛けてくるなんてそれこそ夢にも思わなかったのだから。 ブローリン「な……馬鹿な!信じられん!」 シェスター「うっそー!まさかこんなことが!」 マーガス「日本のキーパーはみんなこんなアグレッシブな性格なのか…?」
[94]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:37:09 ID:??? フリーキックのキッカーはなんと若林だった。 そしてこれは長年オーバーラップを武器として使ってきた森崎に対しての ようやく同じ目線でぶつかり合えるようになった若林からのちょうせん状のような気がしてならなかった。 若林「(お前がキャプテンを目指す理由。周りの皆に認められたかったと言っていたな。 俺はお前のオーバーラップをただ自分が目立つことだけのエゴの塊だと決めつけていた。 しかしお前はその予想を覆すために努力を重ね、全日本でもトップクラスのキープ力を身につけた。 自分の行動に責任を持つ。そのためにはどんな手段だろうと厭わない。 お前がずっと抱えてきたその気質は決して他人を蹴落としてのし上がろうとするためだけのものじゃない)」 周りを認めるためには実力を身につけるしか無い。そうして身に付けた実力をどう振るうかはやはりその身につけた本人次第だ。 それをようやく飲み込み、理解した若林は自らの意志で森崎の面前へと立つ。 森崎「……まさかお前がこんな派手なことを好むとは驚きだぜ」 若林「何言ってやがる。昔から俺は派手好きさ。過去の俺のイメージはいい加減捨てたほうが身のためだ」 森崎「どんな事があろうとも、お前にだけはゴールは奪わせない…!」 若林「お前が何故この戦術を選びとり、そして武器にしてきたのか。その真実を俺は……手に入れる!!」 ピピーーーーッ!! 若林「走れメッツァ!ぬおおぉぉぉ〜〜〜〜っ!!」 バコォン!! 森崎「パスか!センタリングに注意しろ!マークを外されるな!」 思い切り逆サイドに振って守備陣の視線を一気に逸らす。と、同時に若林はPA内へと切り込んでくる。
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0ch BBS 2007-01-24