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【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】
[94]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:37:09 ID:??? フリーキックのキッカーはなんと若林だった。 そしてこれは長年オーバーラップを武器として使ってきた森崎に対しての ようやく同じ目線でぶつかり合えるようになった若林からのちょうせん状のような気がしてならなかった。 若林「(お前がキャプテンを目指す理由。周りの皆に認められたかったと言っていたな。 俺はお前のオーバーラップをただ自分が目立つことだけのエゴの塊だと決めつけていた。 しかしお前はその予想を覆すために努力を重ね、全日本でもトップクラスのキープ力を身につけた。 自分の行動に責任を持つ。そのためにはどんな手段だろうと厭わない。 お前がずっと抱えてきたその気質は決して他人を蹴落としてのし上がろうとするためだけのものじゃない)」 周りを認めるためには実力を身につけるしか無い。そうして身に付けた実力をどう振るうかはやはりその身につけた本人次第だ。 それをようやく飲み込み、理解した若林は自らの意志で森崎の面前へと立つ。 森崎「……まさかお前がこんな派手なことを好むとは驚きだぜ」 若林「何言ってやがる。昔から俺は派手好きさ。過去の俺のイメージはいい加減捨てたほうが身のためだ」 森崎「どんな事があろうとも、お前にだけはゴールは奪わせない…!」 若林「お前が何故この戦術を選びとり、そして武器にしてきたのか。その真実を俺は……手に入れる!!」 ピピーーーーッ!! 若林「走れメッツァ!ぬおおぉぉぉ〜〜〜〜っ!!」 バコォン!! 森崎「パスか!センタリングに注意しろ!マークを外されるな!」 思い切り逆サイドに振って守備陣の視線を一気に逸らす。と、同時に若林はPA内へと切り込んでくる。
[95]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:38:12 ID:??? メッツァ「まったく、若林にも困ったものだよ。こんな無茶をするんだ。絶対に決めてきてくれよな!」 バコォッ!シュルルルルルッ!! トップスピンパスが優雅な弧を描き絶妙なクロスとしてあげられる。 このボールに競り合うのは当然のごとく若林と森崎の二人だった。 若林「勝負だ森崎ィ!」 森崎「来い!若林ィ!」 二人のちょうど間に潜りこむようにして入り込むボール。若林はダイビングヘッドの体勢で突っ込みシュートを放とうとしている。 森崎「俺は……俺は世界一のGKになるんだ!だからこんなところで負けるわけにはいかないんだ〜〜〜〜!!」 若林「俺だってもう負けるのは沢山だ!俺は夢を叶える!日本を、あいつと一緒にワールドカップで優勝させるんだ!だからァ〜〜〜っ!!」 互いの夢への思いを乗せた競り合い。ドライブ回転するボールが若林の頭と森崎の両手の間で激しい摩擦音を響かせる。 バ シ ュ ウ ン ! !
[96]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:39:13 ID:??? 後にこの試合を見ていた観客は語る。 森崎「うっ……」 その時のフィールドに広がった衝撃はまるで星々の爆発。 若林「ぐあっ……」 それはあまりにも眩過ぎて眩しすぎて。 森崎・若林「「(ボールは……ボールはどこだ)」」 二人の『目』は笛が鳴るまでボールの行方を捉えることは出来なかった。
[97]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:40:16 ID:??? ギャルンッ! トップスピンの回転が若林の被っている帽子をふわりと舞い上がらせる。 そしてその帽子は森崎の判断力を一瞬停止させる『ブラインド』となった。 森崎「あ、ああっ!!」 バサァッ!! 若林「ぐっ…うぅ…は、入ったのか……?それとも外しちまったのか……?」 カルツ「ゲ、ゲンさん!しっかりしろ〜〜〜っ!!」 額からは溢れる血が目に入ったせいなのか、周囲の景色がぼんやりしている。 ああ、なんてこった。ただでさえ右手の拳を潰しているのに。 どうしてこうも昔から身体は頑丈なはずなのに怪我をしやすい体質は治らないのかね。 森崎「わ、若林…!?」 若林は赤色に染まる視界の中で、自分の中の『光』が急速に失われているのが分かった。 さっきのあまりの光の眩しさのせいかな。なぁに、すぐに治るさこんな傷。 故意じゃなかったんだろ?だったら何も気にすることなんかありゃしない。 お前や俺が中山にしてしまったことはたとえ故意じゃなかろうとも簡単に償えるようなことじゃないかもしれないが。 それでも俺達がこうして仲直りできたんだ。お前と中山なら何も難しいことなんかないさ。 若林「ただ無邪気にサッカーボールだけを追いかけていたあの黄金の日々。 俺たちはもうあの頃には戻れない。楽しいだけのサッカーはもうできない それでも俺は言える。今でも俺は……サッカーが大好きだ!!」
[98]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:41:30 ID:??? 豪快に顔を拭った赤く滲んだ拳を高く掲げ、若林は高らかに叫んだ。 きっとこれから先も辛く厳しい試練が自分の前に立ちふさがってくるだろう。 それでも乗り越えて行ける気がするのは、もう自分の心に一切の迷いがないからだ。 森崎と同じ目線で戦い、ぶつかり、そして勝利したという喜びが若林の新たな『光』となる。 ピピイィ〜〜〜〜〜!!! ハンブルガーの得点を告げる笛が歓喜と落胆が交じり合った悲鳴が轟くスタジアム中に響き渡る。 この特典が決勝点となり、ハンブルガーSVはウェルダーブレーメンを下した。 そして別会場では大方の予想通りケルンが危なげなく勝利を収め、そのまま優勝を飾ったのである。 そして数日が過ぎた……。
[99]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/19(木) 11:43:23 ID:??? 拝啓 親愛なる友人 アリティア王子マルス殿 あの激闘から数日後。今季のリーグ戦を3位という成績で終えた俺たちブレーメンは より上質なチーム作りのために当初の予定を少し早めて強化遠征へと乗り出したんだ。 コーチ陣たちはなるべく各国リーグの最強のチームと戦わせたいようだがどうなることやら。 ブンデス3位という成績は少なくとも恥ずべき結果ではないらしいがね。 世界一のGKを目指す俺としてはやっぱりまだ納得ができないわけで。 まぁいつまでも過去の試合の愚痴を書き連ねてもしかたがないよな。で、気になる一番初めの遠征先はというと…… ☆どこだったかな? A イタリア B フランス C イングランド D オランダ E ブラジル F アルゼンチン G ウルグアイ H 日本 I その他(お好きな国をお書きください) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[100]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 11:44:51 ID:jxBX8wEQ D
[101]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 12:02:13 ID:siUbGv9I D
[102]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 17:44:15 ID:??? 若林はレヴィンに欠片を取られてた、かな?光でも星でもない自分のやつ 変にきれいになってて何か不安 こういうのNGだったらスルーしてくれ、すまぬ
[103]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/20(金) 09:38:57 ID:??? >>102 特に不安になる心配はないと思います。今回の試合も 原作のハンブルグVSバイエルンや若林の目の怪我のオマージュというだけですから。 森崎自身が拒まない限り、若林は味方として一緒に戦ってくれることでしょう。 =========== >D オランダ 〜アムステルダム。アヤックス寮〜 三杉「ええ、了解です。彼がこちらに到着したら必ず渡しておきますよ。それでは失礼致します」 三杉は先ほど届いた小包を小脇に抱えながら、電話先の相手に快い返事をする。 三杉「(全ては森崎が来てからだな。だが、今はそれよりも……)」 三杉淳。彼は3年ほど前からここ、アヤックスの研修生として力をつけ先日正式にプロ契約したばかりである。 ユース時代に共に学んだ戦友たちと揃ってプロの舞台に駆け上がれる喜び。 未知の世界でどこまで自分の力が通用するか分からない不安と期待に その病魔に苛まれていた心臓は自分でもわかるほど鼓動を早めている。 三杉「(WY大会で日本が優勝し、さらに日本サッカー協会はその立場を大きなものとしている。 無事に自国でプロリーグの発足に成功し、力ある選手をこうして 各国の一流リーグへと送りつけることも出来るようになった)」 かつて夢でしか無かった海外でのプロクラブの日本人対決という図式が、今ならば当たり前のように行われる。 三杉たち黄金世代の選手たちが切り開き繋いできた線はいつしかここまで太く力強いものとなり、 サッカー後進国などと言う言葉を過去のものにするほどへと成長していた。
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0ch BBS 2007-01-24